あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ゼロの魔獣-11」で検索した結果
-
ゼロの魔獣
...ゼロの魔獣-10 ゼロの魔獣-11 ゼロの魔獣-12 ゼロの魔獣-13 ゼロの魔獣-14 第二部 『 回天 -トリステイン拳獣士- 』 ゼロの魔獣-15 ゼロの魔獣-16 ゼロの魔獣-17 ゼロの魔獣-18 ゼロの魔獣-19 ゼロの魔獣-20 ゼロの魔獣-21 ゼロの魔獣-22 ゼロの魔獣-23 ゼロの魔獣-24 ゼロの魔獣-25 ゼロの魔獣-26 第三部 『 2nd Kiss 』 ゼロの魔獣-27 ゼロの魔獣-28 ゼロの魔獣-29 ゼロの魔獣-30 ゼロの魔獣-31 ゼロの魔獣-32 ゼロの魔獣-33 ゼロの魔獣-34 ゼロの魔獣-35 ゼロの魔獣-36 ゼロの魔獣-37 ゼロの魔獣-38 作品解説 魔獣戦線 石川賢 少年アクション75年9/8創刊号~76年9/20休刊号掲載 単行本全4巻(... -
ゼロの魔獣-11
前ページ次ページゼロの魔獣 「まったく ただの使い魔じゃないとは思っていたが これ程のものとはねぇ・・・」 ガチャリ、と銃を構える音がする。 男は不機嫌そうな表情をして、ゆっくりと茂みの方を振り返る。 『破壊の杖』を携え、茂みの中から現れたのは、ミス・ロングビル・・・。 「まさか 魔獣に化ける能力を持つ使い魔だったなんてね しかもその正体が こんなにも逞しい兄さんだったとは思わなかったわ」 ルイズは驚き、男の顔をまじまじと見つめる。 へっ、と男が鼻をこする。 「化けていたのはお互い様だろ ミス・ロングビル 『土くれ』のフーケさんよぉ」 男の言葉に、フーケは満足そうに笑みを浮かべる。 「・・・こんな三文芝居に突き合わせたのは、その銃が原因って事か」 「―ご名答 フフ... -
ゼロの魔獣-13
前ページ次ページゼロの魔獣 語られるべき話は全て出尽くし、慎一はそこで口を閉じた。 学院長室の空気が緩み、オールド・オスマンは、ふう、とため息を漏らした。 高度な魔法の習得を通じ、世界の理の多くに触れた老人ではあったが 目の前にいる若者の体験は、彼が知覚出来るレベルを遥かに超えていた。 よく言えば博識、悪く言えば変人で知られたコルベールは、 高度に発達した科学技術で成り立つ異世界の話に、初めは目を輝かせていたが 話が神々の戦いに踏み込むまでに至り、戸惑いを隠す事が出来ずにいた。 「・・・お話はわかりました ―それで ミスタ・クルマ」 「慎一でいい」 「ではシンイチ あなたはこれから どうなさるおつもりなのですか?」 「・・・元の世界に戻る それだけだ」 自らの体を切り刻み、母親をモルモットのように殺した、父・... -
ゼロの魔獣-12
前ページ次ページゼロの魔獣 地球。 ― 慎一と真理阿が出遭った世界。 ハルケギニアとは異なる宇宙に存在するその惑星は、 後に『神』の名で呼ばれる事となる、ある種の意志によって創造されたものだった・・・。 『神』は天地を切り開き、あまねく生命の大元を生み出した後、深い眠りについた。 『神』の眠りし大地で、生物たちは互いを喰らい合いながら進化を重ね、 やがて、地上の覇者となる人類が誕生した・・・。 『神』が何の目的で、その蒼い惑星を生み出したのか、其れを知る術は無い。 だが、再び『神』が目を覚ます時、大地は裂け、天は荒れ狂い、全ての生命は死に絶えるであろう・・・。 ―神託や予言の類では無く、高度に発達した科学技術に拠って『神』の存在を知覚するに至った十三人の学者は、そう結論付けた。 彼らは... -
ゼロの魔獣-15
前ページ次ページゼロの魔獣 ―チェルノボーグの監獄。 一切の不審人物が立ち入ることのできないハズのその館内を、 明らかにその場に似つかわしくない不審者が二名、我が物顔で進んでいく。 片方は長身の白仮面。 黒マントからのぞく長柄の杖が、かろうじて彼がメイジである事を推測させる。 もう片方の男の格好は、その場どころかその世界にすら似つかわしくない。 大柄の恰幅のいい肉体にスーツ姿、その上から、さらに白衣を羽織っている。 ふたりは目的の牢獄の前までたどり着くと、その女性とおぼしき囚人に声をかける。 「迎えに来たぞ『土くれ』よ」 『土くれ』と呼ばれたその囚人は何の反応も示さない。 訪問者の方を見ようともせず、空になった茶碗で遊んでいる。 『仮面』の男が言葉を続ける。 「ここから出たくは無いかね『土くれ』のフーケよ」 「・・... -
ゼロの魔獣-19
前ページ次ページゼロの魔獣 ―『女神の杵』亭・中庭 かつては貴族たちが集まり、陛下の閲兵を受けたという練兵場跡に、2人の獣が佇立している。 「昔・・・ といっても君には分からんだろうが かのフィリ・・・」 「目だああアアァッ!!!!」 薀蓄を語りながら振り向きかけたワルドの眼前に、突如唸りを上げて鉄爪が迫る。 首を捻りながらかろうじて避ける。その頬に赤い筋が走る。 「落ち付け!介添え人がまだ来ていない・・・」 「安心しろォ! 介錯なら俺がしてやるぜぇ!!」 「―ッ! ケダモノめッ!!」 何言ってやがる。 慎一が心中で毒づく。 自室で挑発を受けた時点で喧嘩は始まっていた。 中庭までノコノコと着いてきたのは、宿の方に気を使ったからに過ぎない。 自分がワルドだったら、事ここに至って、杖も抜かずに講釈を始めたりはしないだろう。 ... -
