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虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命
「リトルバスターズ!」から井ノ原真人 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-00 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-01 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-02 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-03 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-04 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-05 -
長編(五十音順)-09
... 37 (Tue) 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 2008-03-06 16 28 17 (Thu) オレンジ色の使い魔 リングワールド(ラリー・ニーブン/ハヤカワSF) ハミイー 2011-09-26 22 08 31 (Mon) Ruina 虚無の物語 Ruina 廃都の物語 フィーとその仲間 2012-04-05 19 52 46 (Thu) 呪いの使い魔 るいは智を呼ぶ 花城花鶏 2011-06-04 17 02 43 (Sat) ルーン・ゼロ・ファクトリー ルーンファクトリー3 マイス 2010-01-21 01 20 28 (Thu) ゼロの斬鉄剣 ルパン三世 石川五ェ門 2009-10-03 22 06 19 (Sat) ハルケギニアの狼 るろうに剣心 斉藤一 2009-10-11 13 43 57 (Sun) るろうに使い魔 るろう... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-05
「……なんだよこれ。感じわりぃな」 自分の使い魔が、教室に入って最初に呟いたのがそれだった。 周りのようすを見れば、鈍感なこいつでも気づくだろう。 教室に入ったとたん、先にやってきていた生徒たちが一斉に振り向いた。 そしてすぐに笑い声がクスクスという雑音を成して自分の耳に届く。 いつもながら本当に腹が立つ! 以前は失敗するたびに笑われるだけだったのが、今度は存在そのものを笑われるのか。 『サモン・サーヴァントで平民を召喚した無能なメイジ』と。 いったいなんで自分がこんな理不尽な目に遭わなくてはいけないのか。 まったくもってわからない! 「……ふん!」 私はいつも通りそれらの嘲笑を無視して席に座る。 キュルケが何か言おうとしているようだったが、どうせろくでもないことに決まっている。 聞くだけ無駄だ。 私に倣うように自分の使い... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-02
真人の体に塗りたくった蜂蜜が、場の剣呑さを中和するかのように甘い香りを漂わせていた。 「後は、頼んだぜ」 そういって恭介たちに親指を突き上げて見せたあとに、蜂の大群に向かって走り出した。 当然のように無数の蜂に群がられる真人。 そこへ謙吾が殺虫スプレーの先を向け、恭介がその真下にライターを添えた。 理樹は唖然として見つめ、鈴はただ兄のその行動を傍観していた。 「まさと、おまえのぎせいは忘れん!」 声と同時にスプレーから火が放射状に放たれ、その即席火炎放射機で真人の体がぼぅ!と燃え上がり、火柱と化した。 真人の体が蜂もろとも燃え上がる。 「うおおぉぉおおぉぉーーっ! んなこと頼むかあぁぁぁーーーーーーっ!!!」 真人は大声を上げながら夢から覚めた。 「「「「…………」」」」 場を沈黙が支配した。 ... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-03
「さて、ここはいったいどこだ?」 目が覚めた真人はルイズに言われた通り、さっそく衣類の洗濯をしようと思って部屋から出た。 だが問題はここから。 真人は肝心の洗濯場を見つけられずにいた。 いくら寮でも洗濯機なんてものは無さそうだし、おまけに水道が設備されているかも怪しかった。 そして、どうしようかと右往左往しているうちに迷子になってしまったのだ。 「あの、どうかいたしましたか?」 真人のあまりの落ち着かないようすに、メイドの少女が不審に思い声をかけた。 「うおっ、メイドだ。本物のメイドがいる」 現代人の真人にとってメイドとは、特殊な喫茶店でウエイトレスをしているイメージしか認識がなかった。 おまけに、以前恭介にメイド好きの濡れ衣を着せられたりしたため、メイドに関してあまり良い記憶はない。 「……... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-00
「さて……こいつを掴んじまったらもう去らなくちゃいけねぇ」 「……え?」 自分のグラブに収まった白球を右手でつかむ。 「お別れだ、理樹」 理樹がほうけたような顔をして見つめ返してきた。 まぁ、それが普通の反応だろうな。 「……なにを言ってるの……真人?」 「えーとな、理樹」 もうあまり時間もないだろう。 俺は俺の伝えたいこと言うだけだ。 「おまえとルームメイトになれてよかった。長い時間、一緒に過ごせてよかった」 「ちょっと待ってよ、真人……どこかにいっちゃうの?」 「俺はお前と過ごせてよかったと思ってる」 いったん句切り、 「その……」 俺は普段あまり聞かないこと聞くのがどこか気恥ずかしく、自分の鼻を指でかいた。 「……理樹のほうはどうだった?」 「え?」 さっきまでの困惑... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-01
