あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「汝等、虚無の使い魔なり!-05」で検索した結果
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汝等、虚無の使い魔なり!
...い魔なり!-04 汝等、虚無の使い魔なり!-05 汝等、虚無の使い魔なり!-06 汝等、虚無の使い魔なり!-07 汝等、虚無の使い魔なり!-08 -
汝等、虚無の使い魔なり!-05
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 窓に張り付き、荒い鼻息で窓の外をにらむ主殿。 この主殿は危ない、と九朔は考えた。 挑発とまる分かりの売り言葉に、後先考えずその場で簡単に乗ってしまう。 侮辱と判断すれば噛み付き、侮蔑だと判断すれば噛み付き、不敬と判断すれば噛み付き……。 とにかく少しでも主殿を侮辱すれば怒りを顕にする、はっきり言えば非常に幼稚な性格と言える。 まるで扱いの難しい爆弾のよう、それも少しの揺れで簡単に起爆するくらいの。 「……主殿、落ち着いてくれ」 「何よ!」 「何よ、ではない。 もう少し落ち着くべきではないのか?」 「落ち着けるわけないでしょ! 平民なんかにあんな事言われて、黙っていられるもんですか!!」 「だからこそ落ち着かなければならぬだろうが。 主殿はいちいち言葉を額面通りに受け取り過ぎてお... -
汝等、虚無の使い魔なり!-01
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 「な、に!?」 視界が歪んだ。 否、空間が歪んだ。 「空間、いえ、時空間干渉!?」 突如起こった出来事に、己の半身が在り得ないと叫ぶ。 銀色の鏡、すでに体を飲み込み始めている。 「クッ!?」 不味い、脊髄に走る電撃が『これは危険だ』と警告を発する。 逃れられない、ズブリズブリと少しずつ沈んでいく。 「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃうぶえ、どうしたのであるかぁ~? デモンベィィィィィン!」 途端に動きが鈍くなったデモンベインを見て、走り寄って来る無敵ロボ(以下略)。 こちらの状況にかまわず、大音量で聞こえてくるドクター・ウェストの声。 頭部の巨大なドリルを回転させて突っ込んでくるドラム缶。 「ハァァァァァアアア!」 すでに... -
汝等、虚無の使い魔なり!-03
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 「系統魔法に、失われた五番目……、いえ、零番目かしら」 ルイズの部屋、目覚めた紅朔は窓枠に座り、足をぶらぶらと外で揺らす。 「貴族に平民、尊き血統……。 それなら……」 そう考え、妖しい笑みを浮かべる紅い少女。 ウフフアハハと哂うのは、企みを思い付いたからであった。 「正直シチューをこの世界でも頂けるとは思わなかった」 学院の厨房で九朔がいただくのはホワイトソースのシチュー。 異世界、と言うことで食文化なども大きく違うのだろうと思ってはいたが、こういったシチューなどがあるとは思っていなかった。 良い意味で期待を裏切られたと言うところか。 「美味しいですか? 九朔さん」 「うむ、これなら飲食店を開いてやっていけるのではないか?」 「料理長のマルトーさんは凄く料... -
汝等、虚無の使い魔なり!-02
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 双月が照らす光を浴びる二人。 一人は少年、一人は少女。 場所は女子寮の屋根上、ルイズの部屋の直上。 「駄目よ駄目よ、とっても駄目よ」 口惜しげに少女は言った。 「繋がるけど、こっちまで来れないわ」 「間に何かあるのか?」 怪訝な顔で少年は言った。 「馬鹿らしいほど強力な『結界』があって、全く干渉を許してくれないわねぇ」 「世界転移も効果がないか……」 「そうね、多分あらゆる世界からの干渉を断絶してると思うわね」 「断絶? ここは孤立してる世界なのか?」 「ええ、あらゆる内外からの干渉を何かが無効化してるわ」 「ならば何故我等は呼び出された、内外問わずならば主殿の召喚も」 「さぁね、まぁ偶然はありえないはずよぉ?」 必然ならあるけどね、と仕組まれた意図を探る紅... -
汝等、虚無の使い魔なり!-04
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 「は? 神様?」 「うむ」 場所はルイズの部屋、決闘騒ぎの後ギャラリーなど全て置いて部屋に戻ってきた3人。 紅朔はさっさと一人部屋に戻ってきて、ルイズのベッドでぐっすり。 勿論激昂したルイズではあったが、九朔が懸命になだめて落ち着かせた。 「あんた、さっきので頭打ったりしたんじゃ……」 「正気だ、そして先ほど言った事は全て事実」 「……本当に、……頭」 「打ってはおらぬ!」 「……いきなり神様何たら言われても、信じられないんだけど」 「神は信じず、始祖だけは信じると?」 「実際居たんだから信じるしかないじゃない」 「それを言えば始祖も同じであろう、その目で実物は見た事はあるか?」 「う……、そ、そう言うあんたは」 「ある、我等は旧神、親父殿と母上に我等が魂と、身と、道を、未来を救われた」 ... -
汝等、虚無の使い魔なり!-08
前ページ汝等、虚無の使い魔なり! ギィ、と少々錆びた蝶番が軋む音を立てて羽扉が開く。 木材でフローリングの床、これも僅かに軋んで音を鳴らす。 その羽扉と床を軋ませた一行は5人、ルイズを先頭に店内へと足を踏み入れる。 「これはこれは貴族様方、揃いも揃って当店に何かありゃあしましたか?」 薄暗い店内、弱い光を放つランプが幾つかぶら下げられているだけ。 その光が武具に当たり、壁や天井に並べられてシルエットを浮かび上がらせる。 浮かぶシルエットに光陰を落とす中で一歩、踏み出す存在。 「武具を幾つか見させてもらいたい」 「こりゃ珍しい! 貴族様が杖じゃなくて剣を振るうなんておったまげたもんだ!」 「店主、触れても良いか」 「どうぞどうぞ!」 店主がおべっかを使い始める前に、本題を切り出して了承を得る。 それを聞いて九朔は手... -
