あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「機械仕掛けの使い魔-第17話」で検索した結果
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機械仕掛けの使い魔
...使い魔-第16話 機械仕掛けの使い魔-第17話 機械仕掛けの使い魔 幕間1 機械仕掛けの使い魔 幕間2 -
機械仕掛けの使い魔-第17話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第17話 主賓出迎えが一部を除いて滞りなく済み、夕食も終えて部屋へと戻ったルイズ、クロ、ミーのトリオ。しかしルイズは、心ここにあらず、と言った様子だ。 食事の際も時折どころか、クロやミーが気付いたらどこか明後日の方を向いており、その度に赤面しては頭をブンブンと振って食事に向き直る。 明らかに異常だが、そんなルイズを心配するミーとは対照的に、クロは終始言葉を発さず、ニヤニヤと笑っていた。 異常は部屋に戻ってからも続いており、早々に寝巻きに着替えたルイズはベッドに身体を投げ出すと、相変わらず奇妙な行動を繰り返していた。 むしろ、自室というプライベートな空間だからか、手足をバタバタさせたり、枕に顔をグリグリしたりと、悪化しているようだ。 「さっきからどーしたんだよ、ルイズよぉ?」 ... -
機械仕掛けの使い魔-プロローグ
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 プロローグ その日は、概ね普段と何も変わらない日であった。 桜町は雪化粧を施され、空はいつ雪が降ってもおかしくない曇天。 その空の下のとある家の庭、黒猫が1匹いた。ドラム缶の焚き火に手をかざし、暖を取っている。 黒猫の周りには、いつも騒がしい人々(?)が集まる。 全身メタルの猫を連れた、禿げ上がった義手の男。 黒猫とそっくりなスーツに身を包む少年。 メガネをかけた、冴えない風貌の小学校教諭。 真紅のマントに身を包む、眼帯のトラ猫。 電柱と見紛うばかりの巨躯の、異星からの来訪者2人。 兎のような大きな耳の、小さな恋人志願者。 それぞれが黒猫にとって面倒な事件をいつも持ち込んでくる。それらを全てかわし、いなし、時には正面からぶつかって粉砕し... -
機械仕掛けの使い魔-第03話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第3話 場所を移し、ここは学生寮内にある、ルイズの自室。学生寮と言うには豪奢に過ぎる室内のテーブルを挟み、ルイズとクロはイスに座っていた。 テーブルの上では、黒髪にそばかす、豊満な胸(ここでルイズが敵対心の篭った目でその部位を睨みつけていた)のメイドに淹れてもらった紅茶が、芳しい香りを漂わせている。 ちなみにクロは、広場からルイズの部屋に到着するまでの間、普通の猫同様、4本足で歩いていた。 さすがに猫が2本足で歩く事の奇怪さは、クロ自身もよく理解していたからである。 「まずはあなたの聞きたいことを聞くわ。何が知りたいの?」 足を組み、優雅な仕草で紅茶を含むルイズ。 「おう。オイラはまず、どの魔法使いと”ツカイマ”をブチのめせばいいんだ?」「ブッ!?」 優雅とは言えない表情で、含... -
機械仕掛けの使い魔-第01話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第1話 世界の壁を超え、時間をやや巻き戻し、所はトリステイン魔法学院。 その敷地内のアウストリの広場では、新2年生にとってメイジ人生の最大の岐路と言える、使い魔召喚の儀式が行われていた。 広場中心からやや離れた位置に集まっている生徒たちは、既に使い魔の召喚『サモン・サーヴァント』と、 使い魔との契約『コントラクト・サーヴァント』を済ませ、広場の中央に注目している。 注目を集める広場の中央には、一人の少女が立っていた。 小柄な体躯、腰の辺りまで届く桃色がかったブロンドの髪。強い意志を感じさせる鳶色の大きな瞳。 (落ち着くのよルイズ、私は喚び出してみせる。この場のどの使い魔よりも強く、美しく、高貴な使い魔を…!) 最初こそ、皆好奇に満ちた目で彼女『ルイズ... -
