第一話「その 素敵な奇跡を・・・」
オープニング
俺:
はじめましてを言うときってキュンってなりますよね。
人と人が出会うのは素敵な奇跡。
だからその瞬間を宝物にしてとっておきたくなるんですよね。
はじめましてを言うときってキュンってなりますよね。
人と人が出会うのは素敵な奇跡。
だからその瞬間を宝物にしてとっておきたくなるんですよね。
藍華:
恥ずかしいセリフ、禁止!
恥ずかしいセリフ、禁止!
俺:
えぇ~!
えぇ~!
朝の目覚め
俺:
ぷいにゅー
ぷいにゅー
灯里:
あ・・・窓・・・いつ開けたっけ・・・。
はっ!・・・ARIA社長・・・
あ・・・窓・・・いつ開けたっけ・・・。
はっ!・・・ARIA社長・・・
俺:
ぴゅーひ
ぴゅーひ
灯里:
おはようございます・・・。
おはようございます・・・。
俺:
ぷいぷい、ぷい。
ぷいぷい、ぷい。
朝食の準備
俺:
ぷい、ぷ、ぷいーにゅ、ぷい、ぷいーにゅ、ぷいー
ぷい、ぷ、ぷいーにゅ、ぷい、ぷいーにゅ、ぷいー
灯里:
あ。あ・・・うふ。
あ。あ・・・うふ。
俺:
あらあら、なぁに?
あらあら、なぁに?
灯里:
いろんな音が聞こえてくると、一日が動き出した感じがしますね
いろんな音が聞こえてくると、一日が動き出した感じがしますね
俺:
ンギモッヂィィイイイイイ!!!!!
ンギモッヂィィイイイイイ!!!!!
灯里:
あ・・・はいっ!
あ・・・はいっ!
オープニング曲
アリシア出発
アリシア:
おねがい、灯里ちゃん!
おねがい、灯里ちゃん!
灯里:
はい!
はい!
灯里:
気をつけて、いってらっしゃい!まんこ!
気をつけて、いってらっしゃい!まんこ!
アリシア:
いってきます!
いってきます!
電話
ARIA:
にゅ?
にゅ?
アリシア(留守番電話?):
はい、ARIAカンパニーです。お電話
はい、ARIAカンパニーです。お電話
灯里:
はい、お電話ありがとうございま・・・
はい、お電話ありがとうございま・・・
暁:
おい。
おい。
灯里:
暁さん・・・。
暁さん・・・。
暁:
人がせっかくアリシアさんのボイスメッセージを聞くために電話したっていうのに
何故邪魔をするもみ子よ。
人がせっかくアリシアさんのボイスメッセージを聞くために電話したっていうのに
何故邪魔をするもみ子よ。
灯里:
もみ子じゃありません。
もみ子じゃありません。
暁:
いやもみ子だ。そのもみあげがある以上。
いやもみ子だ。そのもみあげがある以上。
灯里:
だからもみあげじゃありません。ゴンドラの予約でしたら私がお伺・・・
だからもみあげじゃありません。ゴンドラの予約でしたら私がお伺・・・
暁:
俺様は忙しいのだ。もみ子と話している暇はない。じゃ。
俺様は忙しいのだ。もみ子と話している暇はない。じゃ。
灯里:
うぅー
うぅー
ARIA:
ぷぃー
ぷぃー
タイトル
その 素敵な奇跡を・・・。
灯里ナレーション
ここ、ネオヴェネツィアでは、そろそろ春も終わりです
私が始めてAQUAについた日から、早いもので20ヶ月。AQUAの暦だと、
あと4ヶ月ほどで丸一年。二度目の夏が、もうすぐそこまで来ています。
私が始めてAQUAについた日から、早いもので20ヶ月。AQUAの暦だと、
あと4ヶ月ほどで丸一年。二度目の夏が、もうすぐそこまで来ています。
昔の灯里(宇宙船にて)
灯里(パソコン打ちながら):
心配ないです、あ・か・り。
心配ないです、あ・か・り。
灯里:
鳥が巣立つときって、こんな気持ちなのかなぁ・・・。
鳥が巣立つときって、こんな気持ちなのかなぁ・・・。
灯里:
あ・・・はぁ・・・!ここがAQUA・・・!この街がネオヴェネツィア・・・
新天地!思ってた通りと言うか、それ以上!一目惚れ!
