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アキハバラ - (2005/05/14 (土) 17:09:37) の編集履歴(バックアップ)


1.アキハバラの議論について 概要

オタク展、ヴェネツィアビエンナーレ

(2.ラスベガスについて?)

3.情報化について

インターネット、オタク、専門化

4.事例(1) 同人誌

一般紙の売り方と比較

5.事例(2) 予約制

比較

title: (仮)アキハバラ

1.

ヴェネチア・ビエンナーレ。「現代アートのオリンピック」である隔年で開催される芸術展。2004年の日本館の展示テーマが『おたく:人格=空間=都市』である。おたく――

アキバファッションをまとうある種の独特な風貌を有する彼ら(彼女ら)がアキバ系と呼ばれるようになったのも近年の出来事である。かつての電気街は変貌を遂げ、今や「おたく」向けの商品――美少女ゲームや同人誌――を扱う商品やそれらの過剰なほどの広告で埋め尽くされている。彼らが聖地と仰ぐ秋葉原で

「個人化」はなぜ起こったか。

・大塚英志のオタク展批判があまりにすごいというので、『新現実』(3号、角川書店)を探していたのだが、ようやく見つけて購入。仮にもインタビューという形式をとりながら、これだけ相手を総攻撃するのは珍しい。というか、面白い。オタクか、おたくかの表記をめぐる議論に始まり、あなたはオタクのインパクトあるパブリックイメージをつないで、なぞっているだけじゃないかという批判、アキバのなにが新しいのか?、政治的な分析の不明瞭さなど。オタクの暗い部分が排除=衛生化され、国策よろしく売れる文化として変容される流れへのいらだちが大塚の根底にあるのだろう。読んでいて、今から9年程前、最初に森川くんにあった頃を思い出していた。当時、彼のサティアン論を読んで、それはサティアンそのものの分析ではなく、ただサティアンの一般的なイメージを増幅しているだけで、研究としては弱いのではないかと、本人に言った(だから、僕は新宗教の施設を真面目に建築として考える論文をやったし、アレフの施設を訪問した)。森川くんは、このインタビューと同様、官僚のように質問をかわしていたが、ああ、人間って変わらないなあ。大塚さんほど意地悪にはなれないが、秋葉原論を批判するのは結構簡単で、だからこそ、これを脱臼させるような論をそこから構築するほうが生産的かもしれない。これだけの憎悪を感じさせる言説が出てくるのも、オタク展の「成功」を補強するだろうから。しかし、建築(意匠)論って、そんなにいい加減なものかという大塚の問いに対し、とくに反論を言わないのは、建築論のパブリックイメージを悪くしている。ヴェルフリン、アンリ・フォション、ヴェンチューリ、コーリン・ロウなど、先学に失礼かと。

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