『月虹譜』4
効果はすぐに現れた。
まどかの顔がカァーっと火がついたように赤く染まり、軽い混乱に見舞われながらも、とっさに腰をよじって、えれなの視界から少しでも逃げようとする。
―― が、太ももで挟みこんでいる右手のせいで、せいぜい尻を振った程度にすぎない。
「みっ、見てはいけません! そんな所を……ダメですよッ、えれな!」
「あはは…、えーとゴメンね。大丈夫、見てないから」
まどかの悲鳴じみた声に驚いたえれなが、バツが悪そうに笑って謝った。
即座にまどかからの怒りの声が返ってくる。
「あなたはッッ!!」
……けれど、その感情の沸騰もすぐに落ち着いたらしく、
「もお、そんな所を見てはいけませんよ?」
と、優しくたしなめる口調になった。
(本当に見られたのかと思いました……)
ホッとした途端、
―― でも、実は見られていたら。
……そんな事を想像して、無性に胸をドキドキさせてしまう。
(け、けがらわしい穴を、え…えれなに見られるなんて……そんな恥ずかしい事……)
処女の膣をさらに濡らしながら、えれなの指を甘く締め付ける。
「み…、見ていませんよね?」
そう言いつつ、膣に挿入された指使いに合わせて、腰をゆっくり上下に揺する。
突き出す姿勢でボリュームを強調する15歳の少女の尻に、えれながくっつけた頬をスリスリさせて、やわらかな肌の下の瑞々しい弾力感を味わいながら尋ねる。
「……見られたら恥ずかしい?」
「あ…当たり前ですっ」
「でも、恥ずかしいだけ?」
心臓が跳ねる。
「えれなは、わたくしを侮辱しているのですか?」
訊き返す声の響きが、どこか甘い。
ぬらぬらと濡れた膣襞が収縮して、愛撫してくる指先に絡みつく。まるで、えれなの指を絞り上げようとしているみたいに。
「ゆ、許しませんよ、えれな。わ…わたくしのコトを、そんな風に……」
「自分でも気付いてきたんじゃない? まどかは、イケナイ事をすると、すごく興奮しちゃう子なんだって」
「ち…ちがいます、わたくしは……」
精一杯の弱々しい否定。
自分の言葉に自信が持てない。
(もしも、えれなにお尻の穴を覗かれたら、わたくし……本当に興奮……)
ゾクッ ―― ゾクッ ―― 。
背徳感。
まどかが呼吸を乱して、ふるふると首を横に振った。
(観星中の元生徒会長であるわたくしが……いけません。これ以上、変な事を……)
考えてはいけない ―― そう強く心を戒めた。
なのに、
尻の割れ目のあたりに、えれなの息遣いが這うと、ぞぞぞっ…と妖しい感覚が尾骨のあたりから腰裏へと這い上がってくる。
(ああ、駄目……なのに……)
左耳にかかる髪を、さらっ、とかき上げる手が微妙に震えている。
後戻りできないと分かっていながら崖の縁に足を置いてみるような、そんな誘惑に心が惹かれて、抗えない。
「あの、えれな……」
心が堕ちる。
「すごく興奮しているわたくしの姿、見たいですか?」
「うん、見たい」
「……見たら、えれなもすごく興奮しますか?」
えれなの返事を待たず、クスクスという笑い声と共に腰を大きく弓反らせて、尻を突き出した姿勢をさらに強調する。
親友でありプリキュアとしての仲間でもある少女が醸す、なまめかしい雰囲気に呑まれたのか。彼女の膣に奉仕していた指の動きが、いつのまにか止まっている。
しかし、まどかはそれを気にしていないようだった。
「さあ、えれな。わたくしのけがらわしい排泄用の穴を存分に観察して、わたくしを辱めてください」
えれなの顔の前で、突き出された尻の丸みが、ゆったりとした動きで小さく左右に揺すられる。『観星中の月』として多くの生徒から慕われる普段の姿からは想像も出来ない、いやらしいおねだり。
……暗くて視界が悪いけれど、それでも充分に視認できる。
左右の尻肉を隔てる浅い谷間の底。
周囲を軟らかなシワで包まれてキュッとすぼまっている肉穴。
(あたし、まどかのお尻の穴見てる)
見てはいけないモノを目にする ―― すごくイケナイ事をしている気分で、えれなの鼓動がドキドキと高まってくる。
六人姉妹の長女で多少大人びた面もあるとはいえ、まだ15歳の子供なのだ。
罪悪感のような感覚に、未成熟の心が動揺してしまう。
