薔薇水晶7 - (2006/01/15 (日) 23:53:15) の最新版との変更点
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薔薇と水銀燈のほのぼの学園生活シリーズ
初詣に出かけた二人。やっぱり定番のおみくじ。
水「う~んまあ今年もいつも通りってかんじねぇ~」
薔薇「・・・・・・・・・・あ・・・・・」
水「どおだったぁ?薔薇水晶」
薔薇「・・・・・・・・・・・大凶だった・・・・・」
水「ついてないわねぇ~普通こういう時期は大吉ばかり入ってるもんなのにぃ」
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐすっ」
水「(あれ?泣きそうになってる・・・。どっどうしよぉ)」
水「わっ私のと交換しようか、薔薇水晶」
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・・・ぐすっ・・・いいの?」
水「良いのよぉ~私は気にしないからぁ」
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとぉ」
末吉
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・微妙・・・・」
水「(こっこいつ・・・・。でもそんなとこが好きぃ)」
二人は仲良し・・・・・。
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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』
真紅の家に来るのは始めてだ。ジュンはインターホンを押して真紅の応答を待つ。いつもは自分の家に
来て一緒に時間を過ごす真紅が自分の家に自分を呼んだ。えらく珍しい。
と、インターホンから真紅の声がした。
紅『入って頂戴、お父様もお母様もいないわ、カギめ開いてる・・・・』
そう言ってインターホンが切れた。心なしか真紅の声が緊張していたような気がしたが
・・・多分気のせいだろう。
ジュン「・・・・入るか。」
ジュンはドアを開けると真紅の家の中に入った。
ジュン「失礼しまーす・・・・」
真紅以外には誰もいないのに律義に挨拶をする。昔の自分とは大違いだ、そんな事がジュンの頭によぎる。
ジュン「真紅~、どこにいるんだ~?」
人の気配のない家の中で真紅に呼び掛ける。
紅「上よ・・・・来て頂戴。」
目の前にある階段の上から真紅の声がした。
ジュン「何だよ、いるなら下まで出てこいよな・・・」
そう文句を垂れながらもジュンは言う通り上への階段を昇った。
昇りきり真紅の部屋の前に立つ。いきなりドアを開けるなんて不粋な真似はせず
ジュンは真紅の部屋をノックした。
紅「どうぞ・・・」
その返事を受け、ジュンは部屋に入った。
ジュン「入るぞ・・・・・・・しん・・!!!!!」
次の瞬間、ジュンの脳は思考停止した
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水銀燈「どうだ!ええかええだろ!ええだろ!」
薔薇水晶「いい!すごくいい!いい!ああ!いいわ!」
水銀燈「どうだこのメス豚!俺の事を見直したか!何とか言ってみろ!」
薔薇水晶「一番よ!あなたが一番!すごいの!もう!ああああ!」
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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』
ジュンは呆然としていた。目の前の真紅はコスプレをしていた。
していたのはブリーチの砕蜂、しかも袴の横が大きく開いたアレだ。
ジュン「し、ししし真紅っ・・・・何だよその格好!!??」
真紅はすぐには答えず、手を身体の前でモジモジさせて顔を赤らめていた。
その仕草が反則レベルで可愛いらしくジュンの心臓も大きく高鳴る。
紅「ジ、ジュン・・・。こ、これで・・・・・良いんでしょ?」
ジュン「へ・・・・な、何が?」
紅「と・・・・・と・・・・とぼけないでっ!」
ジュンの返事が返って来る前に真紅はジュンをベッドに押し倒した。
真紅の脳裏に咲の言っていた言葉が思い浮かんだ。
咲「え、もしとぼけたら?そりゃあ・・・・・・その時は押し倒して本音を聞き出すだけだって!♪」
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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』
真紅はジュンの上に馬乗りになりジュンを見下ろす。コスプレをした恥ずかしさと
緊張で、心臓が張り裂けそうになる程に脈打っていた。
紅「み・・・見たのよ。あ・・・・貴方の部屋で!」
ジュン「な・・・何をだよ?!」
紅「あの・・・・その・・・コ、コスプレの・・・やらしいビデオ・・・・。」
ジュン「・・・・はあっ!?」
ジュンの顔が理解不能といった顔になる。まだとぼける気だろうか、真紅は思いながらも言葉を続ける。
紅「・・・・だから・・・その・・・コスプレで・・・し・・したかったんでしょ・・?