汝等、虚無の使い魔なり!-06
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 二人のダイジュウジ クザクという存在は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールにとって奇妙な存在であった。 平民と定義するにはちょっと無理があると、数日経ってルイズは思い直していた。 まずは少年の方のダイジュウジ クザク。 白銀に薄い藍色を混ぜたような煌めく髪を、腰より長い三つ編みで一纏めにして赤いリボンで留められている。 瞳の色は碧、目元はパッチリ大きく、それでいて緩みが見えず引き締まっている。 鼻筋や口元もきれいな形で、輪郭も同様。 目立つ赤いマントを羽織り、衣服もかなり仕立てが良い物だとわかる。 ここまで言えばわかると思うけど、ダイジュウジ クザクは『美人』。 顔だけ見れば中性的と言って良い、だが軟さをまったく感じさせない。 立ち振る舞いも堂に入り、平民には見え... -
汝等、虚無の使い魔なり!-07
前ページ次ページ汝等、虚無の使い魔なり! 日は虚無の曜日、向こうで言えば日曜日。 時は午後前、場所は学院の正門。 馬二頭に鞍二つ、一頭はルイズでもう一頭は九朔、ちなみに紅朔は九朔の前に横向きで腰掛けている。 馬に乗って学院正門に居ると言うことは、学院の外に出るか戻ってきた時くらいだろう。 二択の内、馬が向いている方向から一つ、戻ってきたと言う選択肢は無くなる。 「ちゃんと乗れるじゃないの」 「いや、知識だけであるからな。 実際に走るのは未だ不安だ」 先日言った武器屋へ使い魔のルーンの確認をしに行くこと、それが今3人が馬に乗る理由。 「……走って行った方が良いかもしれんな」 「馬でも3時間もかかるのに、走ったりしたらお昼過ぎちゃうでしょ」 「問題ない、3時間程度なら馬より早く走れる」 「いやよそんなの、せっかくの風情をちゃんと... -
虚無の使い魔だよ!ドクロちゃん!
撲殺天使ドクロちゃん より ドクロちゃんを召喚 虚無の使い魔だよ!ドクロちゃん!-01 虚無の使い魔だよ!ドクロちゃん!-01.5 -
虚無の使い魔と煉獄の虚神
「円環少女」のグレン・アザレイを召喚 虚無の使い魔と煉獄の虚神-1 虚無の使い魔と煉獄の虚神-2 虚無の使い魔と煉獄の虚神-3 虚無の使い魔と煉獄の虚神-4-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-4-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-5 虚無の使い魔と煉獄の虚神-6-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-6-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-7 虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-9 虚無の使い魔と煉獄の虚神-10 トップページに戻る -
長編(五十音順)-02
か行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ドラゴンナイト・ゼロ 駈斗戦士仮面ライダーズ 超変身ギャグ外伝 サバイブ龍騎 2010-02-18 13 40 53 (Thu) 日本一の使い魔 快傑ズバット 早川健 2009-10-19 20 39 26 (Mon) ゼロウォーズ カオスウォーズ 日下兵真 2009-10-19 20 57 46 (Mon) ルイズ風水回廊記 カオスシード 飛天石 2009-10-19 21 07 22 (Mon) ゼロのヒットマン 家庭教師ヒットマンREBORN! 獄寺隼人 2009-10-19 21 18 05 (Mon) 滅殺の使い魔 CAPCOM VS. SNK2 神人豪鬼(しんごうき) 2009-10-19 21 22 57 (Mon) ゼロの使い魔外伝‐災いのタバサ‐ 平成版「ガメラ」 ギャオス 2010-12-02 21 08... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔
戦う司書シリーズからモッカニアの本を召喚 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-01 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-02 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-03 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-04 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-05 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-06 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-07-1/2/3 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-08 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-09-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-10 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-11-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-12-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-13 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-14 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-15 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-16 -
