あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ルイズのおとーさん-6」で検索した結果
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ルイズのおとーさん
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ルイズのおとーさん-6
爆発自体については、おとーさんは平気でしたが使い魔たちが混乱して暴れています。 「し――― 静かに、娘が起きてしまいます」 おとーさんの電波な言葉で使い魔達は一応落ち着きました。 おとーさんが辺りを見回すと爆発のせいで木っ端や何かの破片が散乱しています。 咳き込みながら生徒たちは机の下から出てきます。 殆どの生徒は無事のようでしたが、逃げ遅れたのか一人の太った生徒が教室の隅でのびていました。 ルイズの方を見ると服はボロボロで全身煤だらけになっています。 「ちょっと失敗しちゃった」 煤を手で払いながらルイズはそう言いますが、生徒からは非難ごうごうです。 シュルヴルーズは最後の気力を振り絞りルイズに教室の掃除と今日一日魔法の使用を禁ずる事を言い渡して そのまま気絶しました。ルイズは元々魔法が使えないのであまり意味はありませんが。 爆発のせいで今日の授業が... -
ルイズのおとーさん-10
おとーさんがルイズに怒られながら机を拭いている時、外の方からおとーさんを呼ぶ声がしました。 「おまいさん、帰ってるんなら風呂用の薪でも作っといておくれよ」 明らかに女性の声でした。その声を聞いておとーさんは外に出ていきました。 ルイズは、おとーさんの家族について来る前に少し考えていました。 おとーさんから名前だけは聞いていたのですが、姿形はたぶん同じようなゴーレムだろうと考えて聞きませんでした。 色は白だろうか、黒だろうか、ひょっとしたらピンクかもしれない・・・・そんな事を考えていました。 「おや、いらっしゃい。たしか『ルイズ』さんだったかねぇ、うちの宿六から話は聞いているよ」 おとーさんの奥さん「おかーさん」が入ってきました。おかーさんを見たルイズは固まってしまいました。ルイズが考えていた斜め上を行っていたからです。 身体の色は紫で、形は丸くフワフワモコモ... -
ルイズのおとーさん-9
朝からルイズはそわそわしていました。いつも寝坊するのにおとーさんが来る前から起きていました。もっとも殆ど寝てないという方が正解ですが。 いつものように支度を済ませ朝食をとり・・・と行動したかったのですが手が震えます。それでも着替えはおとーさんがいつも通りに手伝ってくれるおかげでなんとかなりました。 食堂に行くとおとーさんに色々な人が話しかけてきました。コック長のマルトーはおとーさんの事を我等が剣と言い、メイド達はなぜかおとーさんを触りまくっています。 ルイズはちょっと怒りながらおとーさんをメイド達から引き離しましたが、今度は生徒達が触りまくっています。 「な、何なのよいったい・・・」 ルイズが不審に思っているとギーシュが現れました。 「やぁ、ミス・ヴァリエール。君の使い魔は・・・あぁ、やはりそうか」 指で顔を掻きながらギーシュが少し困ったような顔をしています。 ... -
ルイズのおとーさん-4
「・・・・」 失神しているルイズの前で、おとーさんは困っているように見えます。 すると、ドアが開いてある人物が顔をだしました。その人物はおとーさんにここに至った経緯を説明してくれました。 その人物は(こんなドアあったっけ?)と、家に新しく出来たドアに近づいてじろじろ見ていました。 すると、突然ドアが開いて、中を覗こうとした女の子と鉢合せをしてしまいました。その距離実に20センチ。女の子は固まっていましたが、その人物は吃驚することもなく気さくに話しかけました。 「やぁ、僕りすのターくん。カリフラワーじゃぁないんだよ」 その台詞をちゃんと聞いたかどうかは分かりませんが、女の子はターくんが話し終わると同時に失神して倒れてしまいました。 「旦那。と、言うわけなんですよ・・・」 おとーさんはその話を聞いた後、おもむろにベッドの方を見ました。 ター君... -
ルイズのおとーさん-7
部屋で身体を拭き着替えを済ませたルイズは、ベッドにうつ伏せになって考えていました。 (おとーさん・・・私を慰めようとしてくれてたのかな・・・) ルイズは貴族として厳しく育てられてきました。その事に恨みも憎しみもありません。なぜなら、貴族として生まれた自分には当然の事だと考えていたからです。 そんなルイズには、あんなに優しく頭を撫でられた事は遠い遠い記憶の中でしかありませんでした。 だからこそ、おとーさんの行動に吃驚しましたし。子ども扱いだと反発したのでした。 (17歳の娘にあの慰め方は無いよね・・・・) そんな事を考えていると激しくドアをノックする音がしました。 「ヴァリエール様、メイドのシエスタです。大変です!!ヴァリエール様の使い魔さんが・・・使い魔さんが・・・」 扉の向こうで涙声で訴えるメイドの声に吃驚したルイズはすぐさま部屋へ引き入れるのでした。 ... -
ルイズのおとーさん-5