文化祭で・・・その・・私・・・コスプレ・・・したから・・・。」
そこまで言って真紅は顔を伏せてしまった。それを申し訳なさそうに見ながらジュンは口を開いた。
ジュン「あの・・・真紅が言ってるビデオだけど・・・・あれ、ベジータが・・・僕に預けた・・・だけ。」
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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』
ジュンのその言葉を聞き、真紅の顔がほのかな赤色から真っ赤に変わった。
紅「あ・・・あ・・・。」
ジュン「だから・・・僕がコスプレでしたい訳じゃ・・・ないんだ。」
紅「い、い、いやあ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!」
次の瞬間にはジュンは真紅の部屋から放り出されていた。真紅の部屋のドアが大きな音を立てて閉まる。
ジュン「おい真紅!!おい!!開けてくれよ!!」
紅「うるさいうるさいうるさいわ!!!帰って!!もう帰ってちょうだい!!」
ジュン「おい!!開けろって!!」
閉じられたドアの向こうから真紅の啜り泣く声が聞こえる。
紅「・・・ヒッグ・・・馬鹿みたい・・ウグッ・・じゃない。・・・勝手に勘違いして・・・
コスプレなんかして・ヒグ・・・貴方が喜ぶと思って・・」
ジュン「真紅・・・。」
紅「笑ってよ・・・・笑いなさいよ、ジュン・・・・。」
ジュン「笑わないよ・・・。可愛いかったじゃないか、ちょっと・・・刺激的過ぎたけど。
だから・・・開けて、もう一回見せてくれよ。真紅のコスプレ・・・見せてくれ。」
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翠「真紅見ろです!馬鹿水晶です!」
紅「あら馬鹿水晶。自分の名前は書けるようになった?」
蒼「馬鹿水晶には無理だよ真紅。行こ行こ」
薔「・・・・・(グスッ…)」
水「…あら?薔薇水晶じゃない。こんな時間まで何を……貴方、泣いてるの?」
薔「・・・・・」
水「…何があったの?よかったら話してみて……ね?」
薔「・・・う・・・うぇぇぇぇ・・・」
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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』
真紅の部屋の中、ベッドの上で二人は肩を寄せ合って座っていた。
泣き止みはしたが真紅の両目の下は真っ赤に腫れている。体育座りで足を抱えこみ、
顔をうずめる真紅を、ジュンは何も言わず肩にかけた薄手の毛布の上から腕を回して抱きよせる。
真紅はそれに肩をピクリと震わせ、ジュンの顔を見上げる。
ジュン「どうだ真紅、落ち着いたか?」
紅「・・・・ええ、ごめんなさい。」
ジュン「良いって。でもそのコスプレ何処ど手に入れたんだ?」
紅「・・・・もらったの、げんしけんの人に話をしたら・・・上げるって。」
ジュン「そっか、それじゃ何かお礼しなきゃな、ゲーム辺りが良いかな。」
紅「・・・・そうね。・・・ねえジュン、私は魅力的かしら?」
ジュン「可愛いよ、正直、真紅のそのコスプレ見て心臓がドキドキしてしょうがない。」
紅「ふふ・・・。ねえジュン、こっちを向いて?」
チュ
紅「・・・・褒めてくれたお礼。ジュン、今日はもう少しこのままここにいてね・・・お願い。」
ジュン「ん・・・・分かった。」
そう言うとジュンは真紅の手を握った。真紅はそれを握りかえした。
両手の温もりが気持ち良かった
おしまい
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薔薇っちの奇妙な日常
DIO「な・・・何だ貴様はァァァァー!!??」
薔薇「・・・・・お前は皆を傷つけた・・真紅達・・げんしけんの・・・みんな!!」
DIO「何だ・・・何だこの能力は・・・!止めろ・・・・来るなァァァ!!」
薔薇「・・・・・これが私の・・・・スタンド!・・・相手の精神を・・・・破壊する!」
DIO「うぐおおあああ!?なああにィィッ!!ばかな!このDIOがこのDIOがァァァァ!!」
薔薇「・・・・お前は・・・私を・・怒らせたっ!」
薔薇「・・・ZZZZ♪♪・・・・へへぇ♪」
笹原「気持ち良さそうに寝てますね。」
