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中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U - (2006/10/22 (日) 17:55:57) の編集履歴(バックアップ)


357 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19:06:15.80 SKxjTJta0

ここにとある日記帳がある。
ずいぶんボロボロのようだが、まぁ気にしないでほしい。

これは・・中野翔の生涯がたくさんつまった日記帳である。
過去に彼の宿敵となった男・・それが今では最大の妻である。その心境の変化が随所につまった
日記帳である。


    • では、こっそりとその内容を覗いてみよう。


362 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19:19:40.46 SKxjTJta0


○月○日・・・今日、日記を買ってみた。まぁ、買ったといってももらい物だが・・
このままではもったいないので日記をつけてみようと思う。3日ボーズにならんようにはする。
そういえば俺らの歳では女体化シンドノームが恐れられているらしいが俺はすでに童貞ではないので
恐れることなど何もない。相手は・・まぁ、反りが合わんというか何と言うかやってすぐに別れっちまった。
ま、余り語りたくないのでこの話は置いておく。

まぁ、今日あったことだが・・これといって特にない。ただ、今の学校の先公が気に食わん。

俺の妹・・椿であるが青春真っ盛りの中学2年生である。ただ、全く恋をしないのはどうかと思う。俺に似て外見はいいのだからモテているとは・・思う。
そういえば俺が中学2年の頃といえば、仲間とつるみながら喧嘩真っ盛りだ。まぁ、俺も随分と名の知れた奴になったものだ。ひと呼んで“殺戮の天使”とは
俺の事を指すね。・・そういえばあいつに出会ったのもこの歳だった。通称“血に飢えた狂犬”・・相良 聖。俺が唯一決着をつけれなかった相手だ。高校にあがってからは
出会っていないが、もし決着を付けられるなら付けたいものだ・・

あいつ・・女になっていなきゃいいがな・・
まぁ、あいつは外見はごついがあれだけ喧嘩が強ければそれなりに持てているだろう。
おそらく童貞ではないな。

来るべき決着か・・思っただけで腕が鳴ってきやがったぜ!!


366 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19:48:11.67 SKxjTJta0

○月×日・・あ~あ・・一ヶ月ぶりだ。すぐにサボっちまうな俺は・・
それよりもとうとう俺も学校を退学になってしまった。なんでか?ダチをかばうためにいっちょ暴れたんだよ。
原因は俺のダチのバイトだ。あいつ学校で内緒でバイトしてたんだよ。もちろん、ちゃんとした理由でだ。
あいつの家の家計が苦しいらしい・・たいした奴だよ全く。しかし、学校の先公がそいつに腹立った
言い方しやがったもんだからブン殴ってやったのよ!!何が「そんなくだらない理由で」っだ!!
俺は怒ったね。・・限りなく。

んで、俺らは仲良くそろって退学になったが退学にされたダチは何とか働いているそうだ。良かった良かった。
そんなことで俺の奢りでそいつの記念日パーティをした帰りに俺は・・あの気配を感じていた。

そう・・“相良”の気配だ。間違いなかったね。あの気配は何年経っても忘れちゃいない・・

んで、気配のする方向へ行ってみると、何とこれまた美人の女が発してやがった!!
    • まさかあの野郎、女になってしまったのか?何かの間違えかと何度も思ったが、あの気配は間違いなく相良だ。
だとしたらえらい変わりようだ!!!!
一流モデル真っ青の抜群なスタイルに長く繊細な髪にその容姿・・完璧な美人じゃねぇか!!・・いや、美人という言葉じゃ
足りねぇ・・大美人だ。って、俺は何男に欲情してるんだ。あいつはあの相良だ。血に飢えた狂犬と称される奴だ。
奴の出るごとにほとんどの奴が血を見ることとなる。

それにしても女になって強いのは相変わらずだが・・戦い方が変わっているな。以前の奴ならごつい体格を活かした
攻撃方法を行っていたのだが・・女になってから小技を活かしたものとなっている・・それに相手の力を利用したもんだ。
それに自分の必要最低限の体力しか消費していないな。



368 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/17(火) 19:59:23.43 SKxjTJta0

っと、呑気に観戦してたらあいつ油断して腕をやられてしまいやがった・・

それにまだほかのも隠れて嫌がるな・・おもしろい。あいつに加勢してやるか!!腕ならしにはちょうどいい!!!
    • 片っ端から行くか!

