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ミカエル

<タイプ> <大天霊> タイプ エンジェル
種族 神族 ジョブ アタッカー
HP 600 ATK 100
DEF 100 コスト 70
アビリティ
召喚 リジェネ
覚醒 リジェネ
超覚醒 大天使聖ミカエル
黒く染まる月が太陽を覆い隠したとき、地上は闇に包まれた。
暗闇に染まる空を白き羽を輝かせた印の御使いたちが舞い、そして高らかに角笛を鳴らした。

角笛の音に誘われ、巻き起こる嵐が雷雲を呼ぶと、暗闇を切り裂く激しい稲妻が地上へと落ちた。

すると見よ。大地は悲鳴を上げ、その震えは自らに大きな裂け目を生みだした。
無数の子羊らが、あるいは狼までもが、ある者は主に救いを求める言葉を、
またある者は主への恨みの言葉を叫びながら、その裂け目へと呑みこまれていった。

そして、貪欲に贄を喰らったその裂け目から、嗜虐に猛る血のごとき溶岩が吹き出し、
街を呑みこむと――地獄の窯の蓋は開かれた。

獄炎吹き上げる窯の中から、黒き羽を震わせた地獄の使いたちが地上へと踊り舞い、
そして窯の底から現れた最後の闇滴――黒き羽たちの翼無き王サタンは、
光を閉ざした天に舞う、ひときわ大きな白き翼に剣をかざし、告げた。

今こそ、地の底で交わした盟約を果たそう、と。

翼無き王の言葉に、白き翼は無言にて答え、ただ、翼を大きく広げた。
それが合図となり、天使と悪魔、終末の聖戦がこの異界・レムギアにて幕を開けた。

築かれた屍の山は、悪魔らに踏みにじられ、
悪魔らに振り下ろされた天使たちの剣は、泣き惑う子羊ごと、その体を引き裂いた。
それでも、白き翼は子羊らに手を差し伸べることなく、地に現れた地獄を、天上から静かに見下ろしていた。

そして、無慈悲な強風が野花を散らせるかごとく命が消えて行く中、
白き翼は目下の死の中に、ひとつの光を見つけた。

その光は、死にゆく子羊、天使、そして悪魔までを、
分け隔てなく抱き、癒し、救おうと手を差し伸べ続けていた。

白き翼はそれを見て笑みをこぼし、大地へと降り立った。


 * * * *


「キュオよ、何をしている…それらは、神敵であるぞ」
「ミカエル様… なぜにこのように、無惨に命を奪われるのでしょうか…」
「穢らわしき悪が地にあふれているからよ」
「……その穢れとは、いったいどなたが定められたのでしょう?」
「決まっている――主だ」

きっぱりと断ずる白き翼は、その何者の異議も受け入れぬと言わんばかりの強い言葉とは裏腹に、
目の前でかしづくキュオと呼ばれた天使の様子を興味深そうに見つめていた。

「ならば――」

天使は、頭をあげ、意志強く輝く瞳を白き翼に向けた。

「――ならば、私は主を“否定”します」

天使を打つ凄まじい暴風――白き翼は、その大翼を一気に開き激高――したかに思えたが、
その表情は笑みに覆われ、何かに感じ入るように目をつぶり天を仰いでいた。

そして、嘲笑した。

「ハハ… ハハハハハハ! その“言葉”、懐かしいぞ! やはり、“キサマ”であったか!
真に感慨深い! …だが、ここまでしてやっても、まだそんな“言葉”だけか?
まだ私の前には姿を現せぬか! やはり、“堕天の黒き羽”も必要というわけか?」
「…私が何だと… 堕天とは…?」

突然の変容に戸惑う天使に、白き翼は続けて言った。

「わからぬか… わからぬよなぁ? 真にもどかしくあった… ずっと測りかねていたのだ…
だが、今、確信した。主を愛し、主に愛される私という存在は、
主の愛を特別賜った創造物を滅することはできぬ。しかし、“キサマ”ならば別だ。
“キサマ”だけは、他とは“違う”」

そう言う白き翼の笑みは、神の使徒とは程遠い、ひどく醜悪なものだった。

「どれ、神への冒涜を口にした貴様に神罰を与えよう。
さすれば、穢らわしき堕天の片割れも姿を現すやもしれぬ。どうだキュオよ、赦しを乞うてみるか?」

しかし天使は、白き翼を見据えたまま首を振った。

「わたしがこの地にて目にしたものは紛れも無き罪――私は、撤回しません」

かしづいたまま断罪を受け入れる意志を見せる天使。

白き翼は目を閉じ、そして大きく見開くと、無慈悲な拳を天使に振りおろした。


身長 神の意思
体重 神の意思
行動原理 神への愛
神の言葉 今は聞こえない
神の姿 今は見えない
ラファエル ラファエル
イラストレーター 小城 崇志
最終更新:2017年04月18日 01:25