【怨讐】ジェロニモ
| <タイプ> |
<狂戦士> |
タイプ |
バーバリアン |
| 種族 |
人獣 |
ジョブ |
ディフェンダー |
| HP |
500 |
ATK |
70 |
| DEF |
70 |
コスト |
50 |
| アビリティ |
| 召喚 |
サモンマナ |
| 覚醒 |
なし |
| 超覚醒 |
ユーズマナW |
不毛の荒野を、乾いた夜風が吹き抜ける。
人を寄せ付けぬ赤茶けて痩せた大地、不格好に切り立った断崖の頂に、
ひとつ、風に揺らめく小さな炎があった。
それは、小さな焚火――
パチパチと弾け、弱々しく周囲を照らすその光の前に、ジェロニモは静かに座っていた。
穏やかとも、無ともいえる表情を浮かべ…ただ、繰り返し、時折細い小枝を折っては炎に投げ入れる。
ザリッ――背後で、拍車つきのブーツが地を踏みしめる音がしても、ジェロニモは、そうしていた。
「…よぉ、いい夜だな。随分と静かなとこにいるじゃねぇか……町はキライかよ?」
そう言って、鼻歌を歌いながらのんびりジェロニモの横を素通りし、焚き火の向かいに立った男――
“悪魔の左”、ビリー・ザ・キッドは、ホルスターに収めた銃を引き抜き、
そのまま、焚火を挟んだジェロニモの向かいに腰を下ろした。
「オレは好きなんだけどな、町…
どうせ騒ぐならよ、うっとおしいくらいのギャラリー背負って派手にやりてぇ。
好き勝手やって見せつけて、うるせぇ奴がいたらバン!、ってな」
カチャカチャと小気味良い音を立て、リズミカルに愛用の魔銃の手入れをしながら、ビリーは言った。
「…これはただの復讐だ。必要なのは、オレとお前だけ…他には何も必要ない」
ジェロニモはまた小枝を炎に投げ入れながら、そう答えた。
「まぁ、テメェがやる気ならオレは構わねぇけど。
実際、イイ空気出してるぜぇ…オレを絶対ぇブッ殺すって、本気で思ってるのがわかる…
『もしかしたら負けるかもしれねぇ』ってオレをちょっとビビらせるような、そういう空気だ」
「……」
「あ~あ、こんなことならテメェのお仲間をもうちょい残しといてやるんだったぜ。
せっかくの楽しいゲームも、今夜限りじゃ寂しいじゃねぇか…
残しときゃあよ、またテメェみたいなヤツと遊べたかもしれねぇのに…だろう?」
「…オレの妻と子を殺したのも、貴様にとってはゲームだったのか」
「そうさ、それがオレだ。“悪童”はいつだって遊びに飢えてるモンなのさ――
それ以外は、何もいらねぇ」
静かなジェロニモの問いに、ビリーは飄々とそう答えた。
ガチンと撃鉄を跳ね上げてその調子を確かめた後、シリンダーを開き6発の魔弾を装填する。
そして、手癖のように勢いよく腕を走らせたシリンダーをガチャッと手首のスナップで戻すと、
ゆっくりと立ち上がった。
そのままぐっとのけ反るようにして、ビリーは夜空を見上げた。
「星が良く見えるぜ…寒くなってきやがったな。おしゃべりはもういいだろ、さっさと始めようぜ。
なあ……あ、そういやぁよ、テメェ、名前なんていうんだ?」
ジェロニモは、パキリ、とひとつ枝を折り…下を向いた。
「お前のためにつけた復讐の名は、“ジェロニモ”だ」
その時、彼の顔に浮かんだもの――復讐を誓ってから今まで、ずっと忘れていたもの――
彼は、笑っていた。
怒るでも、罵るでも、蔑むでもなく、ただ、心から…笑っていた。
――精霊よ、感謝する…今度こそ辿り着いた…
無残に殺された妻と子の敵に、その血をあの子らと無念と、精霊の大地に捧げよう。
ジェロニモが戦斧に手を伸ばし、立ち上がる――同時にビリーが撃鉄を起こす。
焚き火を挟み目を合わせる二人。
近い――どちらの得物もその命に鎌が届く。空気に、痺れるような緊張が走る。
――パチンッ
小さく薪がはじけた。
瞬きの間もなく、下から振り上げたジェロニモの剛戦斧がビリーの右肩を裂く。
まさに同時、一瞬の遅れも無く、ビリーの魔銃がジェロニモの左肩を打ち抜く。
ほぼゼロ距離、しかし二人は止まらず、後ろに下がる様子すらない。
ジェロニモは振り上げた戦斧をそのまままっすぐにビリーの眉間へ――
ビリーはその銃口をジェロニモの眉間へと向け――ガィィィィィン!!
ふたりの攻撃の死線が寸分違わず重なり、互いの武器を弾き合う。
そして同時に、二人は目を細めた。
見ると、そのわずかな間に、ふたり共に、先ほどの傷が消えていた。
「…へっ、何だそりゃテメェもかよ! やんちゃな体しやがって」
「お前とはちがう…精霊の加護だ、悪魔め」
短い言葉を交わし、再び二人の武器が相手の命への距離をつめようとしたその時――
――キャインギャイィィィン!!
2発の弾丸に、ふたりの武器が同時にはじかれた。
「ハ~イ、二人とも探したわ。ギリギリ間に合ったってところかしら?
お兄さんたち、決闘はおあずけよ」
煙をたなびかせるロングバレルの魔銃――現れたのは、かつてジェロニモと戦った賞金稼ぎ、
“災厄を運ぶ風”、カラミティ・ジェーンだった。
二人は彼女の姿に目を向けることも武器を下ろすこともなく、互いに視線を預けたまま口を開く。
「…あの時の女か…何をしに来た」
「今は取り込み中だぜ、夜の相手が欲しいなら明日まで待ちな」
「ハッ、このあたしに言うわね。言ったでしょ、この決闘に関することよ」
「……」
「……チッ」
「ジェロニモ、あんたの家族の仇のこと、あたしずっと調べていたの……」
ジェーンが言いかけた時、ビリーが焚き火を蹴り上げた。
3人の間に吹き上がった火の粉が、それぞれの顔を明るく照らす。
「ヘイ クソ女! 聞こえなかったか? 後にしろって言ってんだ!
まったくよぉ、女っつーのはなんでいつも男の真剣勝負を邪魔しやがるんだ?」
「何よビリー、嫌に余裕がないじゃない。
ダサいわね…悪童ボウヤはウソがバレるのが怖いのかしら?」
「オイ、口に突っ込んで欲しいのか? なら一人でやんな。
チッ…これ以上シラけさせんじゃねぇよ」
舌打ちするビリーをよそに、ジェーンはジェロニモの横顔を見つめながら、真剣な表情で続けた。
「ジェロニモ…殺されたあんたの家族や仲間の体は、無残なくらいに痛めつけられて、
原型も留めてないものがほとんどだったそうね。
…でもこの悪童はね、その魔銃でしか殺しはしないの……この意味がわかる? つまりね――」
パチンと、燃え残った焚き火から火の粉が舞う。
「――あんたの仇は、このビリー・ザ・キッドとは別にいるわ」
| 身長 |
1.90[meter] |
| 体重 |
85[kg] |
| 青年名 |
あくびをする人 |
| 大戦斧の名 |
『風を割る遠吠え』 |
| 幼馴染 |
ツームーンズ |
| 得意料理 |
ペミカン |
| イラストレーター |
碧 風羽 |
最終更新:2017年04月06日 18:20