やっぱ俺の勘は冴えていやがった。後ろには念のためか武装した奴らが30人ほどいやがった。俺は瞬時にそいつらをブチ殺すと
あいつのほうへと向かっていった。

    • 流石に隠し玉を失ったのかリーダー格と思われる奴は片腕をやられた相良にぶちのめされていた。
それに相良は女になってから合気道を始めたらしい。・・どうりで隙のない細やかな動きだったぜ。それになんか2人きりでいると
あいつも結構いいじゃん。・・っていかんいかん。あいつはあの狂犬だ・・あの血に飢えた・・

「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」

その台詞ととびっきりの笑顔を残してあいつは俺の下を去った・・
何だよあの顔から出る笑顔は最悪だぜ、不覚にもときめいてしまった。
畜生!!反則じゃねぇかあれは!!・・男ならみなああなる。過去のことはすっぱいてだ。


俺は胸に残ったヤワヤワ感とあいつの笑顔が頭に浮かびながら家へと帰っていった。


576 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18:20:16.22 uin1LSN20

○月△日・・・そういや、学校辞めた俺はどうしようかね。今のところはバイトで食っているが、このままではきつい。
それに後々就職するときは学歴がいるな・・
まぁ、親にはなんて説明しようかね。息子が突然退学しましたって言ったらドびっくりこくだろうなwww
    • っと、学校探さなきゃな。そういや、あいつはどこの学校に通ってたんだっけな?
ってなんで奴が出てくるんだ、違うだろ。・・まぁ、考えたって仕方ない。

ここにするか・・母さんたちに話し通さなきゃいけないな。


試験?そんなものこの俺には余裕だ。嫌ほど家庭教師をつけられたから勉強なんて自然と覚えてしまう。
前の学校でも成績はTOP10に入っていたらしいからな。しかし・・俺はなぜ、この学校を選んだんだ?
家からかなり遠いし・・あの場所から行っても結構時間がかかる。だが・・この学校に入れと俺の何かが唸っている。
いったい何があるんだこの学校に・・まさかな。


さて、転校初日はどう目立とうかね・・


580 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18:31:59.98 uin1LSN20

×月○日・・当然のごとく、試験を通った俺は無事にこの学校へと入学できた。
親から制服やら鞄やらをもらうと俺は担任と一緒に教室へと向かった。まぁ、辺りを見回してみると一見まじめそうに見えるが
こういうところにはうじゃうじゃいるからな・・さっきも歩いているときに2,3人俺にガンをつけてきやがった。こりゃ、早く歓迎をもらえるかもな。
そんなことを考えていると俺は教室へと入った。

そのとき、俺は驚愕した!!なんと・・あいつがいたのだ。
偶然かこれは・・?


転校生お得意のシチュエーションになったとき、俺は担任の話など全く頭に入っていなかった。
俺はタイミングを見て転校生お得意の挨拶をかますとあいつの席の隣へと案内された。
一応、過去ともいざこざがあろうとも隣同士だ、挨拶はせねば。俺は一応あいつに挨拶はしたのだが・・

あいつは俺の顔を見たとたん、顔を赤くしながらプイッとそっぽに向けると下にうつむきながら黙りまくっていた。俺はこれ以上言及しようがないので仕方なく
前に向くことにした。・・せめて、話してくれよな。でも、なんであいつは顔が赤くなったのだ?
まさか、俺に別の感情を・・って何想像してるんだ俺は!!想像するには相手を考えなければ・・


結局俺は転校初日にして昼食中に先輩たちから呼び出され、熱~い歓迎を受けるのであった。


583 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18:55:10.29 uin1LSN20

どうやら、この学校に来ても俺の名前はかなり通っているらしい。まぁ、俺たち流の新入生の歓迎というのだが、一応断っておこう。
先輩たちは文字通りに定番の負け台詞を吐きながら俺に襲い掛かってきた。・・それにしてもあいつ俺を監視してやがるな。後で相手でもしてやるか・・
俺はでっかいゴロツキを裁きながらあいつの様子を伺っていた。