ルイズはキュルケとの関係を食堂へ行く間におとーさんに説明しました。 「おとーさん、いい?わかった?これからキュルケとキュルケの使い魔とも話もしちゃだめだよ」 おとーさんはちょっと悲しそうにポツリと呟きました。 「・・・なかよく」 ルイズにはこの時おとーさんの呟きは聞こえませんでした。しかし、後にルイズはその言葉を聞くことになります。 アルヴィーズの食堂に着くと大きく豪華な食堂についての講釈をルイズが始めましたが、おとーさんはあまり聞いてはいないようです。その後椅子を引かないおとーさんをルイズは怒り説明します。周りの生徒はその様子を見ながらクスクス笑っています。そして、ルイズはおとーさんの食事を床に置かれた木箱の上の質素をはるかに下回るパンとスープであると説明しました。 (私は豪華な食事。おとーさんは床で質素な食事。これで上下関係をしっかり認識してもらうわよ) 始... -
ルイズのおとーさん-3
深夜まで困惑したままのルイズでした。そして、その原因となったドアは目の前に・・・ ドアを開ければ困惑からは開放されるかもしれないのですが、今のルイズにその行動をする勇気はありませんでた。 (ああ、悪夢だわ。こここ、こんな事ありえないわ。) ルイズは、頭からシーツをかぶり現実逃避を繰り返していた。 そうこうするうちにルイズに睡魔が訪れそのまま深い眠りへと誘われていったのでした。 翌朝、ドアが静かに開きある人物が入ってくるのでした。その人物はベッドまで行くとルイズをゆすり始めました。 「ルイズ・・」 その人物はおとーさんでした。 「・・・ん・・・ふにゅ・・・」 「ルイズ・・・朝」 「・・・あんた誰? あ、昨日召喚したんだった・・」 ルイズは被っていたシーツから顔を出すとおとーさんに話しかけ窓を一瞥しました 「まだ明るく無いじゃない・・・早いわよ」 ... -
ルイズのおとーさん-12
深夜、宝物庫の扉の前に1人の人影がありました。 巷を賑わしている盗賊、『土くれのフーケ』その人でした。 「物理攻撃が弱点ねぇ・・・冗談じゃないわ。こんなに厚かったら、私のゴーレムで殴ったところで、 どうにもならないじゃないの!」 フーケはミス・ロングビルとして、コルベールがら、さりげなく宝物庫の弱点を聞き出していました。 あらかた聞き出した夜、意気揚々と宝物庫の前まで来ましたが推定5メイルの厚さの壁の前で毒づいていました。 物理攻撃が弱点と聞いていたのですが自分のゴーレムの力では短時間でヒビすらつけられそうにありません。 フーケは頭を抱えていましたが、 あることを思い出してニヤリと笑いました。 「ミス・ヴァリエールの使い魔、あの力を利用できれば・・・」 『土くれのフーケ』はおし殺した様な笑い声を出しながらその場を後にしました。 おとーさんが召喚されてか... -
ルイズのおとーさん-15
土くれのフーケには勝算がありました。さきほどまで戦わせていたゴーレムを小さめに作る事で魔力消費を抑え、今回も小さめですが作る事が出来ました。 相手の魔力が尽きたのも計算の内。ルイズの使い魔が大きくなって襲ってきたら土のゴーレムをぶつけて逃げればよし。 ただ、欲を言えば破壊の杖の使い方が分かれば申し分無かったかなと考えていました。 デルフリンガーをルイズに渡したおとーさんは、ルーンの光で全身を包みその光を広げていきました。 (やはりそうなるわね… ゴーレムをぶつけてトンズラだねぇ) フーケはほくそ笑んでいましたが、光が収まると先ほどとは少し違う鎧に身を包んだおとーさんが立っていました。 (まぁいい。ゴーレムぶつけてトンズ…) ゴーレムを動かそうとした瞬間、フーケは眩暈を起こし意識を手放しました。 「おとーさん… これ何をしたの?」 ルイズは不思議そう... -
ルイズのおとーさん-14
時間は少しさかのぼります。 盗賊が盗みに入った事で学院内は大騒ぎになっていました。 その中で、コルベールは塔に開いた大穴と大量の残土を冷静に検分していました。 「この大量の土と、塔に開いた大穴、生徒の証言から察するに『土くれのフーケ』たぶん宝物庫内に書置きがあるだろう・・・」 苦虫を噛み潰したような表情で呟くコルベールに別の呟きが聞こえました。 「・・・泣いている」 その瞬間残土が弾け、とある物体がハルケギニアではありえないスピードで飛んでいきました。 土のゴーレムの右腕が叩きつけられた地面は凹んでいます。キュルケは青ざめタバサは厳しい表情をしています。 時が止まってすべての音が消えてしまったような中、シルフィードがある事に気がつきました。 「きゅいきゅい!!」(お姉さま、ゴーレムの後ろの空を見て!!) シルフィードの言葉を聞いて見上げたタバ... -
ルイズのおとーさん-11
おとーさんが召喚されてから数週間たちました。今まで前例の無い「自宅通勤」形式の使い魔との生活にもすっかり慣れたルイズでした。しかし、今日は少しだけ違っていました。 「おとーさん、その包みは何なの???」 朝食を済ませて自室に戻って授業の準備をしていたルイズはそう尋ねました。おとーさんが布で包まれた四角い物を二つ持ってきていました。 「え?人が来ない様な所に捨ててくる???」 暫く考えていたルイズでしたがある事を思い出してこう言いました。 「今日はいつもの授業だし特に何も無いから捨てに行って良いわよ。そのついでに今度の授業で使う秘薬の材料取って来てよ」 そう言うと机に向かい紙に何か書き始めました。書き終わった紙を四つに折っておとーさんに渡しながらルイズはこう言いました。 「ここに書いてあるものを取って来てね。そんなに珍しい物じゃないからたぶん大丈夫だと思うけど・・... -
ルイズのおとーさん-8