機械仕掛けの使い魔-第02話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第2話 コルベールは、黒猫の顔に張り付いた笑みに戦慄を憶えた。 猫の表情など、彼には解らない。だがそれは、普通の猫の話だ。喜怒哀楽、コルベールはどのような感情でさえ、猫の表情から読み取ることは出来ない。 しかし、目の前の黒猫の笑みからは、ハッキリとその意図するところを感じ取れた。 (これは…狂戦士の目だ) 破壊、蹂躙することに悦びを得る、狂った戦士が持つ笑みだ。 もしかすると、ミス・ヴァリエールは、最悪のカードを引き当ててしまったのではないか。 5回目の爆発…いや、1回目の爆発の時に、彼女のサモン・サーヴァントを延期した方が良かったのではないか。 この後に控えるコントラクト・サーヴァントを、執り行わせて良いのか。 そして、例外など関係ない、今回の一件を例外としても良いの... -
機械仕掛けの使い魔-第16話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第16話 学院の本塔付近に、教員、学院生、使用人全員が集まっている。誰もがおろし立ての正装を纏い、直立不動のまま開け放たれた正門の向こうを見ていた。 事前に予定などがあったワケではなく、突然の出来事であったが、それでも全員がこのように完璧に準備を整えられたのには理由がある。 そう、今日はトリステイン王国切っての主賓が訪問する日なのだ。そんな機会に粗相があっては一大事と、その日の授業は全て取りやめになり、主賓を迎える為の準備が整えられた、というワケである。 そんな様子を眼下に見下ろしているのは、コルベールから呼び出しを受けたクロである。本来ならば全員が本塔前に集まらねばならないのだが、コルベールはオールド・オスマンから直々に「ガンダールヴの調査を優先しなさい」との命を受けており、 またクロは... -
機械仕掛けの使い魔-第05話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第5話 「じゃあ、まずは自己紹介ね。私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 キュルケでいいわ」 ベッドに腰掛け、足を組んでいるキュルケ。スタイルも相まって、非常に様になっている。 「で、そこにいるのが私の使い魔、サラマンダーの『フレイム』よ」 「きゅるきゅるっ」 紹介されたフレイムは、ロープにかけて干してある制服の下にいる。尻尾に灯っている炎で、制服を乾かしている。 なかなかに器用だった。 「彼女はタバサ。ちょっと無口だけど、悪い子じゃないの。さっきの件は、私が代わりに謝罪するわ」 そう言って、優雅に頭を下げる。当のタバサと言えば、テーブルを挟んでルイズと向い合いに座り、 カタカタと震えながら俯いて、何やらブツブツと呟いていた。... -
機械仕掛けの使い魔-第04話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第4話 再びぬいぐるみを着込んだところに、轟音に驚きやって来た、近くの部屋に住む女生徒たち。 彼らをお得意の猫スタイルでかわしたクロは、洗濯物を放り込んだ籠を背中に乗せ、器用にバランスをとりつつ、中庭に来ていた。 「あなた喋れたでしょ!」 と、召喚の儀式の場にいた女生徒全員からのツッコミ重奏が響いたが、完全にシカトを決め込み、澄ました顔でここまでやって来た、 というワケだ。余談だが、背中の籠はジェスチャーを駆使し、褐色の肌に燃えるような赤い髪、ナイスバディの生徒に乗せてもらった。 「…困った」 周囲の様子から、洗濯機がないのは解っていた。そして、使い魔に頼む仕事となると、手段として魔法が使われる事は、まずないはず。 という事は、洗濯の手段は手洗いとなる。さらにジーサンバ... -
