あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「超力ガーヂアン」で検索した結果
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超力ガーヂアン-02a
前ページ次ページ超力ガーヂアン モー・ショボーを召喚して、早1週間が過ぎた。 初めは、ただ可愛いだけで役に立たない使い魔かと思っていたが、ギーシュとの決闘騒ぎその認識は改められることになる。 なんと彼女は、凶悪な先住魔法の使い手であったのだ。その威力は凄まじく、ドットメイジなど比較にならぬものである。 不意打ちの様なものであったが、ギーシュとそのゴーレム(+α)を纏めて吹き飛ばし、それだけでは飽き足らず、ヴェストリの広場に破壊を撒き散らしたのであった。 その破壊跡は既に修復され、そんな事があったとは微塵も感じさせないが、関係者の記憶には深く刻み込まれている。 その所為か、私の周りは平穏なモノで、緩やかに時間が流れていく。 私のことを『ゼロ』と呼ぶ声もだいぶ減った。陰では言っているのかもしれないが、私の耳には入ってこない。 モー・ショボーは相変わら... -
超力ガーヂアン-01a
前ページ次ページ超力ガーヂアン 「アタシは 疾風属モー・ショボー。 わ、ステキなサマナーさん!」 春の使い魔召喚の儀で私が呼び出したのは、可愛い女の子でした。 とは言っても、何処か普通の人間とは違う雰囲気を感じる。 女の子は、ここいらでは見かけない珍しい造りの服に身を包み、物珍しそうに辺りをキョロキョロと見回している。 その愛嬌のある仕草が微笑ましく、私は女の子をさらに観察する。 既に春だというのに、革製のブーツとミトンの手袋を嵌めている。服の襟元と袖口にはフカフカのファーが付いる。柔らかそうな毛は、さわり心地がよさそうで、保温性も高いだろう。 肌寒い日もあるとはいえ、防寒具を身につけるほどではない。つまり女の子は、ここよりも寒い地方から呼び出された事になる。 女の子の茶色の髪は、光の加減により赤くも見え、背中を覆う程に長い。 長い髪... -
超力ガーヂアン-03a
前ページ次ページ超力ガーヂアン 夢を見ている。 奇妙なことだが、これは夢だと確信できた。 自分でも不思議だとは思うが、目覚めた時には、きっとこの事は忘れてしまっているだろう。 空を見上げている。 小さな船に乗り、ユラユラと波間をたゆたう。 まるで、揺り籠に入っているかのようだ。 2つの月が水面に映り、風は静かに凪いでいる。優しいさざ波が船を揺らし、まどろみを誘う。 ふと、小さな足音が聞こえてきた。 小さく顔だけを動かしてそちらを見やる。辺りには薄っすらと霧がかかり、視界は余り利かない。 次の瞬間、唐突に視点が切り替わった。 いつの間にか、空から地上を見下ろしていた。 だが驚くことはない、だってこれは夢なのだから。夢の中なのだから、不思議な事など何一つない。 池のほとりで女の子が泣いている。 何か悲しい事でもあったのか、先ほ... -
超力ガーヂアン-01b
前ページ次ページ超力ガーヂアン 嗚呼、全く! 忌々しいったりゃありゃしない! 昼下がりの食堂にて、私は午前の授業のことを思い返していた。 テーブルに片肘をついてイライラとしながら、フォークで料理に八つ当たりをする。 思い出しただけでも腹立たしい。 少し失敗したからといって、その後始末を私1人に押し付けるなんて、明らかに教育システムの不備を感じる。 そりゃあ、ミセス・シュヴルーズに怪我をさせたのは申し訳ないと思うけど、ちゃんと粛々と謝ったし、反省もした。 それなのに、あのおばさんときたら罰だなんて言って、私に講義室の後片付けをさせたのよ。全く、器の小さいおばさんだ。 モー・ショボーは遊びながらやるから無駄に時間がかかるし、お陰で服も汚れちゃったわ! 「あっ……」 気づくと、皿に盛られた料理は無残な姿へと変貌していた。 取り替... -
超力ガーヂアン-03b
前ページ超力ガーヂアン 「はぁ、はぁ、はぁっ……」 息を切らせながら石段を駆け上がる。 眼下に広がるのは、ラ・ロシェールの町並み、その夜景である。 渓谷の底に、誘蛾灯の様な淡い光が幾つも煌き、ゆっくりと眺めて記憶に留めておきたい景色だ。 しかし、今はそんな時ではない。今は先を急ぐのが先決だ。 「急ぐんだ、ルイズ!」 前からワルドが急かす。その声で気を引き締め、より一層足に力をこめて走る。 やがて、石段を抜けると、ひらけた丘の上に出た。 丘には、巨大な、それこそ山の様な大きさの巨木が根を下ろしている。 見上げると、巨木の枝葉は四方八方に伸び、天蓋のように空を覆っている。そして、太い枝には、フネが果実のようにぶら下がっているのが見えた。 アルビオンとは、空に浮遊する大陸だ。何故、浮遊しているのかは正確には判明していない。一説... -
超力ガーヂアン-02b
前ページ次ページ超力ガーヂアン 春といえど夜風は冷たく、ヒュウヒュウと物悲しく吹いている。 時刻は深夜、中庭から寮を見上げると、殆どの部屋の明かりは落ちていた。 左右前後を注意深く見渡し、誰も居ないことを確認して私は走り出す。 目指すのは、本塔を挟んで寮塔の反対側にあるヴェストリの広場。そこが決闘の場だ。 最近では、ギーシュの決闘騒ぎが起きた事が記憶に新しい。 本当ならば、あの後すぐにでも始めたかったのだが、人目につくと不味いので、こんな時間になってしまったのだ。 早足の私の後ろからは、モー・ショボーが目を擦りながらついてくる。眠たいようだが、そうは言っていられない。 これは、私とあの女の因縁の対決だからだ。 ……正直、私は決闘を申し込んだ事を少し後悔している。 別に怖気ついた訳じゃなく、感情に任せて決闘を申し込んでしまったことに、だ。 ... -