「宇宙のはてのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! わが導きに、応えなさい!」 爆発。 そして立ち込める煙。 しかし、いつもの失敗とはまるで手応えが違う。 (やった! 成功した!) 自分でも喜びのあまり鳥肌がたった。 すでに何十回も呪文を唱え、その度に失敗していたので足はガクガクするし喉はとっくにかれていた。 それでも喜ばずにはいられなかった。 (これでもう『ゼロのルイズ』なんて呼ばせない! 私を見下していたやつらを見返すことだってできる!それから、それからっ―――) 「おい、見ろよ!」 喜びに浸っていた私はその声で我に返った。 「『ゼロのルイズ』が平民を召喚したぞ!」 白煙から現れたのは、グリフォンでもドラゴンでもなく、ましてや犬や猫でもなかっ... -
虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命-04
真人とルイズが部屋から出たとき、偶然にも同じタイミングで隣の部屋から出た者がいた。 燃えるような紅い髪。 情熱的な黒い肌。 胸元の開いたブラウスから、ルイズとは比べ物にならないほどのご立派な二つの果実が君臨していた。 そしてこちらに気づいてルイズと目が合うと、にやっとした笑顔を向けてきた。 「おはよう。ルイズ」 「おはよう。キュルケ」 ルイズは、不機嫌な感情を言葉に含みながら挨拶を返した。 「この人があなたの使い魔なのね」 「そうよ。なんか文句ある?」 ルイズは相変わらずムスッとした態度で答えるが、キュルケはお構いなしに真人を頭かつま先までじっくり観察していた。 「ちょ、ちょっと何よ? 人の使い魔をじろじろ見ないでくれる? ってあんたも見せつけるようなポーズとらない!」 ルイズはキュルケに注意を促しながら、ふっ! ... -
虚無(ゼロ)戦記
【虚無(ゼロ)戦記】 儒生暦14270 ラ=グースの僕となったワルド手により、家族を殺され魔法を封じられ、 地球から6000光年離れたハルケギニア宇宙の魔法学園廃墟に封印されたルイズ。 『魔法を使いたい』ただそれだけの思いを6000年も念じ続けた結果、 ルイズはついに魔法や科学をも越えた超魔法・虚無(デスト・サイキック)能力に覚醒した! 「ふふ、魔法を使えなくされた私に何が出来ると思う? 」 「白紙の祝詞を読むことしか出来ない、読み続けたわ。毎日、毎日……」 「始めのうちは“爆発”を起こすための呪文を唱えるにも長時間かかった」 「この地獄をそのままお返しするわ! 今度は私が地獄を作る番よ!! 」 さらに同時期、7億のアルビオン邪童艦隊と相討ちになったガンダールブこと “平賀サイト”を平行世界より召喚、再びガンダールヴと... -
虚無(ゼロ)しんぼ
アルビオンの城内にて。 説得を拒むウェールズに業を煮やしたルイズは、使い魔の山岡士郎に知恵を借りようとするが 当の山岡は突然、食べさせたい料理があると言い出し、ウェールズに厨房を使う許可を求めたのだった。 一国の王子に不遜な、などと憤りつつも今までの経験からそれを黙認するルイズ。 実を言うと、意気消沈していたこともあって彼女はロクに物を食べていなかったのだ。 そしてしばしの時が経ち。 厨房の外で待つルイズとウェールズの間に微妙な気まずさが漂い始めた頃、椀を抱えた山岡がやってきた。 「ちょっと、遅いわよシロウ!」 「まあまあ、とりあえずこれを食べてみてくれ」 そういってルイズとウェールズに渡された椀には、 麦粥か何か、半固体のスープに鈍い色のペーストのようなものの乗った、 お世辞にも貴族の食べ物に相応しいとはいえない、粗末な... -
長編(話数順)-02
... 14 (Fri) 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 2008-03-06 16 28 17 (Thu) オッツ・キイムの使い魔 レヴァリアース ウリックとレム 2012-06-13 23 44 21 (Wed) レンタルルイズ~魔法使い、貸します! レンタルマギカ 葛城みかん 2008-10-19 08 33 18 (Sun) 使い魔は紅き薔薇 Rozen Maiden 真紅 2009-10-05 01 50 21 (Mon) 失われた世界から新世界へ ロストワールド または フォゴットンワールド 名無しの超戦士1P2P 2009-10-03 22 08 38 (Sat) ゼロの使い魔様は根腐れしてやがる!! ワールドヒーローズ2(雑君保プ版) 根腐博士とその一行 2009-01-02 21 13 10 (Fri) 戴天神城アースガルズッ! ワイルド... -
小ネタ-01
あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 記憶の残滓 R-TYPE TACTICS 暴走戦艦コンバイラ(提督) 虚無の雀士 スーチーゼロ Special ・ Remix アイドル雀士 スーチーパイ スーチースティック 妖精からの伝言 アイドルマスター XENOGLOSSIA 風が揺らす翼と冠 悪魔狩り ウリエル あしたのルイズ あしたのジョー 丹下段平 一撃必殺の使い魔 あなうめくん ハラワタマン 暴れん坊使い魔 暴れん坊将軍 徳田新之助 不屈の使い魔~Love Hunter~ あやかしびと 愛野狩人 ゲヘナ・ゼロ アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ シェヘラザード 人を超えた使い魔 アルカナハート ミルドレッド・アヴァロン そは愛の種子の御子 アルトネリコ2 インフェル あるゾンビ少女の思いがけぬ災難 あるゾンビ少女の災難 ユーフロジーヌ ご主人様は承認せ... -
一覧テスト02