機械仕掛けの使い魔-第06話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第6話 翌日。目を覚ましたクロは、ベッドを見やった。ルイズ、キュルケ、タバサ、シエスタが眠っているのだが、ダブルサイズのベッドに4人も横になっている為、 手や足が互いに乗っかり合い、さながら壁や地面に張り付くツタのような様相を呈していた。と言うか、この状況でよく誰1人落ちないものだ。妙に感心するクロであった。 太陽の昇り具合でおおよその時間を把握したクロは、一般的な学生の1日のスケジュールと照らし合わせてみた。 始業時間から逆算すると、そろそろ朝食を摂らないと間に合わない計算になる。 「どうすっかねー…、なぁ、フレイムちゃんよ」「きゅるっ?」 試しに、フレイムに聞いてみるクロ。だが当然のように、返事はない。そもそも、言葉が通じているかどうかすら怪しい。 ここで、2通りのパタ... -
機械仕掛けの使い魔-第13話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第13話 場の空気が、変わった。もはやお別れのムードなどではない。クロは腹を抱えて爆笑し、ルイズを筆頭にした人間組みは呆気に取られ、ミーは蹲り、鏡にぶつけた顔面を擦っている。 「い、痛いよぅ、剛くん…」 『みみみミーくん!? 一体どうしたんだい!?』 ルイズの部屋側の様子が見えない剛は、一体何が起きたのか解らず、鏡を隔ててすぐそこ――実際には世界の壁という大きな隔たりがあるのだが――のミーに、必死に呼びかけている。 げらげらと笑っているクロを放っておき、ルイズが鏡に歩み寄った。 「鏡に飛び込もうとしたら、そのまま鏡面に顔をぶつけちゃったのよ。…大丈夫?」 鏡に向かって状況を説明しながら、ミーに手を差し出すルイズ。その手に掴まり、ミーも立ち上がった。 「さっきみたいに飛び... -
機械仕掛けの使い魔-第11話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第11話 クロの放ったしっぽミサイルは、ゴーレムの手首に直撃、見事破壊に成功した。同時に、本体から離れた右掌は土くれに戻り、拘束から解き放たれた。 しかし、やはり以前と同様、至近距離でのミサイル爆発によって、クロは完全に目を回してしまった。 直撃すれば一般家屋どころか、クロやミーくんのボディさえもバラバラに破壊してしまう威力のミサイルだ、無理もない。 気を失ったまま、地面に直撃するかと思われたクロだったが、そこは事前に言い含められていたシルフィードが、寸前で咥えて回収した。 あまりにも予想外の脱出方法だった為、一瞬は面食らったが、さすがは竜種の中でも最速と言われる風竜であった。 既に目的の物2つを見つけたフーケは、立て続けに頭部、右手首とゴーレムを破壊された事に若干の戸惑いを覚え... -
機械仕掛けの使い魔-第12話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第12話 サイボーグキャット1号、ミー。ドクター剛がその生涯で初めて生み出した、ネコ型サイボーグ。 当初は、とある事情で瀕死の重傷を負った、生身のミーを救う為の処置であったがゆえに、武装は爪のみであったが(それでも、その爪と、サイボーグ体のパワーによる斬撃は極めて強力である)、 後の事件をきっかけに戦闘サイボーグとして強化され、そのスペックはクロに勝るとも劣らない。 ドクター剛の野望を叶える為に尽力する、ニャンニャンアーミーリーダー。人間に徹底的に牙を剥く、沈着冷静、冷酷非情のサイボーグである! …だが、しかし。現在ではすっかり丸くなり、元来の面倒見の良さ、温和で優しい性格も相まって、みんなの人気者、といった状態である。 階段で様子を見ていた4人も合流し、5人と2匹は、ルイズの... -
機械仕掛けの使い魔-第14話a
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第14話~前編~ 学院の敷地を完全に更地にしてしまうかという程に激しい喧嘩だったが、意外な結末を迎えた。 クロもミーも、ほぼ同じタイミングでガス欠を起こし、その場に倒れてしまったのだ。 辺りを見渡せば、綺麗に手入れされた広場の芝は至る所がめくれ上がって土が露出し、各塔の瓦礫や、なぎ倒された樹木が大量に転がっている。 学院周囲の塔はその瓦礫が物語るように、その全てが各所に大穴を空けられ、見るも痛ましい姿を晒している。中央の本塔は、ルイズの失敗魔法で空けられた穴と同レベルの穴がいくつも穿たれ、もはやカムフラージュの域に達していた。 各塔と本塔を結ぶ石橋も軒並み破壊され、移動も不便になってしまっている。 しかし、奇跡的と言うか、はたまたクロの矜持ゆえか、使用人宿舎は無傷で済んでい... -