斑目「だな。」
咲「良い夢でも見てるんだろうね。
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薔薇っちとげんしけんの仲間達『俺の名前は・・・!』
げんしけん部室前
薔薇「・・・・・私のシュルシュル・・・・名前は・・・シュルル・・・リボルバー!!薔薇すいっ・・・ぁ!」
ガシャ
薔薇「・・・・もう一回♪笹原」
笹原「ずっとやってますね、リボルバーオセロット。」
斑目「まだ一回も成功してないけどな。」
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薔薇っちとげんしけんの仲間達『俺の名前は・・・・!take2』
薔薇「・・・・・私の・・シュルシュル・・・名前は・・・シュルルッ・・・リボルバー・・・」
笹原「良いよ、後もうちょっとだ!」
大野「頑張って!薔薇水晶さん!」
斑目「へえ、やるようになったじゃないか」
薔薇「・・・ガチャン・・薔薇水晶っ!・・・できたぁっ♪」
一同「オォ~~~~~♪」
田中「頑張ったねぇ。」
久我山「や、やるな。」
荻上「・・・凄いのは認めます。」
高坂「かっこいいよ~薔薇水晶さん♪」
咲「ガンアクションね~。」
薔薇「・・・・・えへへ♪・・・かっこぃぃ♪」
<p><font size="2"><br>
<br>
翠「真紅見ろです!馬鹿水晶です!」<br>
紅「あら馬鹿水晶。自分の名前は書けるようになった?」<br>
蒼「馬鹿水晶には無理だよ真紅。行こ行こ」<br>
薔「・・・・・(グスッ…)」<br>
水「…あら?薔薇水晶じゃない。こんな時間まで何を……貴方、泣いてるの?」<br>
薔「・・・・・」<br>
水「…何があったの?よかったら話してみて……ね?」<br>
薔「・・・う・・・うぇぇぇぇ・・・」<br>
<br>
<br></font></p>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
真紅「あ、薔薇水晶。」<br>
薔薇「・・・・・・・・?」<br>
真紅「私今日家を留守にするの、ホーリエを預かってくれない?」<br>
薔薇「でも・・・私・・・人口精霊飼った事無いから・・・。」<br>
真紅「大丈夫よ、ドールと水だけで育つし死なないわ、よろしくね」<br>
<br>
<br>
<br>
タッタッタッタ<br>
<br>
<br>
<br>
薔薇「・・・・・。」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「よ、よろしく・・(////」<br>
ホーリ「・・・・。」<br>
薔薇「・・・・(怖いなぁ・・)」<br>
<br>
<br>
<br></font>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
くいくい<br>
J「?」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「なんだよ薔薇水晶?」<br>
薔薇「・・・・手と手を合わせて幸せパワー」<br>
J「んな・・・」<br>
薔薇「・・・・」<br>
J「・・・・」<br>
薔薇「・・・・幸せ?」<br>
J「もう薔薇水晶かわいいからああああああああ」<br>
スリスリスリスリ!!!<br>
薔薇「ほっぺた・・・まさつせっちゅう・・・」<br>
ベ「なんかもう本当に地獄だ・・・」<br>
<br>
<br>
<br></font>
<hr>
<font size="2"><br>
<br>
<br>
雛「わーい、JUMのぼりーなのー」<br>
J「こらー、勝手に上るなあー」<br>
雛苺は休み時間の間にもJUMと戯れている。<br>
その光景を遠くで見つめる影が・・・<br>
薔薇「私もJUMとお話したい・・・そうだ!」<br>
薔薇水晶はJUMに話しかけてみることにした。<br>
薔薇「J、JUM私もJUM登りしたい・・・なのー・・・」<br>
JUM「・・・・・薔薇水晶どうかしたのか?」<br>
薔薇「う、うにゅー・・・」<br>
JUM「?」<br>
薔薇「な、なんでもない・・・」<br>
薔薇水晶はその場を足早に離れた。<br>
薔薇「やっぱり雛苺のまねしてみてもだめ・・・別な作戦考えよう・・・」<br>
