38話 うさぎは寂しくても死にません
兎の獣人の少女、ソフィアはA-3エリア西南端に存在する古い木造の平屋民家に身を潜めていた。
錆が浮き出たトタン屋根、木枠の戸や窓等、かなり年季の入った家である。
「面白い物何も無いなぁ……」
暇潰しに面白そうな雑誌でも無いかと家の中を漁っていたソフィアだったが、
この家の住人はお年寄りだったようで、有るのは歴史小説やら医学の本やら訳の分からない宗教本ばかり。
ソフィアのような若者が満足するような本は置いていないようだった。
「何もねーよ……もういいや」
諦めて居間の畳の上に寝転がるソフィア。
壁に掛けられた、これまた古そうな木目調の日付と曜日が表示されるタイプの大きな壁時計を見ると、
殺し合いが始まってからおよそ四時間が経とうとしていた。
最初、神社にて野原みさえと交戦し、逃亡して以来ソフィアは誰とも遭遇していない。
彼女自身は特に仲間を集めている訳では無いし、
危険人物と遭遇しないでいるのだから、特に不都合は無いし幸運だろうとソフィアは思う。
完全に発狂していたみさえが今どこでどうしているのかは知らないが、もう二度と会いたくは無かった。
「あんまり進んで動いてもしょうがないわね……。
しばらくこの家に厄介になろうかな」
現在居る家にしばらく身を潜めていようと決め、ソフィアは寝転びながら大きく身体を伸ばした。
【黎明/A-3西南端部新今家】
【ソフィア@オリキャラ/自由奔放俺オリロワリピーター】
[状態]肉体疲労(中)
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、睡眠薬@ニコニコ動画/真夏の夜の淫夢シリーズ
[思考・行動]基本:自分が生き残る事を優先する。無理な戦いはしない。
1:しばらく民家(新今家)に身を潜める。
2:武器になりそうな物を調達する。
3:野原みさえには二度と会いたくない。
[備考]※本編死亡後からの参戦です。
※野原一家の容姿と名前を把握しています。
最終更新:2014年09月22日 03:45