あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「小宮山さんがトリステイン学院で立派な男性・女性に更生させるそうです」で検索した結果
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小宮山さんがトリステイン学院で立派な男性・女性に更生させるそうです
「あっ、その私は………」 「メイド、君がこの瓶を拾ったおかげで可憐なるレディを二人も傷つけてしまった。その罪は重いぞ。」 貴族であるギーシュはメイドであるシエスタにこう凄んできた。 事の発端はメイドであるシエスタが貴族であるギーシュの小瓶を拾ったことである。 そのせいでギーシュは二股をかけていた女の子二人に振られてしまいその女性達を不意に傷つけたと主張した。 明らかないちゃもんである。そんなことを吹っかけられたシエスタはただおろおろするばかりだ。周りの貴族達もニヤニヤするだけで何も言おうとはしない。 そんな状況を見かねた女性が立ち上がった。 黒髪の少女は目を赤く滾らせギーシュの元にずんずんと迫る。 「なっ、なんだね君は?」 彼女はいきなりギーシュの襟首を掴むとそれを地面に思いっきり叩きつけた。 「ぐあっ!」 あまりにも突然の出来事に何もする事が出来ないギーシュとその仲... -
小ネタ-03
... 少女人形店 メグ 小宮山さんがトリステイン学院で立派な男性・女性に更生させるそうです 『少女流幸福攫取論』小宮山さんシリーズ 小宮山さん 小宮山さんがトリステイン魔法学院で頑張っておられるようです 『少女流幸福攫取論』小宮山さんシリーズ 小宮山さん 使い魔は地獄のコックさん 職業・殺し屋。 死織 使い魔(るい)は友を呼ぶ 真・女神転生シリーズ ルイ・サイファー ハルケギニアは衰退しました 人類は衰退しました 妖精さん ジョン・スミスの消失 涼宮ハルヒの憂鬱 キョン 涼宮ハルヒの憂鬱からキョン 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団 間久部字楽(マクベ アザラク)を召喚 進め!!聖学電脳研究部 間久部字楽 STAR GÅTE SG-0 スターゲイト SG-1 ジャック・オニール、ダニエル・ジャクソン、サマンサ・カーター、ティルク しゃがむ使い魔! ストリートファイター ガイル カトレア似 人工少... -
小宮山さんがトリステイン魔法学院で頑張っておられるようです
朝、太陽が昇り、生徒達は起きて身だしなみを整えて使い魔と一緒に朝食に向かう。 しかし、その流れに真っ向から反している生徒がいた。そう、ルイズのことである。 あの一件がおきてからルイズは突如部屋に引きこもるようになってしまったのだ。 そもそも大勢の生徒の目の前であのような痴態を曝け出してしまったのだ。無理も無い。 そしてルイズは何より小宮山さんの事を快く思っていなかった。もう、小宮山さんの顔を見たくないとも思っていた。 「何よ! あの使い魔、いきなり私にあ、あんなことするなんて………」 部屋に閉じこもって早一日が過ぎ、真夜中になろうとしたとき、ルイズはふと目を覚ました。 起き掛けに思い出されたことはやはりあの時のことだった。ルイズはあのときのことを思い出すだけですぐに顔が真っ赤になった。 頭の中はずっとあいつは生意気だとか腹立たしいとかそういう思いで渦巻いている。 ふと、ル... -
小ネタ
... 少女人形店 メグ 小宮山さんがトリステイン学院で立派な男性・女性に更生させるそうです 『少女流幸福攫取論』小宮山さんシリーズ 小宮山さん 小宮山さんがトリステイン魔法学院で頑張っておられるようです 『少女流幸福攫取論』小宮山さんシリーズ 小宮山さん 使い魔は地獄のコックさん 職業・殺し屋。 死織 使い魔(るい)は友を呼ぶ 真・女神転生シリーズ ルイ・サイファー ハルケギニアは衰退しました 人類は衰退しました 妖精さん ジョン・スミスの消失 涼宮ハルヒの憂鬱 キョン 涼宮ハルヒの憂鬱からキョン 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団 間久部字楽(マクベ アザラク)を召喚 進め!!聖学電脳研究部 間久部字楽 STAR GÅTE SG-0 スターゲイト SG-1 ジャック・オニール、ダニエル・ジャクソン、サマンサ・カーター、ティルク しゃがむ使い魔! ストリートファイター ガイル カトレア似 人工少... -
トリステインの森の中
私ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが、幾多の『サモン・サーヴァント』の魔法の失敗の末に召喚したのは、一本の大樹であった。 大人が数人がかりで手を繋がなければ抱えられない程に太い幹。上を見上げれば、天を覆い隠す天蓋の様に枝が伸び、葉が覆い茂っている。 幹の近くに立つ者に圧倒的な存在感を与えるが、不思議と威圧感の様なものは感じさせず、母の腕に抱かれるかの様な安心感を与えてくれる。 普段から私を『ゼロ』など呼び称し小馬鹿にしていた人たちも、目の前に現れた圧倒的な存在感に認識が追い付かずに唖然としていた。 「…はは、ただの木、…じゃないか。お、驚かせやがって」 誰かがそんな言葉を吐くが、今はあまり気にならない。ふふん、あんたの足元にいる小動物に比べれば、たとえ動物じゃなくても私の召喚した“これ”の方が断然凄いじゃない。 ... -
トリステインの踏鞴法師