</font>
<hr>
<font size="2"><br>
金糸雀をプロデュースする編』<br>
君がいじめられているのは、君が劣っているせいなんかじゃない・・・。<br>
誰も通らない、四階の女子トイレに、金糸雀は女3人に呼び出されていた。<br>
女1「あんたさぁ~調子乗ってない?」<br>
女2「そうそう、いつもいつも、うるさくてウザイのよね」<br>
女3「私たちがちょこっとお仕置きしてあげる・・・うふふ・・・」<br>
金「やっ・・・止めて・・・欲しいかしら・・。カナは何も悪いことしてないかしら・・・」<br>
女1「何もやってないとかそういう問題じゃないの」<br>
女2「単純にムカつくのよねぇ~」<br>
その時、女3がポケットの中からカッターナイフを取り出した。それを見て<br>
震える金糸雀・・・・。もうどうすることも出来ないのだろうか・・・?<br>
金「や・・・やだ・・・。止めてくださいかしらぁ・・・。(誰か・・・助けてかしら・・)」<br>
女3「さぁ~て、まずあんたの制服ビリビリにしてぇ~、その後どうする?」<br>
女2「顔もちょこっとぐらい切ったってわかりゃしないわよぉ」<br>
女1「あれ?こいつ震えてる・・・。ぷっ・・・。おしっこ漏らすんじゃないのぉ?」<br>
金「グスッ・・・・。やだ・・・。お願いだから・・・止めてかしらぁ・・」<br>
<br>
金糸雀は恐怖のあまり、大きな声も出せなくなっていた・・・。その時、あの<br>
いつもの二人がその現場に偶然来たのだった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・あれ見て・・・」<br>
水「なぁにぃ?・・・あれってもしかして・・・金糸雀ぁ?」<br>
薔薇と水のほのぼの学園生活シリーズ<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編2』<br>
誰かがいじめを受けている時、あなたはどう行動するの・・・?<br>
女3「ど、こ、か、ら、切、ろ、う、か、な♪」<br>
金「(誰か・・・・助けて・・・)」<br>
水「なぁにしてんのぉ~?あんたたちぃ~」<br>
女3「水銀燈!?薔薇水晶まで・・・・。ふん、あんたたちに用はないのよ。消えなさい」<br>
女2「そうよ、別にこいつとあんたたちは仲良くないんだし、どっか行きなさいよ」<br>
水「・・・まぁ・・確かに親しくはないけどぉ・・でも・・・」<br>
水「・・でも・・その子に1ミリでもちょっかいかけたら・・・殺すわよぉ・・・?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・水銀燈はガチ・・・・・・・」<br>
二人の威圧感はまさに圧倒的で、女3人はあきらめたのか、舌打ちをしながらその場を去った。<br>
<br>
水「大丈夫だったぁ?あいつらに何もされてなぁい?」<br>
金「・・・・大丈夫・・・・かしら・・・。助けてくれて、ありがとう・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・いじめ・・・ダメダメ・・・・」<br>
水「一体どうしてあんたが、いじめられる事になっちゃったのぉ?」<br>
金「わからないかしら・・・。・・・・でもきっと・・・・みんな私のことが嫌いなのかしら・・・」<br>
金糸雀は、悲しげに俯き加減で呟いた。二人は少し黙ってしまった・・・。<br>
薔薇「・・・・・・・・・・人気者になれば・・・・いじめられない・・・・」<br>
水「その手があったわぁ~。もう二度といじめられないように、私たちがプロデュースしてあげるぅ」<br>
金「え・・・?本当かしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・まかせて」<br>
水「うふふ、そうと決まれば、今日の放課後屋上に来てぇ」<br>
金「・・・・・・・・・了解かしらぁ」<br>
<br>
こうして二人の『金糸雀、人気者化計画』は始まった・・・。でもこの二人で大丈夫?<br>
<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編3』<br>
放課後、屋上で会議をする三人。<br>