超力ガーヂアン
デビルサマナー葛葉ライドウ 対 アバドン王 よりモー・ショボーを召喚。 ルイズ 対 青銅兵団 前編/後編 ルイズ 対 土塊怪盗 前編/後編 ルイズ 対 閃光魔道士 前編/後編 -
長編(完結)
... 斉藤一 全04話 超力ガーヂアン デビルサマナー葛葉ライドウ 対 アバドン王 モー・ショボー 全03話 ハルケギニアの鬼が島 東方Project 伊吹萃香 全03話 ゼロノマキバオー みどりのマキバオー マキバオーとチュウ兵衛 全03話 ヘルミーナとルイズ ユーディーのアトリエ ヘルミーナ 全03話 ルイズと彼女と運命の糸 サガ2秘宝伝説GOD エスパーガール 全03話 たった一人の監視者 Watchmen ロールシャッハ(の覆面と日記) 全03話 -
長編(五十音順)-04
... 21 (Sat) 超力ガーヂアン デビルサマナー葛葉ライドウ 対 アバドン王 モー・ショボー 2010-11-07 12 37 10 (Sun) 悪魔も泣き出す使い魔 Devil May Cry ダンテ 2010-11-07 12 44 52 (Sun) The Legendary Dark Zero Devil May Cry 伝説の魔剣士 2014-04-17 18 08 15 (Thu) 蒼い使い魔 Devil May Cry 3 バージル 2009-04-24 21 46 07 (Fri) Zero May Cry Devil May Cry4 ネロ 2009-02-06 09 45 36 (Fri) デモゼロ デモンパラサイト ヴォージェ 2011-02-17 16 49 41 (Thu) デュープリズムゼロ デュープリズム ミント 2012-11-26 20 29 56... -
長編(話数順)-02
... 32 (Sun) 超力ガーヂアン デビルサマナー葛葉ライドウ 対 アバドン王 モー・ショボー 2010-11-07 12 37 10 (Sun) Zero May Cry Devil May Cry4 ネロ 2009-02-06 09 45 36 (Fri) 使い魔は鉄拳王 鉄拳5 三島平八 2009-11-17 23 45 12 (Tue) 異聞零魔郷 ~ Servant of Interstice 東方Project (東方妖々夢) 八雲紫 2009-09-26 13 54 47 (Sat) 幽“零”楽団 ~ Magical Ensemble 東方project (東方妖々夢) プリズムリバー3姉妹 2009-10-02 20 49 43 (Fri) 東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました 東方project 2016-05-09 20 14 05 (Mon) ときめき... -
長編(話数順)
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長編(五十音順)
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ゼロガー
ゼロガー (吉永さん家のガーゴイルからガーゴイル) ゼロガー1-15 ゼロガー16-26 ゼロガーその27 「敢えて言おう!イザベラお姉様は人として軸がブレているのだわ!!」 「やかましい」 シルフィード(人間体)の美しい顔面にイザベラの跳び回し蹴りが決まる 「大体お前は何をしている?」 姿の見えない使い魔を探してみれば他の使い魔連中にイザベラお姉さまをよろしくなんて 言いながらキャンデー配ったりしている 「もちろん使い魔として本当は友達が欲しくてたまらないのについツンな態度を取ってし まうシャイなお姉様のフォローを……」 「ヤ・メ・ロ」 イザベラの正中線四連蹴り炸裂 こ う か は ば つ ぐ ん だ 「お遊戯的なコトなら外でやってくんない?」 ウチは寄席じゃないんだよねーとアンニュイなポーズでのたまうのはミス・ロングヴィル ... -
ゼロガー16-26
ゼロガーその16 ゴトンッ! 付け根から切断されたデュラハンの右腕が音を立てて落下する 母親を助け出すためガリア国内にある旧オルレアン邸を強襲したタバサを待っていたのは 黒いフードと黒マントで全身を覆い白銀の輝きを放つ細身の剣を手にした暗殺者だった 「ルルルッ!」 左手の銃身から毎分六百発の速度で発射される.303口径弾 五発に一発の割合で装填された曳光弾がパルスレーザーのようなオレンジ色の光の棒と なって黒衣の剣士に向かって伸びる タンッ! 床を蹴った暗殺者は空中で体を入れ替え天井を蹴って壁へ飛ぶとやたらキモい動きで壁を 這い反対側の壁へ飛ぶ その姿は例えるなら面影糸を巣と張る蜘蛛 「ナナヤ?」 「ルル、ソレNGワード」 意味不明な会話を交わしながらも幼い見た目ながら幾多の死線を潜り抜けてきた少女は 集中力を途切れさせる... -
ゼロの仲魔
