「チョコレート・ダウン」3
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相も変わらず、ラブの部屋の掛け布団はモコモコと動いていた。
「あ、こーら、手をどけなきゃ」
「だ・・・だって、先っぽはくすぐったすぎ・・・」
「そんなこと言ってると、もうさわってあげないけど?」
「くっ・・・、ラブのいじわるっ!」
せつなが渋々と手を下ろすまでの間、ラブは彼女の黒髪に顔をうずめて臭いを嗅ぐ。せつなの両腋から手を回して、背後から抱きすくめる格好だった。正面から愛撫してやると、せつながくすぐったがって、カラダをくねらせながらどんどん後ろへ逃げていってしまう。
ついにラブは決意する。 ――― 断固逃亡阻止。
この体勢だと、逃げ場をなくしたせつなを、じっくりといじめることが出来る。
二人でお風呂に入った時も思ったが、せつなの裸身は、線が非常になめらかだ。胸もお尻も大きくはないが、小さすぎもしない。体形に一番フィットする理想的なサイズ。まるで造形師の手で生み出された美しいフィギュアのような外観。
(けど ――― くすぐったさに弱いせつなは、お人形さんにはなれないよね)
小ぶりな乳房へ指をすべらせ、うら若い乙女のふくらみに詰まった肉具合を確かめる。
成熟のやわらかさにはまだまだ遠いとはいえ、10代の少女にふさわしい健康的な弾力にあふれた果実。白い肌を撫でて愛でている指先に、その瑞々しい肉感が伝わってくる。
感度のいいせつなは、乳房の丸みを優しく撫で上げられただけで、「あ゛ああっ」と声を震わせてしまう。もはや快感に抵抗しようとも思わないのか、汗ばみ出した裸体を悦びのままにくねらせた。
「ラブ・・・ラブっ・・・・・・ああっ、ああああッッ!」
せつなの喘ぎ声が跳ね上がった。
暗闇一色のこの空間では見えないが、ラブの指先が乳房の先端 ――― 薄桜色の乳暈(にゅううん)の真ん中をクニクニといじっている。
「あぅ、ん・・・、ラブ・・・やっぱり先っぽは・・・許して・・・・・・」
びくんっ!と反射的に背中が丸まってしまう。切なげな溜め息をこぼして、肩越しに哀願の声を送るが、敏感な乳首をねちっこく触ってくる指の動きは止まってくれない。
それどころか、今日初めて感じるコトを知ったばかりの乳突起がいやらしくつまみ上げられて、嬲るような指使いで揉み転がされてしまう。
「ホントはこういう風にされると、すごく気持ちいいんでしょ」
ぶるっ・・・。
フウッ、と吐息を耳たぶに吹きかけられて、せつなが裸身を震わせた。
「あああっ・・・あ゛あ゛あ゛ああああっ!」
「ほら、せつなの気持ちよくなってる声、いっぱい聞かせて」
「やっ・・・だめっ、あ゛っ、そんなにいじめないでっ」
ぞくっ・・・。
ぞくっ・・・ぞくっ・・・。
まろやかな乳房の先端をこねくり回す淫らな指先。せつなが悦びの涙で瞳を濡らして喘ぐ。ビンビンに感じさせられた乳頭を、ツメの先で『コリコリコリコリ・・・』と素早くこすられるのも気持ちよかった。カラダの芯が快感で痺れてしまいそうだ。
――― ラブっ、もっと私をいじめてっ。
喉までこみ上げてきた本音は、恥じらう舌によって「ダメ」や「許して」などの言葉に置き換わってしまうけれど、興奮の汗をかいた裸身がなまめかしく悶えて、その想いをラブへ届ける。
(せつながよろこんでくれて嬉しいなぁ)
気持ちよくなっているせつなを、たくさん感じたい。そのカラダを、ラブは一瞬だけギュッと後ろから抱きしめた。あとで彼女の白い肌すべてに、ご褒美のキスをあげようと思う。
(・・・・・・それにしても、せつなのお尻)
お風呂場で見た限りでは、せつなの尻から太ももにかけての曲線美は、とても綺麗だった。白くなめらかで、陶器製のイメージ。
しかし、今ここにあるのは、熱く汗ばんだ肉の感触。
