エルス国際宇宙軍と時空管理局艦隊との戦闘は実に熾烈なものだった。
……まぁあの惑星間戦争と比較するのはアレかもしれんがね。
誰が正義で、誰が悪か、なんて議論は既に出つくしたといってもいい。一方的な正義は、押しつけられた方から見たら唯の悪でしかない。
我々は正義ではない。そして、時空管理局が正義ではない。
我々は悪ではない。そして時空管理局が悪ではない。
そんなことは分かってちゃいるが、なんというか……何回やっても戦争ってのは後味が悪いもんなんだよな。どんなに言葉で和らげても人殺しの破壊行為なわけだし。うん、そろそろ止めよーや。な?
ミッドチルダ攻略作戦に参加したとある兵士へのインタビュー記録。
【宇宙暦3208年 8月13日】
14時49分
艦隊戦が泥沼化する。
全艦のミサイル残量が80%を切る。
15時57分
エルス国際宇宙軍艦隊の損害率が11%を超える。
管理局艦隊の損害率が15%を超える。
16時2分
エルス国際宇宙軍第12艦隊、一点集中射撃による戦況の打破を狙うために、一時的に戦線から離れる。その間、エルス国際宇宙軍艦隊全艦は全兵器解禁での戦闘継続。現在接近戦なのでアルカンシェルの発射の前兆は見られず。
16時40分
エルス国際宇宙軍第12艦隊、鏃強襲陣形にて突撃開始。同時刻、全艦隊が突撃開始。
16時44分
主力のエルス国際宇宙軍第12艦隊の巡洋艦「エドル」が大破。航行不能。
全艦隊、「螺旋陣形」にて螺旋を描くように時空管理局艦隊へと攻撃開始。
17時19分
第22艦隊、ミッドチルダの防衛線へと差し掛かる。
17時20分
時空管理局艦隊の数隻が螺旋陣形を突破。
特殊粒子電磁投射大型砲「ネークンカル」、発射態勢。
エルス国際宇宙軍艦隊の損害率13%
時空管理局艦隊の損害率22%
17時27分
揚陸作戦中の第22艦隊、ミッドチルダの防衛線を超え始める。
17時36分
時空管理局艦隊の大型艦一隻を大破させる。
エルス国際宇宙軍第12艦隊より入電 「我、勝機ヲ見タリ」。
17時48分
特殊粒子電磁投射大型砲「ネークンカル」、遠距離射撃開始。
一隻の時空管理局所属艦を「消滅」させる。
射撃の反動で衝撃緩和機構が破損。欠陥が発見される。
17時51分
時空管理局艦隊、撤退開始。アルカンシェル等の兵器を使用するために距離をとっているものと思われる。次元戦闘機全機、アルカンシェルの発射が可能であるであろう大型艦へと攻撃を集中させる。
18時00分
潜入部隊「コード アマゾネス」、ミッドチルダ各部の電力施設を爆破。
さらに南部地区の教育施設へとテロを敢行。
18時11分
第22艦隊、時空管理局艦隊に発見される。
入電、「これより着陸作戦を開始する」。
18時22分
第22艦隊、ミッドチルダへと強制侵入。
同時刻 時空管理局艦隊、アルカンシェル発射態勢に入るも、近距離まで接近してきたために発射できず。この段階で時空管理局艦隊の損害率は30%まで上昇する。
18時32分
第22艦隊より入電 「成功」
陸戦部隊はミッドチルダ北部の廃棄された空港、ミッドチルダの首都クラナガンにある港湾地区を制圧。敵警備部隊は「コード アマゾネス」による工作(テロなど)により手薄になっていたものの、艦隊に発見されたために作戦の遂行速度を上昇させることに。
最終更新:2009年04月22日 18:26