場所は変わって、トリステイン魔法学院の学院長室では決闘の一部始終遠見の鏡で見ていたオールド・オスマン学院長とコルベール先生がいました。 「伝説の【ガンダールヴ】か・・・」 オールド・オスマンは目を瞑り深いため息をつくと徐にコルベールに尋ね直しました。 「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンと伝説の記録に間違いは無いのじゃな?」 「はい、オールド・オスマン学院長。私もこの決闘を見るまでは半信半疑でしたが・・・」 額に光る汗を拭きながらコルベールは続けます。 「あらゆる武器を使いこなし、無敵の鎧を身に着け・・・巨人にもなったと言われております・・・。これは早急に王室に連絡した方がよろしいかと思われますが」 「いや、それには及ばんじゃろう」 コルベールの言葉にこう答えたオールド・オスマンは水パイプを手に取ると口へ運びながらこう続けました。 「王室貴族の阿呆どもに... -
ルイズのおとーさん-2
ペシペシ 「きゃぁ、きゃぁ」 ペシペシ 「きゃぁ、きゃぁ」 ルイズは「おとーさん」と名乗る白いゴーレムをほうきで叩きながらぐるぐるその場を追いかけ回しているのでした。 生徒たちのほとんどは、その光景を見ながら腹を抱えて笑っていました。 さすがにコルベールは笑いを堪えていたのでしたが、「コホン」と咳払いをし 「ミス・ヴァリエール。ミス・ヴァリエール!! そろそろ追いかけっこを辞めてコントラクト・サーヴァントを済ませてしまいなさい」 と、ルイズに対して声をかけました。 ルイズは立ち止まり肩で息をしながら考えました (ちょっと変わってるけど、コントラクト・サーヴァントを済ませて躾けてしまえば・・・) ルイズはコルベールに返事をすると、おとーさんに向き直り深呼吸をして落ち着いた上で詠唱を開始しました おとーさんは不思議と逃げずにルイズを呆けたように... -
ルイズのおとーさん-13
小屋の中で盗んだ物を確かめていたフーケは舌打ちしていました。 「剣の方は珍しい事は珍しいが闇で売るにはちと無理だね・・・破壊の杖は使い方がわからないし・・・壁の事といい予定外な事ばっかりだよ」 暫く思案したフーケは、学院から教師連中をおびき出して破壊の杖の使い方を探る事に決めました。やれやれといった表情で小屋の外に出ると遠くから風竜が飛んでくるのが見えます。 「ちっ、学院のガキ達かい!!もう追ってくるとは・・・破壊の杖の使い方も知らないだろうし・・・仕方がないここは死んでもらうしかないねぇ」 そう呟くとフーケは森の中に身を隠すのでした。 追跡していた三人はシルフィードから降りて辺りを見回していました。 「この辺りで見失ったのよね・・・ってあの小屋・・・」 ルイズが森の中にある木こりの小屋を見つけました。全体的に何年も使っていないようなツタが生い茂るボロボロの小屋... -
ルイズのおとーさん-1
ここは、トリステイン魔法学院の第一演習場。穏やかかな春の気候ででしたが、そろそろ夕暮れに差し掛かり少々肌寒くなってきました。 生徒たちは、羽織っていたマントを体に巻きつける様にしながら無言で待っていたのでした。 話は少しさかのぼるりますが、今日の午後から二年に進級した生徒たちによる「サモン・サーヴァント」が行われていました。 今後の魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない重要な儀式なのでした。 生徒たちの殆どが成功を収め「コントラクト・サーヴァント」 も済ませることが出来ていました。一人の例外を除いて・・・・ 一人の例外とは桃色の髪をした少女の事でしたが、この少女」同じ事を何十回となく繰り返しているのです。 詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗・・・・ 「目の前繰り広げられるある少女の行動にそろそろ飽きて... -
ルイズのおとーさん ボツネタ
ボツネタ-1 ギーシュが薔薇を振ると花びらが一枚離れ地面に着くと同時に青銅の戦乙女が作り上げられました。 おとーさんはその様子を見て両手でポンと叩くと口をあけ黒く丸い物を大量に出し始めました。 「なんだそれは?貴様この期に及んで私をバカにし・・・?????」 ギーシュがそんな台詞を言いかけたとき大量に吐き出された物がまとまり大きな丸く黒い物へと変わっていきます。 「あのゴーレムも自分のゴーレムを作ってるのかしら?」 「でも詠唱をしてないし、何より杖を持っていないぞ!!」 「先住魔法か?」 そんな様子をみてキュルケもわけが分からずタバサに尋ねます。 「あれ・・・ 何なの?」 「群体」 「ぐんたい??」 ※ 群体とは複数の生物があたかも一個の生物であるかの様に活動することをいう 黒い物は奇しくも群体の性質を持っているのでした。 そうこうしているうちに全高10... -
ルイズのおとーさん 番外編
※ 注意、今回は番外編です。本編とはなんら関係がありません。 変な夢を見た――― タバサが本を読んでいるとキュルケがバタバタと部屋に入ってきました。 「タバサ~!!お日様出てるのに雨降ってるよ~!!」 見たこと無いハイテンションでキュルケが話しかけてきました。タバサは半ばあきれ気味に読んでいた本を閉じるとこう説明しました。 「それはキツネのヨメイリと言って、こんな時はどこかでキツネが結婚式をしている。と、東方の伝承で言われている」 「ふ~ん、キツネのヨメイリなんだ・・・」 キュルケはそう言いながら後ろからあるものを取り出しました。 「じゃぁ、これは?」 「タコのマクラ」 「じゃぁ、これは?」 「サルのコシカケ」 キュルケは何故か色々な物を取り出してタバサに見せていきます。タバサも最初の頃は冷静に答えていました。しかし... -
長編(完結)