「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」より「葛葉ライドウ」と「ゴウト(カラス)」を召喚 (リテイク、改訂版) ゼロの仲魔-01 ゼロの仲魔-02 -
ゼロガー1-15
ゼロガーその1 視界一杯に広がる青空 (ここは何処だ?) それは自分に何が起きたのか確かめるため冷静に記憶を遡る (我はいつものように双葉のコークスクリュードロップキックを受けて吹っ飛んだ その時光り輝く鏡のような物が現れて…) そこまで思い出したところでよく通る少女の声に注意を向ける 頭髪の淋しい中年男性に向かって「何かの間違い」とか「やり直させて」とか言っているピンクの髪の少女 「取り込み中失礼する、少々尋ねたいことがあるのだが…」 「な、何よアンタ!?!」 跳び上がって驚いたあと露骨に警戒の表情を浮かべる少女 まあ無理もあるまい さっきまで草原に転がっていた石像がいきなり自分の傍に瞬間移動したうえ口をきいたのだ 「人にものを尋ねるときは自分から」と言いたいところだがここは相手の警戒を解くのが先だと判断する 「我の名はガーゴイル、吉永家の門番なり」 ... -
超神ネイガー
「超神ネイガー」より「ネイガー」を召喚 超神ネイガーVS青銅のギーシュ 「二股を掛ける男は豪石!」 超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」前編/後編 -
ゼロのボーガー
人造昆虫カブトボーグ VxV より、天野河リュウセイを召喚 ゼロのボーガー-01 ゼロのボーガー-02 ゼロのボーガー-03 -
つかいま1/2 第八話 魔剣デルフリンガー
良牙の『爆砕点穴』でフーケのゴーレムは爆砕されたが、谷間は土砂で埋まってしまう。 らんまたちは、逃げ込んだフーケのアジトの3階にある窓から、ようやく脱出できた。 「ぺぺぺっ、死ぬかと思ったぜ。でも、これじゃあフーケも……」 と、ぼこっと土が盛り上がり、緑色の髪が現れる。 「あ・あんたたち……本気で死ぬところだったじゃない……くっ」 土まみれでフーケが這い出てきたが、ぱたっと倒れて気絶した。生きてはいるようだ。 杖を取り上げ、ロープで縛りあげておく。それから一同はフーケのアジトの中に引き返した。 ルイズとタバサをキュルケに預け、らんまと良牙は物陰で話し合う。 知り合いに会えて嬉しいし、頼りにはなるが、良牙に帰り道が分かるはずがない。 「……おい良牙、お前どーやってここまで来たんだ? まさか、お前も銀色に光る『鏡』みたいなのを潜ったのか?」... -
ゼロのボーガー-01
第一話 「召喚!ファンタジー・エクスプロージョン・ファーストキス」 荒れ果てた大地、どす黒い雲に覆われた空。 文明の滅んだ地球上でおそらく唯一残った人工物であろう巨大な塔の頂上に、 少年―天野河リュウセイは立っていた。 カブトボーグ世界チャンプであり、これまで幾度と無く世界の危機を救ってきた男だ。 傍らには金色の仮面をした男が倒れている。 名はビッグバン、謎の組織ビッグバン・オーガニゼーションの総帥であり、 この地球を滅ぼした張本人であった。 死闘の末ビッグバンを倒したリュウセイだったが、 失ったものは余りにも大きすぎた。 親友、ライバル、いや、人どころではない、他の動物や植物すらも、もうこの地球上には残っていないだろう。 「オレは…何も守れなかった…」 絶望的な孤独に打ちひしがれる彼の前に、それは現れた。 (... -
お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/157
超力支援。シチュエーションは不明。 -- 名無しさん (2009-02-09 01 41 34) ナンデ御肌が緑なのかが気になってしょうがないw -- 74 (2009-02-09 07 15 18) ちゅるちゅるされた後? -- 名無しさん (2009-02-09 07 48 14) 緑肌……だと? ヤッベェこれはツボった辛抱たまらんわマジで -- 名無しさん (2009-02-09 21 25 35) 支援ありがとうございます。次で最後ですので、よろしくお願いします。緑肌は…… MAGだとか? -- 作者 (2009-02-09 21 34 13) 色弱の方なのでは?vischeckを使ったら綺麗に見えたので -- 名無しさん (2009-02-09 23 31 12) 他の人には緑に見えるのか・・・無理して色なんか塗ったらこれだよ。お目汚ししてすみ... -
アンリエッタ大活劇 前半
「アンリエッタ。お前は大きくなったらどんな王様になりたい?」 遠く祖先は始祖の直系に連なる、伝統あるトリステイン王国の国王であるヘンリーは、目に入れても痛くない愛娘にそんなことを聞いた。 城の内にこさえられた庭園。かのガリア王国のグラントロワにあるものにこそ劣るけれども、子供が遊ぶには十分な広さのあるそこ。 呼びかけられ、足を折り曲げ座していた幼い少女が振り返った。 あどけない、可愛らしい、天真爛漫、そんな言葉は彼女のためにあるのではないかと、父王が常々半ば以上本気に思っている彼の娘は、周囲に咲いた花が霞んでしまうほどの笑顔を浮かべて、元気に言った。 「みんなをしあわせにするおうさま!」 その答えを聞いて、国王はそうかそうかと満足そうに目を細めた。 「そうか。アンリエッタはみんなを幸せにする王様になりたいか。それはとても素晴らしいことだ。アンリエッタは良い子だ... -
