薄氷

18話 薄氷

夜の市街地、とある道路に有るバス停。
青年、KMRはバス停に置かれた椅子に座り、俯いて考え込んでいた。

「ああ、死にたくない……」

震えた声で呟くKMR。
クラスの皆で修学旅行に出掛けた筈なのにどうしてこんな事態になっているのだろうか。

殺し合い――バトルロワイアル。
最後の一人が決まるまで参加者同士殺し合わなければならない死のゲーム。
首には爆弾付きの絶対に外す事の出来ない首輪。
無理に外そうとすれば死。
逃げようとすれば死。
ゲームを妨害すれば死。
優勝出来なくば死。
死、死、死――――今となっては「死」はもう身近なものなのだ。

死にたくない、まだ生きていたいとKMRは切に願う。
だが当然願っているだけでは事態は何も好転しない。
泣こうが叫ぼうが、誰も助けてくれない。

考えなければならない、この殺し合いで生きる術を。

この殺し合いにはKMRのクラスメイトも何人か呼ばれている。
特に親しいのは所属している空手部の先輩である、野獣先輩こと田所浩二とMUR、
水泳部所属で田所を慕っている遠野の三人。
彼らならきっと頼れるとKMRは思った。
すぐにでも捜しに行きたかったが、今は深夜で暗く視界も悪い。
そのような状況で、下手に動き回るのは得策では無い、KMRはそう思った。

「もう少し、明るくなるまで……どこかに隠れてよう」

明るくなり視界が開けてから三人を捜す事にし、KMRはしばらく身を潜められそうな場所を探し始める。


【深夜/E-4市街地】
【KMR@ニコニコ動画/真夏の夜の淫夢シリーズ/動画「迫真中学校、修学旅行へ行く」】
[状態]健康
[装備]???
[所持品]基本支給品一式、???
[思考・行動]基本:生き残る。殺し合いはしたくない。
        1:野獣先輩達を捜索する。他のクラスメイトも並行して捜したい。
        2:どこかに身を潜めて明るくなるのを待つ。
[備考]※動画本編、バスの中で眠らされた直後からの参戦です。


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最終更新:2014年07月22日 00:35