あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「フリアグネ&マリアンヌの なぜなにシャナ!なんでも質問箱!」で検索した結果
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虚無と炎髪灼眼
...と炎髪灼眼-02 フリアグネ&マリアンヌの なぜなにシャナ!なんでも質問箱! -
フリアグネ&マリアンヌの なぜなにシャナ!なんでも質問箱!
「狩人フリアグネ!!」 「なんでも質問箱!!」 マリアンヌ(以下マ)「みなさん、こんにちはー!」 フリアグネ(以下フ)「本コンテンツは、私と私の可愛いマリアンヌが、『灼眼のシャナ』の用語に対する疑問質問に答えていく、由緒正しいコーナーだ。既に灼眼のシャナに詳しい読者諸君は読み飛ばしてもらっても構わないよ」 マ「フリアグネ様!とうとうこんなところにも進出ですね!」 フ「ああ、山あり谷あり、本当に長い道のりだったね。しかし、これでまた私達の新しい愛の別宅が完成したという訳だ。これも偏に、私達の愛の力――マリアンヌ!!」 マ「むぎゅぅ~、フ、フリアグネ様~、嬉しいのは私も同じですけど、そろそろお仕事をしないと……」 フ「おっと、そうだったね。それでは頑張ろう、私の可愛いマリアンヌ!」 マ「では早速質問のお手紙をよみまーす」 Q「紅世(ぐぜ)ってな... -
ゼロと魔砲使い-21
前ページ次ページゼロと魔砲使い 公爵令嬢の口からその言葉が出た時、彼--マザリーニ枢機卿は、思考という物を放棄してしまった。 頭の中が真っ白になるというのはこういう感覚なのかと、事態が落ち着いた後に彼は述懐している。 『トリステインはアルビオンと同盟して、レコン・キスタをたたきつぶしてください』 公爵令嬢、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは、帰国するなりアンリエッタとマザリーニに、そんな言葉を叩きつけたのであった。 ルイズ達を危険な任務に送り出してから約一週の後。 マザリーニと共に日々の執務をこなしていたアンリエッタの元に、変に慌てた伝令がやってきた。 「申し上げます。ただいまヴァリエール公爵家三女、ルイズ・フランソワーズを名乗る女性が、休暇中のグリフォン隊隊長ワルド子爵を伴って、マリアンヌ大后、マザリーニ枢機卿、アンリ... -
毒の爪の使い魔-51
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 漆黒の闇――眼前に広がるのはそれだけ。 どこまでも続く無限にして永遠、光を出しても残り続ける絶対の存在。 それが今己の目に映る全てだった。 「…またかよ」 ジャンガはメンドくさそうに呟く。 一度同じようなのを経験した身だ…、この先の展開は大体想像できてしまう。 ――足音が聞こえた。 やっぱりな、とジャンガは自嘲気味に笑う。 ここまで同じだと呆れ返って物も言えない。 足音は確実に近づいて来る。…と、耳を澄ませていたジャンガは眉を顰める。 ――聞こえる足音が一つだけなのだ。 前の時はもっと大勢の連中が来たはずなのに、今度は何故一人だけなのだろうか? まさか、とジャンガは思う。 もし…、今度来たのがあいつ――シェリーだとしたら…。 いや、だがしかし……今更どの面を下げて会えばいいのだ? 正直に言えば、一番会いたいはずなの... -
ゼロな提督-27 b
前ページ次ページゼロな提督 禅譲。 トリステイン王の地位をマリアンヌからアルブレヒト三世へ譲る。それがゲルマニアへ の対応策。 これは『アルブレヒト三世はトリステインへの侵攻などしたくない』という、その一点 に賭けたものだ。そしてクリアすべき問題点は、皇帝の名誉。 帝政ゲルマニア皇帝アルブレヒト三世は、権力争いの末に親族や政敵をことごとく塔に 幽閉し皇帝の座をもぎとった男。野心の塊で冷徹な合理主義者。そして広大な版図をまと め上げる政治的才覚の持ち主。ただし、始祖の血をひかないため権威やカリスマに欠けて いる。 今回の軍事同盟も短期的には『レコン・キスタのハルケギニア内での躍進を抑える』と いう利害の一致ゆえ、そしてトリステインを対アルビオン戦におけるゲルマニアにとって の防壁とするためだ。 長期的には、始祖の血をひく後継者を得る、王... -
ルイズと無重力巫女さん-42
前ページ次ページルイズと無重力巫女さん トリステイン魔法学院。 朝の始まりとも言える一限目の授業が始まってまだ数十分しか経っていない程度の時間帯… 教室から少し離れた階段の踊り場に、痛い目にあっている黒白の魔法使いと不機嫌な桃色ブロンドのメイジがやってきた。 「全く、どうしてこう…アンタってヤツはすぐ目立とうとするのよ」 「そ…その前にまず私の耳を引っ張ってる手を離してくれよ。変な病気にでもなったらどうする」 耳を引っ張られて教室の外に連れ出された魔理沙に、ルイズは開口一番にそう言った。 しかしそんな事を言われた魔理沙はというと、ルイズの言葉を聞くよりも先に耳の痛みに気が向いていた。 ルイズはその言葉に従い、耳を掴んでいた手を放す。 ようやく耳を解放された魔理沙はヒリヒリと痛む耳をさすりながら苦々しい表情を浮かべた。 「イタタ…何... -
鋼の使い魔-35
前ページ次ページ鋼の使い魔 王宮の内宮で幾人もの侍従に囲まれたアンリエッタは、夕方から始まる婚礼の儀に向けての支度に追われていた。 年相応の性徴を遂げた身体に何日も前から設えた純白のドレスを身に纏い、腰掛に降りて髪を梳かせていた。 今夕と翌朝の出立からウィンドボナの到着まで、人の眼の晒される間はこの白衣を身に着け、ゲルマニアでの婚礼では先方に合わせたドレスに着替えさせられるのだ。 ノーブルパープルに黒と赤を配した、極めて醜悪な組み合わせ――伝統的トリステイン貴族の価値観でだが――を強要させられるのであった。 既に視界に移るところに置かれて居ないその異装を、アンリエッタは完成までに幾度と袖を通して身体に覚えていた。 (目上に渡す土産物のように、気に入られそうな布で包まれる…) 身にかかる明らかな未来に、既に諦観すら飽きたアンリエッタだった。 そのは... -