この街で、なってみせましょう、一人前のウンディーネに!
あ・・・はぁ・・・!ここがAQUA・・・!この街がネオヴェネツィア・・・
新天地!思ってた通りと言うか、それ以上!一目惚れ!
この街で、なってみせましょう、一人前のウンディーネに!
子供?の電話
灯里:
はい、お電話ありがとうございます。ARIAカンパニーです!
はい、お電話ありがとうございます。ARIAカンパニーです!
灯里:
あっ!?
あっ!?
子供:
あのー、アリシアさんのゴンドラに乗りたいんですけど。
あのー、アリシアさんのゴンドラに乗りたいんですけど。
灯里:
今日はちょっと、申し訳ありませんが。
今日はちょっと、申し訳ありませんが。
子供:
どうしても乗りたいんです。
どうしても乗りたいんです。
灯里:
予約がいっぱいで、ごめんなさい
予約がいっぱいで、ごめんなさい
子供:
そうですか、じゃあ他の人でもいいです
そうですか、じゃあ他の人でもいいです
灯里:
それが、私しかいなくて・・・。
それが、私しかいなくて・・・。
子供:
じゃああなたでいいです。
じゃああなたでいいです。
灯里:
私はまだ半人前なので、一人でお客さんを乗せられないんです。
私はまだ半人前なので、一人でお客さんを乗せられないんです。
子供:
そうですか、どうも。
そうですか、どうも。
灯里:
あの!・・・あぁ
あの!・・・あぁ
(私が一人前なら・・・でもアリシアさんでなくちゃお客さんは納得しないかも・・・。)
ARIA:
ぷいにゅ
ぷいにゅ
灯里:
あ、社長!それじゃ、練習に行きましょうか!
あ、社長!それじゃ、練習に行きましょうか!
ARIA:
ぷいー
ぷいー
練習に行くためゴンドラへ
ARIA:
ぷっぷっぷっぷっぷぃ、ぷぃーにゅっ!
ぷっぷっぷっぷっぷぃ、ぷぃーにゅっ!
灯里:
あっ、あっ、えっ、えーっと・・・
あっ、あっ、えっ、えーっと・・・
子供:
はい。(オールを差し出す)
はい。(オールを差し出す)
灯里:
えっ?
えっ?
子供:
練習、行くんですよね。
練習、行くんですよね。
灯里:
あ・・・はい、まあ。
あ・・・はい、まあ。
子供:
じゃあ、早く行きましょう。はい。
じゃあ、早く行きましょう。はい。
灯里:
でも、私は半人前なので、お客さんは・・・。
でも、私は半人前なので、お客さんは・・・。
子供:
わかってます、今からお友達です。
わかってます、今からお友達です。
灯里:
えぇー
えぇー
子供:
お客さんじゃないですから。
お客さんじゃないですから。
灯里:
あーうー
あーうー
ARIA:
ぷいぷーぷー
ぷいぷーぷー
子供:
さけびますよ~?
さけびますよ~?
灯里:
はっ・・・!なんて?
はっ・・・!なんて?
子供:
ひとさらい~ だれか~ たすけて~ って叫びます。
ひとさらい~ だれか~ たすけて~ って叫びます。
灯里:
あぁ~
あぁ~
子供:
おともだち。
おともだち。
灯里:
はいー・・・。
はいー・・・。
子供をゴンドラに乗せて練習
ARIA:
ぷい、ぷ、ぷいーにゅ ぷい、ぷ、ぷいーにゅ ぷいーぷいー
ぷい、ぷ、ぷいーにゅ ぷい、ぷ、ぷいーにゅ ぷいーぷいー
灯里:
えーっと、これが私が考えた、え、ゴンドラを揺らさないように漕ぐ練習でー・・・。
えーっと、これが私が考えた、え、ゴンドラを揺らさないように漕ぐ練習でー・・・。
ARIA:
ぷっぷっぷぃーにゅ!
ぷっぷっぷぃーにゅ!