機械仕掛けの使い魔-第10話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第10話 キュルケから事情を聞いたルイズは、お茶の予定を取りやめて、学院に戻る事にした。事実はどうあれ、鏡台から疲れ果てた男の声が聞こえるなど、気味が悪いにもほどがある。 クロが引っ張る荷車にしがみつきながら、ルイズはどうしたものか、と考えていた。さすがに幽霊が相手では、クロの馬鹿力や武器は通用しないだろう。となると…魔法? いや、魔法も幽霊に対して効果があるのだろうか。そもそもルイズは魔法が使えないが、その場合はキュルケに頼めばいいだろう。浄化の炎、という言葉もあることだし。 その上空を飛ぶシルフィードの上で、キュルケは眼下を爆走するクロに目を白黒させつつも、今後の対応に悩んでいた。 部屋の主、ルイズへの伝達は済んだ。では、これからどうする? と言うより、彼女に何が出来るのか? とてもじ... -
機械仕掛けの使い魔-第14話b
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第14話~後編~ 「出やがったなぁ、デク人形ッ!!」 振り返り様にガトリング砲を上空に向けるクロ。その銃口の先には、昨夕に失態を演じさせられた相手、フーケのゴーレムが悠然と立っていた。 「ちっ、今日は乗ってねぇか…」 ズームせずとも解った。今日のゴーレムは、フーケを肩に乗せていない。いれば狙い撃っていただろうが、ゴーレム単体ではいくらガトリング砲を叩き込んでも、焼け石に水だ。 「クロ、どうする? 一応言っとくけど、ここじゃ”アレ”は使えないぜ」 いつの間にか隣に並んでいたミーが聞く。同様にガトリング砲を構えてはいるが、昨日の顛末を見た以上、下手に撃っても無駄だと理解しているようだ。 「わーってるよ。コイツをいくら攻撃しても、ほとんど意味がねぇ。アレを動かしてるヤツを叩く」 ... -
機械仕掛けの使い魔-第15話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第15話 フーケのアジトから戻った一行は、バイスの亡骸をひとまず厩に隠し、学院長室に向かった。クロ曰く、その方が都合がいい、らしい。 「よくぞ戻った。して、フーケと破壊のゴーレム、不可思議の箱はどうなったのじゃ?」 学院長室には、オールド・オスマンとコルベールの2人。部屋に入って来た面々を安堵の表情で迎え入れたが、すぐに顔を引き締め、事の顛末について説明を求めた。 「結論から言えば、破壊のゴーレム、不可思議の箱の奪還は成功。内、破壊のゴーレムは現在、一般生徒や教職員に見つからぬよう、厩に隠してあります。 ですが、フーケは取り逃しましたわ。」 エレオノールが一歩前に出、淡々と述べる。 「ふむ、フーケは逃げおおせたか…。姿は、見たかの?」 「いえ、我々が到着した頃には、アジ... -
機械仕掛けの使い魔-第07話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第7話 クロとの2度目の契約後のルイズは、見違えるほど気力が充実していた。どこにそんな力があったのか、と思わせる速さで、教室の掃除を進める。 「ふぇー…。やるじゃねーか、ルイズ」 「当たり前よ! 今回は…いえ、今回も失敗したけど、その尻拭いも満足に出来ないんじゃ、先に進む事なんて出来ないわ!」 その瞳には炎。泣いた烏がもう笑った、とは言い過ぎであろうが、それほどの変わり様だった。 「まぁ、そんくらいじゃねーと、オイラも張り合いがねーな」 心の加速装置を全開にしたルイズの活躍もあり、掃除は昼食前に何とか完了。そして今、ルイズとクロは、昼食を摂るために、食堂へ向かっていた。 「今から向かうのは、アルヴィーズの食堂。本来なら使い魔は入れないんだけど、私が掛け合って、アンタの分も用... -