数分後、ものの見事に転がっているゴロツキを見ながら俺は隠れていたあいつを呼び出した。隠れていたあいつは堂々と俺の前に登場すると即座にやる構えであった。
そうだ・・こいつはあの相良だ。女になったところでそう簡単に俺との決着を忘れてなんかいないだろう。
でも、あいつはもう女だからな。女を殴るわけにはいかんし・・そう考えていると先手必勝といわんばかりかあいつは俺の元へと俺の元へと殴りかかろうとしたが・・
間一髪、予鈴のチャイムに救われて何とかその場をやり過ごした。どうあれ女を殴れば俺のプライドに傷がつく。

    • それにしてもあいつとの決着、どうすっかな。なんか、あいつが女になったとたんどうでもよくなってきた。・・あいつが女になったんなら付けようがないからな。
でも、あいつは未だに付けたがっているな。この問題をどうすっかな・・


590 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19:22:11.19 uin1LSN20

×月△日・・・学校であいつがいたので軽く挨拶をしてみると完全にシカトされた。あの野郎ォ・・かわいくねぇ性格してるな。
それにどうやら俺のファンクラブでもできたらしい。・・全く、うざったい存在だ。まぁ、干渉してこなければいいのだが・・
まぁ、シカトされたままじゃつまらんので、あいつに話しかけてみた。相変わらずシカトを貫き通してやがるな・・

    • そして俺は俺たちの過去の決着について話した。するとあいつの手がぴたりと止まり、俺の話を聞いていた。
俺はもう決着を付ける気にはなれないと話したのだが・・そうするとあいつは突然俺の頬をひっぱたき始めた。俺は突然のことだったので
慌ててしまった。・・それにあいつは薄っすらと涙を浮かべていた。しかし、ぴっぱたかれては余計悔しいので俺も現実を見据えろときつい言葉を言ってしまった。
    • 周りが注目する中、あいつは走って教室から去った。俺はそのまま授業を受けるほかなかった。

しかし、俺の心はなぜかズキズキと痛み始めていた。

そんで、俺が適当に授業を受けていた頃。突然、内藤とドクオと呼ばれる奴が俺のほうへと走ってきた。こいつらはあいつのダチか・・
昔から孤独一線のあいつがダチをもつようになるとはな・・
んで、話を聞くとどうやらあいつが珍しくやられているらしい・・加勢する気は全くなかったのだが、先ほどのこともあり
仕方なしに加勢することにした。さっきのことも含めて、ここ最近、俺は・・いったいどうしたんだって言うんだ!!


ッタク!!あいつのことになるとすぐに頭が熱くなって来やがるぜ!!



595 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19:44:10.01 uin1LSN20

屋上へ行ってみるとあいつはパワーバカ相手に珍しくやられていた。パワーバカは「おっぱい!!おっぱい!!」という意味不明な
言葉を発しながらあいつに襲いかかってきた。ムカついたので俺はそいつの頭を背後から思いっきり蹴ってやった。
案の定、パワーバカはわめきながら俺を睨んでいた。そんで俺は顔面にニーを思いっきり入れるとパワーバカはもろくも倒れていった。
さらに俺は鳩尾に思いっきりパンチを放ちTKOをやってのけた。パワーバカを倒した俺は怯えるリーダーと思われる男を睨みつけた。
すると、あいつが復活したのか思いっきりリーダー格をボコボコにしてた。どんな方法でボコしたのは余り書きたくないので置いておく。
ま、さっきのは言いすぎたな。俺は一応あいつに謝っておいたがどうなんだろうな。

するとあいつが俺にこう聞いてきた。

「あ、ああ・・なぁ、どうしてお前は目の敵である俺を助けるんだ?」

正直この回答には困った。冷や汗ダラダラだ・・自分でも聞きたい。なぜ俺は最大のライバルであり決闘相手でもある
こいつを助けにゃならんのだ?正直言って俺は困惑していた。俺が必死になって答えようとしたそのとき、あいつのダチたちが現れやがった。
ダチが現れるとあいつは急に離れろといってきやがった。ムカついたので俺はさらに現実を見据えて余り喧嘩すんなときつく言ってしまった・・
もちろん聞いていたあいつは無言になり怒りのオーラを発していた。・・まぁ、でもこいつがみすみすやられるなんて想像もできないししたくない。
    • そんな俺のわがままかも知れんな。