子供:
揺れまくってますけど。
揺れまくってますけど。
灯里:
は・・・!
は・・・!
ARIA:
ぷぃーにゅ、ぷぃー。
ぷぃーにゅ、ぷぃー。
灯里:
あ、ゴンドラ好きなの?
あ、ゴンドラ好きなの?
子供:
そうでもないみたい、遅いし。
そうでもないみたい、遅いし。
灯里:
そう・・・。
(あれ、この子、さっき電話をくれた・・・。)
そう・・・。
(あれ、この子、さっき電話をくれた・・・。)
灯里:
もしかして、マンホームから来たの?
もしかして、マンホームから来たの?
子供:
そうです。
そうです。
灯里:
やっぱり、私も前マンホームに住んでたの。
やっぱり、私も前マンホームに住んでたの。
子供:
ふーん。
ふーん。
灯里:
一人で・・・あ、そんなわけないか。
一人で・・・あ、そんなわけないか。
子供:
お父さんとお母さんと・・・。
お父さんとお母さんと・・・。
灯里:
ネオヴェネツィアはどう?
ネオヴェネツィアはどう?
子供:
不便です。
不便です。
灯里:
あー、マンホームに比べたら不便だよねー
あー、マンホームに比べたら不便だよねー
子供:
車がないからほとんどあるきだし。
車がないからほとんどあるきだし。
灯里:
料理も自分で材料買って作るし、このゴンドラの手入れも自分でやるんだよ。
料理も自分で材料買って作るし、このゴンドラの手入れも自分でやるんだよ。
子供:
たいへんですね。
たいへんですね。
灯里:
でも、私はそんな風に全部自分でできるのが嬉しい。マンホームじゃできないでしょう?
でも、私はそんな風に全部自分でできるのが嬉しい。マンホームじゃできないでしょう?
灯里:
名前聞いてもいい?私は水無灯里。
名前聞いてもいい?私は水無灯里。
アイ:
…アイ。
…アイ。
灯里:
アイちゃん。どうして私のゴンドラに乗ってたの?
アイちゃん。どうして私のゴンドラに乗ってたの?
アイ:
とりしらべですか?
とりしらべですか?
灯里:
え!いえ・・・。
え!いえ・・・。
アイ:
やっぱり、聞いてたのと違うな…。
やっぱり、聞いてたのと違うな…。
藍華と会う
灯里:
あ・・・あっ、藍華ちゃん!
えーと、藍華ちゃん、この子はお客さんじゃなくてお友達で、
アイちゃんっていうんだけど、
マンホームから来てて…。
あ・・・あっ、藍華ちゃん!
えーと、藍華ちゃん、この子はお客さんじゃなくてお友達で、
アイちゃんっていうんだけど、
マンホームから来てて…。
藍華:
ただ乗りじゃないのよ…。
ただ乗りじゃないのよ…。
灯里:
えっ…そう…とも言うかな…。
えっ…そう…とも言うかな…。
藍華:
ほら、早く降りなさいよ。
ほら、早く降りなさいよ。
アイ:
二人はどっちが上手なんですか?
二人はどっちが上手なんですか?
灯里と藍華:
あっ!?
あっ!?
藍華:
それはどっちかってーとあたし?
それはどっちかってーとあたし?
灯里:
うぅ~…。
うぅ~…。
アイ:
じゃあ、あなたが漕いでください。
じゃあ、あなたが漕いでください。
藍華:
はぁ!何であたしが?
はぁ!何であたしが?
アイ:
ともだちだから。
ともだちだから。
藍華:
違うから!
違うから!
灯里:
あの、藍華ちゃん、いいんじゃない?友達ってことで。
あの、藍華ちゃん、いいんじゃない?友達ってことで。
藍華:
は?ちょっと待って、どーゆうことよー。
は?ちょっと待って、どーゆうことよー。
灯里:
だってせっかくお知り合いになれたんだから、ね?
だってせっかくお知り合いになれたんだから、ね?
アイ:
あ。
あ。
藍華:
んー…。
んー…。
灯里:
そうだ藍華ちゃん。アリシアさんを見に行こうよ。
そうだ藍華ちゃん。アリシアさんを見に行こうよ。
藍華:
え!