むかしむかしのお話です。 日本には「だいだらぼっち」という大きな大きな男が住んでいました。 甲州の土を集めて山を作ったのが富士山で、そのため甲州は盆地になったとか、 ある時びっくりして涙を流したら浜名湖になったとか、 羽黒山に腰掛けて、鬼怒川で足を洗ったなど、とにかく大きな巨人であったようなのです。 その上巨大なだけではなく、鉄を扱う方法を人々に教えてあげたり、 日本という国の形を今のようにしたりと、とても賢くて強かったと言います。 なにより、だいだらぼっちは子供達と仲の良い、優しくて気のいい男なのでした。 けれど、いつの頃からかだいだらぼっちの姿はこの国から消えてしまいました。 いったい、何処に行ってしまったんでしょうね? <トリステインの踏鞴法師> ルイズが呼び出した使い魔は、とにかく大きな使い魔でした。 それは「天を突くほど... -
トリステイン魔法学院Z
超能力学園Zよりバーニー&ペイトン召喚 トリステイン魔法学院Z-01 トリステイン魔法学院Z-02 トリステイン魔法学院Z-03 -
トリステイン・メタル・シティ
ゴートゥTMC!! ゴートゥTMC!! ゴートゥTMC!! 今日も『女神の杯亭』は大盛況だ 理由はこの酒場で演奏する一団にある 「サツガイせよ!!サツガイせよ!!」 一ヶ月前のトリステイン魔法学院で、召喚された悪魔、クラウザーⅡ世の率いるバンド トリステイン・メタル・シティ(略してTMC)目当ての客で溢れている 「あばよ!!また来週 地獄の響を聞かせてくれるわ!!」 ゴートゥTMC!! ゴートゥTMC!! ゴートゥTMC!! 「はぁー、なんで異世界に来てまでクラウザーしなきゃいけないんだろう」 僕は、根岸 祟一 なんの因果か知れないけれど突如、異世界に連れて来られた そこで使い魔ってのをやれって言われたんだけど、何がどうなったのか・・・何故かまたデスメタルバンドでギター・ボーカルをしている 「ソーイチ、新曲は出来たの?」 彼女はベース・ボ... -
檄・トリステイン華劇団!!-01a
前ページ次ページ檄・トリステイン華劇団!! プロローグ 六度失敗した彼女の召喚魔法は、ついに七度目には爆発すら起こさなくなっていた。 貴族の子弟を教育するトリステイン魔法学院での恒例となっている二年生の使い魔召 喚の儀式。魔法学院の中庭で生徒たちは、一生の相棒となる使い魔を召喚する。周りの 生徒たちが火蜥蜴や梟、中には大型のドラゴンなど次々に召喚している中で、桃色の髪 をした小柄な少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールは詠唱の度に 爆発を起こし、ついにただ一人召喚魔法を達成できていない生徒となってしまったのであ る。 「ミス・ヴァリエール。日を改めましょうか」立会いの教師の一人がそう言って少女に声をか ける。 「いえ、もう一度やらせてください」しかし彼女頑なにやめることを拒否した。 そして最後のチャンスとばかりに杖... -
トリステイン魔法学院Z-01
前ページ次ページトリステイン魔法学院Z 「おいバーニー、何が起こった?…てか重いぜ!どいてくれ」 そう言われて、地面に折り重なって倒れていた二人の内、上にいた方の男が立ち上がった。 その顔がすぐに驚愕に彩られる。そして叫んだ。 「悪い悪い…マイガッ!ペイトン、こりゃぁテレポートだよ、テレポート!」 その声にもう一人も立ち上がる。同じように辺りを見渡し、興奮した様子で捲くし立てた。 「うひょぉ、マジだよ!こりゃ凄いや!…それでバーニー、ここどこだ?」 「そりゃぁ…」 そう言いかけて、バーニーと呼ばれた方の男は言葉に詰まった。 バーニーは超能力者である。元々は少々内気な普通の高校生だったのだが、ひょんな事から超能力を得たのだ。 だから、自分の目の前に光る鏡の様なものが現れたときも、また新しい超能力が開眼したのか、と深く考え... -
檄・トリステイン華劇団!!-02
前ページ檄・トリステイン華劇団!! 前回までのあらすじ 大神一郎は帝國劇場のモギリとして働くごく一般的な男性。しかし、一たび帝都に害を なす者が現れた時、霊的な力でそれを打ち倒す秘密部隊、帝國華劇団・花組の隊長に なるのである。 ある日、彼が列車の中で居眠りをしていると、いつの間にか知らない世界へと飛ばされ ていた。よくわからないまま、現地の人に助けられた大神は、トリステイン魔法学院と呼ば れる学校で、ニセ教師として過ごすことになった。そこで彼は、使い魔召喚の儀式に失敗 した退学寸前の落ちこぼれ魔法少女、ルイズと出会う。 ルイズの霊的な才能を見抜いた大神は彼女につきっきりで指導することにした。そして 数日、いつものようにルイズと一緒に出かけていると、学院内に大神が元いた世界で戦っ たことのある蒸気獣と呼ばれる化け物が出現したのだ。 逃げ惑う... -
トリステイン魔法学院Z-03
前ページトリステイン魔法学院Z 第三話 「穢れなき教師 その名はギトー」 その日の朝、バーニーとペイトンの二人が目覚めて真っ先に感じたものは、酷い頭痛であった。その痛みに顔をしかめつつも、 「…おはようバーニー」 「ああ、おはようペイトン。…やっぱ、夢じゃぁないよな」 「あたぼうよ。夢であってたまるかい。それにしても、頭が痛いぜ。飲みすぎた…」 「全くだね、声がガンガン響いてるよ、ペイトン。だけど…」 「ああ、最高の朝だな!」 ペイトンのその言葉と共に、二人は二日酔いの頭痛を感じつつも高らかに笑いあった。こっちの世界…つまり、トリステイン魔法学院で生活するようになって最高の目覚めであった。 なにより、椅子を寝床にし、食事を恵んでもらう生活からやっと解放されたのである。これほど痛快なことは無い。多少の頭痛がなんであろうというのか... -
ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~
「相棒」より、杉下右京を召喚 ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-01 ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-02 ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-03(前編)/(後編) ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-04(前編①)/(前編② -
ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-04a
前ページ次ページゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ プロローグ 神戸尊は沈鬱な気分を抱えながら廊下を歩いていた。こちらからは右京に連絡がまったく取れない。 もしかしたら右京の行き先を知っているかもしれないと思い、小料理屋『花の里』の女将で右京の元妻である宮部たまきに事情を話して尋ねてみたが、返事は芳しくなかった。 「わかりました。ありがとうございました」尊はたまきに礼を述べて、電話を切った。 「たまきさんも駄目か…。くそっ、どこにいるんだよ…」 尊は、八方ふさがりになりつつある状況に苛立った。 右京が外出しようとしたときに行き先を聞けなかったことを、尊は今さらだが悔やんでいた。 尊が右京の身を案じ、特命係の行く末に頭を悩ませているのは、彼が右京を慕っているというよりは、彼が特命係に配属された事情によるところが大きい。 尊... -
ソーサリー・ゼロ第三部-02
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三八〇 体力点二を失う。 君はアンリエッタ王女に向かって、高位の≪土≫系統の魔法使いにもできぬ≪錬金≫をお見せしようと口上を述べると、術を使って、 大理石製の卓の上に金塊と宝石の小さな山を作り出す。 王女は眼を丸くして 「まあ! なにもないところから財宝を?」と驚きの声を上げる。 ルイズはおっかなびっくりとした手つきで金貨を一枚つまみ上げ、 「……幻? でも、ちゃんと感触があるわね」と言いながら首をかしげる。 ルイズとアンリエッタが、突然現れた宝の山を本物だと確信した頃合を見計らって、君は術を解き幻影の財宝を消滅させ、もう一度ふたりを驚かせる。 「すごい……こんな魔法の使えるメイジは、ハルケギニアのどこを探しても見つかりませんわ。ルイズの使い魔さんは、 本当に遥かな異国のメイジなのです... -
トリステインの電王
「ねぇ 先輩。」 「なんだ 亀公。」 「何か、何処かから『呼ばれてる』って気がしない?」 「奇遇だな。俺も さっきから・・・」 グォオオオオオオー 『な、何だぁ!』 その時 デンライナーは、召喚の鏡に突入した。 《トリステインの電王》 ああ、始祖ブリミル様。これは 何の罰なのですか?私がナニをしたと言うのでしょうか。 失敗すれば落第の 使い魔召喚の儀式。生まれて初めて成功した 魔法。なのに… (どうして こんなヘンなのばっかり 4匹も召喚しちゃったんだろう。) 初めに現れたのは、平屋の建物程の胴体を持つ 大蛇。(「列車」というモノらしい) その中から降りてきた、赤・青・黄色に紫の 4匹の鬼。(「イマジン」だそうだ) 私の知っている鬼(オーガ)みたいな筋肉オバケじゃないけど、角もあるし やっぱり怖い! そんな 可哀そうなオンナノコの気持ちを全く無視して... -
萌え萌えゼロ大戦(略)-16
前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略) トリステイン魔法学院は、その日、その時、厳かな空気に包まれていた。 学院長を筆頭に教師、生徒が揃って盛装し物音すら立てることなく直立不動で迎える様は、 そうそう見られるものではない。彼らが待っているのは、正門の外に見えている1台の豪奢な 藤色の馬車。 やがて馬車はゆっくりと正門をくぐり、学院長オスマンが待つ学院本塔入り口から伸びる 深紅の絨毯にその扉をぴったりと合わせて停止する。それはお召しの馬車を御する御者の 腕の見せ所。そして彼はその責務を完璧にこなして見せた。 「トリステイン王国アンリエッタ姫殿下!! ならびにマザリーニ枢機卿!」 先だって幻獣グリフォンから降りた、立派な羽飾りのついた緑の帽子をかぶり同色の マントを身につけた立派なあごひげを生やしたメイジが馬車の前でそ... -
檄・トリステイン華劇団!!-01b
前ページ次ページ檄・トリステイン華劇団!! * 物凄い勢いで学院内に入ってくる馬車。 その日も大神は、ルイズの指導をしようと、彼女と一緒に学院内を歩いていた。しかし、 大神のすぐ近くで馬車が止まる。 「は!」 馬車を見てルイズは立ち止った。見覚えがあるのだろうか。大神がそう思っていると、 馬車から髪の長い、少し背の高い女性が出てくる。 「ここにいたのねルイズ。まあちょうどいいわ」 メガネをきらりと光らせた背の高い女性は隣にいる大神には見向きをせず、ルイズを 見つめてそう言い放った。 「誰?」 「エレオノールお姉さま。私の姉です」心なしかルイズの声が弱い。 「お姉さんか」 「さあ、何をやっているの。一緒に来なさい。学院長に最後の挨拶をするの」 「ええ?」 「さあ」 そう言ってルイズの腕を引っ張りだすエレオノール。 変だ。... -
ご立派な使い魔-13
前ページ次ページご立派な使い魔 「ということは、ここは僕の出番のようだね!」 強がっているアンリエッタの後ろからそんな声がする。 直後に扉が開け放たれて、そこには薔薇を携えたギーシュが不敵に笑っていた。 「話は全て聞かせて頂きました。姫殿下! ここは是非、この僕にもご命令を!」 「ギーシュあんた……盗み聞きしてたの?」 「違うともさ! かぐわしき女性の匂いがしたので寮内を彷徨っていたところ、偶然にもミス・ヴァリエール。 君の部屋に辿り着いていたという訳さ!」 「匂いって。あんたなんか人間離れしてない?」 「修行を積んでいるからね。先生のお陰で」 ギーシュは、マーラに向かって優雅に一礼する。 「うむうむ。精進しておるようじゃなギーシュよ」 「はい! 先生」 「ええと、こちらの人はこの、ルイズの使い魔さんの……」 アンリエ... -