ゼロの魔獣-14
前ページ次ページゼロの魔獣 アルヴィーズ食堂2階 一夜にして舞踏会場となったそのホールでは、思い思いに着飾った貴族の子弟たちが会話に花を咲かせている。 その中を、ひときわ注目を集める華が、縫うようにして進んで行く。 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 『微熱』の二つ名を持つ彼女は、近寄る男たちに愛想を振りまきながら、ある人物を探していた。 「ねぇ タバサ 彼のこと知らない?」 「・・・・・・・・」 美しく着飾った青い髪の少女は、目の前の料理の山と格闘中だった。 キュルケが言葉を繋ぐ。 「シンイチよ あのヴァリエールの使い魔はどこに入ったの?」 キュルケはあの日以来、慎一にぞっこんであった。 数多くの貴族の子弟と浮名を流したキュルケだったが、あれ程までに野性味溢れる『面白い』男を彼... -
ゼロの魔獣-01
前ページ次ページゼロの魔獣 (やったわ! 成功よ!!) まばゆい閃光の中、ルイズは確かに見た。 黄金のたてがみに巨大な牙、鷹のごとき翼を持つ獅子 筋肉はゴリラ! 獲物を捕らえる猛禽の眼光 そして・・! (え・・・!! そ、 そんな!?) 「グワオオオオォォォォォ!!! ナメんじゃあねえええええええぇぇぇ!! 俺はまだ くたばっちゃあいねえぞおおおおおおおオオォォォ!!!!」 (コイツ コイツは魔獣・・・? それとも・・・) ルイズが我に返ると、爆風は既に収まっていた。 立ち上る白煙の中から現れたのは、長い黒髪の少女 見るからに平民といったみすぼらしい格好だが、吸い込まれそうな程に大きな瞳が愛らしい。 「ちょっ、ちょっと! 平民がどこから入り込んだの!? 私の使い魔はッ!? あ... -
ゼロの魔獣-16
前ページ次ページゼロの魔獣 私は夢を見ていた。 その光景が夢であるとハッキリと認識できるのは、周囲に漂う妙な雰囲気によるものだ。 目の前に広がるありふれた雑木林は、同時に、この世界の何処にも存在しない場所ような、ある種の違和感を伴っていた。 周辺で何事か喚いていた獣の片割れが、不意に断末魔の悲鳴を上げる。 死を撒き散らしながら飛び込んできたのは、一匹の魔獣だった。 「―ッ!? 目を開けろッ!! お前がそう簡単に死んでたまるかッ!!」 むせ返るような血の臭いが立ち込め、熱い物が頬を伝う。 これは―涙だ。 驚いて目の前の顔を覗き込む。 魔獣が哭いていた。 ―死ぬ? 私が・・・ あらためて自らの体を確認する。 全身に矢尻のような針が突き刺さり、何本かは腹部を突き抜けている。 成程、これは死ぬ。 「うるせえ! お前が死... -
ゼロの魔獣-10
前ページ次ページゼロの魔獣 「クッ! ヴァリエールは 一体何をやっているのよ!?」 キュルケが叫ぶ。 シルフィードの上からは、ルイズの間近に迫るゴーレムがハッキリ見えた。 「女は度胸よ! やって タバサ!!」 タバサは頷き、シルフィードを動かす。 風竜の翼が空を切り、一躍ゴーレムの眼前に迫る。 キュルケが敵の顔面に火球を浴びせる。 土人形相手では効果は望めないが、陽動には成功した。 煩わしそうに振るわれた左手をかいくぐり、シルフィードが自由落下する。 激突寸前で体勢を立て直し、そのまま地面スレスレを飛行する。 「ルイズッ!」 キュルケが両手を伸ばし、すれ違いざまにルイズを受け止め、一気に飛び去った。 「イヤアアァァァ!! マリアが! マリアがッ!?」 半狂乱で腕を振り払おうとするルイズを見て、ツェルプストー家の... -
ゼロの魔獣-02
前ページ次ページゼロの魔獣 結論からいえば、真理阿は『役に立つ』使い魔だった。 召喚から3日経ち、あらためてルイズはそう思った。 まず、彼女よく働く。 ルイズが指示を出すまでもなく、掃除や洗濯にと甲斐甲斐しく動き回る。 おそらくは天性の働き者なのだろう、同年代のメイド(シエスタと言ったか?)と親しくなった真理亜は そのまま厨房の仕事を手伝いに行き、たちまち平民たちの間で人気者になった。 (手伝ったお礼にと貰った布団を繕いなおし、その日のうちに寝所まで確保した。) 平民だけではない。 彼女はどういうわけか、他の使い魔達から好かれた。 彼女の前では本来獰猛な性質の使い魔も、鼻を鳴らして擦り寄ってくる。 じゃれつくフレイムを見て、「どっちが主人か分ったもんじゃないわね」などとキュルケは苦笑したが 彼女自身、真理阿の事を気に... -
ゼロの魔獣-18
前ページ次ページゼロの魔獣 グリフォンの背に揺られながら、ルイズは物思いに耽っていた。 傍らでグリフォンを操っているのは、トリステイン魔法衛士隊隊長・ワルド アンリエッタが遣わした、今回の任務の助っ人。 そして、ルイズの幼き日のかりそめの許婚者。『憧れの子爵様』 「随分浮かない顔だね? やはり 使い魔の事を気にしているのかい?」 「―ッ! そんな事は! ない・・・です・・・」 だが― 昨夜の事はやり過ぎだった、ともあらためて思う。 慎一が死ぬ時、彼の中の真理阿も死ぬ・・・自分自身が、かつて彼にいった言葉だ。 王女の友誼にのぼせ上がっていたあの時の自分は、そこまで考えて行動していただろうか? さらに言えば、慎一の居ない今の自分に、どれ程の事が出来ると言うのか? 内と外に被保護者を抱えた慎一は、珍しく慎重な判断を下... -