アンリエッタ大活劇 後半
満身創痍。一撃しかもらっていない(多分)はずなのに、才人の体はもう体はボロボロだった。 ギーシュの前には、甲冑を纏った女戦士の形をした、金属の質感を持つ人形が立っていた。 その姿を見て思い出した。自分は突然現れたそれに、思いっきりぶん殴られたのだ。 「言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。僕はメイジだ。だから僕は魔法で戦う。従って君の相手は青銅のゴーレム『ワルキューレ』がする」 「てめぇ……」 喧嘩は素手で殴り合うもんだとばかり思っていた才人だったが、それは違ったのだ。 貴族と戦うということは、魔法使いを相手にすることなのだと、今更ながらに気がついた。 「馬鹿! どうして立ったりしたのよ!」 「……お前、いつから見てたんだよ」 「最初から気付いてたわよ! あんたがこんな馬鹿なことしでかすと思ってなかったから、無視してたのよっ!」 「そいつ... -
超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」-01
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ アキタ・ケンの目の前で、昨日出会ったばかりの、しかし、確かな親しみと敬意を感じていた相手が刺し貫かれた。 彼――ウェールズ・テューダーの国を思う意思が、愛した女を残して逝く意識が、驚愕に見開かれた瞳という奈落に流れ落ちて行く。 魔法衛士隊の隊長にしてルイズの婚約者、そして今や皇太子殺害犯であるワルドが「エア・ニードル」の魔法で凶器と化した杖を引き抜くと、ウェールズの胸から鮮血が迸った。木の葉が舞うように、彼の身体がゆっくりと傾いでいく。 冷たい礼拝堂の白い石畳が熱い血で真っ赤に染まっていった。その血溜まりの中に、ウェールズは倒れ伏した。 ルイズが甲高い悲鳴を上げた。 「き、貴様……『レコン・キスタ』……!」 震えるウェールズの手が、何かを求めるように前へと伸びた。伸ばした先にあるのは彼の杖だ。 ... -
流星の双子 外伝 -加速×加速-
ガリア王国首都、リュティス上空、小型フリゲート艦、艦上。 手を縛られたアンリエッタは、ただ茫然とその成り行きを見つめていた。 『地獄を見せてやる』 そう言い放ったジョゼフの意味を否応なく理解させられる。 文字通りの「地獄」。禍々しい「太陽」。タルブでルイズが見せた「太陽」とは大きく違いすぎる。 ――息が、出来ない。 それが地獄が放った熱によるものなのか、あまりの衝撃に自分の体が呼吸の仕方を忘れたからなのか、アンリエッタにはもう分らなかった。 「では次はこの大きさで試そうか」 無慈悲に、無感情に、淡々と紡がれる虚無のルーンを聞き、アンリエッタの体は本人の意思と関係なく、目の前の狂気に向かって跳んだ。 だがそれも空しく、護衛のガーゴイルに組み伏せられてしまう。 「せっかく、誰も目にしたことのない地獄を見せてやろうというのに、何を考え... -
ゼロと電流-17
前ページ次ページゼロと電流 「貴女には、なんと言えばいいのでしょうね」 城に入ったルイズは人払いをしたアンリエッタの前に通される。ルイズはまず、手紙を差し出した。 右腕に巻かれた包帯はまだ新しい。シルフィードに運ばれている間に水の秘薬とモンモランシーの応急処置を受けただけで、きちんと医者に診せたわけではないのだ。 学院でシルフィードから降りるとすぐにマシンザボーガーに乗り込んだルイズに、そんな時間はなかった。 キュルケ達は当然止めるが、ルイズには急ぐ理由があった。その理由の一端を話すと、全員が口を閉じる。 全員がルイズの用件の緊急性を理解したのだ。 「ウェールズ様からお預かりしました。ご確認ください」 即座に手紙を開いたアンリエッタは、それがかつての自分によるものだと確認次第、手紙を脇へ置く。 次にルイズは始祖のオルゴールを。 ... -
Zero ed una bambola ゼロと人形-15
前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 モット伯の屋敷に帰ってから丸一日が過ぎていた。だがアンジェリカは眠りから覚めない。 学院ではモット伯の屋敷のことが噂に流れるのはその日の夕刻になってからだった。 食事を終えて自室に戻り、ため息をつくルイズ。どうやら昨日のことは誰かに知られた様子はない。 まるで他人事、昨日のことが夢のように思えた。言うなれば現実感がないのだ。 ふと横になるアンジェリカに目を向ける。 「え、濡れてる…」 それはどんな夢を見ているのだろうか、眠りながら涙を流すアンジェリカの姿があった。 ルイズの脳裏に泣き叫ぶシエスタの姿が思い浮かぶ。そう、あれは夢ではなく現実に起きたのだ。 アンジェリカは何故あのような凶行に奔ったのか、ルイズは思案する。そしてあるもの... -
ゼロのロリカード-36
前ページ次ページゼロのロリカード さくり、さくりと死んでいく。 銃兵やメイジ達は、敵味方関係なく弾や魔法を撃ち放つ。 槍を振り回し、剣を振り回し、生き延びるために、死なない為に、目の前の畏怖から逃れたいが為に。 周囲を顧みずもがく。無我夢中でもがく。祈る暇もなく。覚悟する暇もなく。 フライで逃れようとする者も、有象無象の区別無く撃ち落される。 暴風雨の如きトランプが、一瞬にして空気を、肉を裂く。 槍衾が狼狽する者達を突き貫き、次々と天高く掲げられる。 死を恐れぬ軍団が、死して尚、歩みを止めぬ軍団が、死にながら戦う軍団が。 天を血で染め上げ、地を黒く平らげ、人を造作もなく蹂躙する。 ひたすら一方的な・・・・・・、ただのワンサイドゲーム。 否、これはもう戦いとすら呼べない。 なんというずるだ。生も死も全てがペテン。 何と... -