長編(完結) 長編作品のうち、完結した作品のリストアップです。 ※話数順 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 話数 ゼロの黒魔道士 ファイナルファンタジー9 ビビ 全81+9+9話 ゼロのロリカード HELLSING アーカード(少女形態) 全64話+α ゼロの魔獣 魔獣戦線 天外真理阿 全38話 ゼロのアトリエ ヴィオラートのアトリエ ヴィオラート 全35話 薔薇乙女も使い魔 Rozen Maiden 桜田ジュンと真紅 全31話+α SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger ファイナルファンタジーⅧ スコール・レオンハート 全31話+α ゼロな提督 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー 全31話 気さくな王女 鬼作 鬼作がパクった自転車+少女 全26話 ゴーストステップ・ゼロ トーキョーN◎VA D ヒュー・スペンサー 全25話 鮮... -
ルイズの憂鬱
前略 ちい姉様 マジカルメイドが暗躍したお陰で、無事…いや無事ではありませんが何とか使い魔を召喚することが出来ました。 ええ、出来たんです。 ですが……何というか人間の子供を呼び出してしまったんです。それも二人も。 『見た目』だけはとても美しい双子の少年と少女が使い魔となったんです。 そう、なったんですが……わたし、これからの学院生活がとても不安です。 ぶっちゃけ、家に帰ってもいいですか? いいですよね? 草々 ルイズの憂鬱(魔法少女ラジカルイズ~双子編~) 「ミス・ヴァリエール!」 ある日、教室に呼び出されたルイズは、渋る双子の使い魔をつれて約束した時間より少し早くやって来た。 教室に入るや否や待ち構えていた中年の女性教諭、シュヴルーズが怒鳴りあげたのだ。 「あの、ミセス・シュヴルーズ。 何か御用ですか?」 ... -
ルイズの魔龍伝-05
前ページ次ページルイズの魔龍伝 5.ルイズとクックベリーパイ 「さて、ここへ呼んだ理由は分かるかの?ミス・ヴァリエール」 「…私の代わりに使い魔が戦ったとはいえ決闘に応じてしまった事と、それで壊した中庭の事でしょうか」 本塔の最上階に位置する学院長室、ルイズとゼロの目の前には杖を手にしたオスマンと その横にコルベールが真剣な眼差しで立っていた。 決闘後、直ちに使い魔ともども学院長室に呼び出されたルイズは一体どんな処分が下されるのか不安になっていた。 修理費用の請求に関しては次の仕送りまで多少、金額的余裕があるので大丈夫だ。 しかし「あのゼロのルイズがとうとう決闘問題を起こした」となれば実家の方にも話が伝わって あとはもう実家の両親とアカデミー勤めの長姉による不祥事説教祭りが始まるに違いない。 「あー…決闘に関しては事情を聞けばグ... -
ルイズの魔龍伝
新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語から聖竜騎士ゼロガンダム ルイズの魔龍伝-01 『ゼロに喚ばれし「ゼロ」』 ルイズの魔龍伝-02 『異世界の夜に』 ルイズの魔龍伝-03 『使い魔ゼロの学園生活』 ルイズの魔龍伝-04 『白昼の決闘!無(ゼロ)の雷』 ルイズの魔龍伝-05 『ルイズとクックベリーパイ』 ルイズの魔龍伝-06 『ブルドンネ街』 ルイズの魔龍伝-07 『意思を持つ剣』 ルイズの魔龍伝-08 『品評会、その裏で』 -
ルイズの大冒険
「DRAGON QUEST―ダイの大冒険―」のダイ ルイズの大冒険-1 ルイズの大冒険-2 -
ルイズの大冒険-1
―――ずっと受け継がれてきた、おれの使命なんだよ。こうして大好きなものをかばって、いのちをかけることが。 黒の結晶(コア)――なんの比喩でもなく、文字通りに地上を滅ぼす爆弾。それを内蔵した人形を抱えて、少年は天空を翔ける。 もっと高く、もっと遠くへ。爆発から、世界を守るために。 それは勇者としての使命感でもなくて、みんなのための自己犠牲でもなくて。だから、隣でいっしょに飛んでくれていた親友を蹴り落とした。 なぜなんだと彼は叫んだ。きみといっしょにいくことはできない。きみを地上に置いていく。大切なものすべてを、この地上に置いていく。 醜い一面もひっくるめて、人間たちのことが大好きだから。自分を育ててくれた、地上の生物すべてが大好きだから。 だからおれは、他でもない自分自身のためにみんなをかばうんだ。 大魔王がいない世界で、もう、勇者を不要とす... -
ルイズの恐竜惑星
「恐竜惑星」より、ラプター ルイズの恐竜惑星-01 ルイズの恐竜惑星-02 ルイズの恐竜惑星-03 -
つかいま1/2 第ニ話 ルイズの秘密
前回のあらすじ。早乙女らんま(女乱馬)が、ルイズに召喚されました。 「ちっきしょ~~、地球じゃねえなんて、そんなんありかよ」 「『東方』じゃ、人間の住む大陸のことを『地球』って言うの? 大地って、丸いのかしら」 「だーかーらー、世界そのものが違うっつってんだろーがぁ! 月が二つなんて、なんちゅー星だよありえねー」 「星は夜空に見えるものよ。世界が星だなんて、ロマンチックというか変な事言うのね」 「もう、いい……早く日本に帰りたい……」 「ま、元気でよろしい。ちょっと左手を見せてくれたまえ」 禿頭の教師コルベールは、らんまの左手に浮かんだ謎のルーンを解析するため、スケッチをとった。 その後、らんまはルイズの部屋に行き、詳しい事情を聞いている。時刻はもう晩になっていた。 「あー、本当に異世界で魔法使いなのかよ。石つぶて飛ばしてきたし、空飛... -
ルイズの魔龍伝-03
