どこまでも果てなく

【13】どこまでも果てなく

G-2灯台、その近くの崖。
ガオガモンの♂、下重有恒は崖から飛び立った。
殺し合いに巻き込まれた事を悲観し、自決を試みたのだ。

十数メートル下の海面へ、有恒は真っ逆さまに落ちて行った。


【下重有恒  死亡】


とは、ならなかった。
大きな水の柱が上がった後、普通に海面に有恒は顔を出す。死にきれず。
程近い場所に陸に上がれる場所が有り、また、余り使われていないようだが階段も有った為、難なく崖の上に復帰した。

「……しゃむい」

びしょ濡れになった身体に強く吹き付ける潮風はとても凍みる。
並べた靴の代わりに置いておいた自分のデイパックを拾い、有恒は取り敢えず灯台へと歩いて行く。
一応、自決しようと言う気はもう失せていた。


【明朝/G-2灯台付近】
【下重有恒】
[状態]ずぶ濡れ
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]……これからどうしよう。


《キャラ紹介》
【下重有恒】
しもしげ・ありつね
ガオガモン♂の25歳。完全ニートであり日々エロゲと自慰に費やす。毛並みもボサボサである。


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最終更新:2016年09月25日 23:49