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十九章 最後の戦い




マナ達が苦戦している頃、あぐりとレジーナは

あぐり「私たちが再び一つになる!?」

あくまで一時的です。アイちゃんの力を借りて、再び私になるのです。

レジーナ「そんな事出来るの?」

少しの間だけなら可能です。そして、その間に私が突破口を開きます。

レジーナ「そんな方法があるならもっと早くに言ってよ♪♪」

すいません・・・でも、この方法は少しリスクを伴うのでどうかと思ったのです。

あぐり「リスク・・・」

アイちゃんの力を借りたとは言え、無理矢理一つにするものだから、あなた達にはそれなりの負担が伴うの。それに、相手は強者。これだって確実な訳じゃない。どんな危険があるかもわからないわ。

あぐり「それでも・・・それしか方法がないのなら、やりますわ!!」

レジーナ「そうね!みんなを助けたいもん!!」

こうして、あぐりとレジーナは再び一つになりアン王女となりました。

王女「どうやら、間に合ったようですね・・・。キュアソード、怪我はありませんか?」

ソード「は、はい!・・・王女様・・・ですよね?」

状況が飲み込めないソード。

王女「今は二人の力を借りて一時的に復活しています。」

ソード達に説明をする王女。

ソード「そうだったのですか・・・」

ダイヤ「成る程・・・つまり、本体であるルストを何とか出来ればいいんですね。」

ロゼッタ「そんな事が出来るのですか?」

王女「私に考えがあるのです。」

ソード「考え・・・ですか?」

真剣な顔の王女にソードが聞きます。

王女「ルストを倒すにはプロトジコチューの中に入る必要があります。この槍を使えばそれが出来ます・・・。」

ハート「本当ですか!」

王女「ええ。でも・・・私がこの姿でいられるのには限界があるの。この姿でいる間は二人に負担がかかっているから、余り無茶は出来ない。」

ロゼッタ「そうなんですか・・・」

王女「それでも、二人は協力してくれたわ。あなた達を助けたいと。」

ダイヤ「あぐりちゃん・・・レジーナ・・・」

二人の想いに感動するハート達。

王女「このミラクルドラゴングレイブで私が突破口を開きます。その後は・・・頼みましたよ!!」

ソード「王女様!!」

王女は話し終わると、そのままプロトジコチューに向かって走っていった。

プロト「こしゃくな!またしても邪魔をする気ですか!!」

王女を迎え撃つプロトジコチュー。

アン王女「あなたの思い通りにはさせません!!」

マジカルラブリーパッドで攻撃を跳ね返し、そのままプロトジコチューの 懐に入る。しかし、プロトもそう簡単にはやられない。

王女様「くっ!!」

ソード「ソードハリケーン!!王女様の邪魔はさせない!!」

王女「ありがとう、ソード・・・覚悟なさい、プロトジコチュー!!」

そう叫ぶと王女はミラクルドラゴングレイブを構えてそのままプロトジコチューの中に突っ込む。

プロトジコチュー「ぐわあああ!!」

ハート「凄い・・・」

ロゼッタ「これが神器の力・・・」

唖然とするハート達。

プロトジコチュー「こんな所で負けてたまるか!!」

王女「きゃあああ!!」

ソード「王女様!?」

プロトジコチューの抵抗で、王女様がジャネジーに飲み込まれかけた。

王女「大丈夫です!ハア!!」

プロト「全く、しぶとい王女だ。赤ん坊になってまでも私の邪魔をする所か、再び蘇ってくるとは・・・」

王女「私はもう二度と同じ悲劇を繰り返したくないの!!」

ソード「王女様・・・」

王女の気持ちが分かるソード。

プロト「ふん!同じ過ちを繰り返すのは人間がジコチューな生き物だからだ!!貴様の心も結局そうだった。貴様の分身も同じ(嘲笑)」

ソード「それは、違う!!王女様もあぐりちゃんもレジーナも、大切な人を思っていただけよ!!」

プロトの言葉にソードが反論します。

プロト「大切な者を守る為?その為に他の者を犠牲にして結局自分勝手なだけではないか(笑)」

ハート「違うよ・・・みんな決して他の誰かを犠牲にしていいなんて思ってなんかない!!だからこそ、悩んで辛い思いをしていたんだよ。王女様も、王様もレジーナもあぐりちゃんも」