...18 (Mon) 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 2008-03-06 16 28 17 (Thu) ゼロの斬鉄剣 ルパン三世 石川五ェ門 2009-10-03 22 06 19 (Sat) るるる R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル R-シロツメグサD 2008-03-14 20 47 57 (Fri) オッツ・キイムの使い魔 レヴァリ・アース ウリックとレム 2012-06-13 23 44 21 (Wed) レンタルルイズ~魔法使い、貸します! レンタルマギカ 葛城みかん 2008-10-19 08 33 18 (Sun) 薔薇乙女も使い魔 Rozen Maiden 桜田ジュンと真紅 2010-11-07 00 16 36 (Sun) ゼロのミーディアム ... -
ルイズの魔龍伝
新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語から聖竜騎士ゼロガンダム ルイズの魔龍伝-01 『ゼロに喚ばれし「ゼロ」』 ルイズの魔龍伝-02 『異世界の夜に』 ルイズの魔龍伝-03 『使い魔ゼロの学園生活』 ルイズの魔龍伝-04 『白昼の決闘!無(ゼロ)の雷』 ルイズの魔龍伝-05 『ルイズとクックベリーパイ』 ルイズの魔龍伝-06 『ブルドンネ街』 ルイズの魔龍伝-07 『意思を持つ剣』 ルイズの魔龍伝-08 『品評会、その裏で』 -
小ネタ-02
か行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ ルイズと不思議な魔法の本 カードキャプターさくら ケルベロス ゼロと捕獲者 カードキャプターさくら さくら ゼロヒーロー カードヒーロー ジャレス(+α) 虚無使いと少年 帰ってきたウルトラマン 帰ってきたウルトラマン世界にルイズが転移 ゼロのススメVoltex 覚悟のススメ 葉隠散 零の使い魔 覚悟のススメ 葉隠覚悟 その者 青き衣をまといて 風の谷のナウシカ ナウシカ 魔法学院のコワイうわさ 花子さんがきた!! 学校のコワイうわさ 花子さんがきた!! ごわごわ ROOTS OF THE FUNG 仮面ライダーキバ サガーク 灰色の悪夢 仮面ライダー555 北崎/ドラゴンオルフェノク ゼロの破壊者 仮面ライダーディケイド ディケイドライバー Kタバサ 仮面ライダー電王 キンタロス ゼロの使い魔~オデレタロス参上!!~ 仮面ライダー電王... -
小ネタ-伝承法
====================================== ハルケギニアはトリステイン魔法学院。 抜けるような青空、絶好の召喚日和に恵まれていた広場はしかし…… 辺りに響き渡る爆音と爆発によって惨々たる有様と化していたのだった! その原因たる少女は広場の中心で煤にまみれたまま咳き込んでいた。 その周囲にはその爆発に巻き込まれてパニックに陥っている彼女の同級生たち。 頭部が禿上がった男性が必死になって納めようとしているが大した効果を得られてはいない。 「ゼロのルイズ、もう止めてくれっ!」 「あぁっ、今の爆発で僕の使い魔がっ!?」 「サモン・サーヴァントを極める事により、爆発の範囲は120%、威力は60%アップする! サモン・サーヴァントを極めたルイズは無敵となる!!」 そんな混乱した声と悲鳴が響く中、彼女はもう一度... -
滅亡(ゼロ)の使い魔
「何…コレ…?」 その日、トリステイン魔法学院において進級を賭けた使い魔召喚の儀式において少女… ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールは幾度かの失敗の後、ついに初成功ともいえる魔法で使い魔を召喚するに至った。 その際に彼女はこう求めた。 --この宇宙のどこかにいる神聖で強力な使い魔よ-- と… しかしどうだ…目の前にいるのは幻獣とも人とも言い難い形状。 いや、そもそも生物であるかどうかすらも怪しい物体であった。 大きさはおよそ4メイルほど…目や口、鼻や耳どころか手足すらないただの巨大な白い球体がそこに鎮座していたのである。 「おい、ゼロのルイズがワケのわからないもんを召喚したぞ!」 「本当だ!なんだよあれ、流石ゼロのルイズだな!」 「……ッ!!」 こんなはずではなかった…。 本当なら赤髪の同級生が呼び出... -
『使い魔くん千年王国』 第二十六章 審判の日
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 黒雲と雷雨の中、地水火風は再び激しく変動する。大地は揺れ動き、あちこちで稲妻と竜巻が起こる。 「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム」「エロヤマエッサイモ……」「バランガバランガ」「カモーーーイ!!」 「テクマクマヤコン」「マハリクマハリタ」「おらといっしょにぱらいそさいくだ!」「オーーーーーム……」 地下の魔法陣、いや『地獄の門』の周りでは、救出された村人たちが手を繋ぎ、口々に怪しい呪文を唱えていた。 まるで気が触れたかのように、村人の叫びは大きくなる。 「おらの連れ合いを奪った奴らに、死を!!」「父ちゃんを返せ!」「姉さんを返して!」「熱い! 火傷が痛い!」 「あたしの子供を、家を返せええええ!!」「マコト……くん……」「オンゴロ……アラベ・ムニ・オンゴロ……」 「... -
小ネタ