金「あの・・・まず私はどうしたら良いのかしらぁ?」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・改名・・・・」<br>
金「ちょっ・・・そんな某占い師みたいに無責任なこと、言わないで欲しいかしらぁ~」<br>
水「う~ん・・・とりあえず、その『かしらぁ』って言うの止めない?」<br>
金「それじゃあ、私のチャームポイントがなくなるかしらぁ!」<br>
薔薇「・・・・・・・・・でこ広い・・・・・髪の毛下ろす・・・・」<br>
金「そっ・・それは禁句かしらぁ!(気にしてるのにぃ)・・・」<br>
水「・・・・・・・・・・飽きてきたわぁ」<br>
金「はっ早すぎるかしらぁー!真面目に取り組んで欲しいかしらぁー!」<br>
<br>
小一時間の話し合いは、結局まとまらないまま・・・・。<br>
金「はぁはぁ・・・・突っ込みすぎて疲れたかしらぁ・・・はぁはぁ・・」<br>
水「う~ん、プロデュースって難しいわねぇ・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・疲りた・・・・」<br>
水「まぁ、初日はこんなもんでしょぉ・・・。明日から、真剣にがんばりましょぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・・・うん」<br>
金「今日は真剣じゃなかったのかしらぁー!?」<br>
<br>
このままで、金糸雀は人気者になれるのだろうか・・・・?<br>
<br>
『金糸雀をプロデュースする編4』<br>
あれから、一週間ぐらいが過ぎた・・・。手際の良い蒼星石なら、すぐに<br>
金糸雀を人気者に出来ただろうけど、二人はWボケをかますだけで、全然<br>
進行してなかった・・・。ただ、三人は前よりも仲良くなった。<br>
金「ふふふふ~ん♪今日も二人にプロデュースしてもらうかしらぁ!」<br>
バタンと屋上のドアを開ける。<br>
金「今日はどんなプロデュースしてくれるのかしらぁ?」<br>
水「・・・・・・・そのことなんだけどぉ・・・もう止めにしようと思うのぉ」<br>
薔薇「・・・・・・・・・・うん」<br>
金「え?・・・・それは・・・飽きたのかしら・・・?(やだ・・・まだ二人と一緒にいたいよ)」<br>
<br>
水「・・・・・違う・・。ただ、結論が出ただけよぉ」<br>
金「・・・・結論?・・・(もしかして・・・二人も私のこと、嫌いになったのかしらぁ・・・)」<br>
水銀燈は、半泣きの金糸雀に近づいて、頭をなでた・・・。<br>
水「結論から言うと・・・。私たちは、そのままのあんたが好きなのよぉ。だから、プロデュースする必要ないのぉ」<br>
金「・・・・・・・・それって・・・」<br>
薔薇「・・・・・・・・・今のままが・・・・一番だよ・・・」<br>
金「・・・・うぐっ・・ひぐっ・・・・」<br>
水「どぉして泣くのよぉ?」<br>
金「・・・・・うれしくて・・・・。うわぁぁぁん」<br>
水「よしよし・・・・」<br>
<br>
こうして、二人のプロデュースは幕を閉じた。金糸雀を『いじる』人はいても、『いじめる』人はいなくなった。<br>
無理して自分を変えるより、そのままのあなたを愛せる人の側にいて・・・。完。<br>
<br>
<br></font>
<hr>
【薔薇水晶とジュン】
<p>「そういうわけで、ジュンがおかしいの」<br>
「え?」<br>
金糸雀の間抜けな顔、と言ったら悪いけど、そんな顔。……せっかく金糸雀に相談しに来たのに。<br>
「……えっと、薔薇水晶? どうしたのかしら?」<br>
「だから、ジュンがおかしいの」<br>
「私、もしかして惚気られてるのかしら……」<br>
すごい疲れたように金糸雀が言う。ひどいなぁ。これでも真剣に相談しに来たのに。<br>
「だって、金糸雀探偵でしょう?」<br>
「探偵になった覚えはないのかしら……策士かしらー」<br>
「似たようなものだよね。いっつも尾行とかしているし」<br>
「……なんというか、ダメなのかしら。薔薇水晶のマイペースぶりに流石の私もついていけないのかしらー……」<br>
「だから、ジュンが――」<br>
「ああ、はいはい。わかったかしら。話を聞くから、話してほしいのかしら」<br>
「ジュンが、おかしいの」<br>
