#02 戦う理由
ルフィア「はぁ…敵兵はいなくなったみたいだ」
ルフィア「リンは大丈夫かな…」
コーダ「コーダ帰還しました」
エアド「ご苦労、失敗は気にするな。2人を犠牲に2機を破壊できたと考えよう。それより残り一機の情報を」
コーダ「外見は黒、ということしか。パイロットは15、6歳の子供でした」
エアド「子供だと!?どういうつもりだ。新型MSに子供を乗せるなどとは……。分かった。今が好機のようだな。アイテールを発進させよう。私も乗る」
コーダ「大佐が出撃する必要などありません。私がもう一度…」
エアド「出る杭は早めに、もう二度と出れないように叩かなければな。やるからには徹底的にやる」
エアド「なに、安心しろお前にも同行してもらう」
コーダ「はっ」
ルフィア「早くユートピアに行かないと。でもこのガンダムどうしよう…」
ルフィア「ん…あれは……戦艦!?ユートピアに向かってる…」
ルフィア「どうしよう…またガンダムに乗るしかないのか…?でも僕にできるのか…?くそ…!!」
そのとき戦艦からユートピアに向かってミサイルが放たれた
ルフィアは考えるより先にガンダムに乗っていた
ルフィア「うおぉぉぉぉぉぉ」
「ラマー大佐!!ミサイルが全て撃ち落とされました」
エアド「例の黒いガンダムか。コーダ、出撃してあのガンダムの相手をしろ。破壊もやむを得ん」
コーダ「コーダ、クパァで出撃します」
エアド「よし、今のうちに戦艦を撃ち落とせ!」
ルフィア「させるか!」
コーダ「待てよ。お前の相手は俺だぜ」
ルフィア「くっそー。何でこんな時に」
コーダ「おい、そこの厨房。お前の力で俺ら
ZARTZ軍を殲滅するなど到底不可能だ。
もし、あんたのおつむが人並み以上だったら、とっとと降伏してそのMSをおとなしく渡すのがいいというのは分かるはずだろ?
お前に少しの猶予をやる。お前がコックピットから出てきたら、これ以上ユートピアに危害を加えずに、そのMSと共に撤退する。」
(くっ。俺はこの美しいカタフィギオをこれ以上破壊したくない。
しかし、リンの父さんの言葉から察するに、これには恐ろしい力が秘められているに違いない。
ここでこれを渡せば、いずれZARTZはユートピアを奪いに来るだろう…)
ルフィア「無理だ。こいつが欲しけりゃ、カタフィギオ不可侵条約を批准するんだな」
コーダ「おあいにく様。それは上が決めることなんでね。
幸い俺にはお前のMSの撃破許可も出ている。
ええぃ、ウザったい。大佐、奴のガンダムを破壊します。よろしいですか?」
エアド「いいだろう。そいつを撃破したあとで港を破壊する。
全軍に告ぐ。戦闘を邪魔しないため、砲撃を中止しろ。」
コーダ「かぁぁぁくぅぅぅごぉぉぉ」
ふいにコーダの駆るクパァの兵装が火を噴いた。
ルフィア「こうなったらやるしかないじゃないか。俺は死にたくなんかないんだ」
ひらりとブラックガンダムはバク宙して、クパァの弾幕を避けると同時に反転して、高エネルギープラズマ砲を発射した。
コーダ「な、なんだと!」
クパァはすんでのところでプラズマ砲をかわした。コーダ「何て火力なんだよ。」
コーダが次の攻撃に備える間、クパァの後ろに二機のイノーが回り込み一斉にビームライフルを浴びせた。
コーダ「畜生。挟まれたか。やむを得ない、撤退する。」
エアド「ほほぅ。あのガンダムかなりの強敵のようだな。
しかし、あの性能、我々の手に堕ちれば、この世界、我らのものとなるも同然だな。
よし、私のアイテールを準備しろ。それからコーダのクパァ収容のため3番ハッチを開放しろ。」
ルフィア「ありがとうございました。」
イノーのパイロット「いいえ。我々はユートピア防衛軍UDFA(Utopia Defence Forced Army)の量産型MSイノー(INnovative Armor Unit)の部隊の者です。
こちらについて来てください。」
すると、彼のイノーは地下へと続くダクトを降下していった。
ダクトを通り抜けると、そこには戦艦ユートピアがあった。
味方モブ「こちらのハッチからどうぞ」
イノーについて行き、ブラックガンダムを帰艦させる。当然ながらモビルスーツを帰艦させた経験などないが、まるで熟練者のように着艦させ得た。
艦長「正規パイロットは死亡が確認されている。一体誰が…」
艦長らが見つめる中、ルフィアが降り立った。
味方モブ「子供!?」
味方モブ「軍人ではない…」
将校モブ「艦長、あれは我が軍の軍事機密。見られるくらいならともかく、乗られて操作されたとなれば…」
艦長「まあ待て。私はユートピア艦長、カワーイ・ビックヘッド。君、名前は?」