『トリステイン愛国行進曲』
(先の戦争でのルイズの歌声を想像しつつ↓) 『トリステイン愛国行進曲』 1.見ヨ東方ノ 空アケテ 旭日高ク 溌剌ト 希望ハ踊ル トリステイン オゝ晴朗ノ 朝雲ニ 聳ユル王城(シロ)ノ 姿コソ 金甌無欠 揺ルギナキ 我ガ王国ノ 誇リナレ 2.起テ一系ノ 大君ヲ 魔法ト永久ニ 戴キテ 臣民ワレラ 皆トモニ 御稜威ニ副ワン 大使命 往ケ系統ヲ 宇(イエ)トナシ 世界ノ人ヲ 導キテ 正シキ平和 打チ立テン 理想ハ花ト 咲キ薫ル 3.イマ幾度カ 我ガ上ニ 試練ノ嵐 猛ルトモ 断固ト守レ ソノ正義 進マン道ハ 一ツノミ アゝ悠遠ノ 始祖代ヨリ 轟ク歩調 受ケ継ギテ 大行進ノ行ク 彼方 王国恒ニ 栄エアレ ... -
トリステイン魔法学院Z-02
前ページ次ページトリステイン魔法学院Z 第二話 「寝床を手に入れろ!」 トリステイン魔法学院の食堂は、朝を迎えていた。まだ朝食の時間にはなっていないものの、まもなく訪れるその時間に対応すべく、厨房は既に戦場のごとき様相を呈しており、 食堂もまた、その準備で人がひっきりなしに行きかっていた。そんな中で、その慌しい物音で起こされた明らかに場違いな二人がいた。 バーニーとペイトンであった。 「…おはようバーニー」 「…ああ、おはようペイトン。…やっぱり、夢じゃないんだよなぁ…」 「言うなよ、悲しくなる」 あの後、終始怒りっぱなしだったルイズに簡単に使い魔の仕事を一方的に説明された後、寝るから後はまた明日、とばかりに彼らは部屋から締め出されたのだった。 どこで寝ればよいのか、と抗議してみたが、扉越しの返答は「食堂ででも寝れば?」... -
ご立派な使い魔-18
前ページご立派な使い魔 知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった…… アルカナの示す旅路を巡り、未来に淡い希望を託して。 「え? 今の何?」 きょろきょろとルイズは辺りを見渡すが、特に変わった様子はない。 いや様子は大変に変わっているといえばいるのだが。 五人のワルドと大きなゴーレムが、マーラの前に並んでいる。 「し……子爵。今、フーケという名前が聞こえたようだが。 フーケといえば、あの世間を騒がせた盗賊……」 「フーケなどという人物はこの場にはいませんが」 「いや、でも……」 ウェールズが疑問を抱くのはもっともである。 ワルドの乗騎たるグリフォンが滞空しており、そこに乗っている女性は、 「どう見てもフーケよね?」 「間違いない」 キュルケとタバサが太鼓判を押すように、フーケ以外には見えないが。 ... -
ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-01
前ページ次ページゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ プロローグ その日、警視庁はちょっとした騒動になっていた。 警視庁の窓際部署で雑用係、職員からは「陸の孤島」「人材の墓場」などと呼ばれている特命係の長である刑事・杉下右京が行方不明になったのである。 誰も行き先に心当たりはなく、携帯電話も電波が届かない場所にいるのか電源を切っているのか、全く通じなかった。 だが、それだけならば警視庁全体を巻き込んだ騒ぎになることはない。 右京はしばしば独自で事件を捜査し、その過程で拉致監禁されるなど危険な目に遭うことも少なくなかったからである。 そんな右京の消失が警視庁の話題に上ったのは、右京の唯一の部下として特命係に所属する神戸尊と、特命係に隣接する組織犯罪対策部5課長の角田六郎の証言のせいだった。 一部始終を目撃したという彼ら... -
檄・トリステイン華劇団!!
作品名:サクラ大戦 主人公:大神さん 読み切り。ストーリーは、サクラ大戦でありがちなパターン 檄・トリステイン華劇団!!-01a/b -
理想的民主国家トリステイン社会主義連邦
神聖な儀式だとか属性を決めるのに重要だとか、そんな理由でうっかり変なものを召喚するモンじゃない。 ゼロのルイズと馬鹿にされていた少女が春の使い魔召喚の儀式で召喚した「使い魔」のせいで、トリステインの日常はすっかり様変わりしてしまった。 「缶詰」の普及によって食料が100年でも備蓄できるようになり、何処にでも持っていけるようになった。 「ウォトカ」と「煙草」なる嗜好品が人気で、街中の何処へ行ってもヨッパライの姿と煙が目に付くようになった。あと道端の吸殻。 電信の普及で国中のどんな場所からでも情報をやりとり出来るし、その他の情報も電線を飛び交っている。 コルベール先生が協力して量産可能になった「エンジン」のおかげで、物資の運送には革命がおきたと言えるだろう。 けれど、何より変わったのは社会体制そのものだった。 革命と社会主義は精神的な伝染病だとは、ルイズの知らない異世界の冗... -
ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-02
前ページ次ページゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ プロローグ 「一体どうなっているんだ? 神戸」 それが、部長室にやってきた尊の説明を聞いた中園照生参事官の第一声だった。 中園はまったく要領を得なかったらしく、疑いというよりは否定的な目を尊に向けている。そして、それは中園の上司である内村も同様であった。 ある程度は覚悟していたが、現実にこのような対応をされるのは鬱陶しいことこの上ない。尊はうんざりしていた。そんなこと、俺が聞きたいよ。 「まったく、どうなっているのか…私にもさっぱりわかりません」 尊の答えは、彼の今の正直な気持ちである。 「馬鹿者! そんなふざけた説明で納得できるとでも思っているのか!」 とうとう堪忍袋の緒が切れた内村は手を机に叩きつけて立ち上がり、尊を怒鳴りつけた。 「刑事部長のおっしゃる通りだ... -
