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超神ネイガー
...ける男は豪石!」 超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」前編/後編 -
超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」-01
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ アキタ・ケンの目の前で、昨日出会ったばかりの、しかし、確かな親しみと敬意を感じていた相手が刺し貫かれた。 彼――ウェールズ・テューダーの国を思う意思が、愛した女を残して逝く意識が、驚愕に見開かれた瞳という奈落に流れ落ちて行く。 魔法衛士隊の隊長にしてルイズの婚約者、そして今や皇太子殺害犯であるワルドが「エア・ニードル」の魔法で凶器と化した杖を引き抜くと、ウェールズの胸から鮮血が迸った。木の葉が舞うように、彼の身体がゆっくりと傾いでいく。 冷たい礼拝堂の白い石畳が熱い血で真っ赤に染まっていった。その血溜まりの中に、ウェールズは倒れ伏した。 ルイズが甲高い悲鳴を上げた。 「き、貴様……『レコン・キスタ』……!」 震えるウェールズの手が、何かを求めるように前へと伸びた。伸ばした先にあるのは彼の杖だ。 ... -
超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」-02
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 自分が非力であるということ。それはルイズがこれまでの人生の中で散々思い知らされてきたことだった。 彼女は魔法が使えない。呪文を唱えて杖を振れば、結果は常に爆発の一択だ。 「練金」も「ファイアー・ボール」も「エア・ハンマー」も、一年生でも片手間に成功させることが出来るような初歩的なコモン・マジックすら、 成功確率は常にゼロ。付いた渾名は『ゼロのルイズ』だ。由来を話せば情けなくて泣きたくなる話だとルイズは思っていた。 努力はした。授業は誰よりも真面目に聞いていた。他の生徒達が遊んでいる間にも彼女は魔法の理論を必死に学んだ。 なのに、結果が付いて来なかった。いつまで経ってもルイズは『ゼロのルイズ』のままだった。 それでもルイズは諦めなかった。周囲の嘲笑と罵倒を持ち前の気丈さで撥ね退け続け、更に努力を重ねてきた。だ... -
超神ネイガーVS青銅のギーシュ 「二股を掛ける男は豪石!」
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ トリステイン魔法学院の中心にある本塔。その西側にヴェストリの広場はあった。 その広場は、普段は日中でも日の辺りが悪いことから人の行き来も少ない静かな場所である。 ところが、今そこは常の静けさとはうって変わった賑わいを見せていた。 「決闘だ! ゼロのルイズの使い魔とギーシュが決闘だ!」 無責任に囃し立てる学院の生徒達に囲まれて向き合うのは、この喧噪の原因たる一人の青年と一人の少年。 ゼロのルイズの使い魔と、彼女の同級生である青銅のギーシュだ。 今の世において貴族同士の決闘は御法度。しかし、貴族と平民の決闘は禁じられていない。 そんな理屈を振りかざし、青年を決闘の場に引き摺り出したのはギーシュだった。 かつて王が力を持ち、貴族が貴族らしくあった古き良き時代には名誉と誇りを掛... -
小ネタ-04
た行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ ゼロの猟犬 タイタス・クロウの帰還 ティンダロスの猟犬 ダイハード・ゼロ ダイハード ジョン・マクレーン 零魔法峠 大魔法峠 田中ぷにえ 使い魔ゼーロ 太臓もて王サーガ 百手太臓、阿久津宏海 コンプレックスとアレルギー ダ・カーポ 芳乃さくら 流星の双子 外伝 -加速×加速- DARKER THAN BLACK 流星の双子 バーガーさんことゴラン 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 第0話「ゼロの使い魔」 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー スタースクリーム ダーティー・ルイズ ダーティハリー S W M29 ゼロの使い悪魔 ダブルクロス “ディアボロス”春日恭二 たのしいトリステイン 第一話~わたしがルイズです~ たのしい甲子園 たのしいトリステイン 最終回~伝説そしてさらばルイズさん~ たのしい甲子園 ターミネーター... -
魔法少女リリカルルイズ45
前ページ魔法少女リリカルルイズ ユーノはデルフリンガーを構えたまま、祭壇に向かう。 その目はルイズも見たこともないくらいに感情が濃く滲み出ていた。 その視線を受けてもなお平静を保つワルドもまた、抜いた杖を手に出口に向かう。 「なんで……」 ワルドはユーノとの距離を一歩ずつ詰めていく。 そのたびにルイズもまた、ユーノの側に行こうと後ずさった。 「なんでルイズを裏切ったんですか!ルイズを守るんじゃなかったんですか!」 「そんなことも言ったな。だが、嘘というわけでもない。僕の目的のためにルイズは必要だ。必ず守るよ」 「ルイズがそんなので納得すると思ってるんですか?」 たどり着くと、茶色いマントの小さな背中がルイズをかばった。 それを見たワルドは杖を構え、切っ先をユーノに向ける。 「納得できないかね?それでも私に任せた方がいい。君ではルイズを守ることはできない」... -
ウルトラ5番目の使い魔