鋼の使い魔-14
前ページ次ページ鋼の使い魔 その日は朝食をもらいに厨房に行ったところ、いつもより人手が少なく感じた。 不審に思ったギュスターヴはマルトーに聞く。マルトーは厨房の弟子達をどやし付けながら答えてくれた。 「いやぁ、なんでもよ、今日は学院にアンリエッタ王女殿下が行幸しにくるってんで、式典に人手を取られちまってよ。 お陰で貴族向けの食事に手一杯で賄が適当になっちまったぜ」 「そう言うなよ、十分旨いぞ。…そうか、王女が来るのか」 「おうよ。なんと言ってもアンリエッタ王女といえば、トリステインに咲いた一輪の白百合!その美貌は一流貴族から底辺這い付く乞食まで明るく照らす、なんて言うんだぜ。 教師方もてんやわんやよ」 空言のようにギュスターヴには聞こえてくる。恐らくマルトーにとっては、雲の上の人のことより今日明日の仕事の方が大事なのだろう。 朝食後。ギュスターヴは... -
大使い魔17-10
前ページ次ページ大使い魔17 俺の名は 俺の名は ハカイダー 潰せ~ 殺せ~ 破壊せよ~ 悪魔回路に指令が走る~ 俺の 俺の障害 俺の練習台~ レコン・キスタを破壊せよ!! 破壊せよ~!! 俺の名は 俺の名は ハカイダー 潰せ~ 殺せ~ 破壊せよ~ 黒い身体に光が走る~ 俺の 俺の邪魔者 俺の踏み台~ エルフどもを破壊せよ!! 破壊せよ~!! 俺の名は 俺の名は ハカイダー 潰せ~ 殺せ~ 破壊せよ~ 左手のガンに炎が走る~ 俺の 俺の仲間 俺の兄貴~ キカイダーを破壊せよ!! 破壊せよ~!! 第十話 「ロンリー人造人間キカイダー」 機械と機械がぶつかり合う音が広場に響く。 それは、光明寺博士が造った二人の人造人間が壊し合う音。 片や前に進むため、片や弟のやろうとしている事... -
マジシャン ザ ルイズ 3章 (8)
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (8)轟くときの声 サン・マリアンヌ号。 小型貨物船ながら、足の速さと様々な方面に顔の聞く船長のお陰で、ラ・ロシェールからアルビオンに行き来する船の中でも、古株の域にある船である。 その甲板に、やせ過ぎた航海師トリントと恰幅の良い船長ブルータスの姿があった。 「おい、見つかったか」 赤ら顔のブルータスが、手にある酒瓶を呷りながらトリントに聞いた。 「いえ、…まだ見つかりません」 「なんてこった、航路を間違ったんじゃねえだろうな」 トリントの手には望遠鏡があり、しきりに左右を確認している。 新月、港町ラ・ロシェールと白の国アルビオンがもっとも近づく朝出港したサン・マリアンヌ号。 その前方には白い雲が広がるのみである。 「そんなはずはあり... -
ゼロと損種実験体-17
前ページ次ページゼロと損種実験体 ルイズは、学院長から受け取った一冊の本を前に、呆然としていた。 それは、『始祖の祈祷書』と呼ばれる国宝で、トリステインの王族の婚姻の時、巫女に選ばれた貴族の娘はこれを手に詔を詠み上げる習わしになっているらしい。 結婚する王族とは、ゲルマニアの皇帝に輿入れするアンリエッタで、彼女は巫女にルイズを指名したのだという。 そこまでは良い。いや、恐れ多いとは思うが、姫さまの指名なら否やはない。巫女は式の前より、始祖の祈祷書を肌身離さずに持ち歩かなければならないというのも、詠み上げる詔を自分で考えねばならないというのも、まあいいだろう。 問題は、部屋に持ち帰って何か詔の参考になることが書いてないかと開いてみた本の内容である。 本のページを開いた瞬間、指にはめたままの指輪、水のルビーが輝きだし、その光を浴びた始祖の祈祷書が同... -
もう一人の『左手』-33
前ページ次ページもう一人の『左手』 . 「撤退だそうだ」 「撤退って、……どっちが?」 「信じられんが、我が軍の方らしい」 「――はあっ!? 何で!? 貴族派の連中は白旗挙げたんだぜっ!?」 「俺が知るかっ!! とにかくクロムウェルのクソ坊主と直接話したウェールズ殿下が、その指示を出したんだってよっ!!」 「……何でそうなるんだよ……? 王子様、『レコン・キスタ』の国賊どもに毒でも一服盛られちまったんじゃねえの?」 「かもな。あのクソ坊主は特に一筋縄じゃいかねえって聞くしな。停戦交渉で盃に毒を盛るくらいはやりかねないぜ」 「――で、撤退ってどこへ行くんだ? 地下道に穴あけちまったから、もうニューカッスルには戻れねえぞ」 「いや、それがな……どうもトリステインらしい」 「じゃあ、撤退っていうのは……アルビオンからの……って意味なのか……ッッッ!?」 ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-57
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第五十七話 闇に打ち勝つ選択 異形進化兵 ゾンボーグ兵 登場! 地球とよく似た自然環境を持つ世界ハルケギニア。そこには、多くの生命が息づき、人々が様々な生活を営んでいる。 アルビオン王国の内乱が終結して以降、世界は散発的に現れる怪獣の出現はあれど、平和と平穏を取り戻しつつあるように見えた。 しかし、この世界を手に入れようともくろむ邪悪は決して滅んだわけではない。平和の光の足元にできる影の中で、 邪悪はその力を蓄え、人々を陥れるために卑劣な策謀を練り続けていたのだ。 世間がアンリエッタ王女の婚姻の祭りで賑わう中、伝説の虚無の力をめぐる争いに巻き込まれてしまったルイズたち。 世界の命運をも左右するという大魔法の存在にとまどいつつも、虚無の力を狙う謎の敵の脅威は否応なしにルイズたちを 望まな... -
ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-53