機械仕掛けの使い魔-第09話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第9話 トリステインの首都、王都トリスタニア。白い石造りの建物が立ち並ぶ下町の向こう側には、都市全体を分けるように大きな川が流れ、対岸には豪奢な貴族街が居を連ねている。 そして、それらを見下ろすように、最奥には王城が聳えていた。壮観な光景に、クロは舌を巻いた。 「ふぇー、でっけー街だなぁ」 基本的に桜町が行動範囲であるクロには、トリスタニアは非常に大きく、立派に見えた。そもそも、西洋風の城を見た事のないクロにとって、王城は最も目を引く建造物だった。 「ここが王都トリスタニア。立派な街でしょ?」 「私も久しぶりに来ましたが、ワクワクします!」 「説明はオメーの仕事じゃねーだろ…」 妙に胸を張るルイズと、しきりにキョロキョロするシエスタ。クロはといえば、腹から取り出した油入りビ... -
機械仕掛けの使い魔-第08話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第8話 決闘から2日後の虚無の曜日。この日はいわゆる”日曜日”であり、学院も休みである。生徒たちはみな、思い思いの方法で休日を謳歌していた。 学院南側、アウストリの広場の一角で、クロは丸くなって昼寝をしていた。縁側の板張りもいいが、手入れの行き届いた芝生もまた、乙な物である。 と、そこに1つ、影が射した。 「クロ、探したわよ。こんな所でお昼寝してたの?」 「…あぁ、ルイズか。ここの芝生も、なかなか悪くねーからな。ちょっと寝させてもらってたわ」 召喚して初めて見た、クロの猫らしい部分に、ルイズは微かに笑った。サイボーグと言っても、根本的な部分は猫と同じのようだ。 「んで、オイラを探してたってのは、どーゆー用だ?」 「今日が虚無の曜日、ってのは知ってる?」 「…きょむのようび... -
機械仕掛けの使い魔 幕間-02
前ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 幕間2 ~モンモランシーとケティ、ギーシュとミー~ アウストリの広場の片隅に設置されているテーブル。そのイスに腰掛けているギーシュは、杖たるバラの造花を眺めながら、小さく溜息を吐いた。 テーブルには冷め切った紅茶が乗っているが、量は全く減っていない。 「僕が男なら、か…」 思い出すのは、クロと決闘をしたあの一件。その時のクロの一喝が、ギーシュの心に深く突き刺さったままなのだ。 ――てめぇが男なら! 二股なんざかけずに1人の女を愛してみせやがれッ! バラは多くの女性を魅了する物。ギーシュの信念である。賛否あるだろうが、少なくとも自分は今まで、ずっとこの信念に基づいて生きてきた。 だが、それが揺らいだ。こうして、長い時間考え込むまでに。 どれだけの時間が経っただろうか。もう口に... -
機械仕掛けの使い魔 幕間-01
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 幕間1 ~フーケとクロとミー、ルイズとキッド~ 「…やっぱり、ダメだわ…」 呻きにも似た呟きを吐き、ルイズは自室の机に突っ伏した。太陽は顔を半分ほど隠しているが、ルイズの目の下には、くっきりとクマが刻み込まれている。 それもそのはず、彼女はフリッグの舞踏会の翌日からかれこれ1日半ほど、一切食事も睡眠も取っていないのだ。 徹夜などとはほとんど無縁の生活だった為、これはかなり堪えている。 机上にだらんと投げ出された右手には、真新しい杖が一振り。予備として、ルイズが自室に保管していた物である。 物自体は、フーケの手で折られた杖と全く同じだが、一体何がダメなのかと言うと… 「どうして、契約が成功しないのよぉ…」 先日折られた杖に代わり、新たな杖として予備の物を取り出し、... -
鉄《くろがね》の使い魔-01