虚無の使い魔だよ!ドクロちゃん!-01
僕の名前はギーシュ・グラモン。 自慢じゃないが、成績優秀、眉目秀麗、完全無欠で将来有望な学園生徒なのだよ。 さあ、僕を殴って!(もっと) そんな僕の唯一の悩みといったらこの溢れ出る魅力。 僕は何もしていないのに遠乗りに誘われたりするのだよ。全く困った物だよね。 でも、いまではまったくそんな気にならないんだ。 何故なら、僕の部屋にはとても奇妙な使い魔が住み着いたから。 今日も僕は、自分の部屋にノックをせずに入ってしまった。 少し前まで一人部屋だったのだからしょうがないよね。 そして、部屋の中では僕より少し年下ぐらいの女の子が服を着替えていたのさ。 しかも、素敵な物体が見えるアングルで。 僕は絶句した。 「……いやああああああ!!」 「ドクロちゃん、キミ結構大きいん、うわあああああ……」 僕の叫びは、少女の突き出したトゲトゲの付いた... -
黄金の使い魔-07
前ページ次ページ黄金の使い魔 「今日は、虚無の曜日だし、ダーリンとデートでもしようかしら♪」 キュルケは自室で念入りにメイクをしながら一人呟く が、ふと窓の外を眺めると、門から2頭の馬が出て行くのが見えた 黄金の鎧とピンクの髪、見間違えようが無い 「何よ~出かけるの~?・・・・外で偶然出会ってってパターンもアリか・・・」 キュルケは少しほほ笑むと部屋を飛び出してタバサの部屋まで走る 「タバサ!出かけるわよ支度をして!!」 「虚無の曜日」 飛び込み様に叫ぶキュルケに、タバサは無表情で短く答える 「ダーリンがあのにっくいヴァリエールとでかけちゃったのよ!追いかけるにはあなたの使い魔じゃないと追いつかないの! あなただってダーリンに会いたいでしょ?」 本を閉じコクリと頷くとタバサは窓を開け口笛を吹き使い魔を呼んだ 大切な虚無の曜日だが... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-10
その夜、身体は確かに重なり合っていた。 心も確かに重なったと思っていた。 そう、思い込んでいた。 【虚無の使い魔と煉獄の虚神】 アルビオン女王ティファニアの即位式は、近年まれに見る盛大なものになった。 ロマリア法皇を筆頭としてハルケギニア各国の指導者達が一堂に会するなど、そうある事では無い。 宮殿の大広間は荘厳な空気によって満たされていた。 天より降り注ぐのはステンドグラスに屈折させられた色とりどりの陽光達。 柔らかな明かりに照らされる貴族達の顔は、皆一様に厳めしい様子をしていた。 伝説では始祖ブリミルがアルビオンに降臨して最初にシティ・オブ・サウスゴーダを、 次にこのロンディニウム、その中心であるハヴィラント宮殿を建造したと伝えられる。 真偽の程はともかく、歴史と格式においてはロマリアの大聖堂を上回る宮殿だ。 6000年と言う時... -
長編(話数順)-02
長編(ページ数順05~14P) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順01~04P)へ 長編(話数順15P~)へ 10~14P 05~09P 10~14P 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 超魔王(?)使い魔 魔界戦記ディスガイア ラハール 2007-07-21 17 35 48 (Sat) ゼロの皇帝 ロマンシング サ・ガ2 最終皇帝 2009-10-03 22 10 54 (Sat) 0G 影技-シャドウスキル G・カイン・ファランクス 2009-10-03 21 26 29 (Sat) 使い魔の夢 仮面ライダー555 乾巧 2007-08-30 01 45 09 (Thu) 竜が堕ちゆく先は ドラッグ オン ドラグーン アンヘル 2007-08-29 23 27 27 (Wed) 使い魔の... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-前
しっかりと手を握り合い、見詰め合っているサイトとティファニア。 その様子を少し不機嫌そうに睨んで、ルイズはコホンと咳払いをする。 けれど、立ち上がって口を開いたのは、サイトに向けてではなく、 その隣に立てかけられているデルフリンガーに向けてだった。 「さて、それじゃあ残る問題は……虚無の魔法よね、ボロ剣」 「もうボロじゃねーって言ってんだろう娘っ子」 「どうでも良いのよそんなのは。 それよりティファニアが虚無の使い手ってのが本当かどうか。大事なのはここよ! 彼女がアルビオンの王様の娘って事が真実でも、エルフの血を引いてるって事も真実よ。 それも、一目見れば誰にだって判るぐらいに動かし難い、ね。 当然そこに拘って彼女を認めないって人も居るはずだわ。 それぐらい、エルフって言うのは恐れられているんだもの」 「でも、ルイズさん達は私... -
時の使い魔-05
