新たな武器を求めて!

~EGOミストラルシティ支部~
ネオ「みんな集まってくれてありがとう」
ネオの前にはにろくたちと十也、結利が集まっている。今回の謎の生物の出現に関して情報を得るため彼らに集まってもらったのだった。
ネルティア「始めまして。私はカレンさんの代理でミストラルシティ支部の副長官をさせていただいていますネルティア・ノーティンといいます。ではこれから皆さんとの情報交換を行いたいと思いますのでよろしくお願いします」

~~~

各々が各所で見た情報を出し合う。謎の生物に仮面をつけた男のこと…
ネルティア「なるほど。その白い仮面をつけた人物があの謎の生物を操っていた可能性が高いと…」
にろく「状況からみてそう考えるのが妥当だろう」
トニー「はい。あの人物…アポロンと思われる男はあの生物のことを未元獣といっていまいした」
十也「未元獣…」
謎の生物…未元獣。いったいその名にはどのような意味があるのだろうか。
ネオ「他の支部に確認をとったが現在アポロンはその行方が掴めないとのことだったよ」
ネオの話から仮面をつけた人物がアポロンであるという可能性がさらに高まる。
結利「でもアポロンってオリジンとの戦いのときに私たちと一緒に戦ってくれていた人だよね」
ナル「そうだね」
スライ「奴がなぜ…」
ディック「もしかして俺になにか関係があるのかもしれない…」
ツバメ「あなたに?」
ディック「以前あいつは地縛民である俺を狙っていた。そのことと何か関係が…」
トニー「それはどうでしょうか?彼はあくまで以前の地縛民のことを危惧していたんですよね?」
ツバメ「そうね。その話からして彼は以前の地縛民に対して、脅威が発生しないように注意していたのでしょう。今の地縛民は以前とは違う。あなたを狙う理由にはなりえないわ」
地縛民はオリジンとの戦いでその思想に多少の変化が生まれた。自分たちの信じていた神によりその命が危険にさらされたのだ。そのような事態になれば考えにも変化が生まれる。これからは神に対する生贄をささげるような風習もなくなるであろう。
ディック「じゃあなんであいつが…」
十也たちとともにオリジンに立ち向かったアポロン。何故彼が未元獣を率いて人々を襲うようなことをしているのだろうか。
ナル「彼の行方が分からないなら彼の仲間に聞いてみればいいんじゃないかな?」
結利「アポロンの仲間…」
十也「キノとボルクか!」
あの二人なら何か知っているかもしれない。
ネオ「至急他の支部に掛け合って彼らの動向を探ってみるよ!」
ネオは部屋を後にする。
スライ「だがいまだに信じられないな。あのアポロンが…」
ディック「本当にアポロンなのかな…」
アポロンと拳を交えたディックにはこの事態が信じられないでいた。
トニー「残念ながら間違えないと思います。彼の身に着けていた大剣。色はは違いましたがあれはアポロンと同じものでした」
アポロンの身に着けている大剣感得の大剣エクス=ペリエンス。コード・ヴァ―ダンドと名乗る男が持っていた大剣神涜の大剣ディス=エクスペリエンス。何らかの変化があったのかその剣は黒い刀身になっていた。
にろく「それに奴は俺たちの能力を封じる能力を使った。あれは奴の能力によるものだろう」
アポロンの能力『メサイア・サルバロール』は相手の行動を操ることができる。その能力によりにろくたちの能力の発動を封じたと推測することができる。
ナル「背格好も彼と近かったからね」
これらの状況からコード・ヴァ―ダンドと名乗る人物はアポロンであるという事実が推測されるのである。
ディック「そうだな。現実から目を逸らしてもしょうがない。」
ツバメ「でも気になることがあるわ」
十也「気になること?」
ツバメ「えぇ。彼の治癒能力。あれはいったいなんだったのかしら」
ディックとリョウガの攻撃によるダメージが瞬時に回復された。あれはいったい…
ナル「そういう能力を使う人物が仲間にいるってことじゃないかな?」
その姿は見えなかったが治癒能力を使う人物がヴァ―ダンドの仲間にいるのかもしれない。
ディック「じゃああいつが最後に撤退するときの空間の歪み…あれも」
にろく「空間転移を行える能力者がいるのかもいれないな」
だとすればそれは非常に脅威となる。空間転移によりどこにでも出現し、治癒能力により傷が治る。そのようなサポートがあるアポロンを相手に勝てるのだろうか。
スライ「いつまた現れるかもわからない以上こっちは後手に回るしかないってことか」
トニー「備えて待つしかないようですね」
十也(備えて…か)
十也の能力は未元獣には効かなかった。結利の能力により難を逃れたがまた奴らが現れたときにどうなるかわからない。
十也(『ブラスト・ユナヴォイド』には以前のような武器はない…あの生物と戦うためにも武器が必要だ…)
以前装備していた槍に代わる新たな武器。
十也(武器か…)
こうして一同を集めて行われた謎の生物未元獣についての話し合いは幕を閉じた。