ゼロの魔獣-17
前ページ次ページゼロの魔獣 「・・・で 何でお前がここに居るんだ?」 「フッ このギーシュ・ド・グラモン トリステイン王家の一大事と聞きつけ 及ばずながら尽力しようと駆けつけたのさ!」 「ルイズならとっくの昔に出発したぞ とっとと追いかけたらどうだ?」 主の居ない一室では、男二人の不毛な会話が続いていた・・・。 ギーシュが今朝になってルイズの部屋を訪れたいきさつはこうである。 昨夜、奇妙な来訪者の姿を目に留め、『たまたま』アンリエッタの依頼を耳にしてしまったギーシュは すぐさま義侠心を奮い立たせ、アルビオン行きに名乗りを挙げようとした― ―が、突然室内に怒声が響き渡り、次いで物凄い剣幕のルイズが飛び出して来たため 出るに出られなくなってしまったのだ・・・と。 「まったく シンイチは貴族の意地ってもんが分かってないな・・... -
ゼロの魔獣-05
前ページ次ページゼロの魔獣 昼間の決闘騒ぎに加え、広場での爆発事故。 当面の謹慎、退学すらも覚悟したルイズであったが、その処分は事のほか軽いものだった。 ルイズが魔法を使ったのは、あくまで友人を守ろうとした先走りであり、 爆発を引き起こしたのは結果に過ぎない、というキュルケ達の弁護が通ったのが大きかった。 また、ギーシュも自らの過ちを素直に認め、シェスタ・真理阿・ルイズに謝罪してきたため 結局は双方厳重注意と、広場の後片付けを命じられただけで放免となった。 もっとも、教師陣のほうにも後ろめたさはあった。 一連の動きを早い段階で掴んでおきながら、平民の使い魔への興味から、事態を黙認したのだ。 この場合、責められるべきは大人達の打算であり、少女の一途さでは無いだろう。 加えて・・・この話を大事にはしたくなかった。 立... -
ゼロの魔獣-03
前ページ次ページゼロの魔獣 「決闘だ!決闘を申し込む!!」「望むところよ!あたしの魔法でギッタギタにしてやるわ!!」 突然振って沸いた決闘騒ぎに、食堂は熱狂に包まれる。 騒ぎの敬意は実に些細な事だった。 その日給仕を務めていたシエスタは、香水のビンを拾い、落とし主であるギーシュに届けた。 ところが、それが原因でギーシュの二股が発覚、結果ギーシュは二人から袖にされてしまう。 面目を失ったギーシュは怒りのハケ口をシェスタに向けた。 まあ、よくある話である。 そこに、同じくストレスのハケ口を求めるルイズがたまたま通りがかった。 ルイズは真理阿直伝の正攻法でもってギーシュを責める。(というか、当り散らした) その後、壮絶な舌戦が繰り広げられ、ついには決闘、である。 「お待ちなさい」 凛とした声が響き、場が静まる... -
ゼロの魔獣-38
前ページゼロの魔獣 旧タルブ村跡地。 そこに、かつての人々の営みの跡は見受けられない。 目の前に広がるのは、ペンペン草一本生えていない荒野。 明らかに自然の作ったものではない、断層と陥没。 そして、その中央にポッカリと開いた 『 地獄の釜 』・・・。 最後の調査隊が引き上げを決め、今や無人となった惨劇の場に、一組の男女が立ち尽くしている。 女の方は、ズタボロのマントに全身を包んだ緑髪。 端正な顔立ちを台無しにする異常な目付きの悪さ、加えて、やたら大仰且つ悪趣味な煙管をふかしている。 一目見れば分かる危険人物 ― 『土くれ』のフーケだった。 「・・・旦那もまた えらくこっぴどくブチのめされたもんだねえ・・・」 フーケがしみじみと言う。 男の方は、右手は手首から先が、左は肩口から先が丸々存在せず 羽織っ... -
ゼロの魔獣-37
前ページ次ページゼロの魔獣 ルイズは虚空にいた。 天地の区別のない世界。 眼前に広がる星の海。 一切の音のない本物の静寂。 体を抜けるひんやりとした空気・・・。 ― 自分はどうなってしまったのか? ― 慎一は、元の世界へ戻れたのか? ― トリステインは、ハルケギニアは滅んでしまったのか? すべての思考が虚ろで、どこか、ひどく虚しいものに感じられる。 無限の空間を一人漂う。 ただ、そこに在るがように、ルイズは宇宙の一部となっていた・・・。 ―と、 不意に、ざわり、と、星達のざわめく音を聞く。 静謐な空気に満ちた世界に、徐々に喧騒があふれ出す。 光の粒が大きくうねり、巨大な大河となって、遥か彼方へと流れ出していく。 ただならぬ予感に目を凝らす。 星と思えた光の粒は、一つの生命。 ... -
ゼロの魔獣-34
