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十五章 ルストの企み




二人が争ってるとは知らず、進むハート達。

ソード「そういえばダイヤモンド。あなたレジーナと会った時、何があったの?」

ダイヤ「あの時は、ありすの家に向かう途中、たまたまレジーナに会って・・・声を掛けようとしたらいきなり襲いかかって来て、私も身を守る為に変身したけど・・・」

ロゼッタ「そのままここへ連れてこられてしまったのですね」

ダイヤ「うん・・・でもね、よく覚えてないのよ。気づいたら捕まってるわ、レジーナはいないわおまけにジコチューにされかけるわで散々。」

ハート「ちょっとまって!?本当に何も覚えてないの・・・?」

ダイヤモンドの発言に驚くハート達

ダイヤ「私、何かおかしな事言った?・・・そういえば、レジーナがなんか戸惑ってた気がするような・・・」

ロゼッタ「ダイヤモンド。今から言う事を落ち着いて聞いてください。」

ダイヤモンド「な、何よ!」

その雰囲気にびびるダイヤモンド。

ハート「ダイヤモンドはきっと、あの時ルストに操られてたんだよ」

ダイヤモンド「う・・・そ・・・?」

ロゼッタ「症状は恐らく、クリスタルの時のレジーナさんと同じです。」

ハート「かい摘まんで言うと、ルストの力は相手の意識を乗っ取るみたいなんだよ。」

ダイヤ「成る程・・・つまり、あの時私は何故かルストに操られてレジーナを襲っていたのね。あの子が戸惑ってたのも納得だわ。」

ソード「冷静ね・・・」

ダイヤモンドの冷静さに 驚くソード。ラケルは恐る恐るある事を聞きます。

ラケル「ねえ、ダイヤモンド。学校で起きた事については話してくれるケル?」

ダイヤモンドの解答に辺りが凍り付いた。その解答が事態を思わぬ方向へと動かす。

ダイヤ「だ~か~ら!あの時は何も覚えてないっていったでしょ」

ラケル「・・・」

シャルル「・・・」

ランス「・・・」

ハート「えっと・・・」

ロゼッタ「・・・」

ソード「???」

ダイヤ「みんな急にどうしたのよ?まさか・・・また私が操られたなんて言わないわよね?」

ハート「六花はレジーナがジコチューになってるって思ってたんだよね?」

ダイヤ「ええ・・・そうよ」

ハート「一応聞くけど、あの時もレジーナがジコチューを召喚したんだと思う?」

ダイヤ「そうとしか考えられないのよね・・・」

ラケル「僕を気絶させたのは六花ケル?」

ダイヤ「はあ?何言ってるのよラケル。そんな事出来る訳ないでしょ?」

流石に状況が理解できないダイヤモンド。

ロゼッタ「ハートは六花ちゃんがレジーナさんがジコチューを召喚するのを見たショックで気絶したと思っていたのです。」

察して説明するロゼッタ

ダイヤ「そりゃあレジーナだったらショックだけど・・・そんなんで気絶まではしないわよ」

ハート「そうですか・・・」

ダイヤ「つまり、こういう事よね。あの時の私も、ルストに何かされた可能性がある。」

ロゼッタ「そうですね」

冷静に分析するダイヤモンド。ロゼッタが頷きます。ここまで黙っていたソードが言います。

ソード「ちょっとまって!この状況。レジーナ以外も気絶するって所以外は最初の事件と同じよ!あぐりちゃんが居合わせた。」

ハート「そう言えばそうだ!!レジーナが気絶する理由は多分、意識を乗っとられたからだと思うけど・・・」

ダイヤ「何故あの時、私は気絶したのかしら?・・・ルストに連れ去られた時は気絶はしていなかったのよね?」