「ウルトラマンメビウスTV本編終了後の世界」から「ウルトラマンA」を召喚 第1話 合体変身!! ルイズと才人 第2話 黒衣の悪魔 第3話 見よ! 双月夜の大変身 第4話 奪われた『破壊の光』 第5話 大ピンチ!! ルイズを救え 第6話 双月夜の大決闘!! 第7話 降り立つ光の巨人 第8話 ダイナミック・ヒーロー! 第9話 WEKC結成!! 第10話 変身宇宙人の謎を解け!! 第11話 危機迫る!! トリステイン王国最後の日 第12話 WEKC初陣!! 第13話 落日の決闘!! 第14話 剣の誇り (前編) 第15話 剣の誇り (後編) 第16話 間幕、タバサの冒険 第一回、タバサと火竜山脈 (前編) 第17話 間幕、タバサの冒険 第一回、タバサと火竜山脈 (後編) 第18話 遠い星から来たお父さん (前編) ... -
異世界BASARA-52
前ページ次ページ異世界BASARA ニューカッスル城外にある塔の上で、幸村はワルドの猛攻を凌いでいた。 ワルドは得意とする風の魔法を用いて上空に浮かび、そこから自在に攻撃を繰り出してくる。 それに対し、幸村は槍を手に必死にワルドの魔法を防いでいた。 いかに幸村といえど空を飛ぶ事は出来ない。それに、不用意に跳び上がれば身動きの取れない空中で攻撃を受けてしまう。 その為、幸村は防戦一方のままワルドの攻撃に耐えるしかなかった。 「どうしたカンダールヴ!?風をそんな槍1本で防ごうとでも!?」 ワルドは楽しそうに叫ぶと、「エア・カッター」を幸村に向けて発射した。 幸村は槍を翳して防ごうとする。しかし…… 「ぬぅっ!!」 ザシュ、という音と共に、幸村の体のあちこちに切り傷が出来る。 形を持たない風の魔法は、槍で防ぎきれるもので... -
男達の使い魔 第十話
急いでいかねばならぬところがある、と王大人は言った。 なぜあんたがこんなところに、と問う桃とJに、わざと焦点をすこしずらした返事が返ってくる。 桃たちが聞きたかったのは、何故王大人がハルケギニアにいるのか、ということだ。 しかし、王大人の目を見た桃は、その問いを発することができなかった。 強い光を放つその目は、その問いを拒絶していた。 ようやく驚きから立ち直ったタバサは、王大人に一つ尋ねることにした。 「どこへ向かっているの?」 「ニューカッスルなる場所だ。」 その返答にキュルケとタバサは少し目を丸める。 彼らが向かう場所もまた、王党派に残された最後の拠点、ニューカッスルなのであった。 「でも、ニューカッスルは貴族派に囲まれて、今は入れないわよ。」 キュルケが問う。 王大人はにやりと笑って答えた... -
使い魔はじめました-21
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました――第二十一話―― キラキラした宝石が散りばめられた小箱。 開いた内側には、アンリエッタの肖像画が貼られている。 「宝箱でね……」 はにかんで笑う青年は、アルビオン王国の皇太子ウェールズだ。 その中から取り出した手紙を、じっと見つめた後で、 未練を振り切るように、ルイズにそれを手渡した。 「では、これをアンリエッタにお返ししよう」 「ありがとうございます」 それを神妙な面持ちでルイズは受け取った。 今、彼女達が居るのはアルビオンにあるニューカッスル城である。 正体を明かしたウェールズに連れられ、秘密の通路を抜けてここを訪れたのだ。 手紙を懐にしまいこみ、しばらく視線を彷徨わせた後、ルイズは問うた。 「殿下。王軍に勝ち目はないのですか?」 「無い、だろうね。何しろ向こうには悪魔がついている... -
零魔娘娘追宝録 11 前編
戦火渦巻くアルビオンにて 『閃光のワルド』 の凶刃が振るわれる中 悲劇の王子 『ウェールズ・テューダー』 その死に様に少女は何を思うか? 遠くから喧騒が聞こえる。底抜けに明るい、だがどことなく悲痛なものを含んだ笑い声だ。 ここはニュー・カッスル城。アルビオン王党派最後の砦であり、明日にも喪われようとしている王国の最後に残った国土だ。 先ほどから聞こえてくる喧騒は酒席のもの。明日にもここは戦場となり、彼らは死地へと赴く。 つまりあれは、最後の晩餐というわけだった。 騒ぎの場から少... -
第6回 趙・好敵手登場!!
トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊の隊長、ワルド子爵。 全貴族の憧れの的、王国の花形スタア参上だ。趙公明は嬉しそうに目を細める。 「ほほう、なかなかの使い手のようだね、ミスタ・ワルド。 その通り、僕はプリンス・趙公明。ミス・ルイズ・フランソワーズを守護する、華麗なる騎士さ!」 「初めまして、プリンス。改めて名乗りましょう、『閃光』のジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。 爵位は子爵に過ぎませんが、ルイズとは許婚の間柄です」 なんと、ルイズの許婚とは。三女とはいえ公爵家令嬢、逆玉の輿だ。 「わ、ワルド様……何年ぶりでしょうか、お懐かしゅうございますわ」 ルイズが彼の存在を思い出す。歳は二十台半ば、優雅なプリンスとはまた違った、精悍な男性になっていた。 長身長髪で口髭を生やし、目つきは鷹のように鋭く、黒い衣装も羽帽子もビシッと決まっ... -
ナイトメイジ-22
前ページ次ページナイトメイジ 「呼んだ?」 まさに突如としか言いようがない様で少女──ベール・ゼファー──はそこにいた。 扉から入ってきたのではない。 その前にはクロムウェル達がいるからだ。 窓は? それも違う。 クロムウェル達の向かいの壁には窓があるが、そこから入ってくればわからないはずがない。 「さて、と」 なにをしたのかクロムウェルにはわかるはずもなく、突然の闖入者に驚き、ルイズにかけようとした魔法を中断してしまっていた。 「えーと……あなたが」 目を半分閉じ、代わりに口を開けてぼうっとしているルイズの側に立つと、ベルは白い人差し指で 「クロムウェルね」 クロムウェルの隣に立つ冷たい雰囲気の女性を指した。 「女装じゃないわよね。クロムウェルなんて名前だから男と思ってたけど女だったのね」 うんうんと何か納得している... -