毒の爪の使い魔-48
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 「おい、起きろ!」 身体を強く揺すられ、アンリエッタはまどろみから覚めた。 辺りはすっかり暗くなっており、頭上には満天の星空が広がっている。 目の前にはジャンガ。その左手の上にはあの伝言ロボとやらが乗っている。 「返事が来たのですか?」 ジャンガはンガポコを見る。 「オイ、もう一度伝言再生しろ」 『ンガ。『三十分後に最終便が出る。陛下を連れてロサイスまで来てくれ。…陛下を頼むぞ』以上です、ンガ』 ジャンガはため息を吐く。 「三十分…、これまた中途半端な時間だゼ」 対してアンリエッタは微笑んでいた。今の声がアニエスの物だという事が解ったからだ。 「アニエス…、ありがとう」 「おら、泣いてる暇があったらよ、とっとと背に乗れってんだ」 「はい」 ジャンガの背におぶさり、首に手を回してしっかり掴まる。 「じゃ、行くゼ」 ... -
ゼロのロリカード-33
前ページ次ページゼロのロリカード ティファニアの家の中では、およそ見る者が見れば戦慄するほどの状況になっていた。 本来は村の子供たちと共に食事をとる、大きめのテーブル。そのそれぞれの椅子に座る面々。 ルイズとアーカード、ティファニアとアンデルセン、シュレディンガーと大尉。そして大剣が一本、デルフリンガー。 アーカードとアンデルセンと大尉。 この三者が顔をつきあわせて同じテーブルに座ることなど、通常考えられない。 しかし少女二人と、自分達が身を置くこの世界、そして何も知らない今の状況がそれを実現させていた。 簡単な自己紹介を終えたところで、ようやくルイズは少しモジモジとしながら俯くくらいには落ち着いた。 尚、第二竜騎士中隊の面々は全員が死んだそうだ。アーカードが全員確認済みだと言った。 中には半死半生の状態の者もいたらしいが、その場で回復させる... -
Zero ed una bambola ゼロと人形-12
前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 前回の簡単な話のまとめ 残った3人の衛兵を抹殺するために歩き出したアンジェリカは手始めに事の最中だった衛兵とメイドを殺す。 異変に気付いた衛兵の一人を射殺し、もう一人に手傷を負わせた。傷を負った衛兵はモット伯へ助けを求めに走り出し、アンジェリカはそれを追跡する。 一方のシエスタは今まさにモット伯の手により、純潔が奪われんとしていた。しかし、そのとき激しく扉が開かれるのであった。 「モット伯様!敵が!侵入者……」 右手の指を失った衛兵が恐怖に駆られて部屋に雪崩れ込む。それと同時に小鳥の飛び立つ音と共に少女が舞い踊る。その飛び立つ音は天使の羽音か死神の足音か。血飛沫が舞い上がる。 命の華を奪い、降りかかる血飛沫を全身に受け止め、白き頬を朱に濡らし、AUGを... -
超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」-02
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 自分が非力であるということ。それはルイズがこれまでの人生の中で散々思い知らされてきたことだった。 彼女は魔法が使えない。呪文を唱えて杖を振れば、結果は常に爆発の一択だ。 「練金」も「ファイアー・ボール」も「エア・ハンマー」も、一年生でも片手間に成功させることが出来るような初歩的なコモン・マジックすら、 成功確率は常にゼロ。付いた渾名は『ゼロのルイズ』だ。由来を話せば情けなくて泣きたくなる話だとルイズは思っていた。 努力はした。授業は誰よりも真面目に聞いていた。他の生徒達が遊んでいる間にも彼女は魔法の理論を必死に学んだ。 なのに、結果が付いて来なかった。いつまで経ってもルイズは『ゼロのルイズ』のままだった。 それでもルイズは諦めなかった。周囲の嘲笑と罵倒を持ち前の気丈さで撥ね退け続け、更に努力を重ねてきた。だ... -
ウルトラマンゼロの使い魔-160
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第百六十話「ガリアの叫び」 死神 破滅魔虫カイザードビシ 最強合体獣キングオブモンス 巨大顎海獣スキューラ 骨翼超獣バジリス 登場 ロマリア対ガリア。人と人の戦争を食い止めるべく、アンリエッタは周囲の反対を振り切り、 アニエス一人だけを連れて“敵国”に交渉に赴くという無謀染みた冒険に出た。今のガリアは 何が起こるか分からない危険地帯。しかしアンリエッタたちは意外なほどに何の障害にも遭わず、 ジョゼフとの会談に臨むことが出来た。 そしてアンリエッタが一週間も掛けて纏め上げた、ガリアの停戦を引き出す切り札となる 書類の束を読み上げたジョゼフは、次のように唱えた。 「すごい提案だな。ハルケギニア列強の全ての王の上位として、ハルケギニア大王という 地位を築く。そ... -