せつなが乳房の快感に反応して腰を揺するたび、しなやかな太ももの肉付きや、健康的なヒップラインを描いている尻の軟らかな量感が、完全密着しているラブの下半身に誘惑的に伝わってくる。
(こっちも・・・・・・おいしそう)
胸をさわっていたラブの右手が、せつなの腰の後ろへとまわった。徐々に大人びてゆく腰のくびれをすべり落ちていく指。目指すは、ゆでたタマゴの表面のように、つるんっ、とした白い尻。
「そ、そこもさわるの?」
微かな警戒を含んだせつなの声。両太ももが『キュッ』と恥ずかしそうに閉じられるのを感じてピンときた。なるほど・・・とラブが意地悪く微笑む。
それを利用して ――― ふんふん、イイかもしれない。ラブは悪い事を思いついた。
・・・・・・と、それについてはせつなに露ほども悟らせず、
カタチの良い尻のふくらみに、指先をツツッ・・・と這わせる。「ううっ」とうめいたせつなが、背中をピクンッと跳ねさせる。こちらも胸と同じぐらい感じやすいのだろう。
その瑞々しい丸みは、軟らかにとろけた肉の弾力をたくわえていた。まだ成熟していないとはいえ、ラブの手の平を十分に満足させる量がある。
さわさわ・・・とこそばゆく撫でまわした後、ぐにっと尻肉をつかんでみる。
びくぅっ!
背中にいきなり電気を流されたような反応。せつなが「ひっ・・・」と喉を喘がせた。うっすらと警戒しているせいか、感じ方自体はさっきと比べて少し硬め。
搗き立ての餅を優しくこねるような手つきで尻の軟肉を揉みつつ、ラブが、はむっ、とせつなの耳をくわえる。濡れそぼったくちびるでキスするみたいに何度も吸ったせいで、ようやく解放した時には、すっかり唾液にまみれてネトネトになっていた。
「せつなが何を怖がってるか知ってるよ。ふふっ、お尻の穴をさわられたら、せつなは一体どんな声をあげちゃうのかなー?」
「・・・・・・ッッ!」
くすくすと微笑を含むラブのささやきに、せつなが息を呑んだ。そこをラブに触れられてしまうと考えただけで、死にたくなるほど恥ずかしくて ――― 今、いやらしく尻を這っている指が、心臓に突きつけられた短剣に思える。
「ねえ? ねえ、せつなー?」
「ううっ・・・、あ゛ああ・・・あああああっ」
ぞぞぞっ・・・と尻に湧き上がるこそばゆさに、せつなが声を震わせて喘いだ。
びくっと怯える丸みを愛でるように撫でながら、上下に往復するラブの右手。コチョコチョと動く中指が、尻のふくらみを割る谷間に沿ってくすぐってくる。まるで、奥に潜り込むタイミングをうかがっているみたいに。
――― その動きが唐突に途切れる。
「なーんてね、ふふっ。大丈夫だよ、せつな。触ったりしないから」
「・・・えっ?」
せつなが、からかわれたと理解するまでに要した時間は10秒弱。ゆっくりと息を吐いて心を落ち着けたあと、もぞもぞとラブのほうへカラダの向きを変えた。
「確かに、ラブが本気で私が嫌がることをするはずはないわね。優しいわね、ラブ。心から愛しているわ。ありがとう」
怒りを抑えるような前半の口調と打って変わり、後半は感情をどこかに置き忘れてしまったみたいに淡々とした声。まずい・・・、とラブがあせる。これは確実に導火線に火が点いている。あ、ゴメンせつな、ちょっとトイレ行ってくるね。
――― 手遅れだった。
掛け布団の下から這い出そうとするも、右手首の辺りが鉄で固められたみたいに動かない。パジャマのそでが、ギリリッ!とせつなの手に握り潰されているのを感じた。・・・・・・そう、掴まれているのではなく、握り潰されているのだ。ちょっと怖い。
「・・・ええ、全然おこったりとかしてないから安心して。ところで話は変わるけど、ラブだけパジャマを着ているのはズルイと思うの」
「・・・・・・はい」
遠まわしの『とっとと全部脱げ』という命令に、ラブは従うしかなかった。ハダカになったら、いじわるな仕返しを目一杯されると分かっていても。
最終更新:2014年02月25日 22:37