前ページ次ページルイズの魔龍伝 3.使い魔ゼロの学園生活 目を覚ましたゼロが目にしたのは朝焼けが窓に差し込んでいる見知らぬ部屋だった。 ベッドで静かに寝息を立てている少女を目にし自分の今の状況を改めて認識する。 「(そうだったな、俺はこの娘に召喚されてここへ…)」 「んにゅ…クック…ベリーパイ…おいしいわぁ…もっと持ってきなさいよ…ガンダム…」 「…全く良い気なもんだな、このお嬢様は」 それに合わせるかのように寝る前に交わした会話が蘇って来た。 “下着の洗濯”、あまり乗り気しない頼みではあったがやらなかったらそれはそれで騒がれるに違いない。 どうせ子供の着るものだし早い内に済ませて朝の鍛錬でもしようと思い立ったゼロは 剣を片手に、もう片手に下着を掴んでルイズの部屋をそっと後にした。 「…洗濯する場所なんて聞いてないぞ」 が、学園内でルイズに教えても... -
長編(五十音順)-01
あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ラスト・レイヴン×ゼロ ARMORED CORE LAST RAVEN ジナイーダ 2009-10-11 15 58 32 (Sun) [秩序]の守護者 ARMORED CORE MASTER OF ARENA ハスラー・ワン 2011-04-16 16 38 23 (Sat) サーヴァント・ARMS ARMS 高槻涼、神宮隼人、巴武士 2010-10-10 12 25 51 (Sun) 三つの『二つ名』 一つのゼロ ARMS クリフ、ヴォルフ、キュクロプス 2011-11-13 18 50 55 (Sun) ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ 相棒 杉下右京 2010-03-16 00 13 10 (Tue) アウターゾーンZERO アウターゾーン ? 2011-09-06 21 03 16 (Tue) ア... -
ルイズの魔龍伝-06
前ページ次ページルイズの魔龍伝 6.ブルドンネ街 決闘から三日、ルイズの周囲は少しずつ変わっていった。 まず表立って馬鹿にする生徒が少なくなったのである。 メイジについて表す言葉に「メイジの実力を見るなら使い魔を見ろ」というのもあり 「ギーシュのゴーレムを圧倒的かつ一瞬で葬り去ったのはルイズの使い魔」 という衝撃的事実はあっという間に学院内を駆け巡っていた。 元々魔法以外の成績はトップクラスであり、家系もトリステインの中では相当に有名な部類に入るので 「あのルイズがとうとう」と感心する者もいたという。 「どうせ嘘に決まっている」「ルイズが凄いのではなく使い魔が凄い」 人づてに話を聞いた者や、ルイズを侮蔑目的でからかっている心無い者もいたものの 決闘の当事者であるギーシュとルイズ、更にこの決闘を見ていた彼女らのクラスメートも多く 何より使い魔の名前が... -
ルイズの魔龍伝-07
前ページ次ページルイズの魔龍伝 7.意思を持つ剣 ブルドンネ街の武器屋の中は、さほど広くない店内に乱雑に武具や防具、甲冑がひしめいており 昼間でもそこはランプが必要なぐらい薄暗かった。 「…こんなチンケ場所でさぁ、やましい事はなんもありゃしませんぜ」 カウンター奥の椅子に腰掛けた店主が先ほどとは違った真面目な声でルイズに対応する。 こんな場所に殆ど貴族は来ないのだろう、店主はルイズ達を役人かそれに関係した人物と勘違いしていた。 「何言ってんのよ、私は客よ客」 「はえぇ?こりゃあ驚いた!貴族様といったら杖を振るうって相場が決まってまさぁ! こりゃおったまげたってもんです、一体何をお求めですかい若奥様」 「違うわ、私じゃなくてこいつに合う剣が欲しいの」 軽く驚いた様子の店主にルイズが後ろに立っているゼロを指差す。 店主がフードをすっぽり被ったゼロを不審... -
ルイズの大冒険-2
朝だよ。と身体を揺すられる。ルイズは聞き慣れない声に目を覚ました。 目を開けば、そこには見知らぬ子供の身体。上半身が裸の様子にぎょっとする。 「こ、この子供、なに勝手に部屋に入って……!」 叫びだしかけるものの、すぐに我を取り戻す。昨日召喚したんだっけ、服がボロボロの少年を。 思いだしながら身を起こした。大きくあくびをする。いくらか頭が覚醒する。ため息をついた。 今日は嫌な朝だ。寝起きで一番に視界にはいったのが、平民の裸だなんて。 ルイズは使い魔に着替えを手伝わせる。 ダイは抵抗を示していたが、この世界ではこんなものだと言い聞かせると渋々ながら手伝うようになった。 「……ルイズって、自分で服を着れないの?」 「貴族は下僕がいる時は自分で服なんて着ないのよ」 「ふうん……、この世界はなんか、ヘンだよ」 「平民のあんたには理解でき... -
ルイズの魔龍伝-01
前ページ次ページルイズの魔龍伝 1.ゼロに喚ばれし「ゼロ」 少女は夢を見ていた 今まで見たことの無い夢 稲光が走る雷雲の中、巨大な黒い龍が飛んでゆく そして、その龍の背に乗っている少女 「(私は…どこへ行くのだろう)」 少女の想いを乗せて、黒い龍は雷雲の中を飛んで行った…… “彼”は目の前の状況を理解しようとしても到底出来るものではなかった。 「(人間…の少女?何だ?周りの奴も似たような格好…制服…?学校か何か?)」 旅の途中、目の前に突如現われた鏡のような物体。 異様な雰囲気に敵の罠かと思い剣をとっさに抜き斬りかかったら、 突如光が視界を覆い尽くし気づくとこの風景である。 抜けるような青空、そよぐ平原、後ろにそびえる大きく荘厳な建造物。 そして目の前にいるブラウスでスカート姿、マントに小さな杖を持った桃... -
ルイズの魔龍伝-08