ゼロと電流-10
前ページ次ページゼロと電流 「第十話」 ルイズはデルフリンガーを構える。 彼女の前に立ちはだかるのはギーシュ、キュルケ。 「まったく、ゼロの癖に調子に乗るからだよ」 「本当、目障りなんだから」 「何よ、なによなによ! あんたたち、集団で! 二人がかりなんて!」 「仕方ねえだろ? 嫌われ者なんだから。俺だって、お前さんになんか使われたくなんかねえよ」 手元からの声。デルフリンガーの言葉に、ルイズは剣を睨みつける。 「そう睨むなよ。俺だけじゃねえ。お前さんみたいな無能に使われるなんてまっぴら御免だとさ、ザボーガーも」 その言葉に周りを見渡すが、ザボーガーの姿はない。 いつの間にか、被っていたヘルメットもなくなっている。 「ここ」 キュルケの背後でマシンザボーガーに乗っているタバサ。 「何やってるの... -
長編(話数順)-01
長編(ページ数順01~04P) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順05P~14P)へ 長編(話数順15P~)へ 01~04P 01~04P 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ラスト・レイヴン×ゼロ ARMORED CORE LAST RAVEN ジナイーダ 2009-10-11 15 58 32 (Sun) ゼロのあやかし ~使い魔の名は愁厳~ あやかしびと 一乃谷愁厳 2009-10-11 16 45 22 (Sun) ルイズと再生の魔法使い アリアンロッドリプレイ・ルージュ トラン=セプター 2009-10-11 16 56 31 (Sun) 零の謳姫 アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩 ジャクリ 2009-10-11 17 11 51 (Sun) 『虚無と金剛石~ゼロとダイアモ... -
デルフリンガーの憂鬱2
よお。オメーら。元気か? なんだか最近、平行世界での扱いの悪い気がするデルフリンガー様だぜ。 ……まあ、平行世界が広いからって、この世界の俺様ほど扱いが悪いやつもいねーだろーけどなあ。これだけは自信があるぜ、ハッハッハッ。 ……言ってて空しくなってきたぜ畜生。 他の世界には、出番が少ない俺様がたくさんいるらしいが、そんなん甘い甘い! なんつったてこの世界の俺様は、武器としての扱いをうけてねーんだぜ! 姿を変えて錆が浮いてた間はまだよかったんだよ。俺の相棒は武器使わねーから、鞘の中にしまわれてるだけですんだんだ。いやー、あの頃はよかったなー…… それが、昔のこと思い出して、元の姿に戻った途端……良く切れる包丁扱いされてんだよ。 そりゃー、相棒が食道楽だってのは良く知ってるさ。ああ、よーく知ってる。 だからって、伝説の剣を包丁扱いは... -
ゼロのボーガー-02
「ふはははははは!!ゼロのルイズの使い魔風情が、このギーシュ・ド・グラモンに喧嘩を売ったこと、後悔するんだな!!」 「くっ…!いけえぇええ!トムキャットレッドビートルゥウウウ!!!」 広場の真ん中でバラを構えて大笑いする金髪の青年、そしてその前には苦しそうに息を吐きながら叫ぶ少年。 桃色の髪の少女は不安げな表情を浮かべながら、なぜこうなってしまったのかを思い返していた… 第二話 「決闘!ボトル・フォール・バトル」 ルイズの部屋、寝床として用意された藁とシーツの上で、 窓から見える夜空に浮かぶ二つの月の下、 天野河リュウセイは悩んでいた。 別に月の数を気にしているわけではない、異世界であることにも関心は無い、 魔法に関しては過去に暗黒魔道の組織と戦ったこともある訳で、大した抵抗も無く受け入れられた。 召喚されたのだって気にしていな... -
毒の爪の使い魔-50
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 「…ンだと?」 ジャンガは言葉を失う。 自分の頬に何かが掛かり、それが紅い事に気が付き、頭上を見上げたその先の光景を見て…。 空にはシルフィードが飛んでおり、その背の上にはアンリエッタの姿があった。 それはいい…。問題なのはアンリエッタの胸から生えた、紅く濡れた槍のような物体だ。 アンリエッタは何が起こったのか解らないのだろう…、呆然とした表情で自分を貫くそれを見ている。 口の端から一筋の血が流れ、次いでゴホッと多量の吐血をした。 そのアンリエッタの背後に人影が立っている。 それが誰かを認識し、ジャンガは驚愕に目を見開き、次いで猛烈な殺意を覚えた。 「ガーレン…ッ!」 唸るような呟きが口から漏れる。 ガーレンは手にした槍を引く。 ズルリ、とアンリエッタの胸から槍状の物が引き抜かれた。 アンリエッタは糸の切れた人形... -
デルフリンガーの憂鬱
よお。オメーら。元気か? なんだか最近、平行世界での扱いの悪い気がするデルフリンガー様だぜ。 ……まあ、平行世界が広いからって、この世界の俺様ほど扱いが悪いやつもいねーだろーけどなあ。これだけは自信があるぜ、ハッハッハッ。 ……言ってて空しくなってきたぜ畜生。 と言うのも、俺の今の相棒は、強い。 どのくらい強いっかーってーと……ギーシュとかっていうドットメイジを、ガンダールヴ抜きでフルボッコにしちまう程だ。突っ込みどころ色々多いけど。 しかも自前の武器をしっかり持ってるもんだから、伝説の剣の俺様でも霞む霞む。やっぱり突っ込みどころ色々多いけど。 勝負は勿論完勝。フーケだろーがワルドだろーが5万だろーが7万だろーが関係ない。ゴーレムは粉砕するし、遍在はなぎ倒すし、数でかかられても平然と撃退しちまうんだもの……おでれーたなんてもんじゃねえぜ。... -