弱くても良い。強くなれば良い。 もう誰も傷付けない。 もう誰も泣かせたりしない。 俺が、城崎を、皆を、世界を守ってやる!! 彼は侵攻してくる敵のアルマを睨みつけながら不適に笑った。 「大切なのはどうすればいいかじゃない。 俺自身がどうしたいかだ!」 護るべき彼女と、友にそう言い放ち戦いへの参戦を決めた。 そして呼ぶ 機械仕掛けの巨人。白鉄の鉄鬼。そして、自分自身の力を 「―――っ来い!ラインバレル!」 その瞬間、辺りが光に包まれて浩一は この世界から姿を消した。 鉄の使い魔 プロローグ 浩一の誓い 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!」 何度目の呪文になろうか。飽きる事無く繰り返される儀式の呪文に一度... -
鋼の使い魔
サガフロンティアⅡのギュスターヴ13世 本編 第一部『覚醒篇』 鋼の使い魔-01 鋼の使い魔-02 『ギュスターヴと学院』 鋼の使い魔-03 鋼の使い魔-04 『ギュスターヴの決闘』 鋼の使い魔-05 鋼の使い魔-06 鋼の使い魔-07 『剣と盗賊』 鋼の使い魔-08 鋼の使い魔-09 鋼の使い魔-10 『盗賊捕縛、そして』 鋼の使い魔-11 『教える者、教えられる者』 鋼の使い魔-12 『シエスタは何処へ?』 鋼の使い魔-13 『モット邸潜入』 鋼の使い魔-14 『舞台、その裏は…』 鋼の使い魔-15 『アンリエッタ来訪』 鋼の使い魔-16 『ラ・ロシェールへ向けて…』 鋼の使い魔-17 『秘かな疑惑を胸に』 鋼の使い魔-18 『襲来!土くれのフーケ』 鋼の使い魔-19 『ウェールズ邂逅』 鋼の使い魔-20 『前夜祭は静かに流れ』... -
狂蛇の使い魔
「仮面ライダー龍騎」より浅倉威を召喚 狂蛇の使い魔-01 狂蛇の使い魔-02 狂蛇の使い魔-03 狂蛇の使い魔-04 狂蛇の使い魔-05 狂蛇の使い魔-06 狂蛇の使い魔-07 狂蛇の使い魔-08 狂蛇の使い魔-09 狂蛇の使い魔-10 狂蛇の使い魔-11 狂蛇の使い魔-12 狂蛇の使い魔-13 狂蛇の使い魔-14 狂蛇の使い魔-15 狂蛇の使い魔-16 狂蛇の使い魔-17 狂蛇の使い魔-18 狂蛇の使い魔-19 狂蛇の使い魔-20 狂蛇の使い魔-21 -
侍の使い魔
「銀魂」より坂田銀時 侍の使い魔-1 第一訓 「ツンデレに悪い子はいない」 侍の使い魔-2 第二訓 「クロスオーバー物って大抵がラブコメ」 侍の使い魔-3 第三訓 「巨乳って頭悪いって言うけど漫画はそうでもないね」 侍の使い魔-4 第四訓 「メイドはやっぱしドジっ子」 侍の使い魔-5 第五訓 「ろくな出会い方をしてない人に限って後々仲良くなったりする」 侍の使い魔-6 第六訓 「人を見かけで判断するな中身を見ろ中身を」 侍の使い魔-7 第七訓 「飯作る人間と仲良くしといて損はない」 侍の使い魔-8 第八訓 「添え膳食わぬは男の恥というが食ったら恥どころかではすまない場合が多い」 侍の使い魔-9 第九訓 「高けりゃいいもんじゃないが安くても良い訳じゃないってのは大概買ってから気づく」 侍の使い魔-10第十訓 「嫌だと思ったときはまよわずNOと言え」 侍の使い... -
毒の爪の使い魔
「クロノアヒーローズ」よりジャンガを召喚 毒の爪の使い魔-01 毒の爪の使い魔-02 毒の爪の使い魔-03 毒の爪の使い魔-04 毒の爪の使い魔-05 毒の爪の使い魔-06 毒の爪の使い魔-07 毒の爪の使い魔-08 毒の爪の使い魔-09 毒の爪の使い魔-10 毒の爪の使い魔-11 毒の爪の使い魔-12 毒の爪の使い魔-13 毒の爪の使い魔-14 毒の爪の使い魔-14b 毒の爪の使い魔-15a 毒の爪の使い魔-15b 毒の爪の使い魔-16a 毒の爪の使い魔-16b 毒の爪の使い魔-17a 毒の爪の使い魔-17b 毒の爪の使い魔-18 毒の爪の使い魔-19 毒の爪の使い魔-20 毒の爪の使い魔-21 毒の爪の使い魔-22 毒の爪の使い魔-23 毒の爪の使い魔-23b 毒の爪の使い魔-24 毒の爪の使い魔-25a 毒の爪の使い... -
蒼炎の使い魔
「.hack//G.U.」のカイト(NPC) 蒼炎の使い魔-01 蒼炎の使い魔-02 蒼炎の使い魔-03 蒼炎の使い魔-04 蒼炎の使い魔-05 蒼炎の使い魔-06 蒼炎の使い魔-07 蒼炎の使い魔-08 蒼炎の使い魔-09 蒼炎の使い魔-10 蒼炎の使い魔-11 蒼炎の使い魔-12 蒼炎の使い魔-13 蒼炎の使い魔-14 蒼炎の使い魔-15 蒼炎の使い魔-16 -