小ネタ
小ネタ 短編・一発ネタなど。 ※召喚される側の原作のあいうえお順となっています あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 ??? あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 記憶の残滓 R-TYPE TACTICS 暴走戦艦コンバイラ(提督) 虚無の雀士 スーチーゼロ Special ・ Remix アイドル雀士 スーチーパイ スーチースティック 妖精からの伝言 アイドルマスター XENOGLOSSIA 風が揺らす翼と冠 悪魔狩り ウリエル あしたのルイズ あしたのジョー 丹下段平 一撃必殺の使い魔 あなうめくん ハラワタマン 暴れん坊使い魔 暴れん坊将軍 徳田新之助 不屈の使い魔~Love Hunter~ あやかしびと 愛野狩人 ゲヘナ・ゼロ アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ シェヘラザード 人を超えた使... -
白き使い魔への子守唄 第17話 覚醒
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 城内に入ったハクオロのおかげか、王党派はタバサの援護を始めた。 魔法の攻撃が飛び、敵の竜を落とす。 それが合図となって、貴族派の侵攻が始まる。 元々夜明けに攻撃をしかけるつもりで、攻撃の時間まであとわずかだったのだ。 王党派はタバサを保護し、タバサはハクオロの居場所を問うた。 しかし、ハクオロの情報は王党派に伝わっていなかった。 ワルドの遍在は、ハクオロを取り調べ報告へ向かった騎士を始末してから、ハクオロの前に現れたのだ。 王党派がタバサを助けたのは、純粋に貴族派の敵だと判断されたおかげである。 「ではトリステインからの使者、ヴァリエールはどこに?」 ハクオロの居場所が分からないなら、ハクオロが向かう場所へ行けばいい。だが。 「君はトリステインの者か? 身分を証明するものは―... -
ゼロのドリル 中篇
前ページ次ページゼロのドリル 三ヶ月後――。 「無理だ……勝てっこないっ!!」 総数七万のアルビオン軍を目の前にして、伝説のゴーレムであるカオガミ様の副操縦士になったギーシュはそう叫んでいた。 なぜギーシュが副操縦士になったのか。 それはルイズが自分の巨大な魔力を上手く調節できなかったからだ。 カオガミ様が傷ついたとき、ルイズは簡単な修復にも無駄な魔力を使っていた。それを見かねたコルベールが効率よく魔力を使えるよう、土のメイジを乗せれるように改造したのだ。ゴーレムのことで、土のメイジの右に出る者はいないから。 もっとも改造などと大げさな言い方をしているが、実際には三十メイルのゴーレムの胴体部分に穴を開けて人一人が座れるスペースを空けた程度だ。 「ちょ、ちょっと!! 男の癖に弱腰にならないでよ!」 自分が座る操縦席の下にいるギーシュ... -
魔法少女リリカルルイズ39
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 闇を閃光が切り裂いた。 仮面の男の杖がまさしく閃光のような鋭さでユーノの胸に迫る。 「デル・イル・ソル・ラ……」 ユーノの振り上げるデルフリンガーが仮面の男の杖とぶつかり、小さく火花を上げる。 デルフリンガーの剣先は天を向き、男の剣先も天を向く。 勢いのままにユーノは弾むように後ろに飛び退いた。 軽い男の杖の方が先に攻撃可能となる。ルーンの直感がそう教えてくれたからだ。 そして、その通りに男は風切る音を鳴らす杖を振り下ろした。 「ウィンデ」 それで男が唱えていた呪文が完成する。 杖先に突如現れた空気の固まりが槌となった。エアハンマーの魔法だ。 ユーノはさらにもう一歩飛び下がり、剣から離した左手を広げ前に突き出す。 「シールド!」 エアハンマーがシールドとぶつかる音が夜のラ・ロシェールに響く。 手をたたき合わせ... -
アノンの法則-21
前ページアノンの法則 扉を突き破った氷の槍は、真っ直ぐに礼拝堂を走り抜け、ワルドとルイズの間に突き刺さった。 「ぎりぎり間に合ったぜ、相棒」 ルイズの耳には聞き慣れた、低い男の声。 「誰だ!」 氷の槍での奇襲に、後ろに飛びずさったワルドが叫ぶ。 「いや、ウェールズ様が倒れてる。間に合ってないよ、デルフ」 破られた扉から現れたのは、ワルドに殺されたはずの、アノンだった。 「アノン!」 「バカな!? 貴様は確かに殺したはずだ!」 ワルドは困惑して叫んだ。 現にアノンのシャツの胸元は血みどろで、確かに自分の杖が胸を刺し貫いていたことを物語っている。 顔にも、杖が掠めた傷が残っていた。 「たとえ急所を外していたとしても、あれだけの深手を負って……」 アノンは不敵に笑って、答えの代わりに、手に持った杖を軽く振った。 淡い光が、アノンの頬の傷を消し去る。 治... -
ウルトラマンゼロの使い魔-011
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十一話「ゼロ暗殺計画」 凶悪宇宙人ザラブ星人 登場 道中バードンの襲撃を受けた『イーグル』号だが、ウルトラマンゼロに助けられたことで犠牲は出なかった。 そして遂に空飛ぶアルビオン大陸までたどり着くと、大陸の抜け穴を通ってニューカッスルの秘密の港に到着した。 とうとう目的の場所へ到達したルイズたちなのだが、彼女らは大量の硫黄を入手したことによるウェールズと 家臣の会話を耳に挟んで衝撃を受けた。 「これだけの硫黄があれば、王家の誇りと名誉を、叛徒どもに示しつつ、敗北することができるだろう」 「栄光ある敗北ですな! この老骨、武者震いがいたしますぞ」 何と、ウェールズたち王軍は敗死するために戦うつもりなのだった。戦力の差は百倍以上。 万に一つも勝... -
ゼロの登竜門-05