前ページ時の使い魔 今日は虚無の曜日である。タバサは、時の君へ話しかけるタイミングもなかなか掴めな いまま日々を過ごしていた。 時の君は、見ている範囲では常にルイズと行動を共にしている。ルイズの居る前では、 ザビエラ村での出来事を迂闊に聴くことも出来なかった。タバサがなぜそんな所に居たの かと突っ込まれれば、説明できる問題でもないからだ。 さてどうしたものかと考えていると、鍵を掛けていたはずのドアが開け放たれた。 「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度をしてちょうだい!」 「虚無の曜日」 虚無の曜日位は、ルイズと時の君も別行動をしているかもしれない。だからこれから、 時の君を探してみたかった。キュルケには悪いが、今日出かけるのは断ろうと思った。 「あなたにとって虚無の曜日がどんな日かは痛いほど知っているわ、でも協力して頂戴。 あのにっくいヴァリエ... -
ゼロの使い魔ももえサイズ-4
前ページ次ページゼロの使い魔ももえサイズ ももえが言っていた悪魔は数ヶ月前からトリステイン中に繁殖していた。 トリステイン中の貴族を恐怖に陥れた盗賊である『土くれ』のフーケもその悪魔にとり憑かれた一人である。 当初は貴族の宝物を奪うだけのただのコソ泥だった彼女が、たまたま日蝕がおこったその日に突然覚醒した。 「ああぁああああああああああああ!!!!!!!」 くぎみーがセッ○スと言うその日まで 「ゼロの使い魔死神友情フレイムデルフリンガーシルフィード香水下級生ももえサイズ」 数日後、謹慎が解けて授業に出ることを許されたルイズは2年生になって初めて授業を受けた。 一言で言えば『悲惨』だった。どこがどう悲惨だったのかはルイズ自身思い出したくなかった。 「ねえねえさっきの爆発ってどうやってやったの?」 「うっさいわね! だから知らないっ... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-03
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 朝。 というにはいささか早い。まだ早朝というべき時間である。 普段は寝起きの悪いルイズが、そんな時間にすでに目を覚ましていた。 ただ、さわやかな覚醒とはいかないようである。 「……最悪」 げんなりとした顔で呟くルイズ。 背中が汗で湿っているのを感じる。腋の下にも嫌な汗をかいている。 不快だ。 こんな時間に目を覚ましてしまったのならそのまま二度寝に入るのが常だが、この状態では気持ち悪くて眠れそうにない。 いや、汗などは実際にはたいした問題ではない。 今は瞳を閉じるのが嫌なのだ。 そうしてしまうと、嫌でも先程見た、夢の中で見た光景が浮かんできてしまいそうだからだ。 ルイズは体を起こしベッドに腰掛けた状態で机に目をやる。 そこには手のひら大の板状の石、モッカニアの『本』が置いてある。 ベッドに腰掛け... -
ゼロの使い魔・ブルー編-07
前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 晴れ渡っていた空の元で、ルー……ブルーは洗濯をしていた。 慣れない事ではあったが、まぁ、無理というわけでもなく、 それを完遂した。が、なにぶん慣れない上結構な量だったので、 時間が思いのほかかかってしまった。というか、常識外れな程かかってしまった。 もう生徒達が部屋に戻り始めている時刻である。 干したところで間に合いそうにない。 「困ったな……」 考え込む。その結果、一つのことが思い浮かぶ。 それを実行するために、彼は洗濯物を抱えてルイズの部屋に戻ることにした。 その後ろを、燃えるような赤い髪の少女がつけていった。 場面と時間を飛ばし、ルイズの部屋。 ドアがノックされる。 「ルイズ?」 ルイズはその声に反応する。 確かに彼の声であるのだが、何かが違うよう... -
一覧テスト02
長編(五十音順:’07/10以降更新) ※召喚される側の原作作品のあいうえお順となっております あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 サーヴァント・ARMS ARMS 高槻涼、神宮隼人、巴武士 2010-10-10 12 25 51 (Sun) ゼロのアルケミスト アクエリアン・エイジ クラリス・パラケルスス 2009-10-11 16 26 48 (Sun) 使い魔くん千年王国 悪魔くん 松下一郎 2009-10-11 16 33 42 (Sun) 零の謳姫 アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩 ジャクリ 2009-10-11 17 11 51 (Sun) 夜明けの使い魔 異界戦記カオスフレア 宇宙... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-2
【虚無の使い魔と煉獄の虚神2・英雄と悪鬼】 平賀才人はゼロのルイズの使い魔である。 使い魔であるから、様々な雑役を課せられている。 朝は主人であるルイズを起こして身支度を調えさせ、掃除、洗濯、ルイズのお供と忙しい。 が、授業の終わった午後からルイズの就寝準備をする夜までの合間には比較的自由な時間も多かった。 そして今日、召喚されて初めて虚無の曜日に街まで行って買ってもらった剣。 さっそく素振りというか、稽古のマネゴトでもしようかと思うのは、当然の流れと言えよう。 買ってもらったばかりの(ただしボロい)剣を掴めば、やはり手の甲に刻まれたルーンが光って身体が軽くなる。 ギーシュと決闘した時と同じだった。 羽のような己が身の軽さにまかせて身の丈に届きそうな大剣を振れば、ヒュンヒュンと風を切り裂く鋭い音がする。 二つの月光の下、学園の中央広場で演... -
白の使い魔