小ネタ 短編・一発ネタなど。 ※召喚される側の原作のあいうえお順となっています あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 ??? あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 記憶の残滓 R-TYPE TACTICS 暴走戦艦コンバイラ(提督) 虚無の雀士 スーチーゼロ Special ・ Remix アイドル雀士 スーチーパイ スーチースティック 妖精からの伝言 アイドルマスター XENOGLOSSIA 風が揺らす翼と冠 悪魔狩り ウリエル あしたのルイズ あしたのジョー 丹下段平 一撃必殺の使い魔 あなうめくん ハラワタマン 暴れん坊使い魔 暴れん坊将軍 徳田新之助 不屈の使い魔~Love Hunter~ あやかしびと 愛野狩人 ゲヘナ・ゼロ アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ シェヘラザード 人を超えた使... -
新約・使い魔くん千年王国 第十三章 電撃作戦
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 始祖ブリミル降臨暦6242年、年末はウィンの月、第一週マンの曜日、軍港ラ・ロシェールにて。 遂にトリステイン・ゲルマニア連合軍は、史上稀に見る大艦隊に乗り込み、アルビオン侵攻を開始した。 出征を前に、両国の首脳と司令官から手短に演説と激励がある。 まずは、トリステインの女王アンリエッタ。喪服を纏い、傍らにはウェールズ皇太子の棺を置いている。 「……この大戦は、ただの戦にあらず! 卑劣なる『国王殺し』クロムウェルの政権を倒し、 ウェールズ皇太子のご遺体を祖廟にお帰しして、アルビオン六千年の王統を弔うための戦い! また、ここにおられるブラウナウ伯爵は、ゲルマニアの貴族にして、教皇聖下の側近でもあられる方。 彼が参戦するという事は、ロマリア皇国もその聖なる権威を持って、 アルビオンの邪悪な簒... -
ゼロと魔砲使い-22
前ページ次ページゼロと魔砲使い 「それじゃ、いってくるわね」 「不在の間の練習メニューはまとめておきましたから」 風竜の上から、ライバル兼親友と、その使い魔たる女性が声を掛けてくる。 「あなたも急に忙しい身の上になっちゃったわね。ま、せいぜい頑張りなさい。シルフィードから落ちないようにね」 二人を見上げつつ、赤毛で褐色の肌を持つ豊満な女性--キュルケは憎まれ口風の激励を送る。 「ふふん、残念ですけど、今の私には『レビテーション』が使えるのよ。落ちてもなのはの助けが間に合うわ」 「あら、じゃあ以前なのはがいってたの、本当だったのね」 「ええ。幸いなことに。私の予想が当たっていてよかったです」 そう。『虚無』に目覚め、その呪文を詠唱したルイズは、コモンマジックを自在に使えるようになっていた。『虚無』の魔法は威力がありすぎるうえに消耗が... -
長編(話数順)
... 14 (Fri) 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 2008-03-06 16 28 17 (Thu) オッツ・キイムの使い魔 レヴァリアース ウリックとレム 2012-06-13 23 44 21 (Wed) レンタルルイズ~魔法使い、貸します! レンタルマギカ 葛城みかん 2008-10-19 08 33 18 (Sun) 使い魔は紅き薔薇 Rozen Maiden 真紅 2009-10-05 01 50 21 (Mon) 失われた世界から新世界へ ロストワールド または フォゴットンワールド 名無しの超戦士1P2P 2009-10-03 22 08 38 (Sat) ゼロの使い魔様は根腐れしてやがる!! ワールドヒーローズ2(雑君保プ版) 根腐博士とその一行 2009-01-02 21 13 10 (Fri) 戴天神城アースガルズッ! ワイルド... -
長編(五十音順)
... 37 (Tue) 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 2008-03-06 16 28 17 (Thu) オレンジ色の使い魔 リングワールド(ラリー・ニーブン/ハヤカワSF) ハミイー 2011-09-26 22 08 31 (Mon) Ruina 虚無の物語 Ruina 廃都の物語 フィーとその仲間 2012-04-05 19 52 46 (Thu) 呪いの使い魔 るいは智を呼ぶ 花城花鶏 2011-06-04 17 02 43 (Sat) ルーン・ゼロ・ファクトリー ルーンファクトリー3 マイス 2010-01-21 01 20 28 (Thu) ゼロの斬鉄剣 ルパン三世 石川五ェ門 2009-10-03 22 06 19 (Sat) ハルケギニアの狼 るろうに剣心 斉藤一 2009-10-11 13 43 57 (Sun) るろうに使い魔 るろう... -
バハムート『ゼロ』式
少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは唖然として目の前の存在を見ていた。 目の前の存在は……途轍もなく巨大で……神秘的で荒々しい竜だったからだ。 事の発端は、春の使い魔召喚の儀式。 学年進級がかかったこの行事は、非常に大切な行事だった。 学年進級もそうなのだが、召喚した使い魔により己の基本属性の固定に加え自分の進む道の道標となるからである。 そして儀式当日……次々と召喚され使い魔として契約される光景を見てルイズは、 自分も素晴らしい使い魔を召喚できるに違いないとその小さく綺麗な手で握り拳をつくる。 とうとうルイズが使い魔を召喚する番になる。 ルイズは、呼吸を整え心を落ち着かせ使い魔を召喚する呪『サモン・サーヴァント』をゆっくりと唱える。 そしてサモン・サーヴァントの呪が完成し発動させた。 それは、盛大で強烈で激しすぎる爆発。 それと... -
使い魔はじめました-06