え!
藍華がゴンドラを漕ぐ
灯里:
藍華ちゃんは本当にアリシアさんラブだね。
藍華ちゃんは本当にアリシアさんラブだね。
藍華:
イエース!
イエース!
ARIA:
ぷいーにゅーぷーぷぃーにゅー!
ぷいーにゅーぷーぷぃーにゅー!
アイ:
やっぱり揺れまくってます。
やっぱり揺れまくってます。
藍華:
あ!…正確な時間と楽しーいトークが姫屋のモットーでございますのでー!
あ!…正確な時間と楽しーいトークが姫屋のモットーでございますのでー!
アイ:
ふーん。
ふーん。
灯里:
えーここAQUAがテラフォーミングされ、人々が住むようになって約150年、
え、今日では水の星として親しまれております。
ネオヴェネツィアはかつてマンホームにあった街ヴェネツィアをモ・・・。
えーここAQUAがテラフォーミングされ、人々が住むようになって約150年、
え、今日では水の星として親しまれております。
ネオヴェネツィアはかつてマンホームにあった街ヴェネツィアをモ・・・。
藍華:
何急に?
何急に?
灯里:
あー、ガイドがあったほうが楽しいかなーって。
あー、ガイドがあったほうが楽しいかなーって。
藍華:
手がガチガチじゃん。
手がガチガチじゃん。
灯里:
はー。
はー。
藍華:
第一ただ乗り犯にそこまでサービスすることないでしょうよ。
第一ただ乗り犯にそこまでサービスすることないでしょうよ。
灯里:
でもーせっかく来たんだし、やっぱりネオヴェネツィアを好きになって
帰ってほしいなーって思うから。
でもーせっかく来たんだし、やっぱりネオヴェネツィアを好きになって
帰ってほしいなーって思うから。
アイ:
あ・・・このまちがすきですか?
あ・・・このまちがすきですか?
灯里:
うん、大好き!最初はカッコいいウンディーネに憧れて来て、
ただそれだけだったけど、今はAQUAとネオヴェネツィアが好き。
不便さも、ゆっくりした時間も全部。
この街って奇跡でできてるんだよねー。
うん、大好き!最初はカッコいいウンディーネに憧れて来て、
ただそれだけだったけど、今はAQUAとネオヴェネツィアが好き。
不便さも、ゆっくりした時間も全部。
この街って奇跡でできてるんだよねー。
アイ:
キセキ・・・。
キセキ・・・。
灯里:
そう、水も空気もなかったこの星に街を作ろうとした人たちのたくさんの思いが
集まって生まれた、素敵な奇跡。
そう、水も空気もなかったこの星に街を作ろうとした人たちのたくさんの思いが
集まって生まれた、素敵な奇跡。
私たちが出会ったのも奇跡の一つかも!
藍華:
恥ずかしいセリフ、禁止っ!
恥ずかしいセリフ、禁止っ!
灯里:
えぇ~!
えぇ~!
じゃがバター屋で
灯里:
あ、じゃがバター屋さんだ!
あ、じゃがバター屋さんだ!
アイ:
じゃがばたー?
じゃがばたー?
灯里:
食べていく?
食べていく?
アイ:
べつに・・・うちでもたべたことありますけどすきじゃないし・・・。
べつに・・・うちでもたべたことありますけどすきじゃないし・・・。
灯里:
そう?マンホームで食べるのは全然違うよ?
そう?マンホームで食べるのは全然違うよ?
アイ:
ふーん。やっぱたべよーかな。
ふーん。やっぱたべよーかな。
灯里:
うん!
うん!
藍華:
アンタお金もってんの?
アンタお金もってんの?
アイ:
もってますよ?
もってますよ?
藍華:
んーだかなー。お金持ってんのにただ乗りって、タチ悪くない?
んーだかなー。お金持ってんのにただ乗りって、タチ悪くない?
灯里:
でもー私たちがお金貰うわけにもいかないしー。
でもー私たちがお金貰うわけにもいかないしー。
ARIA:
にゅーうーぷーぷにゅーぷにゅー
にゅーうーぷーぷにゅーぷにゅー
藍華:
あ、食べないの?
あ、食べないの?