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 53.護衛のアニエス 「えー、おほん。えへん。ごほん……」 何をすれば良いのか、そんなことは分かっている。でもできない。というよりしたくない。 エレオノールはルイズの使い魔によって回復した婚約者と、 両頬が赤くのびきっているルイズを前にして、わざとらしい咳払いを続ける。 ひとしきりその様を見たヴァレリーは、腹を抱えて笑いながら出て行った。 なんかあやまりたくない。自分が悪いとは分かっているが、 それであやまるのはどうなのだろうか。いや、 むしろあれはノックもせずに人の部屋を勝手に見たのが悪いのだから、 あやまる必要自体無いのではないか。 笑顔のカトレアがゆっくりと顔をエレオノールのそばによせる。 「姉さま。いいかげんにしないとやっぱりなしって言われるかもしれませんわ」... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-49a
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第49話 あなたの声が聞こえたから 高次元捕食王 アークボガール 深海竜 ディプラス 魚人 破滅魔虫 ドビシ 根源破滅天使 ゾグ(幻影) 登場! 沈み行く東方号。いや、破壊されゆく東方号。 目的地を前にして、奈落の底が口を開く。見つかった唯一の打開策は策といえるようなものではなく、わずかばかりの延命処置に過ぎなかった。 船のエネルギーを放出して怪獣を引き剥がす。しかしそれをすれば、東方号は浮上する力を失う。 待ち受けているのは確実な死。その事実に、皆は言葉を失い、ドゥドゥーは血相を変えてティアに詰め寄った。 「冗談じゃない! ぼくはこんなところで死ぬなんて真っ平だぞ。そんなこと絶対認めないからな!」 「なら、このまま押しつぶされて全滅する? もう浮上しても間に合わないわ。もう、... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-46
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十六話 揺るがぬ意志との戦い 深海怪獣 ピーター 登場 照りつける日差しはトリステインでの真夏が小春に思えるほど暑く、全身から吹き出す汗は常時水筒の水を喉に欲しさせる。 道なき道は、一歩ごとに足を飲み込もうとし、歩くだけでも相当な体力を必要とする。 話に聞き、頭で想像していたよりもはるかに厳しい砂漠の旅が、弱音を吐く気力さえ一行から失わさせた。 だが、気力を振り絞ってひとつ、またひとつと砂丘を越え、ひときわ大きな砂の長城を一行は制した。その瞬間、先頭を 歩いていた才人の眼前に、ついに待ち望んでいた目的地が姿を現した。 「見えたぜ! あれがアーハンブラ城か、砂漠に浮かぶ島ってとこだな」 一週間の旅路を経て、ルイズたち一行はついに目的地であるアーハンブラへ到着した。 それ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-43
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十三話 ハルケギニアの果てへ 宇宙有翼怪獣 アリゲラ 登場! アーハンブラ城は、人間の住む世界ハルケギニアと、エルフの住む砂漠の地サハラの境界に位置する古城である。 はじめは砂漠の小高い丘にエルフが作った城砦のひとつだったここを、一躍歴史の表舞台に立たせることになったのは、 千年近く前に人間の聖地回復連合軍がここを奪取したことに始まる。以後、人間がサハラに侵攻するための拠点となる アーハンブラはエルフの攻撃を受けて奪い返され、人間がまた奪還し、またそれを奪還しようとするエルフとのあいだで、 幾度となく争いが繰り返された。 最後となったのは数百年前、聖地回復連合軍が所有者となったときである。しかし、長引く戦いで疲弊しつくした人間側には サハラに攻め込む余裕はもはやなく、エルフの持つ力を思い... -
薔薇乙女も使い魔 17
back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next トリステイン王宮会議室。 既に正午だが、誰も昼食だと言って席を立とうとはしない。 居並ぶ大臣・将軍・高級官僚達の前に、次々と情報が送られてくる。 様々ある情報だが、そのなかに一つの共通する要素があった。 「アルブレヒト三世、正式に婚約破棄を通告してきました。同盟の件も、白紙と…」 「レコン・キスタ軍総司令官オリヴァー・クロムウェル、非公式ながら神聖アルビオン共 和国樹立を宣言。正式な宣言と初代皇帝への即位式は、一週間後の予定です」 「アルビオンより本日正午、つまり現時刻をもって宣戦布告すると、書簡が送られてきま した。同時に、ウェールズ皇太子の身柄返還要求も」 「ガリアは沈黙。あらゆる要請、質問書を黙殺しています」 「ロマリアより、今回の件について遺憾の意を表す、とのことです。それだけです。援... -
ゼロな提督-27 a
前ページ次ページゼロな提督 予想通り、トリステイン城は混乱を極めていた。 うららかな陽光とは対照的に、城内は叫び走る人々の喧騒で満ちている。 遠くから、誰かの叫びが響いてくる。 「報告を聞いた枢機卿が、胸を押さえて!お、お倒れになられました!水メイジを呼んで 下さい!」 走り回る侍女や小姓は、婚礼のため着飾った服に足を取られ、転んだりぶつかったりし ながら必死で走り回る。一張羅が破れてしまった者も多い。 ゼッサールの大声が飛んでくる。 「大臣を呼ぶのだ!陛下の、謁見の間に集めよ!緊急に御前会議を開く!!」 魔法衛士隊が右往左往している。パレードに参加していた官僚や大臣、有力貴族が多数 いたため、会議の構成員の所在が掴めず、走り回って探しているようだ。特にグリフォン 隊の隊員は隊長がいなくなり、指揮系統が混乱して行動不能に陥っている... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-10