前ページ次ページゼロの魔獣 箱舟の甲板から 天まで届かんとする炎が吹き上がる。 ただならぬ不吉な予感に、ルイズは機体を旋回させ、箱舟に向けて加速する。 「どうしようってんだ!? 娘っ子?」 「決まってるじゃない!! シンイチを助けるのよ!」 「無理に決まってるだろうが!! この船にはもう 弾が残っちゃいねえ!!」 「五月蠅いわね!! アンタも武器を探しなさいよ!」 言いながら、ルイズがコックピット廻りのスイッチを手当たり次第に押していく。 「・・・! その中央の赤いスイッチはどうだ!?」 「赤いスイッチ・・・? これね!!」 ルイズは躊躇いなく、赤いスイッチの隣・・・『ピンクのスイッチ』を押した。 ― 瞬間、前方の亀甲模様のガラスが激しく光り、操縦席ごと二人が後部に運ばれていく。 イーグル号が大きく... -
ゼロの魔獣-08
前ページ次ページゼロの魔獣 「―それは違います 今回の事件の責任は ミセス・シュヴールズひとりに押し付けて済むものではないのです。」 宝物庫。 その巨大な風穴の開いた一室では、真理阿の独演会が行われていた。 話は三十分ほど前に遡る。 城下町からの帰り、偶然にも『破壊の杖』盗難事件の目撃者となった四人は 一夜明けた後、現場検証のために宝物庫へと呼び出された。 ところが、議論が責任問題へとすり替わり、当直のシュヴールズが槍玉に挙げられる事態に至ったため 真理阿は彼女の弁護を始めたのである。 「みなさんの中に 一度たりとも当直に手を抜いたことがないと 自信を持って言える人はいますか? 賊が進入する可能性を想定し 警鐘を鳴らしていた人はいましたか? ―事件は起こるべくして起こりました・・・ 今... -
ゼロの魔獣-09
前ページ次ページゼロの魔獣 トリステイン魔法学院から、馬車に揺られること四時間― 森の奥の開けた空き地に、それとおぼしき廃屋はあった。 早速一同は、『破壊の杖』奪還の作戦を考える。 「駄目よ! マリア 魔法の使えないあなたが偵察なんて」 真理阿の提案にルイズが反発するが、真理阿が持論を述べる。 「魔法の使えない私が後方に残っても 仲間の危険は救えないわ むしろ私が前に出て掩護を受けた方が 全体の生存率は上がる それにイザという時 前衛は逃げに徹するんだから 魔法を使えるかどうかは関係ないわ」 正論である。 なおも何か言いたげなルイズに、真理阿が続ける 「大丈夫 本当に危ないときは デルフを囮にして逃げるわ」 ヒドイ事をさらりと言う。 真理阿の背中で、デルフリンガーが泣いた。 結局、真理... -
ゼロの魔獣-25
前ページ次ページゼロの魔獣 「フン・・・ あの山師め・・・ しくじったか」 誰に言うでもなく悪態をつきながら、ワルドがゆっくりと慎一の方に向き直る。 その冷めた目で、慎一のダメージ、傷の一つ一つをじっくりと分析していく。 実際、慎一の状態は最悪であった。 おびただしい量の出血、未だ開かぬ右目、薬によって極限まで酷使された肉体、 僅かに体を動かすだけで、その全身が悲鳴を上げる。 だが、だからといって歩みを止める慎一ではない。 猫の鼻先に噛み付く鼠の如く、雀を仕留める蟷螂の如く 肉体の最低なコンディションが、慎一の中にかつてない集中力を生み出していた・・・。 「シンイチ 俺を使え!」 その声を聞き、ゆらりと踏み出そうとした慎一の足が止まる。 声の主は、数少ない惨劇の目撃者・デルフリンガー。 「・・・役者... -
ゼロの魔獣-07
前ページ次ページゼロの魔獣 ―虚無の日。 ルイズ達は、トリステインの城下町に来ていた。 着のみ着のままで召喚された真理阿には、 代えの服や、その他最低限の生活用品が必要であったからだ。 「あら いいじゃないマリア! やっぱり私の目に狂いは無かったわね」 そう言いながら、真理阿を着せ替え人形にしているのはキュルケ。 「・・・って なんでアンタがココにいるのよ!」 「あら? マリアは私の友人でもあるのよ それに私たちがシルフィードで運んであげたから こうしてじっくり吟味出来るんじゃない ちょっとは感謝しなさいよ ヴァリエール」 「アンタの使い魔じゃ無いでしょーが!!」 真理阿はと言えば、きらびやかなドレスに落ち着かない様子だ。 「やっぱりこんなのダメよキュルケ 背中が見えすぎているし、スリ... -
ゼロの魔獣-06
前ページ次ページゼロの魔獣 頭上には、満天の星空が広がっている。 二つの月の輝きの下、ルイズは再びヴェストリの広場にいた。 その目の前にあるのは、一体の案山子。 突き立った一本の棒に、ひしゃげた青銅の鎧兜が結わえてある。 ギーシュのワルキューレを再利用した、練習相手というワケだ。 (今回の惨事は、全て私の責任・・・) 主である私に十分な力があれば、真理阿も無茶な決闘は挑まなかったハズだ。 のみならず、自分の力量を見誤った結果、大切な友人を殺めるところだった・・・。 (せめて 彼女の献身に報いるだけの力を身につけなければ!) ルイズは深呼吸して、詠唱を始める。 まずは炎の系統、ファイヤーボール。 詠唱に合わせて大気が振るえ、体内に力が満ちてくるのが分かる。 (イケる!) 高まる魔力を杖先に集中し、... -
ゼロの魔獣-23