アイ:
じゃがいもがおーきい…。
じゃがいもがおーきい…。
藍華:
ん?そう?
ん?そう?
灯里:
マンホームだと、カットして売られてるのが普通だから。
マンホームだと、カットして売られてるのが普通だから。
藍華:
ふーん。
ふーん。
アイ:
食べにくそう。
食べにくそう。
あ・・・ふー、ふー・・・はむ。
灯里&藍華:
うふっ…。
うふっ…。
ARIA:
ぷー。ぷ!ぷぃーにゅ!ぷ、ぷ?ぷ、ぷ、ぷぷ!
ぷー。ぷ!ぷぃーにゅ!ぷ、ぷ?ぷ、ぷ、ぷぷ!
社長流されてピンチ
灯里:
ごちそうさまでしたー。
ごちそうさまでしたー。
じゃがバター屋:
はいはーい!どうもー!
はいはーい!どうもー!
アイ:
…おいしかったです!
…おいしかったです!
じゃがバター屋さん:
え!そうかい!ありがとう!
え!そうかい!ありがとう!
藍華:
それじゃー出発しますかー。
それじゃー出発しますかー。
灯里:
社長ー、出発ですよー?
社長ー、出発ですよー?
藍華:
あれ?
あれ?
灯里:
ARIA社長?
ARIA社長?
藍華:
いないねー?
いないねー?
アイ:
あのー、あれって…?
あのー、あれって…?
灯里&藍華:
ん?
ん?
ARIA:
ぷいにゅー、ぷ。
ぷいにゅー、ぷ。
灯里:
あ、社長!
あ、社長!
ARIA:
ぷ、ぷいにゅー!
ぷ、ぷいにゅー!
藍華:
あー、急がなきゃ!
あー、急がなきゃ!
灯里:
うん!
うん!
アイ:
じょーずなひとが漕いだほうがいいんじゃないですか?
じょーずなひとが漕いだほうがいいんじゃないですか?
藍華:
大丈夫よ、灯里には奥の手があるんだから!
おもいっきりやんなさいよ!灯里!
大丈夫よ、灯里には奥の手があるんだから!
おもいっきりやんなさいよ!灯里!
灯里:
それでは、いかせてもらいます!
それでは、いかせてもらいます!
藍華:
灯里はマンホームでは間違えて逆に漕ぐ練習をしてたからね、
逆漕ぎでは無敵なのよ!
灯里はマンホームでは間違えて逆に漕ぐ練習をしてたからね、
逆漕ぎでは無敵なのよ!
アイ:
そんなことしてだいじょー…。
そんなことしてだいじょー…。
灯里:
…いきます!うー!
…いきます!うー!
藍華:
おっけー!そのまま真っ直ぐいって!
おっけー!そのまま真っ直ぐいって!
少し左に!
灯里:
はい!
はい!
アイ:
はやい…!
はやい…!
大きな船の波でバランスが崩れる
全員:
うわーあ!
あ!あー
ひゃーあぅ!
うわーあ!
あ!あー
ひゃーあぅ!
アリシアさんが助けに来る
灯里:
ARIA社長!
ARIA社長!
ARIA:
ぷーーーーーいにゅーーーーーーーー!
ぷーーーーーいにゅーーーーーーーー!
ぷ、ぷ、ぷ、ぷにゅー
女性客:
すごいすごーい!
すごいすごーい!
女性客2:
かっこよかったー
かっこよかったー
アリシア:
突然予定外の行動をとってしまい、申し訳ありませんでした。
突然予定外の行動をとってしまい、申し訳ありませんでした。
灯里:
アリシアさん。
アリシアさん。
アイ:
…あ
…あ
藍華:
ありがとうございます、アリシアさん!
ありがとうございます、アリシアさん!
アリシア:
あらあら藍華ちゃんも一緒?
えーっと?
あらあら藍華ちゃんも一緒?
えーっと?
藍華:
あ、この子はアイちゃんっていいます、そのー、友達の!
あ、この子はアイちゃんっていいます、そのー、友達の!