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第十話 ひび割れた誇り、才人を待つ地下墓地の槍 再生怪獣 サラマンドラ 登場! ガリアとロマリアの間で始まった理不尽で身勝手な戦争。ロマリアの陰謀に端を発し、ジョゼフがその企みに乗る形で開始された この戦いは、開幕の序章からすでに狂乱と本能の赴くままに暴れる惨状をなしていた。 ロマリアの軍と、越境してくるガリア軍との戦い。それは時をおかずに、立ち上る煙や大気を震わす轟音を持って、何も知らずに 今日の日を過ごしていた民人に、戦争が始まったのだという事実を知らしめた。 最初はときたまある国境でのものごとや、他国への示威行為の景気づけの大砲だと気にも留めていなかった近隣の住人も、 轟音がいつまで経っても収まらず、むしろ大きく近づいてくると平静ではいられなくなった。 ”これはいつもの遊びではない... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-10
その夜、身体は確かに重なり合っていた。 心も確かに重なったと思っていた。 そう、思い込んでいた。 【虚無の使い魔と煉獄の虚神】 アルビオン女王ティファニアの即位式は、近年まれに見る盛大なものになった。 ロマリア法皇を筆頭としてハルケギニア各国の指導者達が一堂に会するなど、そうある事では無い。 宮殿の大広間は荘厳な空気によって満たされていた。 天より降り注ぐのはステンドグラスに屈折させられた色とりどりの陽光達。 柔らかな明かりに照らされる貴族達の顔は、皆一様に厳めしい様子をしていた。 伝説では始祖ブリミルがアルビオンに降臨して最初にシティ・オブ・サウスゴーダを、 次にこのロンディニウム、その中心であるハヴィラント宮殿を建造したと伝えられる。 真偽の程はともかく、歴史と格式においてはロマリアの大聖堂を上回る宮殿だ。 6000年と言う時... -
ゼロウシャナ日記-02
5月15日 今朝、ヴィロウシャナと出発しようとしたらキュルケとタバサとギーシュが待っていた。どういうことよ? 詳しく聞くと、私が寝た後に部屋に来てアンリエッタ様から今回の任務を聞いたうえで同行の許可を頂いたとの事。 キュルケは、この前のフーケ討伐の時は気絶したままだったから今回は何が何でもついて行くと息巻いてるし、タバサは淡々と「心配」とだけ言って本読んでるし、 ギーシュは(ヴィロウシャナと似たような服装で頭ツルツルなのは気にしないでおこう)胡坐かいて瞑想してるし… このメンバーで大丈夫かしら? 瞑想していたギーシュがとつぜん立ち上がって、ぜひ連れて行きたいと使い魔のジャイアントモール呼び出したんだけど私に襲い掛かってきた。 昨日アンリエッタ様から貰った水のルビーを指にはめてたからそれにつられたんだって。まぁ、ヴィロウシャナがすぐに吹っ飛ばしてくれたんで助... -
新約・使い魔くん千年王国 幕間1・マザリーニ枢機卿
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 「トリステインの王家には、美貌はあっても杖がない。 杖を握るは枢機卿、灰色帽子の『鳥の骨』……」 街女にも歌われる、ないない尽くしの端唄の一節。 『鳥の骨』こと、トリステイン王国の事実上の宰相・マザリーニ枢機卿。ロマリア出身で、年齢は四十路も半ばを過ぎた。 聖職者としての球帽を被り、灰色のローブを纏った、重責のために老けて60歳近くにも見える痩せぎすの男だ。 髪も口髭も真っ白となり、伸びた指は骨張って、酒のつまみの『鳥の骨』そっくり。 そのため、誰が言うともなく、彼は『鳥の骨』と呼ばれている。若い頃は美男だったそうだが。 平民の血が入った貴族の庶子であるが、その知力は非常に優れている。 彼はハルケギニアの事ならば、火山に棲む竜の鱗の数までわきまえているという。 教皇の顧問、枢機卿という... -
ユリアゼロ式-EX2
前ページ次ページユリアゼロ式 「魅惑の妖精のお約束! ア~~~~ン!!!」 「ニコニコ笑顔の御接待!」 「魅惑の妖精のお約束! ドゥ~~~~ッ!!!」 「ぴかぴか店内清潔に!」 「魅惑の妖精のお約束! トロワ~~~~ッ!!!」 「どさどさチップをもらうべし!」 「トレビアン」 ルイズは従業員の女の子たち一緒に『魅惑の妖精亭』恒例の一日の挨拶を行っていた。 各々の女の子が思い思いの派手な衣装に身を包んでいる。そんな中一際異彩を放つ女の子がいた。 「スカロン店長! 今日も一日頑張ります!」 「ちがうでしょおおおおおおお!」 店長と呼ばれたオカマは腰を左右に激しく振りながら注意した。 「店内では"ミ・マドモワゼル"と呼びなさいと言ってるでしょうがあああああ!!!」 「す、すみません…… ミス・マドモワゼル」 「ミスじゃないわぉ! あた... -
ゼロな提督-31
前ページゼロな提督 夕暮れ空の下、シャン・ド・マルス錬兵場にも赤い光の中に長い影が伸びる。 地面に直接腰を下ろす女性、その膝枕の上には寝転がる男の頭。 女は、幸せそうに男の髪を撫でている。 男は目を閉じて、女に身を委ねている。 それより離れたところには、地面に座る二人の若者と警護の神官達が、痩せた老人の話 を聞いていた。 周囲には、ガリアの騎士達が所在無げにぼんやりとしていた。 錬兵場に残る人は少ない。ほとんどの人は調印式典を後にし、城へ戻ったり国へ帰った りしていた。空を覆っていた銀河帝国の大艦隊も、旗艦ブリュンヒルトを残して、既に大 気圏外へ離れている。残っているのは練兵場に着陸している数機の小型機と、雲の上のブ リュンヒルトのみ。 第31話 魔術師、帰還 今日、この式... -
ゼロの魔獣-09
前ページ次ページゼロの魔獣 トリステイン魔法学院から、馬車に揺られること四時間― 森の奥の開けた空き地に、それとおぼしき廃屋はあった。 早速一同は、『破壊の杖』奪還の作戦を考える。 「駄目よ! マリア 魔法の使えないあなたが偵察なんて」 真理阿の提案にルイズが反発するが、真理阿が持論を述べる。 「魔法の使えない私が後方に残っても 仲間の危険は救えないわ むしろ私が前に出て掩護を受けた方が 全体の生存率は上がる それにイザという時 前衛は逃げに徹するんだから 魔法を使えるかどうかは関係ないわ」 正論である。 なおも何か言いたげなルイズに、真理阿が続ける 「大丈夫 本当に危ないときは デルフを囮にして逃げるわ」 ヒドイ事をさらりと言う。 真理阿の背中で、デルフリンガーが泣いた。 結局、真理... -