プロト「下らない!綺麗事だ。」

ハートの言葉にプロトは 苛立ちます。

ハート「・・・みんな、いくよ!!」

ハート達はプロトジコチューに突っ込んで行きます。

ロゼッタ「ロゼッタバルーン」

バルーンの中からは無数の盾が出て来てジャネジーを防いだ。

ロゼッタ「二人共、早く先へ!!」

ダイヤ「・・・いた!!」

ルスト「まさか、ここまで来るとは・・・しかし、このまま終わりませんよ!!」

ハート「私達も負けない、絶対に!!」

ハートとルストがぶつかります。

ハート「くっ!」

ルスト「愚かですね、ここまで来た所であなた達では私には敵いませんよ(笑)」

ハート「そんなの!やってみなくちゃ分からないよ!!」

ルスト「エンプレスにそっくりなその態度、実に腹立だしい・・・まったく、プリキュアというのはどいつもこいつも往生際が悪いですねぇ」

ダイヤ「おあいにく様。うちの幸せの王子は諦めが悪いのよ(笑)」

ロゼッタ「ジコチューにされても自力で戻る人ですから♪♪」

ルスト「愛などと、下らない感情を持つあなたに最強のジコチューである私に勝てるはずがありません!!」

ハート「下らなくなんかないよ。愛があるから人は優しくなれるし、強くなれるんだよ。」

ルスト「戯れ事を!!その愛があるから人はジコチューになるのですよ!」

ルストがハートに攻撃します。

ハート「・・・」

しかし、ハートは動じません。

ハート「確かに、だれかを思う余り、ジコチューになってしまう事もあるかも知れない。でも、大丈夫♪愛があるから。」

ルスト「はあ?」

ダイヤ「愛がある限りジコチューに負けたりしないって事よ。」

ルスト「下らん下らん下らーん!!」

ルストは暴走します。

ハート「・・・」

ルスト「何が愛だ、何が想いやる心だ。闇というだけで倒そうとする。プリキュアとてジコチューな生き物だ。」

ハート「そうかも知れないね・・・」

ルスト「何だと・・・?」

意外な返答にルストは戸惑います。

ハート「私達もあなた達と同じ。横入りしたいとか、ちょっとした自己中な気持ちになる事だってあるし、相手の気持ちを分かってあげられなくて、傷つけてしまう事だってある。」

ルスト「何が言いたい・・・」

ハート「あなたも私達も本当は争う必要なんてなかったんだよ」

ルスト「何を今さら!!」

ハート「あなたも本当はこんな事としたくなかったんだよね・・・」

ルスト「何を馬鹿な!!」

ハート「ねぇ・・・私と友達になろう♪」

ルスト「何故、私がプリキュアなんかと!?」

ハート「戦うより、みんなで笑い合うほうが楽しいよ♪」

ルスト「止めろ・・・」

ハート「ルスト?」

ルスト「そんな目で、私を見るなあああああ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ダイヤ「何事!?」

王女「これは・・・!!いけない!!みんな早く脱出するのです!!」

ソード「どうしたのですか!?」

王女「ハートの言葉に困惑した余りルストのジャネジーが暴走を始めているのです。このままでは危険です。」

ソード「そんな・・・」

ハート「大丈夫・・・恐がらないで。」

ルスト「く・・・来るな・・・うううう」

ロゼッタ「ハート!」

ダイヤ「プリキュア・ダイヤモンドブリザード!!」

間一髪、ダイヤモンドがジャネジーを凍らせて止めました。

ハート「ダイヤモンド!!」

ダイヤ「まったく・・・あなたって人は無茶ばかりするんだから。さあ、今の内に。」

ハート「ありがとう!愛をなくした悲しいルストさん このキュアハートが あなたのドキドキ取り戻してみせる!あなたに届け!マイスイートハート♪」

ルスト「私の中の闇が浄化されていく・・・なんて暖かい、優しい・・・」

ルストは浄化されました。

ロゼッタ「やったのですね」

ソード「ええ・・・」


ハート「ダイヤモンド大丈夫!」

ダイヤ「私は平気よ」

王女「さあ、皆さん急ぎましょう。ダイヤモンドのおかげで止まったとはいえ、油断は出来ません。」

ロゼッタ「二人共こっちです!!」

みんなは出口を目指します。

ハート「みんな、無事!!」

ダイヤ「ソードと王女様がまだよ!!」

ロゼッタ「大変です!!」

王女「くっ!!(時間が・・・)」

ソード「王女様大丈夫ですか!!」

王女「大丈夫よ・・・!!」

ハート「二人共早くこっちに!!」

氷が溶け、残ったジャネジーが二人に迫っています。

ソード「王女様、早く手を!!」

王女「ソード!」

ハート「待ってて今助けに行く!」

ハート達が助けに向かおうとします。

ソード「王女様、もう少しです。」

必死に王女を守ろうとするソード。

王女「ごめんなさい・・・私のせいであなたがまた辛い目に」

申し訳なさそうに言う王女。

ソード「そんな事言わないでください・・・私は王女にまた会えてとても嬉しいんです。それに、この程度の困難、へっちゃらです。」

ソードは王女に笑いかけます。

王女「キュアソード、りっばになりましたね・・・私はあなたの事を誇りに思うわ。これからもその歌声で世界中の人々に愛を与えて下さい。そして、二人の事をこれかもよろしくお願いします。」

ソード「私こそ、王女様に使えて光栄でした(感涙)」

王女「本当にありがとう・・・キュアソード・・・」

ソード「王女様!!・・・」

王女は光輝き、そして・・・あぐりとレジーナに戻りました。

ハート「ソード、大丈夫・・・!!」

ソード「ええ。二人を連れて早く逃げましょう!!」

気を失っている二人を連れてハート達は脱出しました。

ダイヤ「よかった無事だったのね。」

ロゼッタ「王女は元に戻られてしまったのですね。」

ソード「うん。」

ハート「ソード、大丈夫?」

王女がいなくなって少し悲しそうなソードを心配するハート。

ソード「大丈夫よ♪さあ、みんな帰ろう、私達の世界へ♪」

ハート「・・・うん♪」

ハート達は大貝町に帰りました。やっとこの辛く大変な戦いが終わりを告げたのでした。

十九章 最後の戦い・完



最終更新:2014年11月20日 00:31