前ページ次ページゼロの魔獣 慎一の中の『目のいいヤツ』は、ようやく桟橋を行く二人の姿を捉えていた。 船は海を行くもの・・・という先入観が、目標の発見を遅らせたのだ。 「こんな夜更けに木登りとはオツじゃねえか ―船が飛ぶっつーのは先に言っとけ」 「? 船が飛ぶのは当たり前でしょ! こんな峡谷に海があると思う?」 「・・・こっちにも心の準備があるんだよ」 確かに目の前の巨大樹、その枝先には、船のような物がぶら下がっている。 慎一にとっては、地球での戦いを思い出させる、まったく気に入らないデザインである。 「こっちだ!」 吹き抜けになった巨大樹の内部、目当ての階段を見つけたワルドが叫ぶ。 「先行する」 慎一は短く言うと、階段を風のごとく駆け上っていく。 階段の先に、フーケを脱獄させたであろう『黒幕... -
ゼロの魔獣-21
前ページ次ページゼロの魔獣 慎一の脳裏にかつての記憶がよぎる。子供の頃見たアニメ。 巨大な悪の組織と戦うスーパーロボット。敵を穿つ未来の兵器・巨大ドリル―。 ―まさか! 剣と魔法の世界でお目にかかる事になろうとは!! 郷愁に耽っている暇はない。慎一の倍はあろうかと言うその鉄隗を、間一髪、横っ飛びで避ける。 その眼前に、今度は巨大な足が突っ込んでくる。避けている余裕はない。 両手で受け止め、入り口側の壁をぶち破って、宿の外へと押し出されていく。 宿の二階部分まで破壊しながら、そのゴーレムの全身象が露わになる。 全長は過去に見たそれと同程度、ただし、大きくくびれた腰部を始め、全身が鋭角的にスリム化している。 特徴的なのは左手のドリル、そして、慎一を押し潰さんと回転する、脚部側面に取り付けられた4つのローラー。 敵は、魔力を回転力へと変換す... -
ゼロの魔獣-26
前ページ次ページゼロの魔獣 ― 時間にすれば、僅か三分足らず。 だが、互いの全てを出し尽くした死闘は、手負いの獅子に軍配が上がった。 拮抗した実力を持っていたハズの二匹の獣は、いつしか捕食者と餌に分かたれていた・・・。 身を焦がす野望のためならば、腕一本失う事すら恐れてはいないワルドではあったが 奪われた左手を、目の前で貪られる事態までは覚悟していなかった。 「・・・へ へへ ハ ハハハ・・・ 2対1だぜぇ・・・ どうする? 色男・・・」 「俺を忘れんじゃあねえ!」 壁に突き刺さりながら抗議するデルフを尻目に、慎一が歩を進める。 膝が崩れ、大きく体が揺らぐ。 思わず、ワルドが後ずさる。 深刻なダメージを負っているのは、明らかに勝者である慎一の方だった。 あるいはここで、ワルドが気力を奮い反撃に転... -
ゼロの魔獣-04
前ページ次ページゼロの魔獣 「もうやめてよ!! ギーシュ! こんなの一方的じゃない!!」 ルイズの悲痛な叫びが広場に響く。確かに眼前の光景は一方的なものだった。 ギーシュの呼び出した、7体のゴーレム━青銅のワルキューレを前に、真理阿は近づく事さえ叶わない。 ただひたすらに避け、逃げ惑い、攻撃をかろうじて剣で受け止めるだけである。 「そうはいかないよルイズ! グラモン家の名誉にかけて 当事者であるマリアが音を上げるまでは 攻撃の手を緩めるわけにはいかない」 そう言いながら、しかし、ギーシュはある違和感を感じていた。 平民相手にわざわざ魔法を見せたのは、別にメイジのプライドなどといった大層なものでは無い。 下手に剣を使って、女性に傷つけるのを恐れたのだ。 7体のワルキューレなら安全に相手を捕らえ、屈服させる事が出きる・... -
ゼロの魔獣-33
前ページ次ページゼロの魔獣 「『何ゆえコイツがこんな所にいるのか・・・?』 そんな顔かな? それは」 慎一は無言でシャフトを睨み付ける。 『神』の力すら及ばぬ別の宇宙で出会った因縁の男・・・。 偶然の一言で片付けられる事態では無かった。 「それを説明するには まず私という人間を知って貰わねばならないな ユダ博士のことは覚えているかね? 十三使徒の裏切り者の・・・ 実は 私も彼と同類 裏切り者なのだよ! ただし 私は彼よりもずっと強欲で 自分勝手な人間だがね」 ― 人が他人を裏切るとき、その行動には二つの要因が存在する。 一つは他者との理想の違いや、組織内での孤立などから自らの心身を守るための - 『自衛』のための裏切り。 もう一つは、より積極的に他者を踏み台にしてのし上がろうという - 『悪意』... -
ゼロの魔獣-27
前ページ次ページゼロの魔獣 アルビオンへの隠密行から一週間―。 狂乱の四日は思い出の彼方へと過ぎ去り、呆けたような日常が戻ってくる。 アルビオン王家の滅亡、『レコン・キスタ』の台頭、呉越同舟のトリステイン・ゲルマニア・・・。 政治屋にとっては最高の売り込み時であり、歴史屋ならば「嵐の前の静けさ」と評する動乱期であろうが とかく一介の学生にとっては退屈な日々が続いていた。 もっとも、あれだけの死闘を繰り広げてきたのだ。何一つ変化が無かったわけではない。 螺旋階段を上るが如く、慎一の周囲にも徐々に変化が見られていた。 先ず、慎一を見る周囲の目が変わった。 ギーシュが大々的に自らの手柄話を語った結果、 『最優秀助演男優賞』 の慎一にも好奇の視線が向けられるようになった。 この頃には、初めの頃の慎一が持っていた、抜... -
ゼロの魔獣-22