デュープリズムゼロ-24
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第二十四話 『開戦』 タルブ村からミント達がヘキサゴンを接収して戻ってきて数日が過ぎた。 今日はトリステインとゲルマニアの同盟調印式の日である。つまりはアンリエッタとアルブレヒト3世の結婚式の日でもある。 それは取り敢えず置いておいて… やはりミントが予想していた通り、オスマンが保管していたカノンオーブはタルブのヘキサゴンに合致していた為、ミントの交渉術によってカノンオーブは何事も無く無事オスマンから譲り受ける事に成功した。 問題のヘキサゴン自体はオスマンが施していた固定化の御陰で劣化も少なくコルベールとギーシュを筆頭に大勢の人間がガンダールブの能力を発揮したミントの指示によって整備と改修を行っていた。 そして… ___魔法学園 早朝 「やぁ、おはようギーシュ。…今、君はそれは一体何をし... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-12
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第十二話 最強の雷! 陸上自衛隊決戦兵器出撃 (後編) 再生怪獣 サラマンドラ 登場! 「くふふ、こんなチャチな武器で、このヨルムンガントに挑もうなんて、とんだ物笑いだったわねぇ。あなたたち?」 「くっくそぉ、離せっ! ぼくはお前みたいな女は好みじゃないぞ」 「おのれっ、わたしとしたことが不覚をとった。やめろっ、わたしはいい、こいつらに手を出すんじゃない!」 ガリア軍の攻撃によって戦場と化し、煙をたなびかせるロマリアの森に絶叫が響き渡った。 木々がなぎ倒された森の中に傲然と立ち誇る十体のヨルムンガント。その手には、首だけが動くありさまでギーシュとミシェルが 人形のように握られ、周りには、うめき声をあげて倒れ伏す水精霊騎士隊と銃士隊が、死屍累々たる無残な惨状をさらしている。 「ち、ちくしょう……ギ... -
鋼の使い魔-42
前ページ次ページ鋼の使い魔 時刻1755。斜陽が射すタルブの村へトリステイン王軍が入った。 正午を過ぎた頃戦端が開いたアルビオン地上部隊3800との戦闘は、6時間に渡る激戦の果てに終息した。 アルビオン軍はトリステイン軍の奮戦と、謎の天変地異による旗艦『レキシントン』含む二隻の戦艦が爆沈した事で戦線が崩壊した。 地上部隊3800は最後、非傭兵による400の集団を残して降伏した。残されたアルビオン分艦隊は、逃走を試みて北東ラ・ロシェールへ進路を取り 戦場から逃走したものの、先んじて封鎖されたラ・ロシェール港を奪取できないまま、風石が尽きて降伏した。 無論、トリステイン軍も甚大な被害を受けての勝利だった。先遣部隊として戦場に現れた傭兵団『銀狼旅団』200、タルブ領主アストン伯の私兵80、 そしてトリステイン王軍3000が戦場に投入され、今タルブに生きて入ったも... -
ゼロな提督-30 a
前ページ次ページゼロな提督 夜の聖地。 千年前なら立派なオアシス都市があったかもしれない場所だが、今は巨大クレーターが 広がるのみ。 クレーター中心にある召喚ゲートは、今日も光を放ち続けている。人一人がくぐれる程 度の大きさで、10km彼方の土手からだと、小さな光点にしか見えない。クレーター外周の 土手にはエルフの各部族から派遣された人々がいる。 だが今、その中に何人もの耳が短い人、エルフが蛮人と呼ぶハルケギニア人が混じって いた。 彼等は皆、クレーター中心へ視線を向けている。 金髪の蛮人女性がイライラした様子で懐中時計を取り出し、舌打ちをした。 「まったく、連中と来たら…いつまで待たせる気なのかしら!?」 一人のエルフが隣の別な蛮人女性に話しかける 「遅いですね。予定では今夜のハズなんですけど…もうすぐ夜が明けますよ」 「そうだ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-49b
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 青い光があふれ出し、波動球ははじき返された。そして、その輝きの中から青き巨人が姿を現す。 「シュワッ!」 ウルトラマンコスモス・ルナモード。優しき光をまとったその姿は、生命を慈しみ見守る月のごとき守護者。彼はティファニアの見つけた戦う意思に応えてついに現れた。 人はなにかを守るために戦う。だが守るために戦う人も、また失われてよいものではない。ならば、そんな人たちを守りたい。 ロングビルとルクシャナを押さえつけていた瓦礫はいつの間にか取り除かれていた。そしてふたりは、自分たちを救ってくれたコスモスの姿に、自然とティファニアを重ねて見ていた。 「テファ、まさか……あんたなのかい?」 「あのウルトラマンは。そっか、またあんたに助けられちゃったか。ごめん、わたしのほうが年上なのにあんたにばっか世話かけさせちゃって」 守る... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-44
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十四話 大切なもののために 深海怪獣 ピーター 登場 エルフの少女ルクシャナの協力を得て、才人たちはティファニアの捕らえられているガリアに向かって旅立った。 目的地はガリアの、そしてハルケギニアの最辺境の地アーハンブラ。 そこにガリア王ジョゼフの命を受けたビダーシャルとともにティファニアはいる。 再び人間に『変化』したルクシャナに案内されて、才人たちは急ぐ。 ビダーシャルが精製している心身喪失薬によってティファニアの心が奪われるまで、あと十日。 「アーハンブラ城ってのは、そんなに遠いのか?」 学院から旅立って、最初の馬車駅で才人は聞いた。アルビオンにまで旅をしたことはあるけれど、ガリアに行ったことは まだ一度もない。それはルイズも同じだったので、ガリア出身のタバサが答えた。... -