~翌日~
ミストラルシティではないとある国のEGO支部に仮面をつけた人物と未元獣が襲撃したというニュースが放送された。

~数日後~
この数日で世界の各地の都市が無作為に未元獣に襲撃されていた。突如現れ襲撃を繰り返す未元獣。その対応にEGOは追われていた。
といっても相手はどこにいつ出てくるかもわからない軍団。どうしてもその行動は後手に回ってしまう。世界各地で行われる未元獣の襲撃。それを行うものの目的はいったい何なのだろうか…

~ラウズレイ王国~
十也「ふぅ~。ついたな」
十也はラウズレイ王国に来ていた。その目的は自分の武器を探すためだ。
十也(今のままでは俺は足手まといだ。奴らと戦うためにも武器を探さなくてはいけない)
十也が知っている武器といえばの場所…そこがラウズレイ王国だった。ラウズレイ王国にはEGOには加盟していない。自国の騎士たちにより国を防衛しているのだ。
ラウズレイ王国の聖王ディサイブ・ラウズレイに仕える聖国最強の騎士団シュルツ・セイバー。彼らはその能力で武器を具現化する。十也が今まで見てきたなかで武器に関することならこの国が最適な気がしたのだ。
十也「来たのはいいけどどこに行けば武器を手に入れられるか…」
行き当たりばったりで来てしまった十也。ついた後のことはまったくかんがえていなかったのだ。
十也「う~ん。」
悩む十也。
???「んっ?あいつは…」
十也を見つける一人の人物。
???「おい、あんた…」
声をかけられる十也。
十也「お前は!」
レオン「久しぶりだな」
レオン・ケーンズだ。騎士団と共に街を巡回中のようだ。
十也「オリジネイターとの戦いでの傷はもう治ったんだな」
レオン「あぁ。殿下も今はバリバリ元気だぜ」
オリジネイターと闘った聖王ディサイブとレオン。2人は傷も癒え、今は国の体制の強化に当たっているのだ。
十也「俺たちのいるミストラルシティにもあの未元獣は現れた。」
レオン「ここにもいつ現れるかわからないからな」
今のラウズレイ王国は厳戒態勢が敷かれている。いつ未元獣が現れるかわからない以上、万全を期さなければならない。
レオン「そうだ。せっかくここまで来たんだ。殿下にあっていったらどうだ?」
十也「そうだな!せっかく来たんだしディサイブにもあっておくか」
流れに身を任せ、本来の目的を忘れかかっている気がする十也。大丈夫なのだろうか…

~ラウズレイ王国・王宮謁見の間~
ディサイブ「久しぶりだな、天十也」
十也「あぁ。ディサイブも元気そうでなによりだぜ」
ディサイブ「あの時は最後まで力になれず申し訳なかったな」
十也「そんなことはないぜ。ディサイブが真っ先に残ってくれたおかげで俺たちは先に進むことができた。感謝してる」
ディサイブ「だがお前はすごい奴だな」
十也「?」
ディサイブ「起源のオリジン。あれだけの強敵をまさか倒すとはな」
十也「あれは俺だけの力じゃないさ。みんながともに戦ってくれた結果だよ」
ディサイブ「謙虚なやつだな。そういえばお前はどうしてここへ来たのだ?」
十也「あ!そうだった!」
本来の目的を思い出す十也。
十也「実は…」

ミストラルシティでの未元獣との戦いを話す十也。

ディサイブ「そうか能力が通じないか」
十也「あぁ。ほかのみんなの能力は通じていたんだが俺の能力だけ効かなかったんだ」
ディサイブ「私にもその理由はわからないな。」
十也「そうか…」
ディサイブ「だがそなたの求めるモノは用意できそうだ」
十也「っていうと…」
ディサイブ「我が国の宝物庫の一つに武器を集めた場所がある」
十也「武器なのに宝物庫なのか?」
ディサイブ「あぁ。そこに収められている武器は歴代の聖王たちが討伐した強者が持っていた特殊な武器たち。それらが再び世に出ないよう我が国で管理しているのだ」
十也「そんな大事なものを俺に?」
ディサイブ「あぁ。そなたならその力を正しく使えるだろう。私はそう信じている」
十也「ディサイブ…」
ディサイブ「宝物庫の場所は…」
レオン「殿下!」
突如レオンが部屋に入ってきた。その表情からは焦りの表情が覗える。
ディサイブ「まさか…」
レオン「未元獣が現れました!」
ディサイブ「とうとう現れたか。至急全騎士団で迎撃を!」
レオン「はっ!」
十也「くそっ!見境ない奴らだ!どこでも現れやがって!」
ディサイブ「天十也。宝物庫の場所と暗号解除キーを教える。そこにある武器から好きなものを持って行ってくれ」
十也「あんたは?」
ディサイブ「私も騎士団と共にでる!」
十也「わかった。武器をとったら俺もすぐに合流する!」

ラウズレイ王国に現れた未元獣たち。それに立ち向かうは聖王ディサイブ率いる騎士団とたまたま居合わせた十也。
彼らは聖国を襲う脅威を振り払うことはできるのか?

to be continued

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年11月20日 21:29