前ページルイズの魔龍伝 8.品評会、その裏で 澄み切った朝の空気はゼロには涼しいぐらいであった。 広がる平原の中、抜き身のデルフリンガーを構え相手と相対するゼロ。 「相棒…次の一撃で決まるな」 「あぁ」 涼しい空気の心地良さも、顔を伝う汗の感触も今のゼロにはいらない。 その全神経を目の前に集中させ全ての意識を相手へと収束させる。 一秒が一時間にも感じられるような時の流れの中、先に動いたのはゼロであった。 「うぉぉ――――――――っ!!!!」 デルフリンガーを振りかざし相手へと飛び掛るゼロ、錆の残る刀身が朝日を受けて眩い光を放っていた。 ……… 景気のいい音と共に最後の薪が綺麗に真っ二つに割れた。 「うりゃぁ!」 すかさず二撃目を加え、綺麗に二等分された半円の薪がさらに半分になり四等分されたのであった。 ゼロの後ろには今朝から割っ... -
ルイズの魔龍伝-02
前ページ次ページルイズの魔龍伝 2.異世界の夜に 「普通だったらこの世界に存在する幻獣その他もろもろを呼び出すの。 あんたみたいな良く分からないのが出てくるなんてトリステイン魔法学院始まって初めての事だわ。」 「しかし驚いたな、俺のような姿をした者は本当にいないのか…」 「むしろアンタみたいなゴーレム、どこから出てきたのか私が知りたいぐらいよ」 ルイズの自室、高級そうな調度品が所々に置いてあり貴族のいる部屋、というのが何となく伺える。 ベットに腰掛けるルイズの目の前にはどっしり胡坐をかいて腕組みをしているゼロガンダムの姿があった。 窓から差す午後の日差しも沈みかけて鮮やかなオレンジに色になっている、そんな時間の事である。 「それはいいが…俺の事はゼロと呼んで欲しいのだが…どうしても駄目なのか?」 「絶対にいや」 「ゼロのルイズと呼ばれてるのに... -
ルイズの恐竜惑星-02
前ページ次ページルイズの恐竜惑星 前回から引き続き、医務室にいるルイズとラプター。 「ふーん..それじゃあ、あんたはギラグールって言う竜人の戦士ってわけ?」 「単純に言ってそういうことだ」 冷静なようだが実のところラプターは混乱していた。 彼は自分の住む恐竜人類の世界と、哺乳人類の世界、 そしてバーチャル大陸を交差点とする多次元宇宙の存在は把握している。 だがいくらなんでも魔法が文明の基盤で、なおかつ科学どころか機械の概念すらない世界など聞いた事がない。 ややこしくなるのを避けるため(というか別の世界と言っても信じないだろう)こうした言い方をしている。 「悪いけど...とても信じられないわ。だってギラグールなんて今まで聞いた事無いもの」 「じゃあこの国との接触がまったくなかったか、お前が余程の世間知らずかどっちかだな」 ... -
ルイズの恐竜惑星-03
前ページルイズの恐竜惑星 「使い魔との親交を深めているようですなミス・ヴァリエール」 「これはミスタ・コルベール」 医務室に頭髪の薄い男が入って来た。 ルイズの反応からしてこの男は教師なのだろう、とラプターは判断した。 コルベールはラプターに視線を移した。 「ほう。あなたがミス・ヴァリエールの召還した使い魔ですな」 「今はそういうことになっている」 「それで、あなたの名前は?」 「ラプター、そう呼ばれている」 自分達からすれば異質であろうラプターにあっさり話を振ったコルベールに、ルイズは少し驚いた。 そして、コルベールが両手に何かを持っているのに気付いた。 「...それは俺のクローか」 「はい。少し調べさせて頂きました。実に高等な技術で作られ、材質もまったく未知の物です」 「そうか。こいつをどうする気... -
超1級歴史資料~ルイズの日記~
「絢爛舞踏祭」のグランパ 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 1 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 2 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 3 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 4 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 5 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 6 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 7 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 8 超1級歴史資料~ルイズの日記~ 9 補足:題名の由来は、 絢爛舞踏祭で夜明けの船クルー、ミズキミズヤの書いていた日記が、後世において超一級の歴史資料となってしまったことにあやかってきています。 -
ルイズの魔龍伝-04
前ページ次ページルイズの魔龍伝 4.白昼の決闘!無(ゼロ)の雷 「ほーんと、毎日変わり映え無く本当に退屈じゃのぅ… じゃが、ミス・ロングビルの素晴らしいお尻は毎日触っても飽きんわい」 「そろそろ止めていただけませんかこのクソジジイ」 「嫌よ嫌よも好きの内、どぉれどれワシのゴールドフィンガーがはごぉっ!」 机に向かって書類をしたためていた院長秘書・ロングビルのお尻に 後ろに立っていた院長であるオールド・オスマンの手がいやらしく伸びようとしたその時、 顔色一つ変えずロングビルの左肘が一瞬にしてオスマンの鳩尾に突き刺さった。 しかも羽ペンを持った右腕は全く変わりなく書き物を続けている、ある意味特技の領域にまで入っている芸当である。 「オールド・オスマン?退屈ならこの書類に目を通して判でも押して下さいませんか」 自分の机によろめくオスマン... -