ウルトラ5番目の使い魔-21
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第21話 踊れ! 怪獣大舞踏会 (前編) カンガルー怪獣 パンドラ、チンペ 歌好き怪獣 オルフィ 風船怪獣 バンゴ 玉好き怪獣 ガラキング 登場! この事件の発端は、才人達がツルク星人と戦った、その3日後に、魔法学院を遠く離れたある山奥で始まっていた。 誰も立ち入らないような深い渓谷の奥を、鋼鉄の鎧を身にまとった竜騎士が低空で飛んでいく。 ここは、クルデンホルフ大公国領内、オットー山。魔物が住んでいるといわれ、現地住民すらめったに足を 踏み入れないという魔の山であった。 そんなところを、5騎の竜騎士は何かを探すようにきょろきょろと首を振りながら、ゆっくりと飛んでいた。 「おい、本当にこの辺なんだろうな?」 「ああ、道に迷って奥地に入り込んだっていう猟師の話... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-42b
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 砂塵の織り成す紀元一年のハルケギニアの地に旅立った才人は、自分の撒いた種が未来でどのように花開いたかを知る由もない。しかし、時空を超えて、ブリミルの遺産はまさに大きく花開いていた。 衝撃を受ける人々に対して、アンリエッタとウェールズはそれぞれ民に向かって誠心誠意の訴えを続けている。 「皆さん、わたしは始祖のお言葉を聞き、改めて始祖への信仰を深くしました。そして、始祖の血統を受け継ぐわたくしは、父たる始祖の思いを受け継ごうと誓いました。この世界に、本当の平和をもたらすことを!」 アンリエッタの宣言に、トリステイン中から歓呼の声があがる。 「ですが皆さん、平和とはなんでしょう? 誰とも争わないことを平和というのでしょうか? 思い出してください。始祖は、平和のためにその生涯を戦いに尽くしました。始祖は、平和とは戦って... -
ウルトラ5番目の使い魔-45
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第45話 夏の日の旅立ち 古代怪鳥 ラルゲユウス 登場! 王女の突然の来訪から一日が明けた朝、空には真赤に燃える太陽が輝き、王女の旅立ちを祝福している ようであった。 「ではサイト、またそのうち会おう」 「休みに浮かれて夏風邪などひくんじゃないぞ」 「あれ引くのはバカだけなんですよね。じゃ、アニエスさんとミシェルさんもお気をつけて」 戦友同士の3人は、それぞれの壮健を祈って別れた。 さっそうと馬にまたがって、王女の護衛についていく二人の姿は精悍としか言い様がない。 「じゃあルイズ、今度会うときは二人でゆっくり語り合おうか」 「ワルドさま……今度はもう少し若々しいかっこうでいらしてね。とにかく、くれぐれも姫様をよろしくお願いします」 「ああ……わかったよ」 すっかり中年あつかいになっ... -
悲しき使い魔
わたしの名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 トリステイン学院の一生徒である。 幼い頃から、わたしには様々な物がなかった。 昔から足が不自由で、行動するには常に御付を一人は必要とし、体が病弱なため週に一度は医者にかからなければならない。 それだけならまだいい。一つ上の姉であるカトレアお姉さまも非常に厄介な持病を持っているのだから。 だけど一番の問題は、なぜだろうか、わたしには魔法が使えない・・・。 わたしが扱う魔法は全てが爆発へと変わった。 初めは誰もがコツを掴んでいないからだと言った。 だが、年を経るにつれて嫌でも自分のことを認めなくてはならなくなる。 わたしは、魔法の才能が乏しいのではなく・・・才能が一切無いのだと。 幼い頃は愛情を注いでくれた父様もそれがわかるにつれて、わたしに会いに来てくれることが少なくなり。 厳... -
『使い魔くん千年王国』 第十七章 王女行幸
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ マツシタを召喚してから、1ヶ月にもなるだろうか。もう初夏だ。 『土くれのフーケ』を逮捕してから、とりたてて大事件はないのだが…。 国際ニュースでは、アルビオン王国で国王派が貴族派に追い詰められ、王城が陥落寸前だとか。 なんだか時間の流れがすっごく早いような、遅いような感じがする。9割がたこいつのせいよ。 簡単なコモンマジックは使えるし、わけのわからない先住魔法も使える、この変な『使い魔』のせい。 布教活動を自重してからは、なんだか小汚いホウキやガラス壜を弄くっているけど…。 「おお、やっとできた。あとはこれを量産化すればいいな」 「なにそれ? ただのホウキじゃない」 「『魔女のホウキ』だ。これに跨ると平民でも空を飛べる。まだ『飛翔』の使えない御主人様もどうだ? ベラドンナ... -
ゼロの黒魔道士-42a