俺はそのまま教室に帰らずその辺をぶらついた。


602 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 20:03:08.07 uin1LSN20

今日は学校にいてもつまらんのでサボることにした。どうせ授業の内容なんて頭に入っているし簡単な予習さえすれば万全だ。
決してシカトされたからって機嫌が悪いわけじゃない!ただの気分だ!!
まぁ・・一段と言い過ぎたのかもしれん。俺も心を落ち着かせるために散歩でするか・・

その辺をぶらついていると・・公園のベンチに座ったあいつがいた。俺は自販機でジュースを買うとあいつに差し出した。あいつは一応受け取ってくれたがなんだか
無気力状態であった。俺はあいつの横に座ると、話すネタもないので自分たちの過去について話し始めた。・・そういえばこいつとは面と向かうのは初めてだな。
いままで拳と拳でぶつかってきた中だから当然か・・

話を終えてからか・・俺は立ち上がり、あいつに向かいながら更なる現実を教えるため、あいつに今のまま俺だったら倒せると宣言した。
案の定あいつはむくっと立ち上がり、俺に詰め寄った。・・こいつ、近くで見るとかわいいもんじゃねぇか。
俺は構えているあいつをデコピンするとあいつはパンチを放ったがヘナヘナだったのですぐに受け止められた。
そんで俺は・・なんとあいつを抱いてしまった!!決して欲情したわけではなく付加抵抗で(ry

しかし、こうして抱きついてみるとすでにあいつは女の体つきになっており・・柔らかかった。そんで俺は意地悪な質問をしながら
あいつを抱きしめていた。・・そのときに俺が今までに抱いていた相良のイメージは完全に払拭しており、現在の相良のイメージが構築されていった。

しばらく抱きしめているとあいつもとうとう観念したのか俺の好きにしろといってきた。まぁ、これじゃ悪いので俺は離すことにした。すると離されたあいつは立つこともできずに
へなへなとその場に立つすくんだ。このままほうっておいても悪いので俺はあいつをおんぶすると家まで送ってやった・・
その時の感触はというと・・柔らかく、癒されるような感覚であった。


56 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 16:55:01.36 t2N7oZ8T0

×月□日・・今日の俺は珍しく遅れてきてしまった。理由は、家の妹である椿の家庭教師だ。
あいつ遊んでばっかで成績が著しくないらしい。そんで親の命令で俺が家庭教師をすることになった。
まぁ、断ることもできたのだが学校のことで迷惑をかけていたのでたまには引き受けることにしたのはいいのだが・・
俺の妹なのに勉強がざらだ。基本からなっちゃいない。そんで俺は椿に基本から教えることになったのでかなり時間がかかり寝るのが
遅くなったわけだ。まぁ、でもあいつもバカじゃないので俺が一から教えると順々にわかってきたようで何とか普通になってきた。

    • 家庭教師は大変だとしみじみに思うのであった。

まぁ、学校ではまぁ、移動もない。たいした授業ではないので思いっきり昼休みまで寝ることができた。やることやったら誰だって文句はいわんだろ。
俺はつかの間の休息を味わいながらゆっくり睡眠をとることにした。

    • 目が覚めた頃には昼休みだった。あいつは・・どこか行ったのか?俺の隣にはいなかった。そんで俺は適当に昼飯を食べようと思ったのだが、あいつの机の上に
ノートが置いてあった。どうも、国語のノートらしい。俺は中を見てみると内容に驚愕した。・・・こいつ、全然勉強していないじゃないか!!ほとんどノートにも
何も取っていないしまずいだろうな。こいつ・・どうやってこの学校に入ったんだ?まさか裏口・・なわけねぇよな。それにしてもこれはひどすぎる。
    • 進路のことは考えているのだろうか?
俺はあいつのノートを手に取ると放っておけばよかったのだが、どうしても放っておけなかった。
お人好しではないと自分では重々自覚しているのだが、なぜか離れられなかった。俺はあいつのノートを元に戻すと飯を食べるのであった。