白の書の精は不機嫌であった・・・自らがこれだと思う強大な白の力を持つ存在を見つけ自らの主としたのにも 関わらず白の主は救世主へと至らず破滅と人間・・・白と赤の戦いにおいても白は赤に敗れた・・・ また、千年も待たねばならぬとなると腹立たしくなってくる・・・ そんな時であった・・・自らの存在が引っ張られるのを感じた・・・根の世界とはつながりを持たないどこかへと・・・ 馬鹿な!?と思う・・自分は白の精・・・アヴァターに連なる数多の世界を構成する物理法則の理を統べる存在・・・ それが根の世界とは関係ない世界へと引っ張られる・・・ありえない・・・否、あってはならないはずだ・・・ 何よりこの身は神がこの世界を新生するために必要な救世主誕生のピース・・・ 別のどこかへ飛ばされるということを絶対者たる神が許すはずがないのだ・・・ それが起こるということは考えられることは一つ... -
夏休みの使い魔-3
マリコルヌは同志を求めていた。 女の子に尻尾を振り、彼女の機嫌一つに一喜一憂する人生。実に嘆かわしい。 男として、誇りある貴族としての矜持を保ちたいと思うならば、 そんなわがままな女は始めから近寄らせずに、まず自らを磨く事に専念すべきだ。 そう、これは決して妬みや僻みから発した思想ではない。 軽佻浮薄な世の風潮に警鐘を鳴らすのはぼくしかいない。 そのような真理にたどりついたマリコルヌは、一つの団を立ち上げていた。 未だ彼一人の孤独な団だが、いつか世界にその名を轟かせる日を信じて……。 軽薄な男女交際を敵とし、世界中の男達を紳士とするための団。 その名を、SOS団と言った。 マリコルヌは、昼の食堂に姿を現した使い魔……ルイズの呼び出した平民をじっくりと観察する。 さえないという形容が最も似合った風貌であろう、とてももてるようには見えない。 ... -
白き使い魔への子守唄 最終話 白き使い魔への子守唄
前のページへ / 一覧へ戻る / かつて、私はお父様の望みをかなえようとした。 ――我ヲ滅セヨ。 うん、いいよ。私はお父様の願いをかなえる。 でも、私の力ではお父様を滅ぼす事はできなかった。 だから眠らせた。深い地の底に。お父様の願いをかなえられないまま……。 最終話 白き使い魔への子守唄 「再ビ我ト契約シ、自ラ契約ヲ断チ切リ、終止符ヲ打テ。 ウタワレルモノ、ルイズ……」 そう言うとハクオロは、ルイズを乗せてない方の手を自身の胸に当てて続けた。 「魔法トハ精神力……汝ガ不本意ナガラモ十六年間溜メ続ケタソレヲ、 今マデノヨウナ小出シデハナク、スベテヲ解放シ……其処ニ契約ガ加ワレバ……」 他にどうしようもない事が、使い魔のルーンから得られる感情や情報で解ってしまうから、 ルイズはうなずくしかなかった... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-9
その戴冠式は前代未聞と噂され、ハルケギニアの歴史にも長く残る事となった。 始祖より伝わる3つの玉座の一つ、アルビオン王家の冠を戴くのは少女ティファニア。 尖ったエルフの耳をもつ、異相の王女である。 電光石火の勢いでハヴィランド宮殿を陥落させ、主立ったレコン・キスタ上層部を捕縛した王党派が、王権の復活を宣言してから一週間。 わずかな期間の間に、レコン・キスタはほぼその軍門に下っていた。 5万の兵士を擁した艦隊を全滅させ、8万を超える兵士を中央突破で破った武勇。 ありえない速度での司令部撃破によって、反乱軍上層部の殆どが一網打尽で縄についた。 レコン・キスタ内部を飛び交うの噂には、それを成した伝説の存在が常に付いて回っている。 伝説の虚無を操る始祖の継承者と、それを守る最強の『神の盾』。 転移魔法による進軍をしていたため、本拠地から遠く離れた土地で日干... -
鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐17
前ページ次ページ鮮血の使い魔 クロムウェルの天幕を訪れると、見張りの兵士が留守を告げた。 こんな夜遅くにどこに行っているのか? 兵士も行き先を知らないようだった。 不審に思い、彼女はクロムウェルを探して歩き回る。 そして。 「こと……のは……?」 「ええ。奇妙な名前と服装の平民で、ワルド様にお仕えしていらしたとか」 「……その女はどこに?」 「あちらの天幕をご使用していらっしゃいますが」 「そう」 その会話が成されている頃、言葉は? 「こんな時間に、どちらへ?」 巡回中の兵士に捕まっていた。 すぐ後ろ、天幕の出入り口を潜ればクロムウェルの死体がある。 一歩でも踏み入られたら最後、兵士から武器を奪って力ずくで逃亡するしかない。 どう殺すかを考えている言葉に無用心に近づいた兵士は、 衣服の乱れと火照った身体に気づき、天幕の中で何... -
虚無の王-24
前ページ次ページ虚無の王 火の塔を過ぎた。 空を置き去りにして来た広場は、冷たい闇に沈んでいた。 僅かな物音、背筋を撫でる冷感、些細な切っ掛けが度々ギーシュを捕まえ、ヴェストリの広場へと振り返らせた。 神を信じて生きる少年は、その度に始祖を呪う言葉を吐き捨て、同じ数だけ、自身を悪罵した。 互いの名誉と生命とを賭けて戦うべき決闘の相手を、一人死地に残して来た。 貴族として、これ程恥ずべき事は無い。 だが、今、ギーシュを呵責するのは、もっと少年らしい、純粋な感情だ。 学生の姿は殆ど見られなかった。 幸福な恋人達が二人で迎える朝に備え、独り者が夜を諦めるには十分過ぎる時間だった。 「どう言う事なの!ねえ!」 気付くとアウストリの広場だった。 女神の様に美しい少女達は、揃って一人だった。 ルイズの声は... -
使い魔は闇の守護神
神話は生まれる。 伝説は語られる。 歴史は、ただ記される。 「こ、これが……強大で、神聖で、美しい、私の……使い魔?」 召喚された使い魔を見ながら、ルイズは引きつった顔でつぶやいた。 失望、不安、恐怖、期待。 様々な感情が交じり合い、内心の動揺はわかりやすく顔の表情となって表れる。 召喚によって出現したそれは、生物とは見えなかった。 美しいという部分は該当するようであった。 人間の頭ほどの大きさで、形状は正八面体。 微かに粒子状の光をまとわせた〝それ〟は、黒曜石で作られた人工物のように見えた。 確かに美しい。 一個の美術品として見れば、かなりのものではないかと思う。 空中にふわふわと浮遊しているところを見ても、単なる宝石の類ではないだろう。 大体宝石にしては、あまりにも大きすぎる。 一瞬やり直しを要求しようかとも思... -