前ページ次ページゼロの黒魔道士 時代の節目は、常に良い作品が生まれるものです。 今夜ご紹介する舞台作品も、そんな時代の節目において、 後世に鮮烈な影響を与えた舞台として、人々の記憶に残るものであります。 その作品は、それまでの、いわゆる「良い子ぶった」トリステイン歌劇に対し、 「自由で、人間らしい、自立した」今日のミュージカルの先駆けとも言えるものでした。 それがゆえに、公開当時、批評家達からは「邪道だ!」「不道徳だ!」と批判を浴び あるいは先鋭的な劇作家達からは「最高傑作だ!」「これこそ真の演劇だ!」と称賛を受けました。 その題名は、ある実在の女性の名前であり、主役もその女性がモデルとなっております。 激動に生き、恋をし、そして戦った、それまでの女性像からは大きく外れた、まさに異端とでもいうべき人物でした。 異端である女性を、主人... -
魔物使いが使い魔-01
前ページ次ページ魔物使いが使い魔 街の通りを1人歩く男がいた。 季節はもうそろそろ夏が始まろうとしていたが 夜に吹く風はどことなく薄寒く感じる。 「んー…」 しきりに首を傾げ紫色のターバンからはみ出た黒髪をポリポリと書きながら どことなくみすぼらしい風体に身を包んだ男は 神妙な顔をしながら歩を進めた。 なぜそんな顔をしながら無目的にブラブラと歩いていたかというと… 「明日は…プロポーズの日…か、まさかこんなことになるなんて思いもしなかったな。」 そんなことをブツブツ言いながら 冒険者兼モンスター使いであるリュカは 明日、ある女性にプロポーズをしようと決意していた。 プロポーズといえば世の男性にとっても女性にとっても まさに一世一代の決断であった。 眠れずに思い悩むのも無理はない。 でも彼の場合悩むのはそれだけではなかったりする。 ... -
ご立派な使い魔-12
前ページ次ページご立派な使い魔 ユニコーンが引く馬車の中で、アンリエッタはほっと胸を撫で下ろしていた。 最近、トリステイン魔法学院に奇妙な評判が流れており、それを気にしていたからだ。 噂が言うところには、魔法学院に邪教集団が誕生しており、夜な夜な破廉恥な儀式を行っているとか。 しかしこうして見る限りでは、そんな怪しげなところはなく。噂は所詮噂に過ぎないと、安心をしていたのだ。 「やはり荒唐無稽に過ぎましたね、あの噂は」 「下らない風説の類でしょう。オスマンは扱いにくい男ですが、そんなモノを許す男でもありません」 マザリーニもそれには同意する。 国内の名家の、その子女が通う魔法学院である。 そんなスキャンダルが吹き荒れれば国家を揺るがす一大事となりかねないだけに、あまりそういう騒ぎは起こってほしくないものだ。 ただ、アンリエッタにとってこうして目の... -
もってけ!水兵ふく その後
王都トリスタニア。 かつて水兵ふくの都と呼ばれていたその地は、 異界の使い魔の手により蒔かれた『萌え』という名の種子を順調に発芽させ、育て上げていった。 彼女と彼女の主が在籍するトリステイン学院では、萌えを表現する為の祭典が年に二回、 国際規模で開かれ、その間広大な敷地は人間という人間で埋め尽くされた。 そしてその祭典の内容も壮絶極まりないものだった。 夜を徹して行われる仮装舞踏会では、各々が、物語や伝説の登場人物、 或いは擬人化された動物や魔物を模した格好で、夜明けまで踊り狂った。 可能な限り自身の魅力を引き出しつつ、決して下品にはならないようにするのがポイントらしい。 コンテストも行われており、現在は、吸血鬼の格好に身を扮した赤い髪の見事なプロポーションを持つ女生徒が 連続で優勝を掻っ攫っており、いつしか恍惚と羨望の眼差しと共に『仮装の女王』とまで呼ばれ... -
ゼロのトランスフォーマー7
機械生命体の溢れる星、セイバートロン星。 その星を我が物にせんと、破壊と侵略の限りを尽くす、 まさに悪の組織と呼ぶに相応しい、邪道なる軍団デストロン。 その航空参謀として、空から破壊活動に励み、果てにはデストロンの頭領の椅子を狙う野心家がいた。 名を、スタースクリーム。 幾年もの間、戦争で常に前線に立ち、幾度となる戦いの中で受けた傷は数知れず、 そして朽ちる事の無い反骨魂を抱く彼は今― トリステインの首都トリスタニアのとある大衆酒場で、ワインを運びながら客に愛想を振舞っていた。 「スタスクちゃん!! 5番テーブルにワイン3本とグラタン持ってって!」 『はい! えぇと、ミス・マドモワゼル!!』 夜も22時を回り、仕事を終えた人々で賑わう店内。 あまり上品な客層とは言えず、下劣な話題で盛り上がり、酒の飲み方も下品極まりない... -
ご立派な使い魔-10
前ページ次ページご立派な使い魔 オスマンはただじっと黙って、報告を受けていた。 秘書として雇ったロングビルが、まさかフーケだったというこの事実を扱いかねているのだろうか。 重々しい雰囲気を放つこの老人から、ルイズやキュルケらの若い者達は目が離せない。 「なるほどのう。うむ、了解した」 が、意外にも、オスマンはフーケのことについてはあまり触れようとはせず、すぐに穏やかな顔に戻る。 「ミス・ロングビルを雇い入れたのは私の失敗だったようじゃな。反省するとしよう」 「は……はあ」 コルベールもいささか首を傾げた。 見ている限りでは、オスマンのロングビルへのセクハラぶりも相当なものだったと思うのだが。 それが失われたというのに妙な落ち着きぶりである。 そういうコルベール自身が、それなりに懸命に彼女を口説いていたということもあって、ますます不思... -
たのしいトリステイン 第一話~わたしがルイズです~
~たのしいトリステイン~ 題字:大和田秀樹(嘘) 第一話~わたしがルイズです~ トリステイン魔法学院、この学校では2年生に昇級する際、あるひとつの儀式を行う それはここで学ぶ魔法使い達にとっては一生の問題でもある『春の召喚の儀式』 一生涯のパートナーでもある使い魔を呼び出す儀式である ここにその儀式に挑む、一人の少女がいる ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール この物語の主人公である 彼女は名家の生まれでありながら全ての魔法が失敗する、しかも爆発すると言う、学院創立以来の劣等生として通っている 事実、彼女はすでに何十回も召喚に失敗しては爆発していた。 級友の殆どは彼女に対し、口汚く罵り、嘲り、笑った。 だが、彼女は一つも諦めてはいなかった そしてその思いは遠く、遥か彼方の地で同じく 気高く、己を貫き通す男に使役... -