GIFT05
前ページ次ページGIFT あわただしい気配が分厚い壁を通り伝わってくるのを、ルイズは退屈しながら感じとっていた。 懲罰房の中に運び込まれた机の上には、どっさりと出された課題の山があるが、全て終了済みだった。 罰として与えられたものだが、今のルイズにとってそれらは退屈な監禁生活の無聊を慰める程度でしかない。 それはさておき……。 推測するに、どうやらかなりのお偉方が学院に訪ねてくるらしい。 どんな相手なのか、意識を集中して感知してみようか? ルイズはそう思いながら、眼を閉じる。 ちくり。 危険や敵意を敏感に感じとる感覚(センス)が反応した。 学院の中ではないが、そう遠くはない。 何者だろう。 ルイズは緊張と興奮、それに奇妙な歓喜を抑えながら意識を集中し続け、それを正確にとらえようとした時、 「ミス・ヴァリエール」 無粋な声が... -
Zero ed una bambola ゼロと人形-14
前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 「アンジェ、痛い。どこに行くのよ?」 アンジェリカはルイズの手を掴んだまま足早に歩く。 「ほら、見て下さい。最初にこの二人を殺したんですよ」 アンジェリカは薄い胸を張っていう。 「こ、ころした・・・?」 「はい! 最初は剣をこの胸に突き刺しました! それでですね、この人はAUGで撃ち殺しました!」 アンジェリカは一人はしゃぎながら、うれしそうに説明をする。 「とても簡単に殺せましたよ、ルイズさん」 アンジェリカは笑みを崩さない。 「それでですね、止めを刺した後はお屋敷の中に入って残りの人を殺したんですよ?」 再びルイズの手を掴み屋敷の中に入っていくアンジェリカ。ルイズは抵抗もせずにアンジェリカについ... -
ゼロの魔王伝-20
前ページ次ページゼロの魔王伝 ゼロの魔王伝――20 白々と輝く星と、淡い紅と朧な青の月光だけが光となる夜の闇に、岩礁にぶつかり砕ける波のような銀粉が散った。 三色の光に照らされ、刹那の時だけ眩く輝いた銀粉は、次の瞬間吹いた疾風に掻き乱されて、あえなく消え去る。 闇が衣と変わったようなロングコートの裾を翻す疾風はDという名前を持っていた。 神秘的な青い光を湛えたペンダントが、疾風さえも追い抜くであろう主の動きに乱れ踊る中、Dが一足飛びに跳躍した。 両手で握ったデルフリンガーを大上段に振り上げ、眼下に立つ自分自身同様に闇を傅かせた美貌の青年へと振り下ろす。 夜の帳さえも一太刀で裂くような一撃を、百条に及ぶ魔糸の斬撃の群れが受けた。 光の速さで指先に伝わる斬撃の威力に、魔糸の主である幻十は月輪を思わせる麗貌に氷から削り出したかの如く冷たい表情の仮面... -
ゼロと電流-21
前ページ次ページゼロと電流 一同の行動を決めたのは、一羽の梟だった。 見覚えがあるというキュルケに、シルフィードは今までタバサへの指令を運んでいた梟だと告げる。 「ルイズへ。七日後、我が屋敷に来られたし」 タバサの筆跡であることを確認すると、キュルケはその内容をルイズへ伝える。 「シルフィードが私の所に逃げるって予想していたようね。タバサの屋敷はラグドリアン湖畔、国境付近のガリア領内の屋敷よ」 モンモランシーがキュルケの言葉に動揺を見せる。 「それ、間違いないの?」 「ええ。一度だけど行ったことあるもの」 初耳だとギーシュが言うと、ひけらかすようなことではない、とキュルケは応える。 自分の出自をタバサが語りたがらないことは全員が知っていたので、それは確かに納得できることだった。 しかし、モンモランシーは続け... -
Zero ed una bambola ゼロと人形-10
前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 完全に日が沈み、静寂が支配するモット伯の屋敷。 もこもこと土が盛り上がり地面からモグラが顔を出す 「ありがとうヴェルちゃん」 もぐもぐ 「あ、クヴァーシルちゃん」 上空から一羽の梟が舞い降りる。 「そうなの?見回りに犬さんが4匹と衛兵が2人お外にいるんだ」 ギーシュの使い魔、ヴェルダンデが掘った穴から這い出たアンジェリカは一緒についてきた使い魔たちに礼を言う。 「ありがとう。ここからは私一人で大丈夫だから。ここで待っててね」 王子様はお姫様を助ける為、一人でドラゴンの砦に忍び込むのでした。 感情の無い瞳でダットサイトを覗き、静かに翼のついた犬に標準を合わせる。 「おい、今なんか音しなかったがっ?... -
ウルトラマンゼロの使い魔-022
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第二十二話「魔の眼鏡 スケベ心にご用心!!(後編)」 謀略宇宙人マノン星人 登場 「やはり侵略者の一員だったか!」 正体を現したマノン星人に、アニエスが改めて銃を向けて発砲した。しかし弾丸は、マノン星人が どこからか取り出した刀身が柄の両方にあるレーザー剣にはたき落とされる。 マノン星人は剣を振るった流れで一方の切っ先をアンリエッタに向けて、そこから赤い光弾を発射した。 「陛下ッ!」 「きゃあ!」 アニエスはすぐにアンリエッタをかばい、伏せさせた。光弾はアンリエッタの頭上を越えて、 背後の壁に当たって爆発を起こした。 この隙に、マノン星人が走って地下牢から逃げ出していく。 「待てッ!」 アンリエッタをかばったアニエスに代わっ... -
