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バイト始めました。よん だそく




「でも、道端でそんなほいほい動物としゃべってたら、いつか誰かにみられちゃうかもしれないから気を付けなよブッキー?」
「うん。心配してくれてありがとう美希ちゃん」

美希の忠告ににこっと笑って答える祈里だが、その顔を見た美希は「あ、わかってないやこの子…」と直感で思った。きっと祈里はことの重大性に気づいていないのだろう。動物と話せるということが特殊なことで、特異なことだって。


…ここからはアタシの勝手な妄想。誰に言うわけでもないけど頭の中で断りを入れた。

プリキュアをやっているからか、アタシ達四人は違うことに慣れ過ぎているように感じる。そもそも怪物がこの町に出現していること自体おかしな話だが、町の平和を守るために戦っていることや別の世界から来た人がいること、自称妖精と名乗る喋るフェレットがいることや、見た目はぬいぐるみなのに喋って動いて物を動かせたり不思議な力を持っている子がいること。どれもが日常からはかけ離れたことなのに、もう慣れてしまった他の三人は常識とそれとが混在して違いが薄れてしまっている。自分は、読者モデルという一般からすれば多少は離れているものの、常識の範疇である社会の仕事をしているから、自分が行っていることの異様さを時折感じられる。だからそのことについて誰に何を言われてもアタシは大丈夫だ。判った上でやっていることだし、そんなことでプリキュアを辞めたりしない。でも、他の三人が批判や奇異の目で見られたなら、きっとみんなの心は傷ついてしまう。タルトはプリキュアの掟だから正体は知られてはいけないと言っていたが、アタシは掟なんかよりみんなが悲しんでしまう可能性があることの方が怖い。
クローバータウンストリートの人達は怪物に直接襲われているし、そういったことに慣れつつあるからそれすら受け入れている人が多い。でも、一歩外に出たらプリキュアですらおかしな存在と認識されそうで…
だから、プリキュアの秘密は絶対に守らなきゃいけないし、アタシは大好きなみんなを悲しませないためなら、最大限努力するつもりでいる。

…以上、妄想終わり。


「ねえ、今何の話してるの?」
「ええーちゃんと聞いててよ美希たん!!だからねあたしが学校でね……そしたら…」
「へー、そんなことがあったの?」
「ええ。その時のラブったら…」
「ふふ、ラブちゃんらしいね」



最終更新:2014年01月23日 22:47