前ページ次ページゼロの登竜門 ゼロの登竜門 第二章 『土から鉄、そして鋼へ』後編 翌朝、ギーシュは一足先に礼拝堂へと来ていた。 礼拝堂に入った途端、ヴェルダンデはその背中から飛び降りて、壁をカサカサと上った。 そしてその場でピタリと止まって微動だにしなくなった。 「やぁ、もう来てたのかい」 皇太子の礼服を身に纏ってウェールズが現れる。 紫のマントが王族の象徴、そして頭に載せた帽子には王家の象徴たる七色の羽がついている。 「君は………よかったのかい?」 「………はい?」 ウェールズから声をかけられてギーシュは素っ頓狂な声を上げた。 「ミス・ヴァリエールは、君の恋人だったんじゃないのかい? それが結婚するということになって……」 「ぼくとルイズはただの友達ですよ。特別な感情はありません」 ギーシュの言葉に、ウェールズは驚いた表情... -
デュープリズムゼロ-20
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第二十話『新たな魔法』 「ワルドォッ~~~~~~~~~~~~!!!!!!」 窮地に陥っていたルイズの耳に聞き慣れ親しんだミントの声が聞こえた。 何故アルビオンを発っているはずのミントが此処に居るのか?何故ワルドを既に敵視しているのか?等、疑問を浮かべようとすれば幾らでも思い浮かぶだろうがルイズは今そんな些末事を気になど出来ない。 ルイズの視界の先で礼拝堂の扉を蹴破ったミントは脇目もふらず走り出すとワルド目掛けて跳躍し、必殺の跳び蹴りを放つ。 (ミント…来てくれた。) その勇ましい姿が安堵を与えルイズのギリギリまで張り詰めていた緊張の糸を緩め、目からはまるで関を切ったかのように止めどなく涙が溢れ出した。 ミントの跳び蹴りをワルドは半身を反らせる様に最低限の動作で回避し、驚きもそこそこに油断無く目の前の少女... -
ナイトメイジ-16
前ページ次ページナイトメイジ 「空賊だ!」 誰が発したのだろう。 その声と共に甲板は急速に慌ただしくなる。 ある者は帆にとりつき、ある者はロープを持ち、またある者は風石をため込んだ船内に駆け下りていく。 たたまれていた帆が音を立てて広がった。 途端にフネの速度が慣れていないルイズにもわかるほどに上がる。 今までの風石を節約する飛びかたから風石の消費を覚悟してでも速度を重視する飛び方に変えたのだ。 だが、それでも安心はできなかった。 空賊船で舵を握る男はマリー・ガラント号の帆が急速に広げられていく様を見ていた。 「やはりそう来るだろうな」 海賊に襲われた輸送船が取り得る逃走方法は限られている。 その一つが比較的大きな雲に隠れてしまうことだ。 通常ならアルビオンへの衝突防ぐためにそんな目をふさぐようなことはしないのだが、空賊に襲われたのならしかたが... -
ベルセルク・ゼロ-27-1
前ページ次ページベルセルク・ゼロ それは突然だった。 『あの最悪の映像』を最後に失われたはずのガッツの右目に映りこむものがあった。 倒れ付す王子、ウェールズの姿。眼前に迫り来る白い仮面の男。哄笑に歪むワルドの顔。 伝わってくる感情はただ、恐怖。 聞こえてきたのは自分の名を呼ぶ声。 今、ルイズの身に何起こっているのかはわからない。 だが――気付けば、ガッツは駆け出していた。 まったく面倒なことだ、と舌を鳴らしながら。 「……!!」 何だろう。声が聞こえる。 「……ズ!!」 よく聞き取れない。何を言っているんだろう。何だかとても必死な様子だけれど。 「ルイズ!!」 ああ、わかった。私の名前を呼んでいるのか。 ……。 「ッ!?」 ルイズは目を開けると慌ててその体を起こした。 何が... -
鋼の使い魔-40
前ページ次ページ鋼の使い魔 丘の中腹にへばり付くように飛翔機は墜落している。斜面を茂る林の中、腹をこすりつけて落ちた機体は木々に挟まれ止まっていた。 身体を捻って機体と地面の隙間から、ギュスターヴは脱出する。片手には何とかデルフを掴んでいられた。 「流石に死ぬかと思ったな…」 「運が悪ければぺしゃんこだぜ?まったくよー」 悪態の尽きないデルフを腰に挿し林から出たギュスターヴに、丘の上から見下ろせる戦場の全景が入ってくる。 「…思ったより戦況が良くないな…」 トリステイン軍が北に位置し、アルビオン軍が南、背に村を負った形になっているのがギュスターヴには見えた。 (タルブを守る戦でタルブから切り離されてしまっている…よくないな) アルビオン軍はこのままタルブに入り込むことが出来てしまうのだ。それではいよいよトリステインに勝ち目がなくなってしまう。 …... -
ルイズと剣狼伝説第二部-12
ワルドはロムを蛇の様な目で睨み付けた。 「貴様・・・・・・・・、どうやってあそこから・・・」 濁った声で呟くと、ロムより先に飛び出してきた、銀色の螺旋が付いた車に目が付いた。 「まさか・・・・・・、そこにあるマジック・アイテムが!?」 「オイラはマジック・アイテムなんて名前じゃないぞ!悪党!!」 車から声が発せられる。そして車体から腕が伸び、足が伸びると立ち上がり、土がついた銀色の螺旋の根本から赤いバイザーが表れた。 「オイラの名前はドリル!ロッド・ドリルだ!」 ドリルが怒鳴り声をあげると、ワルドは絶句した。 (ば、馬鹿な!仲間が居ただと!?このアルビオンに!?いやしかし、どうやってあの鎖を!?) ワルドが怪訝な顔で思考していると、ロムは目を見開き、口を開いた。 「ワルド!貴様よくもルイズを騙したな!」 礼拝堂に響き渡る声によって、思考から我に帰... -
ゼロの黒魔道士-26