しかし、動揺しながらも興奮は徐々に強まっていった。
「み…見えていますか?」
その上擦った声に対して、えれなが少しかすれた声で「見えてる」と答える。
再び顔を熱くしたまどかが、まるで人生の終わりみたいな恥ずかしさを覚えながらゾクゾクする。
(今、ほ…本当に見られてしまっているのですね)
全身が、羞恥心で焼かれるように熱い。
しかも、ただ見られているのではなく、自分から見せているという現実。それが、まどかの羞恥心をさらに煽って、彼女の頭の中をぐちゃぐちゃに混乱させる。
「ああ…、わたくしは明日からどうすれば……。一体どんな顔でみんなの前に立てば……」
「汚れてないよ、まどかのお尻の穴。ちゃんとお風呂入ったあとだし、きれい」
無論、汚れてはいない事はまどかも承知。
だが、そこは『排泄物』を出す穴なのだ。
―― けれど、だからこそ、その穴を他人に見せ付けるのは、すごくイケナイ事で、まどかをどうしようもなく興奮させる。
「ふふふっ、こんなにゾクゾクするなんて」
高貴な家柄ゆえに品性の漂う容貌を、淫らな色に染め抜いて ―― 。
視線を感じているせいか、香久矢家のお嬢様の肛門が物欲しげにひくついている。
「ああ……、どうしましょう、えれな……。わたくし、死んでしまいたいくらい恥ずかしいのに、今、とってもいやらしい気分になっているんです」
たかぶった気持ちを抑えきれず、悶えるように腰をくねらせて、えれなの顔の前に突き出した尻を揺する。
無意識の内に、えれなは右手の指を親友の膣から抜いていた。
いまだに両目は、まどかの尻の肉穴に釘付け。
微かに震える右腕が両太ももの間から抜かれていくのを、まどかはあえて何も言わず見送った。その胸の奥には、イケナイ事への淫らな期待。
「…………」
えれなは言葉を忘れたまま、引き抜いた右手をゆっくりと持ち上げ、指先にこびり付いた愛蜜を、目の前の排泄の肉穴に優しく塗りつける。
「ンッ…!」
肛門をヌルヌルと刺激される感触に、まどかが腰をこわばらせて耐える。
とりあえずは、えれなのしたいようにさせてあげるつもりだ。
淫らな蜜を塗りたくられた肛門は、暗さに慣れてきた目には、ほんのうっすらとだが、てらてらと卑猥に色付いたように見えた。
「いやらしい……、まどかのお尻の穴……」
興奮に喘ぐ声を喉から絞り出したえれなが、なおもまどかの尻の肉穴に視線を注いだまま、右手を自分の股間へと伸ばす。
……えれなのリアクションが途切れたことに気付いたまどかが、両目をそっと閉じ、耳をよく澄まして背後の様子を窺う。
鼓膜が捉えたのは、微かな音。えれなの微妙に乱れた興奮の息遣い。
(ああ……)
と、睫毛を震わせて、まどかがうっすらと両目を開いた。
心の深い部分がゾクゾクと疼いてくる。
「えれな、あなたは、このけがらわしい穴を見ながら……しているのですね」
えれなの表情が、ビクッ、とこわばる。
バレた。
けれど、えれなは親友の肛門から目を逸らすことも、秘所をいじる劣情の指使いを止めることもできない。
「 ―― 見損ないました」
やわらかみのある声だが、普段そこに含まれているぬくもりが削げ落ちている。
軽蔑の ―― 冷たい響き。それが鞭となって、えれなの心を打ち据える。
「汚い排泄物を出す穴を……それも他人の、ですよ? そのようなものを見て発情の行為に及ぶなど、あなたは変態ですか?」
突き放すように言葉を放つ。……放ちながら、えもいわれぬ感覚で心を満たしていく。
(えれなを傷つける言葉を言っているのに……どうして、こんなに……)
―― 秘所が熱くたぎって、たまらなくなってくる。
えれなみたいに、今すぐいじりたい。
「親友だと思っていた相手が、まさか、こんな変態だったなんてっ! わたくしは情けなくて死にたくなってしまいますっ」
ややきつめの語調で、えれなの行為を咎める。 ―― 同時に心の中でうめき声を上げる。
(だめっ! ううぅ……今すぐ、えれなの指でかき回されたいっ!)
処女の膣が分泌液をベッドに垂らしつつ、えれなの指の感覚を思い出して何度も収縮する。
(ああああ……このままでは、わたくしのほうが本物の変態になってしまいますッ!)
最終更新:2020年04月07日 22:03