滅殺の使い魔
CAPCOM VS. SNK2から『神人豪鬼(しんごうき)』 滅殺の使い魔-01 滅殺の使い魔-02 滅殺の使い魔-03 滅殺の使い魔-04 滅殺の使い魔-05 滅殺の使い魔-06 滅殺の使い魔-07 滅殺の使い魔-08 滅殺の使い魔-09 滅殺の使い魔-10 -
時の使い魔
クロス元はサガ・フロンティア、 時の君を召喚 時の使い魔-01 時の使い魔-02 時の使い魔-03 時の使い魔-04 時の使い魔-05 -
赤目の使い魔
「バッカーノ!」よりクリストファー・シャルドレードを召喚 赤目の使い魔-01 赤目の使い魔-02 赤目の使い魔-03 赤目の使い魔-04 赤目の使い魔-05 赤目の使い魔-06 赤目の使い魔-07 赤目の使い魔-08 赤目の使い魔-09 赤目の使い魔-10 赤目の使い魔-11 赤目の使い魔-12 -
紙袋の使い魔
ギルティギアシリーズよりファウストを召喚 紙袋の使い魔-01 紙袋の使い魔-02 紙袋の使い魔-03 紙袋の使い魔-04 紙袋の使い魔-05 紙袋の使い魔-06 紙袋の使い魔-07 紙袋の使い魔-08 紙袋の使い魔-09 紙袋の使い魔-10 -
S-O2 星の使い魔
「スターオーシャン2」のクロード・C・ケニー S-O2 星の使い魔-01 S-O2 星の使い魔-02 S-O2 星の使い魔-03 S-O2 星の使い魔-04 S-O2 星の使い魔-05 S-O2 星の使い魔-06 S-O2 星の使い魔-07 S-O2 星の使い魔-08 S-O2 星の使い魔-09 S-O2 星の使い魔-10 S-O2 星の使い魔-11 S-O2 星の使い魔-12 S-O2 星の使い魔-13 S-O2 星の使い魔-14 S-O2 星の使い魔-15 S-O2 星の使い魔-16 S-O2 星の使い魔-17 S-O2 星の使い魔-18 S-O2 星の使い魔-19 S-O2 星の使い魔-20 S-O2 星の使い魔-21 S-O2 星の使い魔-22 -
黄金の使い魔
「聖闘士星矢」より「アイオリア」を召喚 黄金の使い魔-01 黄金の使い魔-02 黄金の使い魔-03 黄金の使い魔-04 黄金の使い魔-05-前編/後編 黄金の使い魔-06 黄金の使い魔-06.5 黄金の使い魔-07 黄金の使い魔-07.5-前編/後編 黄金の使い魔-08 -
爆炎の使い魔
スペクトラルソウルズ2終了時のヒロを召喚 爆炎の使い魔-01 爆炎の使い魔-02 爆炎の使い魔-03 爆炎の使い魔-04 爆炎の使い魔-05 爆炎の使い魔-06 爆炎の使い魔-07 爆炎の使い魔-08 -
無情の使い魔
『バトルロワイアル』より桐山和雄を召喚 無情の使い魔-01 無情の使い魔-02 無情の使い魔-03 無情の使い魔-04 無情の使い魔-05 無情の使い魔-06 無情の使い魔-07 -
風の使い魔
『NINKU―忍空―』から、キャラ『風助』を召喚。 原作FIRST STAGE終了後、釈迦の証を所持している状態です。 1章 輝きは君の中に 風の使い魔-01 風の使い魔-02a/b 風の使い魔-03a/b 風の使い魔-04a/b/c/d -
最速の使い魔
「スクライド」よりストレイト・クーガーを召喚 最速の使い魔-1 第一話 “最速の使い魔” 最速の使い魔-2 第二話 誓い 最速の使い魔-3 第三話 ラディカル・グッドスピード 最速の使い魔-4 第四話 クロスロード 最速の使い魔-5 第五話 雪風 -
呪いの使い魔
『るいは智を呼ぶ』より花城花鶏を召喚 呪いの使い魔-01 呪いの使い魔-02 呪いの使い魔-03 呪いの使い魔-04 呪いの使い魔-05 -
日本一の使い魔
快傑ズバットより早川健を召喚 日本一の使い魔-01 日本一の使い魔-02 日本一の使い魔-03 日本一の使い魔-04 日本一の使い魔-05 日本一の使い魔-06 日本一の使い魔-07 日本一の使い魔-08 日本一の使い魔-09 日本一の使い魔-10 -
蒼い鬼火の使い魔 第二話