前ページ次ページゼロの魔獣 鋼の巨人と青銅の乙女の交錯に、大気は振るえ、大地が鳴動する。 ゴーレムの自慢の左手が螺旋を描き、ワルキューレの胸甲に突き刺さる。 不快な金属音が轟き渡り、真昼の如き火花を散らし、乙女の胸元を大きく抉り取っていく。 「一気に押し切っちまいなッ!! ゴーレム!!」 「気高く可憐に投げ返せ! ワルキューレッ!!」 主の激励を受け、乙女の瞳が燃え上がる。 腰を落とし、大股を開いて踏みとどまると、無骨な両手でドリルを掴む。 回転は掌中で激しくもがき、生じた摩擦でワルキューレの手が赤々と燃える。 全身を使って暴れる螺旋を押さえ込み、体を反らしてドリルごと巨体を持ち上げると、一息に真横へ放り投げた。 「ハッ!! やるじゃないか! ボウヤ」 大きく投げ飛ばされながら、ゴーレムが右手で大地を突く。その... -
ゼロの魔獣-32
前ページ次ページゼロの魔獣 唸りを上げる弾丸が、慎一の左肩の肉を半ば以上削ぎ飛ばす。 その一撃を受け、慎一は直ちに冷静さを取り戻す。 体を丸め、デルフリンガーを盾に機関砲の直撃を避ける。 「ダダダダダダダ!! 無理だッ! シンイチィ!! 折れちまう!?」 「なんだと!! テメエ! それでも伝説かッ!!」 だが無理もない。彼の役割はあくまで対魔法戦を想定した武具である。 近代兵器の弾除けではない。しかも慎一は、デルフの力を活かせる『使い手』ではなかった。 弾丸の隙間を縫って、距離を取ろうと翼を広げる。 その眼前に、サイボーグ風竜の巨大な顔が現れる。 (クッ!!) 思ったときにはもう遅かった。 鋼鉄の壁越しですら深刻なダメージをもたらした振動波が、至近距離で炸裂する。 不快な金属音と空気が破裂する音が全身に... -
ゼロの魔獣-20
前ページ次ページゼロの魔獣 それは、決闘後と言うよりも、何らかの事故現場のようだった。 中庭には濛々と砂煙が立ち込め、衝撃波で抉り取られた地面が一直線に伸びている。 その線上、頑丈そうな石壁に大穴が開き、間を置いて崩れ落ちた瓦礫の乾いた音がする。 「ひどすぎるわッ!? ワルド 何で! なんでこんな・・・」 「・・・君は アルビオンに行っても敵を選ぶつもりかい? 私たちは弱いです だから 剣を収めてくださいって・・・」 そう言いながら、ワルドは計画の崩壊を自覚していた。 咄嗟の自衛の為とはいえ、全力で放たれた魔法が至近距離で直撃したのだ。 使い魔は死んだであろう。 少なくとも、今回の任務からはリタイアだ。 惨劇を目の当たりにした彼の主人は、ワルドの事を許さないであろう。 だが今は、そんな修正の利く計画よりも、傷つけられた彼の自尊心の... -
ゼロの魔獣-30
前ページ次ページゼロの魔獣 『レコン・キスタ』 - タルブに侵攻。 学院に早馬が到着したのは、明け方のことだった。 急報を受け取ったオールド・オスマンは、ただちに教師陣を集め、今後の方針を指示する。 一時間後、広場へ集まった全生徒を前に、コルベールが簡潔な連絡を行う。 「・・・そのため当面の授業は中止 連絡があるまで生徒は自室で待機とします 以上 速やかに解散するように」 突然の集会の内容に雑然とする学生たちを掻き分け、慎一がコルベールの下へと進む。 「話がある ・・・爺さんのところへ連れてってくれるか?」 「トリステインは負けるのか?」 学院長室に入るなり、慎一が踏み込んだ発言をする。 傍らにいたコルベールは、慎一の無神経さに怒りを通り越して驚愕する。 一方、当の学院長の方は眉ひ... -
ゼロの魔獣-24
前ページ次ページゼロの魔獣 慎一の脳裏に、苦い記憶が甦る。 地球での戦い。 十三使徒の生み出した津波に巻き込まれた仲間。 再び少女の下に辿り着いた時、彼女の死は免れられぬものであった・・・。 あの時に比べれば、今の事態にはまだ救いがあった。 裏切り者・ワルドの狙いが、ウェールズの持つ手紙ならば 『その時』が来るまで、使者であるルイズに危害を加える事は無いハズだ。 もちろん、予断を許す状況ではない。 その理屈で言うならば、十三使徒が捕らえようとしていた真理阿も、 あんなところで死ぬはずは無かったのだ。 ―この時、慎一は焦っていた。 魔獣の持つ目、耳、鼻。 その全ての感覚が、遥か遠くの一点のみを追いかけていた。 それ故に、『敵』の仕掛けた最後の罠を、感知することが出来なかった・・・。 気が付いた時、慎一は、敵の間合いの只中に... -
ゼロの魔獣-31
前ページ次ページゼロの魔獣 トリステイン出発から二時間-。 大地に爆音を轟かせ、青空に一直線の雲を描きながら、不滅のマシーンが突き進む。 慎一には次第にコツが掴めてきていた。 見た目とは裏腹に機体の操作自体は簡単な物であった。 この機体を動かすのに必要なのは、技量でもなければ知識でもない。 高速の世界に対応できる動体視力と、衝撃と疲労に耐えうる体力だけである・・・。 傍らにいるルイズの顔色を確認し、慎一は速度を落とそうとする。 その右腕を、少女の小さな手が押し包む。 「・・・まったくコイツは バケモノみたいなマシーンね」 流れる脂汗を拭いながら、ルイズが軽口を叩く。 「あたしの事は気にしないで 速度を上げて」 「いや・・・ その必要はねえ」 二人の視界に、赤く輝くタルブの地が広がってきた・・・。 ... -
ゼロの魔獣-36
