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4-711 - (2007/02/20 (火) 20:22:06) のソース
その日は、よく晴れた日で、今日はいい日だ、なんて、暢気に思っていたんだ。 「レイ姉さんとルリが誘拐された」 「レイ姉さんはネルガルに」 「社長派も禄なことをしてくれないねぇ」 「……どうしますか」 「どうもこうも、全力を挙げて救出に向かってくれ」 「ルリはネルフに」 「ドイツ支部の仕業か?」 「ああ」 「どうする?碇」 「問題ない」 「……保安部の特殊部隊を手配しておくぞ」 「情報統合思念体はこの変化に興味をもっている」 「涼宮ハルヒがどう動くのかを観察しようとしている」 「よって私がこの事象に干渉するのは許されていない」 ああ、長門 「しかし」 お前の親だかパトロンだかに伝えておけ 「私は涼宮ハルヒ、及びさまざまな力の影響によって偶然『家族』を得た」 くそったれ、ってな 「私という固体はこの幸せを手放したくないと考えている」 安心しろ 「レイ姉さんとルリは助け出す」 何の力もないけど俺も手伝ってやる 「必ず」 だから泣くな、長門 「……ありがとう」 さて、まずは古泉辺りに話してみるとしよう。あいつは一度だけ長門を助けると約束しているしな。 朝比奈さんやアキト兄さん、シンジなんかにも連絡しなければ。いざとなったらハルヒも巻き込まなければいかんだろうしな。 今回はやれやれなんて妄言を吐くことは出来ないだろう。なぜなら俺は報酬を貰ってしまったからだ。 長門のゆるやかに降る、水じゃなくてもっと寂しい……しかし何よりも美しい宝石を。