ソーサリー・ゼロ第二部-1
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一 トリステイン魔法学院。未来の支配階級たる少年少女たちを育て上げる伝統ある学び舎――そして君の当座の居場所。 この学院は、天に突きつけられた巨大な指を思わせる本塔とその周囲に配置された四つの塔。そして男女別の寄宿舎や倉庫、厩舎などのさまざまな付属施設からなる。 君はいま、四つの塔のうちのひとつである≪風の塔≫のなかの一室、広々とした教室のなかに居て、『ご主人様』である貴族の少女、ルイズの隣の席に座り、自前の羽ペンと羊皮紙で黙々とメモをとっている。 講師をつとめる魔法使いは≪疾風のギトー≫と名乗る、黒く長い髪と青白い肌が目立つ、ひどく鬱屈とした男だ。 ギトーは、自らが得意とする≪風≫系統の魔法こそ最強であるという持論を展開し、聞き取りづらい声で長広舌を振るっている。 話に興味の湧... -
IDOLA have the immortal servant-10
前ページ次ページIDOLA have the immortal servant 「できたわー! あー……やたら苦労したわねー!」 椅子にどかっと腰掛けて、モンモランシーは溜息をついた。テーブルの上の坩堝には調合したばかりの解除薬が入っている。 魔法学院に取って返した一行は早速モンモランシーに調合をしてもらい、解除薬が完成し次第フーケに処方することとなった。 「もう効果は出るのか?」 「ええ。飲ませればすぐ元に戻るわ」 「では、ミス・ロングビル」 と、フーケに突きつける。 フーケはその異臭に眉を顰めたが、フロウウェンが促すとそれを一息に呷った。 「あ。言い忘れてたけど、薬の効果は切れるけど、記憶はなくなるわけじゃないから」 「……そういうこともあるかと思っていたが……そうか……」 心底疲れたようなフロウウェンの声。 ふるふると頭を振ってフーケが... -
ゼロの蛮人12
前のページを読み直す / 表紙へ戻る / さらにページをめくる 《『王宮日誌 シャルロット秘書録』より》 「そこが、この国々と同じ天地かは分からん。月は一つだし、マジナイ師はもっと弱い。 アルビオンもトリステインも聞いたことがない。ガリアは西にあるらしいが、お前のいた国かは分からん」 「『スキタイ』は王族たちの名前で、そいつらが治めている諸部族も、皆スキタイという。緩い連合王国だ。 北国で冬は寒いが、平原が多く家畜は良く育ち、水は豊かで農耕にも漁労にも向いている。狩りも盛んだ。 黒海という大きな内海の北側が、ほぼ全てスキタイの領土になっている。広さは計り知れない。 大きな川が何本もそこへ注いでいて、南の海峡から別の海へ通じている」 「俺たち戦士、自由民はあまり都市を好まず、幌馬車に家財道具を積んで、家畜と共に移動生活する... -
秋山異世界物語 天気晴朗ナレドモ風強シ(仮)-06
前ページ次ページ秋山異世界物語 天気晴朗ナレドモ風強シ(仮) イーグル号が、トリステインに着いた。 まず、アンリエッタは秋山とギーシュとシエスタの労を労う。 そして、回収した手紙を、次にウェールズの手紙を受け取り。 ウェールズの手紙を読んだ。 「マザリーニ」 どこから現れたのか、何時の間にか隣に現れた枢機卿。 その間、自身の恋文は自身の服の中に隠した。 「はっ――」 「これを読みなさい」 マザリーニ枢機卿はそれを読んで言った。 「……実は、新政府から既に不可侵条約の――」 「捨てなさい」 アンリエッタの即答。 秋山の反論。 「いや、捨てない方が良い」 「え?」 「卑怯かもしれんが、不可侵を結んだまま相手に『おし!相手は油断してるぞな、今じゃー!』と思わせる方が、良い」 「……確かに、だが敵はあの... -
ご立派な使い魔-17
前ページ次ページご立派な使い魔 ウェールズに連れられて、秘密港からニューカッスルへと侵入する。 砲撃に晒され、見るも痛々しい城は、その中も重い空気が流れていた。 それでも、一同を出迎えた老メイジは、ウェールズの戦果を聞いてたちまち感激で顔をほころばせた。 「硫黄とは! これで我々の名誉も守られるというものですな!」 「それだけではないぞ、パリー。見ろ、あの御姿を」 「なんと」 老メイジは、ほころんだ顔をたちまち引き締めた。 そして曲がりかけていた腰をしゃんと伸ばすと、一直線に立ち上がり、叫ぶ。 「男子の本懐、これに優るところなし! お見事でございます、殿下!」 気づけば他の者達も、そうやって敬礼している。 マーラが入城してきただけで、城が蘇ったかのようであった。 「窮地において、これ以上の激励はない。よく来てくれたものだ... -
ゼロのドリフターズ-04
前ページ次ページゼロのドリフターズ 使い魔品評会を明日に控え、シャルロットとルイズとキッドとブッチは練習に――ルイズのみ――余念がなかった。 言いだしっぺのルイズが主導しステージの上を想定して、最終リハーサルをシャルロットですらウンザリするほど繰り返す。 あれから説得に次ぐ交渉の末に、四人セットでやることになった。 ブッチが執念のルイズに根負けし、されど一人では嫌だということで巻き込まれる形となった。 やることは単なる射的。ルイズは変に凝ったことを要求したが、そこはシャルロットが説き伏せた。 ルイズの格式張った無駄に長い口上もこれで何度目になるのか。 ――ノックが鳴った。いつぞやの殴り込みのようなルイズとは対照的に控えめな扉を叩く音。 夜も更けてきて、しかも漂流者がいる部屋を訪問する人間など――今この場にいるシャルロットとルイズ以外にはまずいな... -
ルイズさんとハヤテくんよ-4-2