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「光り輝く使い魔、か」 「まさに『神の盾』と呼ぶにふさわしい」 「その力を失うのは惜しいな」 「今も、俺に仕える気はないのだな?」 「主共々生かしてくれてもいいが」 5人のワルドが、嫌悪感しかもたらさないセリフを次々と続ける。 周りを取り囲まれて、間合いをゆっくりと取りながら聞こえるそれは、 嫌悪感と合わさってさらにゆらゆらと揺れて聞こえた。 「誰が、お前になんか!」 デルフをまっすぐ構えて気持ち悪くなるのをごまかした。 「(おい、相棒、大丈夫か?ちーっと足がやべぇんじゃね?)」 デルフが小声で話しかける。 ありがたいことに、『ガンダールヴ』の力か、 両手の怪我は気にならない程度になっている。 でも、左足は……深く傷つけられて、思うように動かない。 正直に言えば、絶好調とは言えない状況だ。 でも……... -
異世界BASARA-51
前ページ次ページ異世界BASARA ニューカッスル城内は騒然としていた。 突如として、上空に浮かぶ戦艦レキシントン号が砲撃を開始したのである。 さらにレコン・キスタの兵がなだれ込み、戦闘の準備もままならない王軍に襲い掛かっていった。 「こいつぁ大砲だぜ相棒、連中もうおっ始めたみたいだな」 砲撃で揺れる中、幸村の背中のデルフリンガーが落ち着いた様子で言った。 「攻撃は明日って話だったが……ありゃ嘘だったのかねぇ……ところで相棒、さっきからどうした?」 ふと、デルフは左目を押さえている幸村に不思議そうに尋ねた。 「ワルド殿が……ワルド殿が見える」 幸村は、自分の左目に映る光景に驚く。まるで右目と左目が、それぞれ違うものを見ているようだった。 「これは……拙者の目はどうしてしまったというのだ!?」 「ああ、そりゃあ娘っ子の視界だろ... -
零魔娘娘追宝録 11 後編
そして再び仕切りなおし。また戦場はぐるぐると動き回る。 ルイズが魔法の先読みの種明かしをしたせいか、ワルドの動きはより慎重になっている。 ある程度自分の動きを読まれることを前提とし、どう動いても全体を攻めれるようにしたもの。 しかしそれはどこか硬直的であり、それまでの流れるような動きとは違う。 静嵐はそこにつけこもうとし、ワルドもまたそれを誘いにしようとしていた。 『来るわよ、セイラン。右前方、ウインドブレイク! デルフを――』 ルイズの言葉に反応し、静嵐がデルフを掲げようとする。だがその静嵐に迫るものがあった。 「させん!」 白仮面をつけたワルドが空気の渦を纏った杖で静嵐に斬撃を浴びせる。 静嵐は咄嗟にそれをデルフリンガーで受け、そのまま弾こうとする。だが、 「ぐっ……!」 相手の攻撃が重い。ルイズの膂力では受け止めきれない力で押さえつ... -
ウルトラ5番目の使い魔-82
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第82話 アルビオン決戦 烈風vs閃光 (後編) 古代怪鳥 ラルゲユウス 円盤生物 サタンモア 登場! 地上へ向かって艦砲射撃を加える戦艦レキシントンをはじめとするレコン・キスタ 残存艦隊と、それを全力で迎え撃つアルビオン王党派とトリステイン連合軍。 レキシントンに一〇〇門近く搭載された新式カノン砲が火を噴くと、地上で身を 隠す兵隊が何人か伏せていた穴ごと掘り起こされて粉砕されるが、王党派軍も 新型高射砲や制空権を確保した竜騎士隊で応戦し、この大型戦艦や護衛艦艇に ダメージを与えていく。 だが、彼等のはるか上空では、それらとはまったく次元の違う戦いが繰り広げられていた。 「はっはっはっは! 遅い遅い! 『烈風』の異名はその程度ですかな?」 「ほざけ、速さだけが空中戦ではない... -
ときめきメモリアル0-10
ルイズの抱える『爆弾』が暴発しかねない勢いらしい。 最近、あまり構っていなかったのが原因の様だ。 マルコリヌからもたらされた情報によって、そのことを知ったぼくは、ルイズの心をケアする為に奔走した。 しかし、意外なところから差し延べられた手によって、ぼくはその責務から開放されることになる。 ルイズの婚約者を名乗るワルドという男が現れたのだ。 ぼくは心の中で年上のワルドさんに向かって両手を合わせた。 なんだか、最近のぼくは怖いくらいについている。今なら始祖ブリミルの御威光を感じられそうな気がした。 おまけにワルドさんはかなりの実力者で、王国内でそれなりの地位に就いているようだった。 この人ならルイズを幸せにしてくれるだろう。 そんなことをぼんやりと考える平和な日々は、トリステイン王国が姫殿下アンリエッタの密命によって、あっさりと瓦解した。 ぼくとルイズは... -
SERVANT'S CREED 0 ―Lost sequence― -18b
前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― ルイズに対するワルドの剣幕を見かねたウェールズが、間に入ってとりなそうとした。 「子爵……、きみはフラれたのだ、ここは潔く……」 が、ワルドはその手を撥ね除ける。 「黙っておれ!」 ウェールズは、ワルドの言葉に驚き、立ちつくした。ワルドはルイズの手を取った。 ルイズは、まるで蛇に絡みつかれたかのように感じた。 「ルイズ! きみの才能が僕には必要なんだ!」 「わたしは、そんな才能のあるメイジではないわ」 「だから! 何度も言っているだろう! 自分で気が付いていないだけなんだよ! ルイズ!」 ルイズはワルドの手を振りほどこうとした。しかし、ものすごい力で握られているために振りほどく事が出来ない。 苦痛に顔を歪めて、ルイズは... -
白き使い魔への子守唄 第16話 心の在り処
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 皇太子ウェールズに手紙を届け、そしてウェールズから手紙を受け取り、任務を果たしたルイズ。 王党派、最後の夜、最後の宴の最中、ベランダから双月を見上げる。 ――ハクオロは無事かしら? 桟橋の階段でライトニングクラウドを受け倒れたハクオロは身動きひとつしなかったが、 デルフリンガーがまだ生きてると叫んで教えてくれた。 とはいえあのまま放置されたとしたら危うい。 クスカミの腕輪で仮面のメイジを撃退したが、他に刺客がいるかもしれないとワルドに言われ、 結局ハクオロを見捨てるような形で船に乗ってしまった。 キュルケ達が何とかしてくれていたらいいけれど。 「ここにいたのかルイズ」 そこにワルドがやって来て、明日、ウェールズに式を上げてもらう約束をしてきたと言った。 「式って?」 「結婚式だよ。僕とルイズの... -