59 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17:14:39.77 t2N7oZ8T0

お昼休みが終わり、英語の授業が始まると俺はさっきから秘めていた想いを実行することにした。
とりあえず、授業自体の内容はたいしたことないので当てられてたら適当に答えを述べた。
そんで、俺は席に着くとあいつのノートを取り上げて家庭教師の事を持ちかけた。・・それにしても英語のノートなのに英語が全然書いてないじゃないか。
あいつは家庭教師ぐらいでえらく動揺しておりかなり目立ってしまった。まぁ、あいつが落ち着きを取り戻す頃、俺はあいつに成績のことを話した。
そしたらドンピシャリ見事に成績は共産主義真っ青に真っ赤に飾られていたらしい。唯一の黒が体育らしい・・お前はどこぞの小学生か?
俺が家庭教師をしてやると言ったら案の定かなり抵抗をしてきやがった。ついでに突き出した条件がまずかったか・・
しかしここで退いては男が廃るな。余り俺からも言いたくないが、ダ ブ り のことをほのめかしたら流石のあいつもしぶしぶ承諾した。

まぁ、やり方が汚かったがこうして俺はデート権と家庭教師をあいつに取り付けてやった。取り付けた後、あいつに俺が得することばかりじゃないかと
突っ込まれたが一応興味はないとお前なんか否定する。そんで、俺が手を出したら殺してくると言ってあいつはそっぽを向いた。
俺は自然と高鳴る心に躍らされて明日の予定を立てることに集中した。って、相手はあの相良か・・いくら女とはいえ元宿敵、こういう関係もありかね。
それに・・あいつこの話題つきたてたとき抵抗はしたものの機嫌は悪くなかったな。
さて、何教えようかね・・


このときの俺はすでに元の関係を差っぴいてあいつに惚れていたのかも知れないな・・



61 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17:29:06.87 t2N7oZ8T0

×月⊿日・・ついにこの日がやってきた。天気は文句なしのド晴れで雨は降る気配もない。
俺は軽くしたくすると、ダチのつてで手に入れた映画のチケットと遊園地のチケットを手にしながら待ち合わせ場所へと
向かっていった。きっと大人しく俺を待っていてくれたら一番いいのだがな・・まぁ、でも今日は楽しく行かなきゃな。
ダチからもらった映画のチケットを軽く握り締めると俺は待ち合わせ場所の公園へと向かった。

俺の想像も虚しく・・あいつ、100%目立っていやがった。というか嫌でも目立っていた。なぜなら男数人をのしていたからだ。そこには女としての
気品さや雰囲気なんてものはあったもんじゃない。女1人に相手は男5人・・男のほうはいいように扱われていた。もはやあいつの独壇場になった頃、俺は一応止めさせた。
あいつの腕を止めると俺はやめとけと止めた。・・これ以上やると死者がでるかもしれん。あいつにどこ行くのかと予定を聞かれてしまった。
そういえば・・予定はどうだっけ?しまったぁぁぁ!!俺としたことが忘れてしまった。とりあえず最初は映画・・いや、喫茶店か?ああ、頭がこんがらがってくる!!
そうだここは素直に話そう。俺は素直に話すとあいつは帰宅体制に入った。流石にそれだけはまずいので俺はあいつを引き止めると嘘だといい何とかごまかした。

    • こうなったら破れかぶれだ。映画から行こう。

俺はあいつに映画のチケットを見せ付けると映画に行くことにした。・・そういや中身は確かなんだっけ?俺は内容など気にせずに
チケットを見ながら映画館へと向かった。



62 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17:42:06.38 t2N7oZ8T0

映画の内容はというと・・完全なエロ映画だった。流石に俺は見慣れているので普通に見ているとあいつは突然怒り出した。
元男だから俺は多分大丈夫だと思ったのだが・・やはりまずったか。流石にブチ切れ寸前で、あいつは映画の途中で映画館から出て行ってしまった。
ま、流石にまずいので俺はあいつを追いかけることにした。するとあいつは不機嫌ながらも俺は何とか落ち着かせた。あの野郎・・俺にあんなチケット
渡しやがって!後で何かおごらせてやる!!!
俺がチケットをくれたダチに報復を決意するとあいつは過去の俺の恋愛話を聞いてきた。そういえば、俺はまともなデートはしたことないな。ほとんどの女はあらかじめ指定した
場所へと来たからな。所詮俺は顔だけ・・っと言うことだろうか。だからこういったデートも初めてといっちゃ初めてだな。
そういえばここはあの場所から結構近かったけな?あいつを招待してやるか。まぁ、とりあえず俺たちは喫茶店に入ることにした。