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第六話― 教室で爆発の起きた2時間後、目を覚ましたシュヴルーズは、 魔法を使わずに教室を片付けるよう命じた 「まったくもう、ゼロのルイズと来たら!」 「いい加減にしてほしいものだ!」 同級生達はざわざわと騒ぎながら、教室を出ていく 後に残ったのは、ルイズとサララ、そしてチョコだけである 「……はぁ……」 机を拭いているルイズがすっかり落ち込んでいる様子なのを、 サララはちらちらと横目に見ていた 「……分かったでしょ、私が『ゼロ』って呼ばれるわけ……」 どうやら自身が魔法を使えないことがバレたのにショックを受けたようだ 「私、魔法が使えないの。何をやっても、爆発しちゃうのよ……」 そうしてまたがっくりと肩を落としている 「ねえ、サララ。あなたも、魔法使えないのよね?」 サララに向き直った... -
使い魔はじめました
『だんじょん商店会~伝説の剣はじめました~』から、主人公サララと飼い猫のチョコ、魔女の大鍋 使い魔はじめました-01 使い魔はじめました-02 使い魔はじめました-03 使い魔はじめました-04 使い魔はじめました-05 使い魔はじめました-06 使い魔はじめました-07 使い魔はじめました-08 使い魔はじめました-09 使い魔はじめました-10 使い魔はじめました-11 使い魔はじめました-12 使い魔はじめました-13 使い魔はじめました-14 使い魔はじめました-15 使い魔はじめました-16 使い魔はじめました-17 使い魔はじめました-18 使い魔はじめました-19 使い魔はじめました-20 使い魔はじめました-21 使い魔はじめました-22 使い魔はじめました-23 使い魔はじめました-24 使い魔はじめました-25 -
魔法少女ゼロ☆ベル-01
前ページ次ページ魔法少女ゼロ☆ベル ズドーン! もう何度目になるかはわからない[失敗]を繰り返しルイズ・フランソワーズは歯ぎしりしていた。 今日は進級に必要な使い魔招喚の儀式の日である。 前日まで夜通し復習を繰り返しゼロの二つ名を返上しようと意気込んで来たもののやはり[成功]する事が出来ないルイズに対し同学年のクラスメイト達は無情にもヤジを飛ばす 「いい加減にあきらめろ!ゼロのルイズ!」 「私達にはこの後の予定がありのよ!諦めなさい」 本来これらの野次を収めるべき立場の教師コルベールもこの後の進行に支障がきたすと判断し、ルイズに最終通告を出すのであった。 「ミス・ヴァリエール、残念ですが次の招喚で最後とします!」 ルイズは反論しようとしたが自分が成功していないせいなので、分かりましたと杖を構え直した。 (今... -
使い魔はじめました-05
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第五話― トリステイン魔法学院の食堂に辿り着いたサララとチョコは言葉を失っていた 長いテーブルが三つ並んでおり、百人は優に座れそうだ それぞれのテーブルに幾つも蝋燭が立てられ、花が飾られ、 フルーツの乗った籠が並んでいる 幾度か訪れたことのある王城の中と並ぶくらい、あるいは それ以上に豪華な施設に、ただただ目を丸くする一人と一匹 その様子を見たルイズが、鳶色の目を輝かせながら自慢げに語りだす 「魔法学院で教えるのは、魔法だけじゃあないのよ。 貴族たるべく教育を存分に受けるのよ。 だから食堂も、貴族の食卓に相応しいものでなければならないの」 「ふーん……ねえじゃあさあ」 この食堂は貴族のもの、という趣旨の言葉を聞いたチョコが疑問を口にする 「ぼくたちのご飯はどーするのさ?」 「あ」 ... -
使い魔はじめました-01
前ページ次ページ使い魔はじめました どこかの国のどこかの広場 そこで水晶玉を持った吟遊詩人の少女が歌っていた 「……この物語の主人公は 魔法使いの家に生まれたのに 魔法の使えない女の子。 何をやっても爆発ばかり。 ついつい周りにも厳しくあたる。 物語の始まりは魔法学校。 使い魔召喚の儀式からよ。 彼女が呪文を唱えた後に 銀の鏡から出てくるのは何かしら? ドラゴンやグリフォンのような幻獣? ワシやフクロウや犬やネコ? それとも遠い国からやってきた ちょっと情けない男の子? それは呪文を唱えなくっちゃ分からない。 さあ、物語を始めましょう。 ラララ、ララ……」 ―使い魔はじめました 第一話― 「ふわぁあ、今日も疲れたぁ…... -
使い魔はじめました-08
前ページ次ページ使い魔はじめました 伝説の使い魔はじめました―第八話― サララが使い魔生活を始めてから一週間程度が経過した ふわ、と寝ぼけた声をあげてサララは寝床から起き上がる 寝床は小さな平民用のベッドだ これは、ルイズが注文して設置してくれた 「べべべ、別にあんたのために買ったんじゃないんだからね! ただ、私のベッドが狭くなるのが嫌だったんだからね!」 頬を紅く染めながらそう言ったので 素直じゃないなあ、と思いながら満面の微笑を返しておいた それにしても、ベッドが二つに巨大な鍋一つ さらに大きなタンスを置いてもなお余裕があるのだから この部屋の広さと、貴族の凄さに改めて驚く 起き上がったサララは、ルイズが先に起きていないことを確認する チョコを起こし、いつもの服装に着替える 夜着は、ルイズには小さくなったものを譲り受けている 鏡... -
虚無と賢女-00
前ページ次ページ虚無と賢女 その日、物質世界と精神世界を融合させ『新しき世界』を創造しようとした神―――ベアルファレスは倒れ、 その身体の中から眩い『光』が異形の表皮を突き破って溢れ、あっという間に始原の地の最深部たる神界を覆いはじめる。 最強の切れ味を秘めた無銘の長剣で斬りかかった青年と、その傍らで強大な炎の魔法を放ち続けた少女を飲み込んで。 「ウェルドー!! ノエルー!!」 ただ一人、辛うじて『光』から逃れることの出来た女性は、死闘で乱れた長く美しい黒髪を整えもせず、 必死になって脈動しつつ膨張する光の塊―――光球に向かって叫び続けた。 「返事を!! 返事をしてくだ―――ッ!?」 何度目かの呼びかけの最中、光球は突如として脈動を止める。膨れようとする箇所、収縮しようとする箇所、 ねじれた円錐状の突起を生み出す箇所、い... -
使い魔はじめました-09