ルイズの恐竜惑星-01
前ページ次ページルイズの恐竜惑星 「彼」はベッドの上で目を覚ました。 (....ここはどこだ...俺は死んだんじゃなかったのか?) それは少し前...と言ってもここに来る前に遡る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー バーチャル世界の一角、恐竜人類「夕闇の民ギラグール」の本拠地に「彼」はいた。 ギラグールの首領を突き飛ばした「彼」は、特殊樹脂の泡に包まれたギラグールの男と人間の少女を解放した。 「ラプター!どうして私たちを..?」 人間の少女がラプターと呼ばれた「彼」に問う。 「お前の..隣にいる...男に借りを..返した..だけだ...」 そこまで言って「彼」は意識を手放した。 しばらくしてその部屋が瓦礫に埋もれた後、ギラグールの兵士と女科学者が部屋に入った。 そこで彼女らが目にしたのは破壊された「観察者」と息絶えた首領の姿だった。 「草... -
ゲームセンターゼロ ~ルイズの挑戦~
ヘイセイシボウチャンス 「どうもゲームセンターCX。課長の有野です」 ゲームセンターゼロ ~ルイズの挑戦~ 「今日、挑戦するのはこれ、『ゼロの使い魔』……知らないですね~」 疑問顔の有野にすぐさまプロデューサー兼ナレーションの通称『管さん』が解説を入れる。 『ゼロの使い魔。2004年にメディアファクトリー文庫から刊行されているヤマグチノボル原作 イラスト兎塚エイジのラブコメファンタジー。現在までに17作出版している内の記念すべき第一作。 特徴的なツンデレ描写と、ファンタジー世界の融合が高い評価を受けている。 外伝だけでなく漫画やアニメなどのメディアミックス展開も広くされており、 特にアニメにおいては数多くの釘宮病患者を生み出したといわれている。 果たして攻略はできるのか?』 「うーん。つまり恋愛シュミレーションなんですかねー?... -
ルイズさんとハヤテくんよ-6
自転車で飛ばし、時折何度か休憩を挟んで、ヴァリエール邸への到着は休息を含め丸一日かかった。 「あんた、ホント色々と無茶苦茶よね」 「流石に、強行軍は疲れました……」 疲労が溜まった身体に鞭打ち、荷台にルイズを乗せたまま自転車を牽く。 そんな二人を、朝焼けの光に照らされた、学院に勝るとも劣らない広大さを持つ巨大な洋館―――いや、城と呼ぶべきだろう―――が待ち受けていた。 「……どこの国でしょうか?」 「国じゃないわ。私達ヴァリエール公爵家の、本邸よ」 「お帰りなさいませ、ルイズさま」 玄関に着くや否や、急な帰還に慌てて使用人やメイドが集まって来た。彼等は自転車を奇妙奇天烈な金属の馬かと勘違いしたものの、ルイズの仕舞うよう言った指示に素直に従う。 「あの、ルイズさま?」 「何かしら?」 扉を開こうとして呼び止められたルイズが振り向き、あちゃー... -
闇ルイズ
苦労の末ルイズが呼び出したのは奇妙な金色の物体だった。 形状は正四角錐をなしており、垂直断面には取っ手のように金属のリングが取り付けられている。 ルイズにはそれはただの悪趣味な置物にしか見えなかったが、教師コルベールに自らが呼び出したそれと契約を交わす様強制されてしまう。 当然ルイズは抗議するが、使い魔召喚の神聖性を理由に召喚のやり直しは認めてもらえず、しぶしぶその物体と契約を交わすルイズ。 一瞬使い魔のルーンが浮かぶものの、その物体に吸い込まれるようにして消えてしまった。 当然他に何の変化もなく、奇妙な置物でしかないそれを抱えて失意のなかルイズはとぼとぼと教室へと戻ったのだった。 拳大のそれは手で持ち歩くには面倒であったし、ポケットにも入れ辛い。 そのためリング状の突起に鎖を通してペンダントのように首から下げることにしたルイズは、部屋を出た直後キュルケに... -
南波とルイズ
ルイズとその使い魔として召喚された猫耳少女・南波の2人は、学院の温室でキノコ狩りをしていた。 「あったー! ほら見て見て!」 そう言って南波が差し出したキノコは、鼻にツンとくる異臭が漂い傘が蕩けかけていた。 「……真面目にやる気あるの?」 「えー!?」 取ってきたキノコを投げ捨てたルイズに不満そうな南波。 「それにしてもタバサちゃんも来ればよかったのにね」 「用事があるって言ってたから仕方ないわよ」 そう肩をすくめたルイズだったが、最初からタバサを誘ってはいなかったのだ。 「きっと残念がってるから今日の話はしないようにしましょ!」 「ルイズちゃんやっさしー!」 「そっ……、遭難したー! まだ2レスしか経ってないのに遭難しちゃったよ!」 「うるさいわね。落ち着きなさいよ」 「私のせい? 『そうなん』です。なんちゃっ――」 ... -
レンタルルイズ2
あの決闘から数日が過ぎた午後の中庭。 使い魔達の団欒の時。 ギーシュは自分の未熟さを克服するのだと偉そうな態度を改めみかんを含む四人に謝罪した。 心を入れ替えたように日々努力する様は誰の目にも好印象であった。 みかんは相変わらずルイズの言うことを聞かないがオルトロスがみかんの言うことしか聞かないためにルイズは強気な態度を取ることができなくなっていた。 穂波から使い魔の従順性についての講義が役に立っている。 洗脳に近い形で人を好きになることが我慢できなかったみかんは定期的にルーンの効果を初期化しているのだ。 かといって全てを消したりはしない、この力はこの世界で必ず役に立つ。 シエスタや厨房の皆は自分達に当たらなくなったどころかむしろ優しくなったきれいなギーシュを見て貴族に対する考えを改め、みかんを我らの女神と称し食事を与えてくれるために食事には困らなくなったし、ルイズの部屋に... -