ゼロと電流-18
前ページ次ページゼロと電流 ルイズ、アニエス、アンリエッタは一つのテーブルを囲んでいた。 食事ではない。 三人の真ん中には、小さな銃弾が置かれていた。 「これが、弾?」 アニエスは自分の使用している銃の弾をそこに並べていた。 「似ても似つかないな」 「ハルケギニアの銃と、ザボーガーの速射破壊銃を一緒にされても困るわ」 「確かにそうだが」 アニエスは速射破壊銃の銃弾を手にとって、頭上にかざしては見つめる。 「土くれのフーケのゴーレムをあっさりと破壊したと聞いたが、それほどの力が込められているとはな」 「その銃弾そのものにはそこまでの力はないわ。確かに、ハルケギニアの銃弾よりは強いけれど」 ルイズの言葉を聞きながら、アンリエッタは速射破壊銃の弾をアニエスから受け取る。 「それにしても、ずいぶんと精密に作... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-45
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第45話 守護者なき世界 カプセル怪獣 ミクラス カプセル怪獣 ウインダム 高次元捕食王 アークボガール 登場! その日、ベアトリスが街を離れていたのも、偶然という名の運命であったかもしれない。 急を要する東方号の改造。しかし始まってしまった戦争は、トリスタニアから遠く離れたラグドリアン近辺にも影響を及ぼし、資材の不足や工員の逃亡などで、その調整に責任者であるベアトリスは頭を悩ませていた。 もとより、クルデンホルフ本国でも、東方号には莫大な予算がかかるために快く思っていない者が少なくない。それに加えて、戦争の勃発によりクルデンホルフ本国からも帰国指示が来ていて、ベアトリスの心労は増える一方であった。 そんなやつれていく姿を見かねたエーコたちが、少しの気分転換にとラグドリアン湖への遠乗りを提... -
Zero ed una bambola ゼロと人形-36
前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 最初にそれに気が付いたのはタバサだった。 翌朝にアルビオンへの出立を控え、ルイズたちは眠りに就こうとしていた。 ペチャクチャとお喋りをするルイズとキュルケを尻目にタバサは眠りに就く寸前まで当然のごとく本を読んでいたのだ。 だが唐突にタバサのページを捲る手が止まり、視線を手元の本から外した。そして本の代わりに杖を手に取り、辺りの音を窺い始めた。 次いでアンジェリカ。タバサの行動を目にしてからの行動は素早い。銃と剣を包んだ布から学院から持ってきた銃、M16を取り出し、初弾を装填する。 アンジェリカの行動でようやく何か異変が起きていると察した二人はタバサの「明かりを」という声を聞くと部屋の明かりを消した。 明かりが消えた部屋に僅かに月の光が差し込む。薄暗い部屋では誰も言葉を発しない。た... -
ウルトラマンゼロの使い魔-026
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第二十六話「逆転!グレンファイヤー只今参上」 地底エージェント ギロン人 恐怖の円盤生物軍団 登場 怪獣。生物の常識を超越した能力を有し、古くから人類を巨体と圧倒的な力で脅かしてきた存在だが、 怪獣とひと口に言っても多種多様な種類がいる。そして中には、複数の種の中で一定の生態上の特徴を 共有するものたちも存在する。 かつて、才人やウルトラマンゼロの故郷のM78スペースには、「ブラックスター」という 生きた惑星が存在した。その星は「ブラック指令」という人物とともに他の星に侵略の魔の手を 伸ばしていたが、現在はウルトラマンレオにより破壊されたことでもう宇宙の塵となっている。 そのブラックスターは、自身は巨大すぎるために、侵略行為の際には自らの内部... -
超神ネイガーVS青銅のギーシュ 「二股を掛ける男は豪石!」
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ トリステイン魔法学院の中心にある本塔。その西側にヴェストリの広場はあった。 その広場は、普段は日中でも日の辺りが悪いことから人の行き来も少ない静かな場所である。 ところが、今そこは常の静けさとはうって変わった賑わいを見せていた。 「決闘だ! ゼロのルイズの使い魔とギーシュが決闘だ!」 無責任に囃し立てる学院の生徒達に囲まれて向き合うのは、この喧噪の原因たる一人の青年と一人の少年。 ゼロのルイズの使い魔と、彼女の同級生である青銅のギーシュだ。 今の世において貴族同士の決闘は御法度。しかし、貴族と平民の決闘は禁じられていない。 そんな理屈を振りかざし、青年を決闘の場に引き摺り出したのはギーシュだった。 かつて王が力を持ち、貴族が貴族らしくあった古き良き時代には名誉と誇りを掛... - @wiki全体から「超力ガーヂアン」で調べる