喫茶店に入ると周りの視線を感じるようになった。まぁ、そうだろうな。あいつはかなりの美人だ。目立つなというほうがおかしいかもしれん・・そういえば遊園地のチケットがあったな。
今度は大丈夫そうだ。かなりの知名度のある遊園地だ。・・そういえばこいつ喫茶店に来たとたん膨れっ面になったな。かわいいが機嫌が悪いと困る。
俺は次は遊園地に行こうと提案した。まぁ、映画のこともあり警戒はしてたものの一応行く気みたいだ。俺は2人分のお茶代を払うと遊園地へと行くことにした。



64 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 17:55:29.93 t2N7oZ8T0

遊園地にたどり着くと結構まともだった。その点についてはよかった。しかし、中に入るといざ乗ろうと思ったら右も左にも絶叫マシーン
ばかりであった。そういえばこの遊園地は絶叫ものが売りだったよな。・・昔、別の遊園地に行ったときに絶叫ものに乗って事故になった。何とか無事に救助されたが当時幼かった俺は
死との隣り合わせの絶叫を嫌ほど味わった。それ以来・・俺は絶叫ものが大の苦手になった。まさか・・これに乗ろうと言い出すんじゃないだろうな。

足のすくむ俺を見たのかあいつはニヤリとみながら俺にとある勝負をたたきつけた。それは、この遊園地にあるすべての絶叫ものに乗り込んでどれだけ耐えれるというものだ。絶叫ものの苦手な俺には
堪らんものであった。しかし、勝負といわれれば退くことができん。それに好き勝手言っているあいつの鼻をあかしてもやりたかった。軽いトランス状態に陥った俺はとんでもないことを言い放った。
それは俺が勝った暁にはあいつが俺の彼女になるということだ。さすがのあいつも動揺を見せており、少し驚いていたがあいつが勝てばこれからある家庭教師免除というもんだった。
流石に少し動揺はしていたのだが勝負となっちゃ退くことができずにあいつはそれを承知した。

こうして、デートから勝負に転じた遊園地めぐりは互いの体力が尽きるまでのガチンコバトルへと変貌した。
しかし、俺が勝ったらあいつがはれて彼女となるのか・・それはそれでいいのかも知れんな。こうなったら負けられまい。


俺は幼い頃のトラウマと戦う決意をした。


11 名前:中野翔の日記 ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/10/22(佐賀県庁) 17:53:38.92 0Ts8LDVA0

結局俺は幼い頃味わったトラウマと戦うことにした。最初のコースターはどっちかというと幼い子供向け・・
軽いものだった。周りには親子連れがたくさんいたのだが、俺らのような男女のカップルはいなく、余計浮いていた。
突然、体が武者震いしてきた。俺はあいつに気づかれんように振るえを止めてコースターへと乗り込んだ。


    • 終わってみると俺はスッとしたような気分であった。なんだ、コースターとはあんなものか。最初の震えは何だったのだろうか?
幼い頃のトラウマはスッと消え去り、俺らは次のコースターへと向かった。次のは一気に一般向けのへと昇格した。っといってもこの遊園地はさほどが
絶叫系で占められているため、こういったものが多かった。このコースタになるとちらほらとカップルが見かけるようになった。俺もそろりそろりとあいつに
近づこうとしてたのだが・・まんまと距離をとられた。そういえばせっかくこの状況なのに話もできないとはなんとも不憫なことか・・
まぁ、いちいち期待していたらまずいのかもしれん。ここは冷静に勝負事を片付けていこう。もしかすると、あいつも本気なのかもしれんしな。

そして俺は2機目のコースターへと乗ることにした。


      • 何だあれは!!さっきのと大違いじゃないか!!!まぁ、一般的なジェットコースターなんぞこんなものか。それにまだ後5機以上も乗り回さんといかん。
隣にいるあいつは・・なんて余裕な表情だ。俺の顔を見たとたん微笑していやがる!う~む、このままだと負けてしまう可能性があるな。なるべく表情で悟られんようにせんとな。
    • それに周りからの視線が一段と強くなってきやがった。もしかして、よほど羨ましがられているのだろうか?
いくら俺らが美男美女であっても昔の宿敵同士だ!!言葉ではああいっても、昔の因縁というのはそう簡単には捨て切れん。
それにあいつも目がマジだ。俺にはわかる。


俺らは一層、互いに絶対負けん!!オーラを出しながら遊園地のアトラクションの制覇に勤しんだ。
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