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第九話― 虚無の曜日の朝 ルイズはサララを連れて厩舎へとやってきていた 「サララ、トリスタニアまでは馬で三時間くらいだってのは、 昨日説明したわよね? あなた、馬、乗れる?」 「乗れないと思うよ。僕も一緒だし」 サララの返事を待たず、チョコがそれに答える 実際、乗れないのでサララもうんうんと首を縦に振った 「そうよね。じゃあ、私の後ろに一緒に乗りましょうか」 ルイズがそう言って厩舎に入ろうとした その時、バサバサと大きな羽ばたきが聞こえてきた 何事か、とサララは音の出所を探し、空を見上げる 「あ、ドラゴンだ。確かあの子は……シルフィードだったっけ」 「何で名前を知ってるのよ」 「授業の合間に、結構おしゃべりしてるんだ って、あれ? こっちにくるよ?」 シルフィードと呼ばれたドラゴ... -
魔法少女ゼロ☆ベル-02
前ページ次ページ魔法少女ゼロ☆ベル 召喚された翌日の朝である。 「うーん?おや?ここは?」 日常の日課である筋トレを始めるべく日が昇って間もない頃、起床した厚志は見慣れた自室ではなく、全く別な雰囲気の部屋であった事に、しばらく頭が動かなかった。 「そうか!彼女に召喚されたんだっけ。」 部屋の主は心地よさそうにスースーと寝息を立てていた。ふとみると昨夜洗濯をしておくようにと渡された洗濯籠をみてしょうがないと呟やき部屋の主を起こさぬように部屋をでる 学園の庭で井戸くみ場を見つけると厚志は洗濯を開始する。 「最近はモカちゃんに任せきりだったからなあ。しかも板での洗濯なんて始めてだ。」 ちなみにモカちゃんというのは厚志の元の世界の者で、魔族であり筋肉フェチで厚志にほれている女の子である そんか風に筋肉モリモリの男が女性の下... -
復活・使い魔くん千年王国 第七章 メフィスト
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《おれは常に否定する霊だ。それも当然のことで、 なぜなら一切の生じ来るものは、滅びるだけの値打ちがあるからな。 それならいっそ、生じてこない方がよいわけだ。 そこでお前たちが罪だとか破壊だとか、要するに悪と呼んでおるものは、すべておれの本来の領分なのだ》 (ゲーテ作『ファウスト』第一部・書斎より 悪魔メフィストの台詞) 地獄の底の楽園で、長身痩躯の老いた悪魔は優雅に挨拶した。 「おれは地獄の大公、その名も高い悪魔、メフィストフェレスだ。うっほん、諸君よろしく」 松下は、流石にちょっと驚いた顔をする。因縁深いヤモリビトと同じ顔でもあるし。 「ほほう、きみがかのメフィストか。 何度もきみを呼び出そうとしたものだが、どうもうまくいかなかったな。お初にお目にかかる」 「ゆ、有名... -
使い魔はじめました-07
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第七話― 「あ、サララさん!」 厨房の入り口で、シエスタが声をかけてきた 配膳を手伝いにきた、と告げると同時に、 くぅ、と可愛らしくサララのお腹が鳴った 「あらあら。先にお昼にしましょうか。 デザートを配るまでは、まだ少し時間がありますよ」 シエスタの言葉に従って、先に昼食を取らせてもらうことにする その前に、と辺りをきょろきょろと見回した 「ボクならここだよー」 いつの間にか足元に擦り寄っていたチョコが、にゃあ、と声を上げる 「ゴハンなら、ちゃんとお腹いっぱい食べたよ。 ルイズは、まだ食堂にいるみたい」 そう告げた後で、チョコはちらちらとサララを見る どうしたの、と尋ねると何か言いたげにしていたが、 ふるふると頭を横に振ると笑って返事をする 「うーん……何でもないよ。ただ、サラ... -
ゼロの黒魔道士-40
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「フハハハハハハハ!!踊れ踊れ踊れぃ!!」 「ク、クェェェェェッ!?」 「う、うわわっ!?」 よく、普通の人間の子供がやる遊びに、『鬼ごっこ』っていうのがあるらしい。 鬼役の子供につかまらないよう、他の子供たちが逃げるっていう遊び。 遊びじゃないって点を除けば、これはその『鬼ごっこ』に近い状況だったんだ。 ……逃げるしかない。悔しいけど、空中戦はワルドの方が上だった。 「やっこさんブチ切れすぎだろ!?」 「ぼ、ボコ、大丈夫!?」 「クェェ~……」 詠唱速度の差や、身のこなしの速度はやはりあいつの方が勝っている。 立て続けに巻き起こる風の刃や矢からは逃れるので精一杯になってしまう。 加えて、チョコボが飛べない鳥なのが問題になっていた。 あいつが乗っているのは空を駆け巡るワシの頭をしたクァールみたいな猫っぽい生き物。 ボ... -
復活・使い魔くん千年王国 第六章 万有引力
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《神はまた言われた。 「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上に生えさせよ」。 そのようになった。…神は見て、良しとされた。夕となり、また朝となった。第三日である》 (『植物の創造』:旧約聖書『創世記』第一章より) 地獄の深淵をフネで飛び越え、松下一行は反逆地獄の中心……『悪魔大王』へと向かっている。 「ルイズさん、起きてください。到着しましたよ」 「ん…………ああ、おはようサトウ……ミスタ・サトウ。案外早かったわね」 地獄に落ちて三日目、と言っていいのか。ルイズは佐藤に揺り起こされて目を覚ました。 寝起きには少々ショッキングな容貌の佐藤だが、言動は紳士的と言ってよい。育ちはそれなりに良いのだろう。 異形の『案内人』は、ここまで松下と喋り続... -
ルイズの魔龍伝-04