ルフィア「ルフィア・カマーノでしゅ」
カワーイ「ルフィア君、今聞いたように、君は軍事機密を見てしまった。さらに、民間人でありながら戦闘に参加した。しかし私は君を罰する気はない。本艦ユートピアは、あと三時間で出港する。それまでに、君の民間人での戦闘に根拠を与える書類を作るから、食堂で待っていてくれ」
艦橋に近い食堂に入ると、リン・ソウゲンがいた。
リン「ルフィア、無事だったんだ!」
ルフィア「うんなんとか。敵に見つかったんだけど、偶然モビルスーツに乗れて…」
リン「え?それってどういう事?」
ルフィアは、自分が乗ったこともないモビルスーツに乗れた事を説明した。
リン「それはもしかして…ニュータイプかも…」ルフィア「ニュータイプ?」
リン「うん。お父さんが言ってた。したこともないことをできたりする人だって」
ルフィア「したこともないこと…」
一方その頃艦橋。
レーダー見てる人「接近するモビルスーツ反応あり!これは…」
カワーイ「なんだ!?」
レーダー見てる人「アイテール1、クパァ1」
カワーイ「アイテールだと!?ZARTZの指揮官機だ…。イノーでは相手にならん…」
レーダー見てる人「さらにその後方より、戦艦1!」
カワーイ「くっ。どうする…頼みの綱のブラックガンダムもパイロットが…」
副長代理(副長は死にました)「やむを得ません。あの子供に操縦させしょう」
カワーイ「なに?」
副長代理「たった今、一時的に軍属にする書類を書いたばかりでしょう。ここで食い止めなければユートピアはもちろん、カタフィギオも危ない」
カワーイ「やむを得んか…。ルフィア君を呼んできてくれ」
味方モブ「イエス・サー」
モブ「呼んできました。」
カワーイ「よし、ルフィア君、君に大事な話があるのだが」
ルフィア「なんでしょう?」
カワーイ「実は今、ZARTZのとても強い機体が来ていて、ブラックガンダムじゃないと相手にならないのだよ。
だが、パイロットが死んでしまっていないので君の力を貸して欲しい……
ルフィア「よろこん…」
カワーイ「と、いいたい所だが、私は軍人でもなく、ましてや子供である君を戦場に送る事など艦長としてできない。
だから君とリン君にはこの艦を即刻下りてもらう。」
ルフィア「でも、僕やれます。それにブラックガンダムがいないと勝てないんでしょう。」
カワーイ「我々も軍人になった時から覚悟はできている。」
ルフィア「で、でも…」
カワーイ「早く君はリン君を連れて行きなさい。」
ルフィア「はい。」
ルフィアは出ていった
カワーイ「悪いなみんな私の個人的思いに巻き込んでしまって」
みんな「まぁ艦長の突発的行動にはなれてますし。
戦うのなら早く指示を願います。」
カワーイは目頭が熱くなるのが感じながら言った。
カワーイ「全員、戦闘配置に着け。」
ルフィアは食堂にいるリンを見つけるなり腕を引っ張って走り始めた。
リン「ちょっと、何するのよ。」
ルフィア「………」
リンはルフィアのただならぬオーラを感じ、黙りこんだ。
そのままルフィアはリンを連れ、近くのシェルターに入った。
ちょうどその頃、アイテールとクパァがユートピアに迫っていた。
カワーイ「今いる全てのイノーを発進させろ。」
モブ「イノー全機発進してください。」
エアド「ブラックガンダムはいないようだな」
コーダ「雑魚ばかりですね。どうしますか?」
エアド「全部落としてかまわん。」
遂に戦いが始まった。
エアドとコーダはイノーをどんどん落としていった。
みるみるたくさんいたイノーが減っていってついに全機落とされた。
モブ「イノー全機撃墜されました。」
カワーイ「ここまでか。」
エアドとコーダのビームライフルが何本もささり、ユートピアは大きな爆発と同時に破壊された。
エアド「コーダ、帰るぞ。」
コーダ「はい。」
アイテールとクパァは引き返していった。
ルフィアはユートピアが撃墜されるのをシェルターのモニターで見ていた。
ルフィア「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
ユートピアから離れたとあるコロニー・オウィンにて
フィル・クワー「それで、ブラックガンダムは奪えたのか?」
エアド「すみません。ですが三機中二機を破棄することに成功しました。」
フィル「想像力が足りないな。もっと考えないと。次の作戦までにレポート用紙三枚書いてこい。原稿用紙でいうと15枚くらいだな」
エアド「分かりました」
エアドは部屋を出て行った
フィル「ブラックガンダムは奪えなかったか…。他の組織に情報を取られる前に早急に奪わなければ……サイ・キー!」