前ページ次ページゼロの魔獣 思い思いに増殖を繰り返していた異形の群れが、共通の敵の侵入に対し、一斉に牙を剥く。 甲虫の牙をかわし、飛び散る虚空の粒を避けながら、慎一が飛ぶ。 サーカスを繰り広げながら真紅の機体に取りすがり、その内部へと体を滑り込ませる。 威勢よく啖呵をきって飛び出してきた慎一だったが、実は機体の動かし方が分からない。 ロボットの頭部となったイーグル号に乗り込むのは、これが初めてだった。 迷っている暇はない。 開きっぱなしのハッチからドス黒い液体が流れ込み、 パキパキという音を立てて、髑髏の怪物が侵入してくる。 ヤケクソになった慎一は、目ぼしいスイッチを片っ端から弄っていく。 機体はウンともスンとも言わない。 ドジュウゥッ、と、天井を伝うドグラの雫が、慎一の肩を濡らす。 瞬く間に触手が生え出す右肩に、慎... -
ゼロの魔獣-29
前ページ次ページゼロの魔獣 「結論から言おう シンイチ君 あのマシーンは 動かすことができる!」 いかがわしい研究道具が立ち並ぶ掘っ立て小屋の中で、コルベールは高らかと宣言した。 「いや・・・ しかし あの機体は 知れば知るほど素薔薇しい 君達のいた世界は魔法の代わりに科学の発達した世界だとは聞いていたが まさか これほどの物とは思わなかった。 あれを作った人間は 間違いなく天才だよ シンイチ君! 例えば この機械を動かしている原動力一つとってもそうだ 君の論述と背面のブースターから この機体の原動力は油・・・君達の世界で言う化石燃料だと思っていたが それはまったくの見当違いだった! 何だと思う? 何だと思うかね シンイチ君!」 「・・・・・・・」 結論から言おうと言った割りに、コルベー... -
ゼロの魔獣-28
前ページ次ページゼロの魔獣 ニューカッスル アルビオン王家終焉の地となった、かつての名城は、今や見る影もない。 王党派最後の砦は、物理的な意味で文字通り『壊滅』していた・・・。 百倍以上の敵に囲まれ、完全に進退が窮まった事で、王軍三百はその悉くが死兵となった。 城門に迫る敵を薙ぎ払い、一人でも多く道連れにせんと、烈火のごとく逆襲をかける。 その裂帛の気合は、生き延びて勝利の美酒を味わいたい雑兵達に耐えられるものではなかった。 前線の思わぬ崩壊に『レコン・キスタ』首脳部が採ったのは、考えうる中で最も単純かつ頭の悪い策であった・・・。 瓦礫の山に悪戦苦闘する火事場泥棒どもに侮蔑の視線を投げかけつつ、羽帽子の長身が進んでいく。 向かった先は、レコン・キスタ旗艦-『レキシントン』・・・今回の戦いの趨勢を決定付けた艦であった。 ... -
ゼロの魔獣-35
前ページ次ページゼロの魔獣 「ゲッタアアァァァ トマホオオォォォクゥッ!!」 ルイズの絶叫が轟き渡る。 右手に灼熱の闘志を込め、握り締めたレバーを力いっぱい押し倒す。 主の激情を受け止めるが如く、ロボの両眼が力強く輝く。 直後、ドシュウゥッ、という重低音を響かせ 巨大ロボの右肩のハッチから、何物かが高速で射出される。 飛び出したのは特殊合金のカタマリ。 放射線の影響を受け、音速の世界を突き抜けながら、鉄隗が分裂、増殖、変形を繰り返す。 ボコボコと膨らむ棍棒の側面から、ジャキリと肉厚の刃が生え、巨大な斧へと変化を遂げる。 重心の変化が高速回転を呼び、直線的だった軌道が大きく捻じ曲がる。 破壊の権化と化した大車輪が、箱舟の甲板を砕き散らしながら二人に迫る。 「うおおッ!?」 かろうじて我に返り、横っ飛びで難を逃れた慎一の... -
ゼロの魔王伝
吸血鬼ハンターDからD 魔界都市ブルースから浪蘭幻十、ドクターメフィスト、姫を召喚 ゼロの魔王伝-01 ゼロの魔王伝-02 ゼロの魔王伝-03 ゼロの魔王伝-04 ゼロの魔王伝-05 ゼロの魔王伝-06 ゼロの魔王伝-07 ゼロの魔王伝-08 ゼロの魔王伝-09a ゼロの魔王伝-09b ゼロの魔王伝-10 ゼロの魔王伝-11 ゼロの魔王伝-12 ゼロの魔王伝-13 ゼロの魔王伝-14 ゼロの魔王伝-15 ゼロの魔王伝-16 ゼロの魔王伝-16b ゼロの魔王伝-17 ゼロの魔王伝-18 ゼロの魔王伝-19 ゼロの魔王伝-20 ゼロの魔王伝-21 ゼロの魔王伝-22 ゼロの魔王伝-23 ゼロの魔王伝-24 -
ゼロの魔王
「ライブ・ア・ライブ」のオルステッドが召喚される話。 ゼロの魔王-1 ゼロの魔王-2 -
ゼロの魔人
「真・女神転生III」より、人修羅 ゼロの魔人-00 ゼロの魔人-01 ゼロの魔人-02 ゼロの魔人-03 -
ゼロの魔人-01
ゼロの魔人――1話 少女は、爆風に乱れ、焦げてしまった、 桃色の艶やかなブロンドを気に留めるでもなく。 振り下ろした杖が消し炭と化し、 爆裂四散した事に気を病むでもなく。 爆発の衝撃で煤に塗れ、割れてしまった綺麗な爪の痛み、 ボロボロの衣服に気が立つでもなく。 まして、幾人かの親しくも無い学友が、 先の爆発に巻き込まれ昏倒している事に気が差すでもなく。 唯、目前に広がる結果に嬉嬉と、不安をない交ぜした様な、 何とも形容しがたい感情に囚われ、戦慄いていた。 今日は、トリステイン魔法学院に於ける春の使い魔召喚の儀式その日であり、 今後の魔法使いとしての属性を固定。専門課程への移行。 更には、二年への進級試験も兼ねる重要な役割を担うものである。 例年通り執り行われたそれは、稀に見る優秀な成果を呈し。 一抹の心配事を内包するも、つつがなく儀... -