ロゼッタ「カメラの映像を見る限り、レジーナさんと戦っていましたから」

シャルル「・・・レジーナが気絶する理由は、ジコチューな気持ちが弱まっているせいってハートは推測してたシャルね?」

ダイヤ「ちょっと・・・その理屈で考えたら戦った時の私はレジーナよりジコチューだったってことになるじゃない!」

シャルルの発言に戸惑うダイヤモンド。

ハート「いやいやいやいや!誰もそんな風には思ってないよ><」

ロゼッタ「しかし、ダイヤモンドの言う通り、ハートの考えならばそういう理屈になってしまいます。」

ハート「六花が利用された原因は別にあるとしたら?」

シャルル「別シャル?」

ハート「例えば・・・愛を利用されたとか。」

ソード「そうか!!王女様が言っていたわ。愛とジコチューは表裏一体。」

ダイヤ「そう言えばルストもそんな事を言ってたわね・・・」

ロゼッタ「恐らく、六花ちゃんのレジーナさんを思う気持ちが強すぎた故に皮肉にも思うがままに操られる結果になってしまったのですね。」

ダイヤ「学校の時はまだそこまで達してはなかったって事ね。」

愛によりジコチューになった。六花の事はそう結論付けたハート達。

ハート「レジーナも実は同じだとしたら・・・?」

ダイヤ「そうか!今までだってそうだったし、今回もあの子は愛によってジコチューになった可能性があるわね!!」

ロゼッタ「最初の公園の時と、次の学校・・・この時まではまだ目覚めていなかったということですね。」

ダイヤ「決めつけるのは時期尚早よ!ルスト自身が何か企みがあって業とそうしてただけって可能性もあるわ!!そもそもルストの目的は何?レジーナや私を利用した理由は?」

ルストの企みが未だ分からない為不審に感じるダイヤ。

ハート「そういえば、ベールさん達言ってたよね。ジコチューさん達はすぐには消えないって」

ソード「ジャネジーの塊にしばらくなっているだったわよね」

ダイヤ「何の話よ?」

ロゼッタ「ダイヤモンドはいなかったですね・・・」

ハート「私達、二人がいない間にアイちゃんにトリオさんのいる所に連れてかれて・・・その時にルストの事を聞いたの」

ダイヤ「そうだったの・・・・ジャネジーの塊ね・・・ねぇ、もしかしてそうなったら自分じゃ何も出来ないとかない?」

ダイヤモンドがある事に 気づいて言います。

ハート「それはどうかは分からないけど・・・でも、ベールさんがルストはジャネジーを集めて復活を企んでいるんだろうって言ってたよ」

ダイヤ「成る程・・・。一つ、私の考えを言っていいかしら?」

ランス「何か分かったでランス~?」

ダイヤ「まず、分かるのはルストが復活を企んでいた事。それにはジャネジーが必要である事。」

ソード「そうね」

ダイヤ「でもここで問題があるのよ。ジャネジーの塊の状態でしかないルストには自力でジャネジーを集める力はないのかも知れない。レジーナを利用したのは恐らくそれが理由よ。」

ハート「成る程・・・」

ダイヤ「でもそう簡単にはいかなかったのね。マナが推測したように、レジーナにはもはや昔のようなジコチューな心はなかった。その為、最初は失敗してしまった。」

シャルル「それが気絶した理由シャルね」

ダイヤ「違うわよ!私が言ってる最初はあの事件の事。レジーナをジコチューに出来なかったルストは、変わりにレジーナのクラスメート達を利用して、レジーナに仕掛けたのね。もう一度ジコチュー側に目覚めさせるように。でもそれすらも失敗だった。」