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-16
前ページ次ページ炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!! 次回予告 「バルカだよーん。ルイズ思いつめすぎちゃって空回り。それじゃワルド子爵にも相手にされないよ。気楽にいこうぜ、アミーゴ!」 「ルイズ、負けないで!」 「GP-16 子爵ノホンネ ――GO ON!!」 ウェールズ・ケガレシア達は、結婚式会場でルイズ達の登場を待っていた。 神父役・ウェールズがブリミル像前で静かに待っている。 ケガレシア達とキュルケ達は2つの長椅子に分かれて座っていた。 「このような晴れ舞台なのだから礼装を着ないかね?」 そう一同はウェールズに質問されたが全員やんわり断った。 戦争の準備で忙しいようでここにいるのはこの7人だけだ。ウェールズもこれが終わったらすぐに向かうという。 「ミス・ケガレシア」 「何でおじゃるか?」 ... -
ゼロの使い魔0083サーヴァントメモリー-2(2)
この非常時に結婚式を挙げるなどとは常軌を逸している。 例え、ウェールズに媒酌を頼みたかったとしてもだ。 ガトーの価値観で言えば、死を前にした戦士に対して、そのような事を頼めるはずはない。 ならば、別の目的がある。あの時と同じだ。 シーマ率いる部隊がグワデンを制圧し、デラーズを手土産に連邦に寝返った時と。 つまりは、狙いはウェールズの捕縛なり殺害。当然、ルイズもその内に入っているはずだ。 「間に合うか…?いや間に合わせてみせる!」 その心中たるや、ソロモン襲撃時にMk-82の発射を阻止すべく追いすがってきた、コウ・ウラキにも匹敵する。 (デラーズ閣下…!) あの時はノイエ・ジールとグワデンの艦橋という手の届かない場所だったが、今は違う。 だが、遅れれば、あの時の再現だ。 デラーズは死を覚悟し、自らの死を乗り越えて行けと言ったが 20にもなっていないルイズにそのような物... -
ゼロと怪傑
私ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、栄えあるトリステイン王国の公爵家の三女である。 規律に厳しい母カリーヌとラ・ヴァリエール公爵の間に生まれ、エレオノールとカトレアの二人を姉に持つ、今年16に成った淑女だ。 公爵家に生まれ、母譲りのピンクブロンドの髪と、貴族の血の中でも際立つ容姿を持つ、正に人生の勝ち組だ。 だが、そんな私にも唯一にして最大の弱点がある。 それは、胸が…… ッンフン! ッンフン! 訂正。 多少は弱点を持つ私だが、最大の弱点がある。 それは、魔法が使えないという事だ。 コモン、系統の区別なく、全ての魔法を行使すると爆発が起こるのだ。 爆発の規模は、詠唱の長さとその時の気分により変化する。 よって、いま私の周りが穴凹だらけになり、気絶している太めの同級生が居たとしても不思議なことではなく、寧ろ必... -
マジシャン ザ ルイズ 3章 (2)
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (2)心の傷 神聖アルビオン共和国皇帝クロムウェルの秘書ミス・シェフィールド。 彼女は今、一人女豹のように森を疾走している。 背後からは執拗な追跡者の影が迫る。 そういう意味では、今の彼女は女豹というよりは、狩人に追い立てられる兎そのものだ。 ―はははは、どこへ行ったのかなミス・シェフィールド― 森の奥から楽しい追いかけっこに興じる子供のような、楽しそうな声。 どうやら彼女が先頃放ったガーゴイルは既に倒されたらしい。 ミス・シェフィールドはガリア国王ジョゼフがレコン・キスタに送り込んだ間諜である。 いや、間諜という表現では適正ではない。 彼女こそ裏からクロムウェルを操り、延いてはレコン・キスタがアルビオン王国を打倒するという演... -
蒼い使い魔-24
前ページ次ページ蒼い使い魔 「我が系統は風!何故、風の魔法が最強と呼ばれるのか、その所以を教育してやろう!」 そう言うとワルドはルーンを唱え出す、それを中断させるわけでもなくバージルは身動き一つしない。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 ワルドの呪文が完成された。するとワルドの体が、風で霧が揺らぐようにブレ始める。 バージルの目の前でワルドの体が分裂し始める。 一人……、二人……、三人……、四人……と別れ、ようやくワルドは元の形へと戻る。 本体を合わせて五人のワルドがバージルを取り囲んだ。 「へっ…遍在!?」 ギーシュが驚いたように声を上げた。 「風のユビキタス(遍在)……。風は遍在する。風の吹くところ、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」 ワルドの分身は、すっと懐から、真っ白の仮面を取り出すと、顔につけた。 「あの愚鈍な男は貴様だった... -
ゼロのエルクゥ - 17
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「ついに来たか!」 アルビオン国王、ジェームズ一世は、部下からの報告にしわがれた声で気勢を上げた。 「はっ! 『レコン・キスタ』総司令官、オリヴァー・クロムウェルの名で、明日の正午に全面攻撃を開始するとの次第、伝えて参りました!」 片膝を付いた衛兵が、威勢良く報告の声をあげる。 「恥知らずの坊主風情めが。言いおるわい」 「その連中にここまで追い詰められているのは僕達さ、パリー」 「腹立たしい事この上も無きですな。しかし、こちらには殿下のもたらした硫黄がございます。せめて死に際の恥ぐらいは雪ぐ事が出来ましょうぞ」 「めでたい事だ。これは今夜の宴が楽しみだな!」 「ほほ、早速準備させませぬとな。ほれ! 祝宴の支度じゃ! ぼやっとしとらんと各部に通達せい!」 「は、はっ!」 パリーの一喝に衛兵が... -