「……もしかして、私、からかわれてるのかしら?」<br>
そんな会話が、十分くらい続いた。</p>
<p>「……えっと、つまり、」<br>
薔薇水晶から聞いた話を頭の中で整理する。<br>
「何か、すれ違いが多いような気がするの」<br>
「あの、薔薇水晶、ひとつだけいいかしら?」<br>
「なぁに?」<br>
「そういうのって、大抵ただの杞憂で、プレゼント探しとかバイトとか、薔薇水晶のための何かだと思うのかしら……」<br>
物語でよくあるベタな展開だ。不安で、悪い方向に思考が進んでしまう。<br>
「えー」<br>
「そこで不満そうな顔をされても、困るのかしら……」<br>
「でも、もしかしたら、ってこともあるかもだよ?」<br>
「薔薇水晶は、ジュンを信じてないのかしら?」<br>
「愛 し て る」<br>
「そんなことは聞いてないのかしら!」<br>
いきなり真剣な顔になるから、何を言うのかと思った。……本当に、マイペースな子だと思う。<br>
「……でも、薔薇水晶はすごいのね」<br>
「何が?」<br>
「私は、誰かをそんなに好きになったことが、ないのよ」</p>
<p>
「だから、薔薇水晶がそんな顔で、ジュンのことを言う理由が、わからない――」<br>
薔薇水晶の、表情は不安に彩られているくせに、ジュンのことを想っていることがわかるものだった。<br>
そんな矛盾したものが、どうして起こりえるのか、少なくとも私にはわからなかった。<br>
「? よく、わからない」<br>
「うーん……本人には、自覚がないのかしら」<br>
「そうかな。でも、金糸雀だって、もしかしたら居るのかもしれないよ?」<br>
「え?」<br>
「私にとってのジュン」<br>
薔薇水晶にとっての、ジュン。それは、無条件に想える相手。<br>
「あはは、そんな相手、居ないのかしら。そんな相手が居たら、私はここに居ないで、楽してズルして、相手のハートをゲットかしらー」<br>
「んー、でもほら、気付いてないだけかも」<br>
「そういわれると、何も言い返せないけど……」<br>
少し、考えてみる。意識した、異性。……ダメだった。全然想像もつかなかった。<br>
「あ、でも、ジュンは――」<br>
「……金糸雀?」<br>
「じょ、冗談かしらー! だからほら、そんな目はよくないかしらー!」<br>
ジュンは、意外とそうかな、と思ったけど、ダメか。<br>
「……じゃあ、結局、やっぱり居ないのかしら」</p>
<p>「じゃあ、そうなんだろうね」<br>
「っていうか、何でこんな話になったのかしら」<br>
そもそも、薔薇水晶の相談があったからではないのかしら?<br>
「……あー、あはは。うん、金糸雀のおかげで、もう大丈夫」<br>
「え? ……私、何かしたかしら?」<br>
「したよ。ジュンのことをいかに私が好きか、思い出させてくれた」<br>
「そう、なの?」<br>
薔薇水晶の言葉は、わからない。今の会話で、そんなことを私は出来たのだろうか。<br>
「……ありがとう、金糸雀」<br>
ああ、でも――こんな笑顔を、薔薇水晶は私に見せてくれたということは。<br>
「どういたしましてなのかしら、薔薇水晶」<br>
薔薇水晶の、言うとおりなんだと思う。<br>
「じゃあ、ジュンのところに早速行って来るね」<br>
そう言った薔薇水晶は、既に身体をドアの方に向かっていた。</p>
<p>「……結局、何だったのかしら」<br>
廊下では、ジュンー、うわ、なんだ、大好きー、とか、聞いてるこっちが恥ずかしくなる内容が聞こえてくる。<br>
「でも、そうね」<br>
ただ、思う。あの、最後に見せた薔薇水晶の笑顔。<br>
「あんな笑顔、私にも出来るときが、来るのかしら?」<br>
それは、幸せを表す笑顔。象徴といってもいいだろう。……いつか。いつか、自分も。<br>
「――でも、やっぱり、結局は惚気だったのかしら」<br>
廊下では、キスする二人の姿。<br>
まあ、あそこまではいかなくてもいいから、私も。</p>
<p>
「楽してズルして、愛する恋人を、手に入れて見せるのかしらー」</p>
<p>
何だかとても、いい気分。帰り道は、何かいいことがありそうな気がした。</p>
<p>end</p>
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