ウルトラマンゼロの使い魔-160
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第百六十話「ガリアの叫び」 死神 破滅魔虫カイザードビシ 最強合体獣キングオブモンス 巨大顎海獣スキューラ 骨翼超獣バジリス 登場 ロマリア対ガリア。人と人の戦争を食い止めるべく、アンリエッタは周囲の反対を振り切り、 アニエス一人だけを連れて“敵国”に交渉に赴くという無謀染みた冒険に出た。今のガリアは 何が起こるか分からない危険地帯。しかしアンリエッタたちは意外なほどに何の障害にも遭わず、 ジョゼフとの会談に臨むことが出来た。 そしてアンリエッタが一週間も掛けて纏め上げた、ガリアの停戦を引き出す切り札となる 書類の束を読み上げたジョゼフは、次のように唱えた。 「すごい提案だな。ハルケギニア列強の全ての王の上位として、ハルケギニア大王という 地位を築く。そ... -
ゼロのガンパレード 12
朝靄の中、ルイズは俯いたままの侍女に優しく声をかけた。 「そんな顔しないで、シエスタ。きっとすぐに迎えに行くから」 ルイズたちが学園を離れアルビオンに向かう今日、 シエスタも学園を離れて故郷であるタルブの村に向かうのである。 王女からの密命を受けたルイズが手配したのがまずこれだった。 かつてシエスタを我が物にしようとした男、モット伯。 自分が学園にいないとなれば、彼かもしくは彼の配下の者がシエスタを召しだそうとする危険性があった。 ならば学園から遠ざけてしまおうと言うルイズの策略である。 まさかにもわざわざタルブの村まで彼女を探しには行くまい。 村まで送り届ける護衛を頼んだついでに確認したところでは、タルブの村の領主はモット伯とは不仲であるとのことだった。 ならば言葉は悪いが、たかが平民の女性一人のために仲の悪い相手に借りを作るなどと言う... -
薔薇乙女も使い魔 26
back/ 薔薇乙女も使い魔menu /next 薔薇戦争は終結した。 トリステイン国内にいたアルビオン残存兵は艦隊ごと投降、まとめて捕虜となった。 思いっきりふんぞり返って『シャルル・オルレアン』号を降りてきた王女イザベラは、 トリステイン高官達の非常に複雑極まりない作り笑いと、事情を知らされない一般兵達の 歓呼の声で王宮へ迎えられた。 彼女は、大后マリアンヌを差し置き、一番にルイズ達との会見を要求した。 謁見の間に通されたイザベラの前に、ヒクヒクと頬を引きつらせ、額に血管を浮かべた ルイズが跪く。 (ちょっと、ルイズ…落ち着きなさい) (わっ分かってるわよ!) 後ろで同じく跪いていた真紅の囁きに、やけくそ混じりに答えるルイズ。だが、やっぱ り声が震えている。 「お、王女イザベラ様・・・こ、ここ、此度の援軍、かか、感謝の言葉もござい... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-01
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 ウルトラ5番目の使い魔 第三部 第一話 ロマリアからの招待、新たなる闇の予兆 超古代竜 メルバ 登場! 流れ出す溶岩、草木も寄せ付けない灼熱の岩石の大地。 鳥も簡単には近寄れない標高を持つ高山がつらなる大山脈。 ガリア王国と、ロマリア連合皇国の中間に、人間の非力を笑うように聳え立つ巨峰の群れはある。 『火竜山脈』 ハルケギニアの屋根ともいえるそれを、人々は太古より畏れと敬意を持ってその名で呼び、夜空にも赤々と燃え滾る威容を見上げてきた。 その峰峰の環境はハルケギニアでもっとも苛酷と言われ、頂上付近には火を吹く凶暴な火竜が住み、並の人間は近づくことさえできない。 だが、その過酷な自然の要害の奥地に、不敵な笑みを浮かべて立つ一組の男女の姿があった。 「この場所で... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-19
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第19話 はるかな時代へ 剛力怪獣 シルバゴン 友好巨鳥 リドリアス 登場! 聖マルコー号の突然の爆発は、眼下で勝利の喜びに湧いていた信徒たちに大きな衝撃を与えていた。 「なっ、なんだ! 聖マルコー号が、聖マルコー号がぁ」 「教皇陛下のお召し艦が。そ、そうだ教皇陛下は、教皇陛下はご無事なのか!」 天使の奇跡の余韻も吹き飛ぶ衝撃に、ロマリアの将兵たちは一時完全なパニックに襲われた。 教皇、ヴィットーリオ・セレヴァレ陛下。ブリミル教徒にとっての象徴であり、いまや神の祝福をその身に受けた偉大なる聖人である。 迷える子羊を優しく教え導き、ゆくべき道筋を明るく照らし出してくださるその存在は信徒たちにとって太陽にも等しい。その敬愛すべき お方のおわす船が砕け散ったことは、親兄弟を失ったも同... -
ゼロのペルソナ-27
前ページ次ページゼロのペルソナ 話し合いが終わり、退出しようとしたタバサはアンリエッタに呼び止められた。 「先ほどは偉そうなことを申し上げてしまいましたわ。ごめんなさい」 「気にしていません」 アンリエッタはタバサの手を取り、両手を包みこんだ。 「アルビオン王家は絶え、ロマリアがなくなって、始祖の流れを継ぐのはもはやわたしとあなただけなのです。 これからは手を取り合いましょう。 ……ウェールズさまとの約束を果たすのもこの戦いが終わってからになりますね」 最後は自分に言い聞かせるようにして言った。微笑んでいたがどこか悲しげだった。 タバサはどういえば分からず黙っていた。 「それからシャルロットさま。あなたに会いたいという人がいます」 「誰ですか?」 「あなたのよく知る人です。そしてあなたの王位継承を推した人です。 わたしは一緒に話をしようとも申し上げ... -
使い魔はじめました-23