ハート「え?」

ダイヤ「・・・先にこっちから話すけど、気絶は私達を騙す為のフェイクよ。あたかもレジーナがジコチューになったかのように見せ掛ける。」

ハート「それって・・・」

ダイヤ「レジーナはきっとルストには操られていないわ・・・私を気絶させたのは多分レジーナよ。」

厳しい表情で答えるダイヤモンド。

ラケル「レジーナはどうして!!」

ダイヤ「それは私にも分からない。きっとあの子なりの深い理由があると思うの。」

ソード「で、でも、お父さんを狙ったのはどう説明するの?」

ソードがダイヤモンドに反論します。

ダイヤ「その時だけは本当に操られていたのかも知れないわね。恐らく、更に追い詰める為にルストがレジーナを唆したのよ。あぐりちゃんが聞いた囁きはルストのものね。」

ロゼッタ「成る程・・・レジーナさんは操られたとはいえ大好きな父親を傷つけてしまい、その場にいられなくなってしまった。」

ダイヤ「まさにそれが狙いなのよ。居場所のないレジーナはルスト達の所に行くしかなくなる。ルストはレジーナを自分の側に引き込む事にまんまと成功したのよ。」

ハート「最初は理由があってやってただけだけど・・・こうなった以上レジーナは引き下がれなくなったんだね。きっと凄く辛いよね。久しぶりに会ったレジーナがとても悲しそうにしてたから」

ロゼッタ「あの時、レジーナさんはきっと私達に危害を与えたくなかったのかも知れません。」

レジーナの事を思い、心配するハート達。

ダビィ「レジーナは何故自らジコチューになったりしたビィ?」

ダイヤ「考えられるのはルストに何か脅されてたとか・・・」

ソード「その線はありえるかも知れないわ・・・」

ソードが言います。

ダイヤ「どういう事?」

ソード「レジーナはきっとあぐりちゃんを守る為にジコチュー側についたのよ!」

ハート「あぐりちゃんを・・・?」

ソード「あぐりちゃんはその事に多分もう気づいてるんだと思う。これは私の推測だけど、ルストはあぐりちゃんを狙っているんじゃないかしら!」

シャルル「そんなばかなシャル!?」

ソードの発言に驚く一同。

ソード「愛とジコチューは表裏一体。愛故にジコチューになるのなら、私達は勿論、あぐりちゃんだって例外ではないはずよ。あぐりちゃんも・・・ううん・・・あぐりちゃんが一番レジーナを心配していたんだと私は思う。だからこそルストにとっても狙い目だった。」

ハート「その線・・・可能性が高いかも知れない。」

ダイヤ「何か心当たりがあるの?」

ハート「実はねあの時の様子が映ってる映像を見てて、おかしいって思ったの。でも、これでようやく違和感の正体が分かった。」

ロゼッタ「やはりあの時のジコチューはレジーナさんが召喚したものではなかったのですね!!」

ソード「まさか!!」

ハート「あぐりちゃんだったんだよ。ルストに利用されてたんだと思うけど。」

ハートの言う真実に驚くソード。ダイヤモンドは 驚きつつも、何か納得したように言います。

ダイヤ「!!ありがとうハート。ようやく謎が解けたわ!!」

ハート「どういう事?」

ダイヤ「妙だと思ってたの、何故あぐりちゃん達が現場に居合わせていたのかって。」

ソード「アイちゃんが闇の鼓動を感じたからじゃないの?」

ダイヤ「あぐりちゃんはそうかも知れないわよね。でもレジーナは?」

ハート「あっ!」

元ジコチュー側だと言ってもあぐりと同じ王女の分身に過ぎないレジーナには、シャルル達やアイちゃんのように闇の鼓動を感知する能力はないはず。ならば何故、あの時彼女は公園にいたのか?

ダイヤ「あぐりちゃん・・・正確にはルストが利用して召喚したと言ったほうがいいわね。でも、これはルストにとっても予定外の事だったはずよ」

ハート「そうか!その大分前に例の事件を起こしてレジーナをジコチューにしようとしてたんだから、あの時も本当は・・・」

ダイヤモンドの話でルストの企みに気づくハート。

ダイヤ「そう!ルストはあの時の事でレジーナが少しでもジコチューな気持ちに目覚めると思ってた。でも実際は違った。レジーナはやっぱり負ける事はなかったのジコチューな感情に。」

ハート「そうだったんだ・・・」

驚きつつも、ハートは嬉しそうでした。

ダイヤ「このままでは計画が台なし・・・そんな時に、ルストが考えたのが、レジーナの変わりとしてあぐりちゃんを使う事。あぐりちゃんは、恐らく私の時と同じようにルストに意識を乗っとられて公園まで来たのよ。アイちゃんが感じたのはその異変だった。」