PSYFER THE BLAZE-05
前ページ次ページPSYFER THE BLAZE 四人目と左手 決闘の次の日の朝食の時間、修太の姿は食堂にはなかった。 それが無性に気になっていたマリコルヌは、ルイズに聞いてみることにした。 「ルイズ」 「何?」 「シュータの姿が見えないけど?」 「それがね……」 ルイズは昨日、決闘の傷が癒えたヴィリエと、キュルケに(自分が)重傷を負わせた件で厳重注意され、修太の食堂入室許可を取り消された事を説明した。 「根っこは去年と全然変わってないな……」 マリコルヌは、去年の決闘でルイズがギーシュを半殺しにした事を思い出しながら呆れ果てた。 一方、厨房では修太が朝食にありついていた。 「しっかし災難だったな、我らの焔」 「うん……」 キュルケに襲われた時の事を思い出して少し身震いしながら修太は答えた。 修太が着ている際どいワンピースを見ながら、マ... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-08
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 「うーん……」 ルイズは一人唸っていた。 自室のベッドに腰掛け、あごに手を当て考え込んだかと思うと、頭を抱えて俯いたりと落ち着きのない姿を見せている。 ふと、窓を見ると空が赤いことに気づく。 いつの間にか日が暮れていた。……そんな風に思えればどれだけ嬉しいだろうか。 ルイズの心中は、しつこくも地平線の上で粘り続ける夕日に対する憎々しげな気持ちで一杯だ。太陽など早く沈んでしまえばいいのに。 太陽が沈めば夜が来る。待ちわびていた夜が来る。 夜が来れば……。 夜が来れば? 夜が来たところで何も変わりはしないじゃないか。 夜が来たところで…… 「することがない……」 ルイズは暇を持て余していた。 ギーシュとの決闘の後、ルイズとギーシュには学院から処罰が下されることとなった。 謹慎5日間。 今日はその初日で... -
次元の使い魔-01
前ページ次元の使い魔 執念があった。 強靭な精神に裏打ちされた目的意識。 その意思は、妄執ともいえるほど確固たるもの。 目的を遂げるまでは、どれだけの年月が経とうと消え去る事はない。 「俺は……」 虚数空間に呟きが漏れる。 言葉とは存在の証明。 形を持ち、紡いだ者を人たらしめていく。 ぼやけていた視界が晴れると同時に、自分自身の存在が再構築されていく。 曖昧だった意識はようやく知覚できるほどに浮上した。 だが、まだ足りない。 この程度では足りない。 もっと、もっとだ。 腕を伸ばし、この先にある何かを掴むイメージをする。 それをこの手に掴み取り、引き寄せる。 「俺は……死なんぞッ!」 言葉に応えるかのように、更に意識がクリアになっていく。 狂おしいほどの感情のうねりが、奔流となっ... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-1
男は死を迎えようとしていた。 剣でもって腹から背骨までを貫かれた身体。あまりにも失われ過ぎた血液。銃弾により撃ちぬかれた胸郭。 深く暗い海中へと沈みゆく身にあっては一切の救援も期待できず、呼吸すらも許されず、ただ数秒後に迫り来る完全な死を待つのみであろう。 だが、神無きゆえに奇跡も無いはずの地獄にて死を受け入れんとしていた男の身を、一つの奇跡が救った。 輝く銀の盤。丸い鏡のような平面が、海底へと沈み行く男の下に現われたのだ。 傷だらけの身体が銀盤の中へと沈み、そして消え去る。 彼を飲み込んだ銀盤もまた、一瞬の後に消えうせた。 己が身に起こった異変に気が付いたのか、ただ一瞬だけ意識をかすかに取り戻した男の視界に映りこんだものは、自分を覗き込む澄んだ湖水のような瞳のおぼろな印象。 それだけを見て、彼の意識は再び深い闇の中へと沈んでいった。 「... -
紙袋の使い魔-08
前ページ次ページ紙袋の使い魔 決闘の日から一週間程の時間が流れた。 ファウストの自室はルイズしか入らなかったが、人の出入りが多くなった。 あの日以来、ギーシュは平民だからといって高慢な態度を取る事は無くなり、モンモランシーとの中も好調であるらしい。ときおりファウストの下へ話をしにきたりしているようだ。 シエスタ、マルトー、コックやメイド達は、自らの体を張ってシエスタを守ってくれたファウストを「我等が槍」、「紙袋の名医師」、「お茶目なお医者様」と呼び慕っている。 キュルケは今まで以上にルイズをからかい、タバサはちびファウストくんと共に遊びに来ては彼に病の事について話をしにきている。 ルイズはと言うと・・・・。 決闘以来、今まで自分に対して馬鹿にした態度を取っていた生徒たちが、畏敬の視線を浴びせてくるようになった事を疑問に感じていた。 フ... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-02
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 夜。 天には二つの月が輝いている。 ルイズは夕食を済ませると、ワインを飲みながら歓談するクラスメイトたちを尻目に、早々に部屋に戻り閉じこもってしまった。 基本的にルイズには友達が少ない。いや、いないといってしまっても差し支えない。 なので、夕食後の歓談の輪に入らないのは特に珍しいことではない。 ただ、夕食後もしばらくは席を立たず仏頂面のままワインを飲んでから部屋に戻る、というのが普段のルイズのパターンである。 話し相手がいないからといってすぐに部屋に戻ってしまうと、まるでそこから逃げてるような気がして、プライドの高いルイズには許せないのだ。 しかし、今夜は夕食を食べ終わるとそそくさと部屋に戻ってしまった。 そんな、普段とは違うルイズの行動に気づいたのは、寮で隣室であるキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハル... -