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました――第二十三話―― アルビオンでの戦争を、済し崩し的に終結させたルイズとサララ。 彼女らは、救国の英雄としてアルビオンの王党派から、盛大に称えられた。 しかし、あまり長く滞在する訳にもいかず、出来るだけ足早にトリステインへ戻った。 杖を取り上げ、縛り上げたワルドを連れて王城へルイズ達が現れた時には、 一触即発になりかけたが、アンリエッタの一言により騒ぎは収束。 そうして、ワルドを別室に監禁した後、アンリエッタの私室へと移動した。 チョコは、ワルドを見張る、と称し、めんどくさくなりそうな話から逃げている。 そこで、ルイズとサララは事の顛末を、アンリエッタ、マザリーニ、マリアンヌに告げた。 「まあ、まあまあルイズ! 私のお友達! あなたには感謝してもしきれませんわ!」 感極まったアンリエッタは、ぎ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-06
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第六話 ハルケギニア大陥没! (前編) 核怪獣 ギラドラス 登場! 舞台をエギンハイム村へと戻して、世界の流れはまたひとつのスタートを迎える。 アパテーとの戦いがあって数日、東方号の応急修理はひとまずの完了を経て、ロマリア巡礼団は一度本国へ帰還することとなった。 ただしかし、東方号の帰還には加わらずに、トリステイン帰還を蹴ってロマリアを徒歩で直接目指そうという一団が出来上がっていた。 「すまないわね、わがままを聞いてくださって。姫さまには、ルイズは必ずご期待に添えるからってお伝えお願いするわ」 「ああ、だが無茶はするな。巡礼団代理という名目はあるにせよ、ロマリアはトリステインの勝手は通じない場所だ。特に、聖堂騎士団は 貴族であろうとも異端審問できる特権もあるという、くれぐれも自重して行動し... -
ウルトラマンゼロの使い魔-157
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第百五十七話「カルカソンヌの夜」 波動生命体プライマルメザード 登場 ガタノゾーア率いる超古代怪獣軍団の撃退後、教皇ヴィットーリオは怪獣を操る黒幕たる ガリアに対して“聖戦”を宣言。するとロマリアはまるで初めから準備が成されていたかの ように――実際そのようになる手筈だった訳だが――瞬く間に部隊を編成し、たったの二週間 ほどでガリアの奥深く、首都リュティス目前にまで侵攻した。 ここまでの速い進軍は、ガリア軍の分裂も理由にあった。元々気分屋で意味不明な勅命を 出しまくっていたため国内でも『無能王』と蔑称されて支持の低かったジョゼフであるが、 人類の敵である怪獣を操っているとして教皇から“聖敵”と認定されたことで、いよいよ 多くの人心が彼から離れた。特に理不尽な理由... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-29
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第29話 サビエラ村の惨劇 巨蝶 モルフォ蝶 登場! 「思い出したわ。エルザ、あなたがわたしをさらうために、わたしの仲間たちを誘い出して罠にはめたのね」 「そうよ。お姉ちゃんのお仲間たちは、みんなお人よしだって聞いていたから必ずひっかかると思ってね。まあ、屍人鬼を一匹つぶしちゃったけど、たいしたことないわ。代わりは、いくらだっているからね」 ティファニアとエルザ、囚われた者と捕らえた者。立場を異にするふたりが、遠見の鏡を前にして成り行きを見守り続けていた。 鏡には、エルザの仕掛けた罠にはまって苦しんでいる仲間たちの姿が映っている。ティファニアはその様子を苦悩して見ていたが、得意げに自分をさらった手際のよさを語るエルザをきっと睨み付けた。 「わたし一人を捕まえるためだけに、なんの関係もない人を屍人鬼に... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-39b
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 「女王陛下、ロマリア巡礼団……ただいま、ただいま帰還いたしました!」 「ミシェル、それに皆さん。よくぞ、よくぞ帰ってきてくれました」 そう、あのサビエラ村での戦い以来、帰路を急ぎに急いできたミシェルたち一行がとうとう母国への帰還を果たしたのだ。 ミシェル以下銃士隊、ギーシュ以下の水精霊騎士隊の誰もが薄汚れた姿とボロボロの身なりのままで、一目見ただけでアンリエッタにも彼女たちの苦労が忍ばれた。 隣に控えているアニエスも感無量といった様子で、表情こそ抑えているものの、後ろに回した手がわずかに震えている。反対側に控えたカリーヌは感情が見えないが、帰ってきた彼女たちを見る目は穏やかだ。 ミシェル、ギーシュらはアンリエッタにロマリアであったことの詳細をすべて報告した。ロマリアがもはや闇の勢力の手の中にあること、そして消息不... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-14
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第十四話 戦い終わって、はじまりへ 金属生命体 アルギュロス 登場! 『聖マルコー号』を先頭にして、大艦隊が粛々とロマリアの空を進んでいる。 艦隊の名はガリア両用艦隊。いや、今は元とつけるべきだろう。そのマストの頂上に高らかに翻るのは、ガリア王国旗ではなく ロマリア連合の旗。両用艦隊は、その全艦、一将、一兵にいたるまでガリア王ジョゼフへの忠誠を捨て去り、ロマリア教皇 ヴィットーリオ・セレヴァレにひざを屈して頭を垂れていた。 「尊き神の子、ガリアの臣民たちよ。私はすべてを見ていました。苦しい戦いだったでしょう。神に杖を向けるなどと、望まぬ暴挙に 心が痛んだことでしょう。しかし安心してください。神は常に正しき者の味方です。脅迫され、仕方なく撃たざるを得なかった 子羊たちを罪に問おうなどとはもっ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-48