フィルが名前を呼ぶと、そこには黒い影が現れていた。
サイ「なんでしょうか?」
フィル「話を聞いていたのだろう?即刻ブラックガンダムを回収してこい。ユートピアが爆発したとはいえ、ブラックガンダムがある最深部は残っているはずだ。」
サイ「分かりました。」
オウィンのハッチからカタフィギオに向けて、サイ・キーの乗ったMSが飛び立っていった
ざわざわ
「オイ‥どうなるんだよ」
「そんなユートピアが…」
シェルターは中の人の焦りで埋めつくされた。
ルフィア「…あいつら何が目的ナンだよ‥畜生」
リン「ねぇ…どうして逃げたの?」
ルフィア「えっ」
リン「ユートピアはあなたも知っての通り先の大戦の功労者。
私達スペースノイドの英雄よ。あなたも出撃していれば追い払えたのに…なんでよ!?」
ルフィア「そ、それは…」
リン「パパだってユートピアへ行けって言ったのに…そんなに死ぬのが恐かったの!?」
(違う。艦長にいわれたからだ。恐くなんてなかったんだ。むしろ倒そうと思っていたぐらい…。そう戦いを楽しんでいたんだ。)
リン「あなたがでてればユートピアのみんなも死ななくて済んだのに…グスン」
ルフィア「……」
沈黙が二人を包む。
ニキ「あっ、君達は」
声のする方にはニキがいた。ルフィアは走ってニキのとこまで行く。
ルフィア「ニキさん…生きてたんですね」
ニキ「ああ、君達もよく無事で」
ルフィア「え、ええまあ‥」
リンの方を見るとまだ泣いている。
ニキ「彼女はどうしたんd」
ウ~~~
「サ、サイレン?」
放送「コロニー上空に未確認のMS、危険ですので外に出ないで下さい繰り返します…」
「ま、また奴らか」
周囲はざわめくが俺はもう決意していた。
ルフィア「ニキさん。どこかに使える機体ない?」
ニキ「ルフィア君……まさか!」
ルフィア「今度こそ、誰も死なせませんよ。」
リンを見て、再び口を開くルフィア
ルフィア「ユートピアはまだ半壊です。ここで奴らを食い止めて、この戦艦を修理して、一番近いコロニーに逃げるのが最良でし…」
ニキ「ま、待つんだ。カワーイさんが君を戦わせなかった理由を考えr」
ルフィア「はい。だから僕はガンダムに乗ります」
ルフィアの目には迷いが無かった
ルフィア「僕は自分の大事な人達を守る戦いをします。」
ニキ「………ユートピアの2番ハッチにある。まだあそこは被害が小さいはずだ。多分ブラックガンダムも無事d」
ルフィア「ありがとうございます」
ルフィアはニキの話が終わるのを待たずに走り去った
ニキ、リン「全く…」
リンは泣きやんでいた。
二人はルフィアの後ろ姿を見、彼の背中に命を預けた
そしてルフィアはブラックガンダムの下に駆けていった
…………
そこには確かにブラックガンダムがあった
しかし装備が増えている
いままでなかったビームサーベルなどが追加されていた
そして、コクピットにはカワーイのメモが貼ってあった
『君がガンダムに乗り込んでいるということはZARTZと再び戦うということだろう。新たな武装を追加した。おそらく敵の狙いは君だろう。いや正確には君の乗っているこのガンダムだ。
このガンダムはカタフィギオで極秘に作られたもので、トップシークレットの技術が用いられている。奴らはこのタイプのガンダムを量産し新たな抑止力とするつもりだろう。これは私の憶測に過ぎないがね。とにかく君はガンダムと君の大切な人達を守るんだ』
ルフィア「分かっていますよ……」
ルフィアは操縦桿を堅く握る
ルフィア「ブラックガンダム、ルフィアカマーノ、出ます」
ブラックガンダムは再び戦場へ出た
刹那、上空から黄金のMSが切りかかってきた
ブラックガンダムは咄嗟に横に避ける
ルフィア「お前を倒す!」
ルフィアはビームサーベルを………
ルフィア「あれ?ビームサーベルが……無い!」
サイ「悪いな。今さっき奪わせてもらったぜ」
サイのMSの手にはブラックガンダムのビームサーベルが握られていた
サイ「行くぜ、俺のスティールガンダムぅ!」
スティールガンダムの背から粒子が放たれ、機体がさらに黄金に輝き始めた。
次の瞬間スティールガンダムはブラックガンダムに切りかかる。しかし、
ルフィア「質量を持った残像……!瞬歩だと!?」
サイ「悪いな。斎木流刹那的瞬歩だ!」
すんでのところでスティールガンダムの抜刀切りをかわしたブラックガンダム。
サイ「なかなかやるな。小童。だかなぁ、次は無いぜぇ。」
ルフィア「アンタに殺される義理も暇も無いんだよ!」
ブラックガンダムは背から2本のサーベルを抜いた
スティールガンダムはビームサーベルを構え再び光り出す
そして激突した
最終更新:2010年10月01日 15:02