美味しいものは、独り占め!

9話 美味しいものは、独り占め!

ホテルの客室の一室、306号室。
妖犬の青年、荒津文護と、セーラー服姿の美少女、丹羽三矢
鯱人の男、中元寿昭はこの客室に身を潜めていた。
三人はこのホテルで遭遇し、殺し合う意思は無い事を互いに確認した上で一つの部屋に隠れた。

「俺の支給品は、何だろうこれ……ノート? 新聞のスクラップみたいだ。これだけ……だな」
「私は、ライフル……ですね、古い奴みたいです。説明書が……十八年式村田銃、らしいです」
「おれは、あー、銃剣、と……うへぇ、ディルドだ」
「ディルドですか……ハッ、銃剣で私を脅してディルドを突っ込もうなんて思ってるんじゃ」
「お望みならそうしてあげるぞ三矢ちゃん」
「らめえ!」
「折角だしスクラップ読んでみようぜ」

文護に支給された新聞のスクラップに、三人は目を通してみる事にする。
どんな記事があるのだろう。
一ページ目の最初の記事は五か月前から始まっていた。

『巨根の少年獣人が増加傾向? 生物研究省の調べによると近年、8~15歳の獣人種の少年における、
ペニスのサイズが大きくなっていると言う。……』
『拉致監禁され性的暴行されたけど「帰りたくない」 *月*日に**県**市において発生した、
押川陽太郎君(13歳、獅子獣人)拉致監禁事件であるが、被害者の陽太郎君は容疑者の
歌敷山助九郎(32歳、人間)の調教にすっかり馴染んでしまったらしく「気持ち良かった」「結構優しかった」
「帰りたいと思わない」などと発言しており……』
『全裸で登下校を認めるか? 認めざるか? **市では*日に、重度の露出癖のある学生のために、
全裸での登下校を許可する条例案を考案しているが、保護者の会などから「流石にそれはどうか」と言う
反対意見も……』

ろくなニュースが無い。
どれもこれも性的なニュースばかりである。

「このスクラップ作った人は何考えているんでしょう……(困惑)」
「あああ、こんなの見たら、余計にムラムラするじゃないか……もう我慢出来無い」
「え?」

すっかり欲情してしまった中元は三矢に抱きついた。

「あっ、やめて下さい!」
「密室に男二人、女一人って時点でこうなる事は予想ついてたんじゃあないかい? うん?」
「そ、それはちょっと考えたりしましたけど、だ、ダメです!」
「うるさい、ベッドに行けっ」
「ああっ」

抵抗虚しく三矢はベッドに押し倒され、胸を揉まれ顔を舐められながらパンツを下ろされる。
文護はそれを見ているだけだった。

「ああ、毛が生えてないんだね、つるつるだ」
「見ないでぇ……」
「荒津さんもヤりたいだろ? 一緒にどうだ?」
「……俺は」

次の瞬間、文護は寿昭の喉笛に食らいついていた。

「がっ……!? なん、で」

余りに突然の事に、寿昭は混乱した。
混乱している内に、文護は寿昭の喉を噛み千切り、鮮血が部屋に飛び散る。
口から血を吐きながら寿昭は喉元を押さえるが、気管と頚動脈を裂かれて呼吸も血流も止まり、
彼に生きる道はもう残っておらず、間も無くベッドの上に仰向けに倒れて死んだ。

「あ、荒津さん……助けて、くれたのですか?」

強姦されかかった所を助けてくれたと思った三矢は文護に問う。
だがそれは間違いだと言う事に間も無く気付く。
文護の股間からは赤い肉の槍が飛び出していた。
血塗れの口から漏れる息は荒くその目は欲望でぎらついている。

「独り占めしたいじゃん……女の子」
「そんな……もう駄目、男やオスが嫌いになりそうです……」
「好きにさせてあげるさ、気持ち良くしてあげるよ。さあまずはこれをしゃぶって」
「ひっ……」

三矢の眼前に突き出される妖犬の雄の器官。
嫌ではあったが抵抗しても無駄なのも分かっていたので三矢は観念してそれを口に含んだ。

「オウッ……そう、根元までな……舌を絡ませて……アア、上手だよ」
「んっ……む……」


【中元寿昭  死亡】
【残り58人】


【深夜/D-2/ホテル三階306号室】

【荒津文護】
[状態]快感、丹羽三矢に奉仕させている
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、新聞エロ記事スクラップノート
[思考]1:殺し合いはするつもりは無いが、場合によっては殺人も厭わない。
    2:三矢と楽しみたい。
[備考]※特に無し。

【丹羽三矢】
[状態]若干の嫌悪感、荒津文護に奉仕させられている
[装備]十八年式村田銃(1/1)
[持物]基本支給品一式、11.15mm×60R弾(10)
[思考]1:死にたくない。
    2:荒津さんに従う。
[備考]※特に無し。


《参加者紹介》

【名前】荒津文護(あらつ ぶんご)
【年齢】26歳
【性別】♂
【職業】獣姦風俗勤務
【性格】ちょっとS
【身体的特徴】巨躯の妖犬で灰色。赤瞳。巨根で睾丸が大きい
【服装】無し
【趣味】ナンパ
【特技】戦闘能力が割と高い
【経歴】元は警察犬だったが婦警と不純行為をして解雇された
【備考】警察犬としての訓練を受けていたためか体術の心得がある。
    獣姦風俗に勤務し一定の人気がある

【名前】丹羽三矢(にわ みや)
【年齢】17歳
【性別】男
【職業】高校生
【性格】礼儀正しく温厚だがちょっとズレている
【身体的特徴】緑髪巨乳
【服装】学校制服のセーラー服
【趣味】小説執筆、読書
【特技】特に無し
【経歴】特筆事項無し
【備考】某東風谷に似ている美少女。
    処女だが性に興味はあるようでそれ系の小説を執筆しネットに投稿したりしている。
    押しに弱い

【名前】中元寿昭(なかもと としあき)
【年齢】29歳
【性別】男
【職業】ライフセーバー
【性格】気さく
【身体的特徴】鯱の獣人。スレンダーマッチョといった体型
【服装】赤いランニングに青いズボン
【趣味】釣り
【特技】水泳、潜水
【経歴】特筆事項無し
【備考】鯱人ゆえに長時間水中に潜れたりする


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最終更新:2013年09月25日 00:25