前ページ次ページルイズの魔龍伝 4.白昼の決闘!無(ゼロ)の雷 「ほーんと、毎日変わり映え無く本当に退屈じゃのぅ… じゃが、ミス・ロングビルの素晴らしいお尻は毎日触っても飽きんわい」 「そろそろ止めていただけませんかこのクソジジイ」 「嫌よ嫌よも好きの内、どぉれどれワシのゴールドフィンガーがはごぉっ!」 机に向かって書類をしたためていた院長秘書・ロングビルのお尻に 後ろに立っていた院長であるオールド・オスマンの手がいやらしく伸びようとしたその時、 顔色一つ変えずロングビルの左肘が一瞬にしてオスマンの鳩尾に突き刺さった。 しかも羽ペンを持った右腕は全く変わりなく書き物を続けている、ある意味特技の領域にまで入っている芸当である。 「オールド・オスマン?退屈ならこの書類に目を通して判でも押して下さいませんか」 自分の机によろめくオスマン... -
虚無の雀士 スーチーゼロ
― ヴェストリの広場 「逃げずにここまできたこと まずは褒めておこう だが 本当に僕とやろうって言うのかい? 召喚すら碌に使えない『ゼロ』のルイズが・・・」 「・・・当たり前よ! あんたこそ あたしの『使い魔』を嘗めてるんじゃあないわよ!」 オオオオ、と、どよめきがおこる。 突然の決闘騒ぎで、広場には既に野次馬の群れが出来ていた。 「ちょっと待ちなさいよ ふたりとも 貴族同士の決闘は、学院で禁止されているのよ」 「もちろんよ ツェルプストー 国の未来を預かるべき貴族の子弟が 死闘で命を無駄に落とすべきではないわ ― けれども 何も命を懸けずとも プライドを賭けた闘いは成り立つわ だから・・・」 ルイズはそこで一度区切り、広場全体に響き渡る声で、高らかと宣言した。 「 だ っ た ら 麻 雀 で 勝 負 よ ... -
ソーサリー・ゼロ-1
表紙へ戻る / 次ページ 一 君が眼を開けるとそこは、暖かな陽光がふりそそぐ草原だ。 つい今しがたまで、大魔法使いの居城であるマンパン砦を目指してザメン高地を進んでいたはずなのだが、岩だらけの地面は柔らかな芝草に、 暗雲たれこめる空は綿雲の漂う蒼穹へと変化している。 上体を起こして眼をこすりつつ、君は呆然とする。 歩きながらいつしか眠りに落ち、平和な故郷の夢を見ているのだろうか? それともこれは、君を阻止せんとする大魔法使いの罠なのだろうか? 考える君の視界に小柄な人影が入りこむ。 身長五フィートあまり、黒いマントと白い清潔そうなシャツ、灰色のスカートをまとった少女だ。 長く薄赤い髪と大きな瞳が目立つ顔には、当惑の表情が浮かんでいる。 少女は意を決したように大きく息を吸い込むと、君にむかって 「あんた誰?」と尋ねる... -
使い魔はじめました-24
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました――第二十四話―― 「ここまでは順調だったのに!」 アカデミーの一室で、エレオノールが悔しげにるつぼの中の液体を見つめていた。 ゲルマニアに蔓延する『カエルの呪い』の特効薬――になる予定のものである。 「まさか、『水の精霊の涙』の在庫が切れてるなんて……」 ヴァレリーもまた、困り切った様子で液体を見つめている。 この世界には『水の秘薬』という水の魔法の効能を高める薬が存在する。 『水の精霊の涙』の涙はその秘薬の中でもとてつもなく希少なもの。 水の精霊との交渉役を務める家から、極々稀に市場に出回るだけであった。 「あんまり出回ってないとは聞いたけど、ここまでとはね」 「あなたの荷物の中に代用が出来そうなものはないの?」 エレオノールに問われ、サララは考える。 考えたが、それに該当するものは今は... -
使い魔はじめました-17
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第17話― 翌朝。ルイズとサララは朝もやの中佇んでいた。 ルイズの額には、血管が青白く浮き出ている。 「遅いわね……! 何をしてるのよギーシュは!」 その声に明らかに怒りを含ませながらルイズは呟いた。 きっともうすぐ来ますよ、とサララはとりなしつつ、ため息をついた。 約束の時間は過ぎているのだが、ギーシュは待ち合わせ場所へ来ない。 「ああもう、姫様から承った大事な任務だっていうのに、 何をしているのかしらあいつったら!」 頬を膨らませてブーブーと文句をこぼす。 「彼なら来ないよ」 「何ですって!」 朝もやの中から聞こえた声に、ルイズは不機嫌さを隠さずに返した。 現れたのは一人の長身の貴族だった。羽帽子を被っている。 ルイズの顔がさあっと青ざめ、ついで瞬時にり... -
使い魔はじめました-25
前ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました――第二十五話―― 「ゲコゲコ」 「……ヴァレリー、これ、カエルよね?」 「ええ、カエルよ」 今は、ルイズとサララが湖から学院に帰りついたその翌日の朝である。 むぅ、と口を尖らせてエレオノールは水槽に入ったカエルを見つめるていた 「いくらなんでもカエルを鍋で煮込んで、なんてやらないわよねアカデミーでは?」 ひょい、と取り出してバンザイさせてみる。 「しないわね」 掌に乗せて引っ繰り返し、腹をぐりぐりと撫で回す。 「ゲッ、ゲコッ、ゲコゲコッ」 焦ったようにカエルがとんちんかんな声をあげる。 「じゃあ、なんでここにカエルがいるのかしら?」 元の体勢に戻すと、よしよし、と頭を指先で撫でる。 「……エレオノール、私、あなたがカエルが好きだなんて知らなかったわ」 「このぬるっとぬめっとしてるのが可愛... -
使い魔はじめました-04
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめましたー第四話ー 差し込む日差しに、サララは目を開く 一度ベッドに入ると六時間程ぐっすり眠りきっちり目を覚ますという 自身の性と照らし合わせれば、ちょうどいい頃合だろう 自身の『ご主人様』はまだ夢の中のようである 「ふわあ……おはよ、サララ。どうする?店を開け……って、ああ」 少し遅れて目を覚ましたチョコが、辺りを見渡してため息をつく 「そういや、サララは使い魔になったんだっけ。で、どうするの?」 その問いに、サララは床に転がったルイズの洗濯物を差し出して答える 「ああ、洗濯するんだ。マメだねえ、サララも。けどさあ」 チョコはサララの頭部を見ながら、呆れたように呟いた 「ひどい寝癖だよ。せめて、直してからにしなね」 サララは慌てたように、ひどいことになっているであろう髪を押さえる 普段使っているブ... -