何時もの夢。 何時か見た戦場の光景。 何時か嗅いだ血と硝煙の臭い。 何時かの断末魔の叫び。 どれもこれも、俺が銃で作った物だ。 「=%&¥%&‘()?」 その見慣れていた世界に、見慣れないピンクの人影が現れた。 ―殺セ ―殺セ殺セ ―殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ 彼女は何か叫んでいる様だが、耳鳴りの所為で全然分からない。 何を言っているのか近付いて尋ねたいが、体が自分の意志で動かせない。 機械仕掛けの人形の様に俺は少女に銃の狙いを付け……引き金を引いた。 【青い鬼火の使い魔】『Cold Maid』 普段通り目覚めは最悪だ。 しかも、今日は寒気までする。 何かこう……腰から膝の辺りまでがスースーしている気がする。 「お目覚めになりました? ああ、此処は魔法学... -
ワイルドの使い魔
「ペルソナ3」の主人公(デフォ名無し。通称キタロー)が召喚された話。 参考リンク:PERSONA3 @Wiki http //www10.atwiki.jp/persona3/pages/4.html ワイルドの使い魔-1 ワイルドの使い魔-2 ワイルドの使い魔-3 ワイルドの使い魔-4(1) ワイルドの使い魔-4(2) ワイルドの使い魔-5 ワイルドの使い魔-6 ワイルドの使い魔-7(1) ワイルドの使い魔-7(2) ワイルドの使い魔-7(3) ワイルドの使い魔-7(4) ワイルドの使い魔-8(1) ワイルドの使い魔-8(2) ワイルドの使い魔-9(1) ワイルドの使い魔-9(2) ワイルドの使い魔-9(3) ワイルドの使い魔-9(4) -
魔導書が使い魔
機神咆吼デモンベインのアルアジフを召喚 第一章 魔導書が使い魔-01 魔導書が使い魔-02 魔導書が使い魔-03 魔導書が使い魔-04a/b 魔導書が使い魔-05 魔導書が使い魔-06a/b 魔導書が使い魔-07a/b 第二章 魔導書が使い魔-第二章-01 外伝 魔導書が使い魔-タバサと怪異-01 魔導書が使い魔-タバサと怪異-02 魔導書が使い魔-タバサと怪異-03 魔導書が使い魔-タバサと怪異-04 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-01 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-02 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-03 -
風船の使い魔
ポケットモンスターよりNO,425のフワンテを召喚 風船の使い魔-01 風船の使い魔-02 風船の使い魔-03 風船の使い魔-04 -
創世の使い魔
「天地創造」よりアークを召喚 創世の使い魔-00 第0章 ―とある酒場にて― 創世の使い魔-01 第1章 ―白い鳥― 創世の使い魔-02 第2章 ―召喚― 創世の使い魔-03 第3章 ―決闘― -
残り滓の使い魔
残り滓の使い魔 『灼眼のシャナ』 より 「坂井悠二(原作14巻から派生)」を召喚 残り滓の使い魔-01 残り滓の使い魔-02 残り滓の使い魔-03 残り滓の使い魔-04 残り滓の使い魔-05 残り滓の使い魔-06 -
糸色望の使い魔
「さよなら絶望先生」の糸色望 糸色望の使い魔-1 糸色望の使い魔-2 糸色望の使い魔-3 糸色望の使い魔-4 糸色望の使い魔-5 -
“微熱”の使い魔
エリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術士2より、エルフィール・トラウムを召喚 “微熱”の使い魔-01 “微熱”の使い魔-02 “微熱”の使い魔-03 “微熱”の使い魔-04 “微熱”の使い魔-05 “微熱”の使い魔-06 “微熱”の使い魔-07 “微熱”の使い魔-08 “微熱”の使い魔-09 “微熱”の使い魔-10 -
不滅の使い魔
「轟轟戦隊ボウケンジャー」の明石暁 不滅の使い魔-1 不滅の使い魔-2 不滅の使い魔-3 -
攻撃力0の使い魔
『遊戯王デュエルモンスターズGX』よりユベル 攻撃力0の使い魔-01 攻撃力0の使い魔-02 攻撃力0の使い魔-03 攻撃力0の使い魔-04 攻撃力0の使い魔-05 攻撃力0の使い魔-06 攻撃力0の使い魔-07 - @wiki全体から「機械仕掛けの使い魔-第17話」で調べる