アイ:
あ…。
あ…。
アリシア:
あらあら、それじゃあ私ともお友達ね。
あらあら、それじゃあ私ともお友達ね。
アイ:
あ…はい…。
あ…はい…。
アリシア:
じゃあ、またね、アイちゃん。
じゃあ、またね、アイちゃん。
アイ:
はい…。
はい…。
夕方
アイ:
アリシアさん、すてきだった…。
アリシアさん、すてきだった…。
藍華:
ほんとよねぇ…。
ほんとよねぇ…。
灯里:
アイちゃん、アリシアさんに会いたかったんでしょう、よかったね?
アイちゃん、アリシアさんに会いたかったんでしょう、よかったね?
アイ:
知ってたんですか?
知ってたんですか?
灯里:
朝電話くれたのアイちゃんでしょう?アリシアさんのゴンドラ乗りたいって。
朝電話くれたのアイちゃんでしょう?アリシアさんのゴンドラ乗りたいって。
アイ:
あたしね、ここへくるまえはAQUAもネオヴェネツィアもきらいだったの
まえにおねーちゃんが新婚旅行で来てね。
あたしね、ここへくるまえはAQUAもネオヴェネツィアもきらいだったの
まえにおねーちゃんが新婚旅行で来てね。
藍華:
年離れてるんだー。
年離れてるんだー。
アイ:
そう。だからいつもわたしのことこどもあつかいするんだけど…。
旅行から帰ったらAQUAの話ばっかり聞かされて…
わたし、おねーちゃんは好きだけど自慢しいなところはちょっときらい…。
だからなんとなくAQUAもネオヴェネツィアもきらいになった。
そう。だからいつもわたしのことこどもあつかいするんだけど…。
旅行から帰ったらAQUAの話ばっかり聞かされて…
わたし、おねーちゃんは好きだけど自慢しいなところはちょっときらい…。
だからなんとなくAQUAもネオヴェネツィアもきらいになった。
藍華:
わからなくもないわね。
にしても、じゃあ何で来たの?
わからなくもないわね。
にしても、じゃあ何で来たの?
アイ:
実際に来たら好きになるかなって思って。お父さんとお母さんに頼んで。
実際に来たら好きになるかなって思って。お父さんとお母さんに頼んで。
灯里:
あ。
あ。
アイ:
でも連れて行ってもらったところはどこもつまらなくて。
ほかのゴンドラも乗ったけどふーんって感じだったし。
やっぱりおねーちゃんが一番自慢してたアリシアさんの
ゴンドラに乗らなきゃって思ったけど…。でも駄目で…。
でも連れて行ってもらったところはどこもつまらなくて。
ほかのゴンドラも乗ったけどふーんって感じだったし。
やっぱりおねーちゃんが一番自慢してたアリシアさんの
ゴンドラに乗らなきゃって思ったけど…。でも駄目で…。
藍華:
それで灯里のゴンドラにねー。
それで灯里のゴンドラにねー。
アイ:
ごめんなさい…。でも今日乗せてもらってよかったです。
じゃがバターおいしかったし、逆漕ぎも楽しかったし。
帰ったらおねーちゃんに自慢のお返しをしてやります。
ごめんなさい…。でも今日乗せてもらってよかったです。
じゃがバターおいしかったし、逆漕ぎも楽しかったし。
帰ったらおねーちゃんに自慢のお返しをしてやります。
灯里:
お姉さん、自慢してたわけじゃないと思う。
お姉さん、自慢してたわけじゃないと思う。
アイ:
え。
え。
灯里:
アイちゃんに教えたかったんじゃないかな?AQUAのこと。
だってほら、自分が好きになったものの話ってしたくなるでしょ?
特に好きな人には。
アイちゃんに教えたかったんじゃないかな?AQUAのこと。
だってほら、自分が好きになったものの話ってしたくなるでしょ?
特に好きな人には。
アイ:
そっか、そうですね。
わたしは今、おねーちゃんに今日のこと話したいって思ってる。
なんだかおねーちゃんのAQUA話が聞きたくなってきた。
灯里さんたちのおかげでいつのまにかわたしも
この街が好きになっちゃったみたいです。
そっか、そうですね。
わたしは今、おねーちゃんに今日のこと話したいって思ってる。
なんだかおねーちゃんのAQUA話が聞きたくなってきた。
灯里さんたちのおかげでいつのまにかわたしも
この街が好きになっちゃったみたいです。
藍華:
嫌いが好きに変わるってのも奇跡かもね…。
嫌いが好きに変わるってのも奇跡かもね…。
はっ!