使い魔はじめました-02
前ページ次ページ使い魔はじめました ―使い魔はじめました 第二話― ルイズが打ちひしがれている間に、サララは鍋に駆け寄ると 倒れていた梯子をかけ直し、鍋に手を入れる どういう理論になっているかは分からないが、この鍋は、手を突っ込むだけで 中に入っている道具と、その数が認識できるのだ どうやら、無くなった道具も、壊れた道具もないようで胸を撫で下ろす 大切な商売道具だし、何より先祖伝来の品である 壊れてしまった日には顔も知らない先祖たちに申し訳が立たない 「さて、ミス・ヴァリエールと、そちらのお嬢さん。あなた方も、教室へ……」 「あの……ミスタ・コルベール」 軽く痛む頭を押さえながら、ルイズは彼に話しかけた 頭を押さえた拍子に取り落とした猫が騒いでいるがとりあえずスルー 「どうしたのですか、ミス・ヴァリエール?」 「……こ... -
使い魔はじめました-14
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第14話― 「……盗む以外で手に入れた品をあんたに流すこと? それが、あたしを逃がす条件?」 サララが告げた条件を聞いて、他の面々はきょとんとしていた。 「さ、サララ! こいつは盗賊なのよ! そんな約束守るわけないじゃない! 泥棒はうそつきだって昔っから言うわ!」 「……うそつきは泥棒の始まりとはいうけど、その発想はなかったよ」 ルイズの言葉にチョコは思わずツッコミを入れた。 サララはただ、彼女なら信じられる気がする、と笑顔を崩さなかった。 その笑顔をフーケは睨んでいたが、やがて観念したように息を吐く。 「分かった分かったよ。その条件も飲むし、あんたらに攻撃もしない。 それでいいんだろ? 全く、そんな顔で見られちゃあ、 嘘もつけないし、悪いこともできないじ... -
使い魔はじめました-03
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第三話― どうにか部屋まで戻ってきた二人と一匹 もっとも、先程こけた際にルイズは後頭部をぶつけて気絶し、 二人を探しにきたコルベールに部屋へ運び込まれた、 という顛末があったため、すっかり夜中になってしまっていた 「ううー……」 まだ痛む頭を撫でつつ、メイドに持ってこさせた サンドイッチを食みながら、ルイズは改めて自分の召喚した 使い魔とその使い魔に目を向ける 二人はぽかんと口を開けたまま外を眺めていた 「ねえねえ、見てサララ!月が二つあるよ!」 窓から身をのりだした猫が驚愕の声をあげている 「何当たり前のこと言ってるのよ」 「だって、ボクらの居たとこには月は一つだけだったもの」 こくこくと頷き、それに同意するサララ 自分が育った村でも、店を開いていた町でも月は一つだった 「もしかし... -
使い魔はじめました-12
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第12話― 袋にアイテムを詰めて戻ってきたサララを乗せて、 五人と一匹は馬車に揺られていた。 御者は、ミス・ロングビルが買って出ている。 「手綱なんて付き人にやらせればいいじゃないですか?」 キュルケの言葉に、ロングビルはにっこりと笑った。 「私は、貴族の名をなくしたメイジですから。 そういえば、ミス・サララも平民になったメイジだと聞きましたが?」 眼鏡の下の目を怪しく光らせながら、ロングビルが問う。 まあ、そんなものです、とサララは答えた。 「でも羨ましいですわ。ミス・サララはマジックアイテムを たくさん持っていらっしゃるとか……」 別に魔法のかかった道具ばかりを持っているわけではないですよ、と笑う。 例えば、と言いながらサララは袋を漁る。 取り出した... -
鷲と虚無-05
前ページ次ページ鷲と虚無 ルイズは既に落ち着きを取り戻していたので、三人が戻ってきてもある程度平静でいられた。 だがそれでもやはり緊張はする。 彼らが使い魔になっても問題は多い。だが彼らがそれを拒否すればそれで終わりだ。 魔法を使えない自分では三人を力ずくで従わせるなんて不可能だ。 (頼むからイエスと言ってよね、もう契約は終わってるんだから……ここであんたらがゴネたら私は終わりなのよ) ルイズは緊張した面持ちで三人を見つめた。 「答えは決まったかね?」 オスマンが三人に声をかけた。 「ええ、われわれ三人とも承諾する事にしました」 「はい、話し合った結果今の所はそれが一番良いって事になりました」 才人とウォレヌスが答えた。 プッロはブスッとした表情で腕を組んでる。 確かにこいつらは「はい」と言った。 使い魔になる事を承諾した。 (つまり…... -
地底の小心者
「宇宙の何処かにいる(中略)我は求め訴えたり!」 閃光、そして爆発。 一陣の風が黒煙を払ったとき、人々はみな言葉を失った。 ルイズが召喚したのは全長約40メイル、体中に突出したゴツい棘と手足の爪、口から覗 く鋭い牙までも、全てが黒一色の巨獣だった。 その力強さはまさにユニバース。 その迫力の前では伝説の風韻竜も、100グラム198円(奉仕価格)の豪州産輸入牛肉 であった。 「やった…やったやったやったやったやった!」 喜びの余り、ミニスカートをものともせずバック転を決めるルイズ。 ピンクのフリル付きだった。 キュルケがジュルリと舌なめずりした。 タバサが三歩引いた。 「よくやりましたミス・ヴァリエール!」 「ありがとうございますミスタ・コルベール!」 熱いハグを交わす教師と教え子。 「素晴しい使い魔ですぞミス・ヴァリエール!!... - @wiki全体から「虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命」で調べる