ゼロの魔王伝-11
前ページ次ページゼロの魔王伝 ゼロの魔王伝――11 トリステイン魔法学院の『火』と『風』の塔の中間にあるヴェストリの広場に集った生徒達は、中天に燃え盛る太陽が雄々しく輝いているというのに、まるでそこに静夜にほの白く輝く月が灯った様な錯覚を覚えていた。 だが、果たしてそれは錯覚であったかどうか。降りしきる太陽の光の中でその深みを増す漆黒の衣装。星一つ輝いていない夜の闇を思わせるロングコートから覗く手、首、そして顔の白は、自ずから輝いているかの様。 傍らにはマントの裾が破れ、ブラウスやスカートを汚し、典雅さの漂う鼻梁から赤い筋を垂らしている桃色の髪の少女があった。 その清冽な心を闇夜に輝く月に祝福された少女か。奈落の底の様に深い夜の奥に棲む魔性に捧げられた生贄の少女か。 どちらも相応しく、どちらでもない二人であった。 ルイズとD。交わら... -
ゼロの氷竜
「ロードス島戦記」より「氷竜ブラムド」を召喚 ゼロの氷竜-01 ゼロの氷竜-02 ゼロの氷竜-03 ゼロの氷竜-04 ゼロの氷竜-05 ゼロの氷竜-06 ゼロの氷竜-07 ゼロの氷竜-08 ゼロの氷竜-09 ゼロの氷竜-10 ゼロの氷竜-11 ゼロの氷竜-12 ゼロの氷竜-13 ゼロの氷竜-14 ゼロの氷竜-15 ゼロの氷竜-16 ゼロの氷竜-17 ゼロの氷竜-18 ゼロの氷竜-19 ゼロの氷竜-20 -
ゼロの花嫁
瀬戸の花嫁 より瀬戸燦を召喚 ゼロの花嫁-01 ゼロの花嫁-02 ゼロの花嫁-03 A/B/C ゼロの花嫁-04 ゼロの花嫁-05 A/B ゼロの花嫁-06 ゼロの花嫁-07 A/B ゼロの花嫁-08 ゼロの花嫁-09 A/B ゼロの花嫁-10 A/B ゼロの花嫁-11 ゼロの花嫁-12 ゼロの花嫁-13 ゼロの花嫁-14 A/B ゼロの花嫁-15 ゼロの花嫁-16 A/B ゼロの花嫁-17 A/B ゼロの花嫁-18 A/B ゼロの花嫁-19 A/B ゼロの花嫁-20 A/B/C ゼロの花嫁-21 A/B ゼロの花嫁-22 -
長編(五十音順)-07
ま行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 真白なる使い魔 舞乙HiME 嵐 マシロ君 2009-10-11 14 03 12 (Sun) ゼロ・HiME 舞 HiME 運命系統樹 修羅 藤乃静留 2009-10-23 23 20 55 (Fri) ゼロの魔王伝 魔王伝 浪蘭幻十 2019-12-10 19 41 54 (Tue) 虚無界行 魔界行 南雲秋人 2010-11-06 23 41 31 (Sat) 超魔王(?)使い魔 魔界戦記ディスガイア ラハール 2007-07-21 17 35 48 (Sat) ゼロディス 魔界戦記ディスガイア エトナ 2008-10-21 13 53 59 (Tue) ゼロと魔王 魔界戦記ディスガイア ラハール(ファミ通文庫基準) 2012-03-21 17 05 30 (Wed) 使い魔はPSI能力者 MOTHER3 リュカ 20... -
ゼロの魔王伝-01
前ページ次ページゼロの魔王伝 ゼロの魔王伝1 煌々と灯された魔法の明かりがゆらゆらと揺れる夜だった。 深い紫の色合いを混ぜた闇の天蓋には、白い星の光が幾万も輝き夜に生きる者達の影を地に投げかけていた。 蒼と赤とに輝く双月の美しい静夜。 ある者は思った。こんな夜はなにかいい事があるに違いない。 またある者は思った。こんな夜はなにか良くない事が起きるに違いない。 月の美しさが夜に潜む魔性を目覚めさせるのか。人の心を揺さぶり、奥底に眠る狂気の肩を揺するのか。月達は己らの美しさを誇るばかりで答える事はない。 固く閉ざした寝室の扉越しに、地を駆ける野の獣の遠吠えが風に乗って聞こえるような、そんな夜であった。 ハルケギニアと呼ばれる大陸の、ガリアと呼ばれる王国の宮殿。草葉の陰に隠れた虫たちの鳴き声も、風に揺れて楚々と奏でられ... -
ゼロの社長
遊戯王デュエルモンスターズより海馬瀬人を召喚 ゼロの社長-01 ゼロの社長-02 ゼロの社長-03 ゼロの社長-04 ゼロの社長-05 ゼロの社長-06 ゼロの社長-07 ゼロの社長-08 ゼロの社長-09 ゼロの社長-10 ゼロの社長-11 ゼロの社長-12 ゼロの社長-13 ゼロの社長-14 ゼロの社長-15 ゼロの社長-16 ゼロの社長-17 ゼロの社長-18 ゼロの社長-19 ゼロの社長-20 ゼロの社長-21 ゼロの社長-22 ゼロの社長-23 ゼロの社長-24 -
ゼロの使い
ドラクエ7(漫画版)からメディルの使いを召喚 ゼロの使い-01 ゼロの使い-02 ゼロの使い-03 ゼロの使い-04 ゼロの使い-05 ゼロの使い-06 ゼロの使い-07 ゼロの使い-08 ゼロの使い-09 ゼロの使い-10 ゼロの使い-11 ゼロの使い-12 ゼロの使い-13 ゼロの使い-14 - @wiki全体から「ゼロの魔獣-11」で調べる