シエスタから仕事を頼まれ、セーラー服スタイルで(何故かセーラー服が半脱ぎより先には脱げず、メイド服が着れなかった)ウエイトレスのまね事をするハーマイオニー。 初めは同性の筈の、男の視線を受けるのが辛かったが、気がつくと自然にスカートを翻せるくらい自然に動けていた。 『それにしてもこのハーマイオニー、ノリノリである』 (はっ! ……ああ、恥ずかしいなあ) 天の声で我に返ったところで、食堂の片隅から、若者達の賑やかな騒ぎが耳に入ってくる。 「おいギーシュ、モンモランシーと別れたんだって?」 「は、はは、別れただなんて人聞きの悪いことを。別れるも何も、僕に特定の相手などいないのだよ」 「まさか、もう次の相手を見つけたんじゃないだろうな!」 「相手だなどと、以前にも言ったじゃないか。薔薇は多くの人を楽しませる為にあるのだと」 (あれ? 先週も同じ光景を見た気がするなあ?) ... -
ゼロと魔砲使い-21
前ページ次ページゼロと魔砲使い 公爵令嬢の口からその言葉が出た時、彼--マザリーニ枢機卿は、思考という物を放棄してしまった。 頭の中が真っ白になるというのはこういう感覚なのかと、事態が落ち着いた後に彼は述懐している。 『トリステインはアルビオンと同盟して、レコン・キスタをたたきつぶしてください』 公爵令嬢、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは、帰国するなりアンリエッタとマザリーニに、そんな言葉を叩きつけたのであった。 ルイズ達を危険な任務に送り出してから約一週の後。 マザリーニと共に日々の執務をこなしていたアンリエッタの元に、変に慌てた伝令がやってきた。 「申し上げます。ただいまヴァリエール公爵家三女、ルイズ・フランソワーズを名乗る女性が、休暇中のグリフォン隊隊長ワルド子爵を伴って、マリアンヌ大后、マザリーニ枢機卿、アンリ... -
ご立派な使い魔-11
前ページ次ページご立派な使い魔 ルイズは夢を見る。 いつしか見慣れた夢だ。 幼い頃からの思い出。辛いとき、悲しいときに逃げ込んでいた、あの中庭の船の中で。 ルイズがここにいると、あの方はきっと手を差し伸べに来てくれる。 霧を越えて、船の中へ。羽根付き帽子を被った、あの人が。 「ルイズ。また泣いているのかい」 「子爵さま、いらしてたの?」 いつものように、羽根付き帽子と、それから…… それから? どうした……ことだろう。 今日の子爵様の服装は、なんだかおかしい気がする。 「子爵さま? ……どうして、そんな暑苦しいコートを着ていらっしゃるの?」 真冬にまとうような厚手のコートを着用している。 コートにすっぽりと覆われた子爵の姿は、なんだか場違いに思えた。 「それはね、ルイズ」 子爵がコートの前を開き始める。 ... -
ゼロな提督-29 b
前ページ次ページゼロな提督 ガリア王国、王都リュティス トリステインとの国境部から1000リーグ離れた内陸に位置し、大洋へ流れこむシレ河が 中央を流れる。人口30万を誇るハルケギニア最大都市。シレ河の中州にある旧市街から延 びたボン・ファン街を郊外へ馬で30分ほどの距離に壮麗な大宮殿、ヴェルサルテイル宮殿 がある。世界中の建築家、造園師の手による様々な増築物により、今も拡大する王族の居 城。 宮殿中心には、薔薇色の大理石と青いレンガで作られた巨大な王城『グラン・トロワ』 がある。ちなみに、そこから離れた場所には王女イザベラが生活する薄桃色の小宮殿『プ チ・トロワ』がある。 グラン・トロワに暮らす長身美髯の美丈夫、ガリア王ジョゼフ。彼は来客を前に悠然と 金塗装されたクルミ材の肘掛け椅子に体を預けていた。彼の前で同じく椅子に腰掛けてい るのは聖... -
クヴァーシルは月輪に飛ぶ
「ああ、ああっ、こんなに大きくて白くて立派なフクロウの使い魔なんて、 きっと誰一人として連れてないね! 素晴らしいよ、素敵だよ! キミの名前はもう決めているんだ! ずっと前からこの名前にしようってね! クヴァーシル! お伽噺に出てくる、とても賢くて強い鳥の名前さ!」 トリステイン魔法学院の中庭でおこなわれていた春の使い魔召喚の儀式。 『風上』のマリコルヌは歓喜の声を上げていた。 風の属性のメイジが使い魔を召喚すると、多くの場合空を飛ぶ生き物が召喚されるが、 マリコルヌが召喚したフクロウは全身の羽毛が純白で、同族の成鳥よりも二回りほど大きな、本当に立派なフクロウだったからだ。 向こうの方で失敗を繰り返していた同級生が平民を呼び出したなどと声が聞こえたが、 そんな外野の騒音など気にならないぐらいに、マリコルヌは大喜びだった。 少年は小さくも鋭く尖ったクヴァーシル... -
ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-09
前ページ次ページランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~ 姫訪問から3日後。 アルビオン王家崩落。 アルビオンの女子供を乗せた脱出船は難民として、トリステインに迎えられる事になった。 アンリエッタはその難民の1人に、ウェールズはどうだったかを聞いていた。 「…そう、ウェールズ様は勇敢に戦ったのですか…。」 「はい…前日のパーティーでは、臆した所も一切無く…。」 もちろんこの女性に勇敢に戦ったかどうかなんて分からない。 だが、ウェールズの名誉に関わるので適当な事を言った。 「ありがとう…、下がっていいわ。」 「はい。」 アンリエッタがその女性の背を見送る。 そして、女性が部屋を出て行くと、アンリエッタは泣き崩れた。 「…ウェールズ様、のこされた…残された私はどうすればよいのでしょう。」 そうやって泣いていると、姫の部屋のドア... - @wiki全体から「小宮山さんがトリステイン学院で立派な男性・女性に更生させるそうです」で調べる