9話 ある馬の欲望
俺の名前はシップウジンライ。
ちょっと前までそれなりに良い成績残してた競走馬だったんだが、怪我で引退余儀なくされて、乗馬用の馬になったんだ。
しかし、競走馬の時も、乗馬の時も、物好きはいるんだねぇ。
俺、牡馬だよ? だけど、人間やら獣人やらの男が、ケツに俺のチンポぶち込んでくれってせがんでくる時があるんだ。
俺、牝馬ともヤった事無いのに、すっかり男のケツ穴に対してだけテクニシャンになっちまったよ。
もしかしたらもう俺男のケツ穴でしかイけないかも……嫌すぎる。
さて、何やら殺し合いに連れて来られた訳だが。
最後の一人にならないと生きて帰してくれないらしい。
殺し合いねぇ。あの開催式の時ざっと見たけど知り合いっぽいのはいなかったな。
つまり俺一人だけ。いや、一頭? まあいいか。
なら、殺し合いに乗っても良いかな?
だが問題が一つ、俺の蹄ではデイパックが開けられない。
絶対無理、物理的に無理。
もうこれは、誰か捕まえて開けて貰うしかないか。
まあ、銃とか入ってたとしても俺には使えないが。
ならどうやって殺す? そうだな、蹴りでもブチ込むか、俺の自慢のイチモツで串刺しにしてやろうか。
そうだ、折角だし、雌を見つけたら犯そう。
流石に一度も雌の味を知らないまま死ぬのは嫌だからな。
良しそうと決まれば出発だ。
しかしここはどこだ……森だと言う事しか分からないな。
【E-4/森/早朝】
【シップウジンライ】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???
[思考]
基本:殺し合いに乗る。雌を犯したい。
[備考]
※デイパックが開けられません。
《人物紹介》
【シップウジンライ】
人語を操る馬。人間年齢20代後半。サラブレッド種で栗毛。競走馬だったが怪我で引退し乗馬用の馬となる。
競走馬時代から物好きな男達の尻を掘らされていた。但し本人もまんざらでは無かったらしい。
最終更新:2013年03月20日 17:09