ルイズと剣狼伝説-5
所変わって、ここは学院長室 オールド・オスマンの仕事場である そこに居たのは学院長オールド・オスマンと血相を抱えたコルベールであった 「それでコルベール君、これが君の疑問の答かね?」 「はい!これがミス・ヴァリエールの召喚した使い魔のルーン、そしてこれが・・・・」 コルベールは右手にスケッチを掲げ左手の指で古文に書かれたルーンを指す 「間違いありません!このルーンは始祖ブリミルの伝説の使い魔、『ガンダールヴ』のそれと同じです!!」 「ふむ・・・・」 オスマンは髭を撫でながら頷く 「確かにルーンは同じじゃ。ルーンが同じということは、ただの平民が『ガンダールヴ』になったということになるんじゃろうな」 「そういうことですな」 「しかし、それだけでそれは早計ではないかのう」 コルベールはさらに何か言いたそうな顔になる 「しかしそれが・・・・」 ... -
BRAVEMAGEルイズ伝-03
前ページ次ページBRAVEMAGEルイズ伝 第一章~旅立ち~ その3 キュルケおねえさま 「……あ~~~~~~っ!よく寝たぜ……」 寝袋から這い出て、見慣れない部屋だなとあたりを見回す。 そうか、召喚されたんだったなと思い直し目をパッチリとさせる。 召喚主であるルイズはまだぐうぐうと寝こけていた。ムサシは早起きである。 「おーい、ルイズ。朝だゼ」 「んんぅ~……」 ねぼすけのご主人に起きる兆しは見られない。 持ち物の中にあるすっきりミントSでも使えばたちどころに目覚めるだろう。 だがこの世界では手に入らない品だろうし、第一もったいない。よって却下。 かつてヒゲじいとレバンからもらったムサシの腕時計を見てみる。 たしか、起こせと言われた時間にはまだ早い。 それにムサシのそばには昨晩脱ぎ捨てたルイズの下着... -
仕切るの?ルイズさん2話「普段通りの1日なの?ルイズさん」
前ページ次ページ仕切るの?ルイズさん 「おーい!誰かこれをほどいてくれー!」 いつの間にか開け放たれていたルイズの部屋から男の声がした。 「あっ、あんたはルイズの使い魔! いったい何をやってるのよ!?」 「そんなことはどうでもいいからとにかくこれをほどいてくれ~」 中を見るとルイズによって亀甲縛りにされたモロヤマが呻いていた。 「あんた、自分の使い魔を亀甲縛りするなんて何考えてるのよ!」 「えー この縛り方結構苦労したのに。」 「いいからあんたも手伝いなさい!」 「……なんでルイズは亀甲縛りの縛り方を知ってるの?」 「それはルイズが人に縛られただけでその縛り方から解き方まで一瞬で理解する『縛りマスター』だからだぜ!」 「なんでそんな嘘をつくのよ!1回じゃなくて10回ぐらい縛られないとわからなかったわよ!」 「あんた10回も縛られたの... -
あしたのルイズ
ゴング。 同時にレフェリーを務めるコルベールが、リング上で拳を交える二人を引き離す。 「ゴング! ゴングだ!」 双方は一瞬にらみ合った後に振り返り、肩で息をしながらもしっかりとした足取りでニュートラルコーナーへと戻った。 セコンドにより椅子が出され、一分間で少しでも体力を回復するための道具が次々と取り出される。 赤コーナーの椅子へ座り込んだのは、ルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 現在、HBC(ハルケギニアボクシング評議会)のランキング3位に属する、異例の女性ボクサーである。 ぶかぶかの赤いボクシングパンツに、白い無地のTシャツを着ていた。 「ルイズ、やったじゃねぇか! あいつのフィニッシュブローを破ったぜ!」 セコンドの一人を務めるのは、腹巻に坊主頭、左目の眼帯と異様な格好の... -
ルイズと無重力巫女さん-17
前ページ次ページルイズと無重力巫女さん ルイズは今、もの凄く混乱していた。 嫌な夢から覚め、起きたばっかりに鼻を打ち付けた直後アンリエッタ王女が部屋を尋ねてきたのだ。 この国の者じゃなくても国の頂点に立つ者が自分の部屋を尋ねてきたら誰しもルイズみたいに目を白黒させる。 急いで膝をついたルイズを見たアンリエッタ、申し訳なさそうに口を開いた。 「あぁルイズ、あなたならば私の前で膝をつかなくとも…」 「ひ…姫殿下!こ、今夜は如何なる御用で下賤なる私の部屋へといらしたのですか?」 ルイズのかしこまったような感じの声を聞き、アンリエッタは寂しそうな顔をする。 「顔を上げてルイズ!そんなにかしこまらないで頂戴!私たち二人の仲じゃないの!?」 アンリエッタは悲痛な声でそう言うとルイズを無理矢理立たせた。 ルイズも流石に昔の幼なじみということで観念したのか、緊張して... -
二人のルイズ
二人のルイズ 「なによ、これは……」 彼女にとって今日は記念すべき日になるはずだった。 自らの系統を見定め、より内容的に特化した二年への進級試験も兼ねた春の使い魔召喚の儀式。 何度も失敗し、今度こそは意を決して杖を振り下ろした先に現れたのがコレだった。 「なんだあれは!? 「まさかゼロのルイズが」 「信じられない」 周りの生徒たちが驚愕から喧々囂々の騒ぎを巻き起こす中、ルイズはまるで瀕死の魚のように口をパクパクさせることしかできなかった。 出来ればドラゴンやグリフォンのような幻獣であれば言うことはない、虎や獅子でも大歓迎だ、それが無理なら犬猫でも構わない、いやオールドオスマンのようにネズミでもしょうがないし、さっき頭上を飛んでいった雀でもこの際贅沢は言うまい。 そんな気持ちで挑んだサモンサーヴァントだからと言... - @wiki全体から「ルイズのおとーさん-6」で調べる