ゼロのペルソナ-13
前ページ次ページゼロのペルソナ 始祖ブリミル像が置かれた礼拝堂には3人の人物がいた。 一人はウェールズ皇太子。3人だけの結婚式を取り仕切っている。 一人はワルド子爵。この結婚式の新郎。 最後の一人はルイズ。新婦である。 ルイズはぼんやりと考え込んでいた。 なぜ自分は姫さまの手紙を受け取りに来た戦場で式を挙げているのだろう? 式の執り行いをしているウェールズはアンリエッタ姫の大切な人、おそらく、いや間違いなく恋人であろう。 なぜ彼はにこやかに他の人間の結婚を祝福をしているのだろう? 彼がこれから向かうのは恋人のいるトリステインではなく死を敷き詰めた戦場だというのに。 傍らに立つのはワルド。ちらりと見ると、彼はにこりと笑いかけてくれる。 なぜ自分は結婚するのだろう? 「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名において、こ... -
るろうに使い魔-22
前ページ次ページるろうに使い魔 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 そのルーンと共に、ワルドは新しく四体の偏在を呼び寄せる。 しかし、陣形を少しだけ変えている。剣心から遠のく形で、広がるように囲んでいた。 「君は接近戦が主のようだからね、卑怯な手と君は言うだろうが、使わせてもらうぞ」 そして、本体の方は囲んだ偏在の中心に、つまり剣心と一対一の状態を作っていた。 (杖で切り結ぶ傍ら、偏在が援護射撃をする気か…) 剣心は素早く思考を張り巡らせる。 ご丁寧に、その内の一体は、それとなくルイズ達に近づいている。彼女たちが妙なマネをしたら、素早く撃ち抜く気なのだろう。 「構わんさ、卑怯な手だろうが何だろうが、好きに使うがいい。たが―――」 しかし剣心は、悠然と逆刃刀を構える。これほどの陣形を前にしても、不安や恐怖などない、ただ、目の前の敵を倒す怒りで燃えて... -
ゼロの使い-09
前ページ/ゼロの使い/次ページ 「面白い。魔法を封じられたメイジに、このグリフォン隊隊長を殺せるか見せてもらおう。」 「裏切り者の分際で、過去の肩書きを名乗るとはな。」 「行くぞ!!」 ワルド達がエア・ニードルで斬りかかって来る。彼の世界で『真空切り』と呼ばれる技に酷似した攻撃をメディルは華麗な動きでかわしていく。 「どうした!?大口叩いておきながら、ただ逃げるだけか!!?」 「いや、貴様の実力を測っていたのさ。こっちの世界に来て身に付けた古代魔法の威力を試す実験台に相応しいかどうかを。」 言い終わるが否や、メディルは両手にそれぞれ別の呪文を発動させた。 「左にメラゾーマ、右にベギラゴン・・・合体魔法!閃熱大炎・メゾラゴン!!」 二つの呪文が交わり、先程のメラゾーマなど基準にすらならぬほど強力な劫火が五人のワルドを飲... -
SnakeTales Z 蛇の使い魔-18
前ページ次ページSnakeTales Z 蛇の使い魔 「貴様…『レコン・キスタ』か…。」 ウェールズがゆっくりと地に伏せる。 口からは血を噴き出し、おそらくは助からないであろう状態だ。 ルイズは口を押さえて、その光景を見つめていた。 「三つ目はそう。ウェールズ、お前の命だ。」 冷酷な笑みを浮かべるワルド。 その後、ルイズに向き直り、杖を構えた。 「ワルド…貴方…!」 怒りに身体を震わせるルイズ。 「変わったわね!ワルド!」 「そうかもしれん。だが、ここでそこにいたる経緯を話すつもりは無い。」 杖を掲げ、呪文を詠唱し始めるワルド。 その様子をキッと睨み返すルイズ。 見上げた精神力だ、と内心感心するワルド。 だが、情けはかけない。 「これはゲームだ。拷問ではない。苦しくなったら服従しろ。」 「…死んでも... -
虚無と狼の牙-13
前ページ次ページ虚無と狼の牙 虚無と狼の牙 第十三話 空が白んでいく。 ウルフウッドは夜明けのアルビオンを一人、城のバルコニーから眺めていた。あの晩餐の後、また部屋の戻る気分ではなかった彼は、こうして朝までずっと空を眺めていた。 「長い――今日が始まるな」 ぼそりと独り言をつぶやく。今日これから起こるべき事がまるで夢のように感じられる。しかし、そのポケットにはしっかりと、ウェールズから託された指輪の感触がした。 「相棒」 一人目を閉じたまま何かを考え込むウルフウッドにデルフリンガーが話しかける。 「なんや」 「馬鹿なことは、考えるなよ」 「馬鹿なこと?」 デルフリンガーは少し間を置いた。 「連中のために一緒に戦おうとか、そういう類のこった」 「悪いけど、ワイはそんなお人好しちゃう。いつでも、自分のことだけでいっぱいいっぱいや」 ウル... -
SeeD戦記・ハルケギニア if situation
ワルドの振り下ろした杖の先、ウェールズの胸に刺さる軌道だったそれは、硬質の音を立てて不思議な光沢を放つ刃に阻まれた。 その刃の向こう側に刺すような視線を見つけ、ワルドは反射的に身を引く。直後、爆発の轟音と共に青い刃が振り抜かれた。 「……式の間、敵の足止めをするのではなかったかね?使い魔くん」 「何度も言わせるな。俺は使い魔じゃない。傭兵だ」 ガンブレードを振り抜いた体勢から、再び正眼に構え直すのは、スコール・レオンハート。 「ス、スコール!?」 「……素早い動き、助かったよ。ミスタ・レオンハート」 「皇太子、クライアント共々下がっていてください。子爵は俺が相手をします」 「ああ」 後ろへ軽く目配せして、未だ惚けたままのルイズを連れて後退するよう頼む。 『婚約者だとか好きだとか、散々女の子の心を弄んで!許せない!』 ざわざわとスコールの頭の中でジャンクション... -