終焉の使い魔
T-1000召喚の短編、バッドエンドで人死に有りです。 ルイズが「それ」を召喚した時、私達は皆が皆吹き出し、嘲笑した。 よく解からない素材で出来た、黒い服に身を包んだ唯の平民。 取り乱しもせずに周囲を見回す彼の姿に内心、豪胆な男だと感心したものだ。 ルイズはミスタ・コルベールに抗議をしていたが、それが無駄と知るや彼に歩み寄り、契約の儀式を行った。 ルーンが刻まれる瞬間、痛みに呻くだろうとの予想とは裏腹に、彼は声を上げる事も無くジッと手の甲を見詰めていた。 その時僅かに、彼の手の甲が揺らめいたように見えたのは気のせいだったのだろうか。 ともかく、私達は好き好きに侮蔑と嘲りの入り混じった野次を残し、ルイズとその使い魔を置いて学園へと飛び去った。 その時既に私の脳裏では、先程の光景は目の錯覚という事で片付けられていた為、気楽にも親友と互い... -
虚無のメイジと、吸血鬼-01
前ページ次ページ虚無のメイジと、吸血鬼 燦々と日が照る日中は、吸血鬼にとっては至極暮らしにくい時間である。 しかし、今この場に存在する吸血鬼――名をフィオナ・アイスハイムと言う――にとっては、 苦痛を呼び起こす物では、ありえなかった。『尊き三種』の一つであるラインゴルト氏族の直系、 アイスハイムを束ねる”蒼姫”は対吸血鬼属性の殆どを克服していたのだから。 彼女にとっての日の光は、人間たちにとっての夜と同じ様に、眠気を誘う物でしかない。 紅色の瞳に、空色の長い髪。縁のない眼鏡のレンズの奥には、面白いものを見つけた時のような、 光が宿っている。しかし、その視線の先には、何もない。 その様子は、日の光に照らされたまま、虚空を見詰めている――と、凡百の人間には見えるだろう。 しかし、常人ならざる感覚を持つ者にとっては、虚空に開いた穴を眺めている、と見える。... -
風船の使い魔-04
前ページ風船の使い魔 ギーシュとルイズの使い魔クラウドの決闘はルイズの妨害で引き分けという形になった ルイズは「私は何もしていない」と必死で訴え続けたがあんな爆発お前以外に誰が出来るとその場全員皆から言われ そういう結果になってしまった 当然ルイズは納得していないがもう一人納得のいかない人物がいた、決闘の相手のギーシュ自身である 彼が言うところによるとあの決闘は完全に僕の負けだ、ルイズの妨害があったところで負けていた・・・と それにあの爆発はルイズが起こしたものとは思えない、あれは使い魔が爆発したんじゃないか・・・と 実際周りの奴等もあの決闘はクラウドの勝ち・・・と思うものばかりだった そう言われるとルイズも下手にその通り、自分のクラウドが勝ったのだ・・・などと言えなくなり結局引き分けという事になった。 当のクラウドは気ままに風に流されていた あ... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-3
【虚無の使い魔と煉獄の虚神3・貴族と盗賊】 トリステイン魔法学園教師『疾風』のギトーは風のメイジである。 彼は常々『風』の魔法こそは最強の系統であると信じていた。 どの系統よりも早く、攻撃魔法も豊富で、なにより風は『遍在』する。 だが今、風が遍在するという事の意味を改めて知り、そしてそのチカラに驚愕の念を感じさせられていた。 「相似魔術は似た物同士を同じものとする魔術系統。 そして風、つまり大気の組成はこの世界の何処に在っても『似た』ものである。 ならばその相似を利用すれば、世界のいずこであろうとも視界を通す事も出来る」 偽装のために用意された杖を握るグレンの説明に、集まった学園教師達がどよめく。 かつて地球全土にちらばる数万の魔導師すべてに己の声を届けた『神に似た』男にとって、ハルケギニアの何処に土くれのフーケが逃げ出そうと見つけ出す... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-06
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 魔法権利を身につける。そう決めたルイズは、夕食が終ったあとの時間を魔術審議のための時間として充てることとした。 毎晩魔術審議を欠かさず行い、そして魔法権利を行使し魔術審議の成果を確認する。 はじめ、ルイズは己が天才かもしれないと思っていた。 本来たった一回の魔術審議で魔法権利を獲得するということはまず無いことだ。故に一回で魔法権利を獲得した己を、すわ天才かと思ったのだ。 たった一回の魔術審議で一匹とはいえ蟻を生み出せるようになったルイズは、己に魔法権利を扱うための才能が多大に与えられているのだと思ったのだ。 だがそれがどうにも違うようだということが、2回目以降の魔術審議でわかった。 2度目の魔術審議。ルイズは黒蟻の魔法ではなく、他の魔法権利を獲得しようとした。次姉、カトレアを癒すための治癒の魔法を身につけようと思っ... -
八本腕の使い魔
【八本腕の使い魔】 爆発、『ゼロ』のルイズと呼ばれる少女が起こした失敗魔法。 いつもなら2、3メイルほどの爆発であるはずだった。 今日の爆発は違う、違いすぎた。 神聖な使い魔召喚の大事な儀式でだ。 巨大な爆発、広場に居た教師のコルベールと、ルイズの学友であるメイジたちは皆猛烈な爆風で吹き飛ばされた。 無論、爆心地に一番近かったルイズは数メイル空を飛び、十数メイルも転がってようやく止まった。 奇跡だったのだろうか、吹き飛び地面に叩き付けられ、十数メイルの距離を激しく転がったと言うのに意識を失わずにルイズは呻いていた。 (痛い、痛い、痛い!) 擦り傷や打撲で全身を痛め、声がうまく出せないほど苦しむ。 痛みに苛む思考でどうして成功しないのか、まるで無限に積み上がる呪詛のように回り続ける。 (何で、何でよ!... -