ソード「まさか!!」

ダイヤ「レジーナを呼んだのはアイちゃんよ。クリスタルの時と同じように今度はあぐりちゃんが狙われてる、アイちゃんは感じたのね。操られてる状態のあぐりちゃんはアイちゃんがいなくなった事に気づかなかった。」

ラケル「まだジコチューを召喚してなかったから僕達はその異変に気づきようがなかったケルね。」

ダイヤ「アイちゃんに助けを求められて慌ててレジーナがやって来た。」

ハート「そしてレジーナの前であぐりちゃんにジコチューを召喚させた。私達が見た映像は本当はあぐりちゃんが召喚したジコチューの目の前で倒れたレジーナの姿だったんだね。」

ロゼッタ「あぐりちゃんの証言と先入観から私達はずっと勘違いして気づけなかったんですね。」

シャルル「まんまと騙されたシャル!」

ダイヤ「レジーナが倒れたのはルストにやられたのかも知れない。そしてそのタイミングであぐりちゃんの意識から抜けた。」

ソード「絶妙なタイミング・・・それを見たらあぐりちゃんも混乱してレジーナが召喚したと思い込んでも仕方ないわ。」

ダイヤ「そうね。さらに、私達を騙す為に、レジーナが意識を取り戻すタイミングできっとわざとジコチューを弱体化させて尚更レジーナに注目をさせた。」

ハート「そういう事だったんだね!!」

ダイヤ「レジーナは意識が戻る時にルストに口止めでもされたんでしょうね。余計な事を言ったらあぐりちゃんにに手を出す。妹を守りたかったら自分に従えとでも」

ソード「酷い!!」

ダイヤ「あくまで私の推測だけどね。」

ダイヤモンドの衝撃的な 推測にしばし沈黙が走ります。しばらくしてラケルが言います。

ラケル「六花を操ったのは何故ケル?」

ダイヤ「思うんだけど、それが一番謎なのよね。そもそも私とハートを戦わせたかっただけにしては不自然すぎる。」

ハート「実際六花はジコチューに成り切れてなかった。でもルストはあれから何も言ってこない。」

シャルル「普通なら何かしら反応があってもいいシャル。」

ダイヤ「・・・・・・ああああ!?」

ラケル「ダイヤモンドどうしたケル!!」

いきなり叫びだすダイヤモンドに驚く一同。

ダイヤ「罠だったのよ!!ルストにとって私なんてどうでもよかったの。ルストにとって一番大事なのは自分が復活する事。そしてその為にはレジーナの協力は必要不可欠。私達の妨害を警戒したルストは自分の目的を達成するまで時間稼ぎをさせたのよ。」

ロゼッタ「一番強力なハートには同じプリキュアであるダイヤモンドをぶつけた訳ですね。数合わせ的な意味もあると思ういますが・・・」

ソード「グーラ達に私達の邪魔をさせたのも時間稼ぎ・・・でもキュアエースは・・・!?」

慌てるソード。

ハート「どうしたのソードまで!?」

ソード「エースだけレジーナの場所に行ってるかも知れない。嫌な予感がするの・・・」

ダイヤ「私とハート、ロゼッタとソードにジコチュー達三人・・・これまずくない!?」

ダイヤモンドも何かに気づき顔色を変えます。

ソード「レジーナを利用したいルストにとってあぐりちゃんはいい人質。でも・・・」

ダイヤ「もし、ソードの言うとおり本当にあぐりちゃんを狙っていたとしたら・・・?」

ハート「レジーナ・・・あぐりちゃん・・・。とにかく急ごう!!」

二人を助ける為、先を急ぐハート達。

ダイヤ「ちょっと・・・何よ、あれ・・・」

ハート達が広間に辿りついた時、そこにいたのは・・・・・

十五章 ルストの企み・完



最終更新:2014年10月31日 22:14