竜が堕ちゆく先は-4
馬の蹄が無数に大地を踏みしめる音が聞こえる。竜の風を切る羽ばたきが聞こえる。 鉄の鎧がぶつかり合う音が聞こえる。整然とした軍靴の生み出すの行進の音が聞こえる。 剣のぶつかり合う音、杖のぶつかり合う音が聞こえる。怒声が、悲鳴が聞こえる。命の消える音が聞こえる。 それら戦場が生み出す音楽をBGMに少年と男が戦っている。少年は片刃の長剣、男はレイピアのような杖で。 白の王国アルビオン、ニューカッスル城は今まさにレコン・キスタの軍勢に飲み込まれようとしていた。 少年と男は短い時間ではあるが仲間だった。王女の依頼を実行するため様々ないさかいを繰り替えしながらも 少年は男を自分以上に強く、頼りになると渋々ながらも認めていた。 しかし、この土壇場で男は裏切った。 男は一人ではない。鏡に写したかのように寸分に違わぬ姿の男が四人。 風が最強たる理由、風の遍在である。対して少年は一人。 ... -
ルイズと無重力巫女さん-25
前ページ次ページルイズと無重力巫女さん レコン・キスタの奇襲にニューカッスル城は混乱の渦中に叩き落とされた。 容赦ない砲撃に城壁はおろかその周囲にいた者達が巻き込まれた。 破壊された城壁の下敷きになる者や吹き飛ばされ壁に叩き付けられた者までいる。 もはやニューカッスル城には安全な場所と無傷な場所は存在しない。 レコン・キスタからの砲撃はまるで積み木の城を一気に崩すかのようにニューカッスル城を破壊していく。 その内大砲から発射された砲弾の一つが掘っ立て小屋の火薬貯蔵庫に直撃し、貯め込んでいた黒色火薬が大爆発を起こした。 明日の決戦にと急ごしらえで作られた貯蔵庫は、皮肉にもその火薬を持っていた王族派の者達に牙をむいた。 たちまちニューカッスル城の各所から煙と炎が上がり、遠慮無くニューカッスル城を赤色に染め上げていく。 時を見計らって城内に入ってきたレコン・... -
ゼロ・HiME19b
前ページ次ページゼロ・HiME 「貴族派! ワルド、あなた! アルビオンの貴族派の仲間だったのね!」 ルイズは震えながら怒鳴った。ワルドは裏切り者だったのだ。 「トリステインの貴族であるあなたがどうして!?」 「『レコン・キスタ』はハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がった貴族の連盟さ。ハルケギニアは我々の手で一つになり、『聖地』を取り戻すのだ」 「昔のあなたはそんな風じゃなかったわ! 何があなたを変えたの!」 「月日と奇妙なめぐりあわせだ。それが君の知る僕を変えたのだろう……しかし、それを悔やんだ事はない」 そう言ってワルドは風の魔法『ウインドブレイク』をルイズ目掛けて放つ。静留がルイズを庇うように間に入ってデルフを掲げるが、勢いを全てを殺すことが出来ずにルイズもろとも床に転がる。 「残念だよ、... -
狂蛇の使い魔-16
前ページ次ページ狂蛇の使い魔 第十六話 明くる日。 朝食を済ませたルイズは、「見てもらいたいものがある」とワルドに呼び出され、宿にある中庭へとやって来ていた。 宿の裏にあるその場所は、かつて軍の訓練場として利用されてきたという。 さすがに大人数の軍隊全員が収まるほど広くはないが、小規模の訓練であれば充分通用するだけの大きさはあった。 今では宿の物置にでもされているのか、あちこちに木箱や樽が置かれている。 ルイズが宿からの階段を降りると、中庭の中央にワルドが立っているのが見えた。 早足で彼のもとへと駆け寄る。 「やあ、ルイズ。いきなり呼び出してすまなかったね」 ルイズに気づいたワルドが、彼女に向けてにっこりと微笑みかける。 「ワルド様、見てもらいたいものというのは……?」 「ああ、実は彼から決... -
とある魔術の使い魔と主-24
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 「貴様のその手、よくわからんがどうやら魔法を打ち消すようだな」 起き上がったワルドの第一声であった。 唇が切れたのか、血が流れている。さらには意識が少しばかり飛んでいたのか、片手で頭を抑え、左右に振った。 当麻は返事をしない。わざわざ返答する必要性がないからだ。 ふむ、と黙っている当麻の様子を見てワルドは呟く。 「ならばこちらも本気を出すしかあるまい。何故、風の魔法が最強と呼ばれるのか、その所以を教育いたそう」 当麻はワルドの言葉に耳を傾けた。幻想殺しによって全ての魔法は打ち消されるとわかったのに、余裕の表情を浮かべている。 つまり、次放つ魔法はそれだけ彼にとって自信があるという事。逆を言えばそれさえ打ち倒せば勝てるという意味だ。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 呪文が紡がれる。当麻は、再び駆けた。それだけの呪文な... -
るいずととら第二章-10
>>back >>next ルイズは体をピクリとも動かせず、ただ見ていた。 目の前には、アルビオン皇太子ウェールズの死体が横たわっている。 腕を負傷しながらも、ここまで逃れてきた皇太子の胸を、ワルドは風の刃で貫いた。二つ名の『閃光』に恥じぬ、一瞬の早業だった。 一撃で心臓を貫かれたウェールズは、ごぼっという音を立てて口から大量の血を吐き出し、丸太のようにゴトンと音を立てて転がる。 「王族といえども、死ねばただの肉だな」 そう呟くと、ワルドは薄く笑った。だが、その目に宿る冷たい光は何の感情もうつしていなかった。憎しみも怒りもない。花を摘むように、ただ目の前の男を殺しただけとでもいったように見えた。 ルイズは何度も何度も絶叫した。しかし、口からは声一つ漏れない。目を背けることさえできない。指一本動かせない。 (助けて、助けて、助けて、助けて……!)... - @wiki全体から「超神ネイガーVS閃光のワルド 「遠い風の中で豪石!」-01」で調べる