鋼の使い魔
サガフロンティアⅡのギュスターヴ13世 本編 第一部『覚醒篇』 鋼の使い魔-01 鋼の使い魔-02 『ギュスターヴと学院』 鋼の使い魔-03 鋼の使い魔-04 『ギュスターヴの決闘』 鋼の使い魔-05 鋼の使い魔-06 鋼の使い魔-07 『剣と盗賊』 鋼の使い魔-08 鋼の使い魔-09 鋼の使い魔-10 『盗賊捕縛、そして』 鋼の使い魔-11 『教える者、教えられる者』 鋼の使い魔-12 『シエスタは何処へ?』 鋼の使い魔-13 『モット邸潜入』 鋼の使い魔-14 『舞台、その裏は…』 鋼の使い魔-15 『アンリエッタ来訪』 鋼の使い魔-16 『ラ・ロシェールへ向けて…』 鋼の使い魔-17 『秘かな疑惑を胸に』 鋼の使い魔-18 『襲来!土くれのフーケ』 鋼の使い魔-19 『ウェールズ邂逅』 鋼の使い魔-20 『前夜祭は静かに流れ』... -
ウルトラマンゼロの使い魔-079
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第七十九話「少年シュヴァリエ」 甲冑星人ボーグ星人 登場 トリステイン王国の飛行船用の港町、ラ・ロシェールの桟橋に今、ロサイスから飛んできた 軍船が接舷した。タラップが下ろされると、パーカーを着て剣を背負った一人の少年が一番に降りてくる。 「んー! 久々のトリステインだ! 色々危ない目を見たけど、無事に帰ってこれたんだなぁ」 背筋を伸ばしながら感慨深く発した少年は、誰であろう平賀才人。その後にはグレンが続く。 「いやぁ、ほんと無事でよかったぜ。見つかるまでめっちゃ心配したけど、これでひと安心ってもんだ。 なぁ焼き鳥」 『私の名前はジャンボットだ!』 グレンに続いたのはシエスタ。その腕輪からジャンボットがいつもの抗議の声を上げた。 「サイトさん、わたしたちよう... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-後
雪風は世界の全てを結ぶ魔術を手に入れる。 ゼロは世界の全てを解体する魔術を身につける。 混乱と困惑にかき乱されながら戻ったアルビオン王党派の城ニューカッスルで、ルイズは更に困惑させられる事になった。 子供達に朝食を食べさせ、必ず戻ってくるからと約束をしてテファとモード氏と共に帰ってきた城は、すでにもぬけのカラ。 死体を焼いて空に帰すアルビオン式の葬儀の跡があるだけで、子猫一匹残っていなかった。 後は「用事が有るので出かける」と書かれたタバサの無味乾燥な置手紙ぐらいか。 大砲や弾薬すら、ここには残っていない。 「どうやら、もう出陣しちゃったみたいね」 「おや、この穴はなんだい……?」 「なんでしょうねぇ……」 城の端で人が通れるほどの大穴を見つけたマチルダがティファニアと共に中を覗く。 どうやら城の外に向かっているようだ。 ... -
時の使い魔
クロス元はサガ・フロンティア、 時の君を召喚 時の使い魔-01 時の使い魔-02 時の使い魔-03 時の使い魔-04 時の使い魔-05 -
呪いの使い魔-05
前ページ呪いの使い魔 教室内が大爆発を起こしたその時、花城花鶏は最大の危機を迎えていた。 朝食の後、ルイズと共に授業を受けることになった花鶏は面倒臭そうな顔で仕方なしに付いて行った。 教室内に入ると、やはり飛び抜けて美人である花鶏は嫌でも目立つ。 教室中の視線が花鶏へ集まる中、キュルケとタバサだけは彼女と微妙に目を合わさないようにしていた。 「おお……やっぱり凄い美人……」 「あれ?私どうしたんだろ?女なのにドキドキしてる……」 「何であんな美人がルイズの使い魔なんだ?」 彼女に対して様々な感想が教室内を飛び交う。 そんな中、少し太った中年の女性が教室内へ入り、教壇へと立った。 「え~、オホン。これより授業を始めます」 その一言で教室内は水を打ったように静まり返る。 それを見てご満悦そうににっこりと笑いながらその女性は言っ... -
長編(話数順)
長編(ページ数順) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(01~04P) / 長編(05~14P) / 長編(15P~) 長編(ページ数順15P~) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順01~04P)へ 長編(話数順05~14P)へ 80P~ 60~79P 50~59P 40~49P 35~39P 30~34P 25~29P 20~24P 15~19P 80P~ 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 マジシャン ザ ルイズ Magic the Gathering(マジック・ザ・ギャザリング) ウルザ 2010-11-06 23 52 26 (Sat) ソーサリー・ゼロ ゲームブック「ソーサリー」 主人公「君」 2014-01... -
爆炎の使い魔-02
前ページ次ページ爆炎の使い魔 「ちょっと、人間でも平民でもないってどういうことよっ!」 怒鳴るルイズに対して、ヒロは冷静に考える。 (見たところ、私が今までいた場所ではないようだな。遠隔召喚でもされたのかと思ったが 魔力の質がネバーランドのどの場所とも違いすぎる・・・まさか冥界というわけでもないだろう そういえばアキラはチキュウという場所から召喚された異界の魂だったな、 ここでは私が異界の魂ということか。今まで召喚する側だったはずだが、まったく因果なものだ。) 冷静に考えつつも苦笑をもらすヒロ、それに対しルイズは無視された上に馬鹿されたと感じたのだろう。 「ちょっと!アンタ何笑ってんのよ!!」 怒っているルイズ、ヒロはいきなりの大声に少し驚きながらも 「ああ、すまんな。何、色々と思うところがあるだけだ」 「もう、アタシが話してるん... - @wiki全体から「汝等、虚無の使い魔なり!-05」で調べる