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第48話 あの闇の中へ進め 深海竜 ディプラス 根源破滅天使 ゾグ(幻影) 登場! この世界の行く先を左右するであろうトリスタニアでの戦いを、全ハルケギニアや東方のエルフたちも注視している。 しかし、確かにそれは過去数世紀来の大事件であろうが、同等の重要さを持つ戦いが同じトリステインですでに始まっていることを知る者は少ない。 高次元捕食王アークボガール。惑星すら軽く食い尽くす恐るべき宇宙の悪魔を止めるべく、東方号は異世界からの救援を求めにラグドリアン湖の底へと潜行した。 だが、ラグドリアン湖の底はいまだハルケギニアの何人もたどり着いたことのない未知の領域である。どんどんと深さを増していく中で、水圧という悪魔は少しずつ東方号を握る手を強めていっていた。 深度千メイル、二千メイル、三千メイル。... -
ウルトラマンゼロの使い魔-158
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第百五十八話「悪夢の四重奏」 超空間波動怪獣メザード 超空間波動怪獣サイコメザード 超空間波動怪獣サイコメザードⅡ 超空間波動怪獣クインメザード 登場 夜空での密会中、謎の空飛ぶ巨大クラゲとリネン川を横断しようとする正気を失ったガリア軍を 目撃した才人とタバサ。二人は眼下のガリア軍の様子を一瞥した後、前方のクラゲの方をにらみつける。 「あいつら、やっぱりただごとじゃねぇぜ……。あのクラゲが何かしたことは確実だ!」 才人の言葉にこくりとうなずくタバサ。あの奇怪な生物とガリア軍の異常が偶然同時発生 したとは考えにくい。これもガリア王政府の悪だくみの一つだろうか。 「けど……あのクラゲは何なんだ!? 一匹なのか? それとも大量にいるのか?」 才人たちは判別をつけ... -
薔薇乙女も使い魔 25-2
back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next 「・・・あのな、お前等、ちょっとは手加減しろよな?イテテテ」 「わ、悪かったわよぉ~。でも、でもでも、しょうがないじゃない!だってあたし、ジュ ンを愛してるモン!」 愛してる、とハッキリ言われて、ジュンは真っ赤になって俯いてしまう。 ルイズも言ったとたんに我に返り、真っ赤になった顔を手で覆ってしまう。 キッ! 薔薇乙女二人に睨み付けられ、二人は小さくなってしまう。 ビシィッと、ルイズにステッキが突きつけられた。 「いいこと?覚えておきなさい・・・抜け駆けは、許さないわ!」 「ぬ、抜け駆けって、そんな、ただ、あたしは女で、愛は大事で、その、好きな人がいれ ば、やっぱりぃ・・・」 もじもじするルイズ。指は床にのの字書き書き スビシっと、今度は如雨露が突きつけられる。 「る・い... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-58
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第五十八話 ぬくもりは、あの人のそばに 密輸怪獣 バデータ 登場 才人とルイズが、ティファニアとルクシャナをともなってアンリエッタと会談してから一晩が過ぎた。 朝日がラ・ロシュールの象徴である世界樹を照らし出し、天気は雨雲の影もない晴天。 年末が押し迫り、放射冷却の刺すような寒気が空気に満ちる中で始まった朝。けれど、ラ・ロシュールの街は そんな寒さなどは涼しいとでも言わんばかりに、早朝から昨日といささかも衰えぬ賑わいを見せていた。 露店は夜に繁盛していた顔をしまい、太陽の下で輝くものへと模様替えする。見世物小屋も、新しい出し物の 看板を大きく立てて、順番待ちをする客は長蛇の列だ。 才人たちはそんな中、銃士隊が仮宿舎としている宿で目を覚ました。いつもならみんな寝ている時間でも、 軍人... -
ウルトラマンゼロの使い魔-159
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第百五十九話「破滅降臨」 破滅魔虫ドビシ 破滅魔虫カイザードビシ 登場 ガリア王国の首都リュティスは、聖戦の開始以来ずっと、大混乱の坩堝に陥っていた。 街には南部諸侯の離反によって、その土地から逃げてきた現王派の貴族や難民が溢れ返り、 それがなくとも国民はロマリア宗教庁より“聖敵”にされてしまったことで震え上がり、 連日寺院に救いを求める始末であった。華の都と呼ばれたリュティスは、たったの一週間で 終末がひと足先に訪れたかのようになってしまったのだ。 王軍もまた、反乱を起こした東薔薇騎士団の壊滅から来るジョゼフへの恐怖心と外国軍への 嫌悪感からほとんどがジョゼフに従っていたが、その士気は最低であった。しかも本日未明に もたらされた、カルカソンヌに展開していた... -
ゼロな提督-04
前ページ次ページゼロな提督 「ねぇ~、お願いよ~。ちょっとだけでいいの!見せてよぉ~」 「ダーメッ!あれはヤンのモノなの。つまり!ヴァリエール家のモノでもあるってことな のよ」 魔法学院の夕方。乗馬の練習から戻ったルイズ達の部屋の前で、珍しくキュルケが頭を 下げていた。頭を下げられるルイズはまんざらでも無いようで、誇らしげに胸を張りつつ キュルケのお願いを突っぱねている。 「そこをなんとか、ね!お願いっ!」 キュルケはもう、手を合わせてルイズに頭をヘコヘコ下げている。 「もうっ。いい加減にしてよね!あれの価値がどんなものか知ってれば、簡単に見せれな いモノだってわかるでしょ!?第一あれは、ここにはないわ。危ないから宝物庫の中よ。 分かったら諦めて、さぁ部屋に帰りなさいな!」 扉前でルイズにお願いしていたキュルケは、ネコみたいに... - @wiki全体から「フリアグネ&マリアンヌの なぜなにシャナ!なんでも質問箱!」で調べる