恥ずかしいセリフ、禁止っ!自分!
恥ずかしいセリフ、禁止っ!自分!
…くぅ~!
両親が迎えに来る
アイ父:
本当にご迷惑をおかけしました。
本当にご迷惑をおかけしました。
アイ母:
なんとお詫びしていいか…。
なんとお詫びしていいか…。
灯里:
いえ、全然かまいませんよ。私も楽しかったですし。
それより、本当に今日ここを発たれるんですか?
いえ、全然かまいませんよ。私も楽しかったですし。
それより、本当に今日ここを発たれるんですか?
アイ父:
ええ。
ええ。
灯里:
明日のお昼休みアリシアさんに頼んでみようと思ったんだけど…。
もし今度また来た時には私が絶対何とかするから、メールしてね。
明日のお昼休みアリシアさんに頼んでみようと思ったんだけど…。
もし今度また来た時には私が絶対何とかするから、メールしてね。
アイ:
いいです、もう。
いいです、もう。
灯里:
え?ホントに約束するから!
え?ホントに約束するから!
アイ:
ほんとにいいです、だってわたし、
次に来たときはまた灯里さんのゴンドラに乗りたいから!
ほんとにいいです、だってわたし、
次に来たときはまた灯里さんのゴンドラに乗りたいから!
灯里:
え、本当?アイちゃん!
え、本当?アイちゃん!
ARIA:
ぷいにゅー
ぷいにゅー
アイ:
うん、だから…早く一人前のウンディーネになってね!
うん、だから…早く一人前のウンディーネになってね!
灯里:
はっ!…頑張ります…。
はっ!…頑張ります…。
アイ:
あ、そうだ、あとこれ、アリシアさんに。
あ、そうだ、あとこれ、アリシアさんに。
灯里:
はい。ふふっ。
はい。ふふっ。
夜
アリシア:
あらあら、この二人なら覚えてるわ。
ゴンドラの上で喧嘩始めちゃった新婚さん。
旅行で初めてお互いの知らない嫌な部分を知って戸惑ってたのね。
あらあら、この二人なら覚えてるわ。
ゴンドラの上で喧嘩始めちゃった新婚さん。
旅行で初めてお互いの知らない嫌な部分を知って戸惑ってたのね。
灯里:
仲直りできたんですね。
仲直りできたんですね。
アリシア:
ええ、あの時は大変だったけど、うふっ、幸せそう…。
ええ、あの時は大変だったけど、うふっ、幸せそう…。
灯里:
よかった…。
よかった…。
アリシア:
嫌いなとこも好きになるにはすこし努力が必要だけど、
もしそれができたら、好きな人は大切な人になる…。
嫌いなとこも好きになるにはすこし努力が必要だけど、
もしそれができたら、好きな人は大切な人になる…。
灯里:
大切な人…。その奇跡は努力で起こすことができるんですね!
大切な人…。その奇跡は努力で起こすことができるんですね!
アリシア:
そうね、アイちゃんに奇跡を起こしたのはアイちゃん自身かもね。
そうね、アイちゃんに奇跡を起こしたのはアイちゃん自身かもね。
灯里:
はい、お姉さんの事をもっともっと好きになりたい、
アイちゃんが生んだ奇跡なのかも!
はい、お姉さんの事をもっともっと好きになりたい、
アイちゃんが生んだ奇跡なのかも!
エンディング曲
次回予告
灯里:
アリシアさん、今日も素敵な一日でしたー。
アリシアさん、今日も素敵な一日でしたー。
アリシア:
あらあら、灯里ちゃんに素敵じゃない日なんてあるのかしらね?
あらあら、灯里ちゃんに素敵じゃない日なんてあるのかしらね?
灯里:
えへへ。
次回、その 特別な日に…。
素敵なひと時を、ご一緒しましょう。
えへへ。
次回、その 特別な日に…。
素敵なひと時を、ご一緒しましょう。