薔薇水晶10 - (2006/01/19 (木) 18:39:31) の編集履歴(バックアップ)
雛「うにゅ~~、お腹が減ったなの~・・・・」
薔薇「・・・・はい、これ♪」
雛「薔薇水晶ぉ~、これ何なの~~?」
薔薇「・・・・・・スルメ♪・・・・噛めば噛む程・・・んまぁーーい♪」
雛「うゆ~~~・・・・・でも、雛はうにゅ~~~が良いなの~~・・」
薔薇「・・・・スルメ・・・・んまぁ~~~い♪」
薇っちとげんしけんの仲間達『偏見に対すり対策』
繁華街にて
DQN女1「何か言えってんだよオタ女!アニメの袋なんて持ってキモイんだよ!!」
DQN2「オラ金出せよ!!早くしねぇと髪切っちまうぞ!」
薔薇「・・・・ヒッグ・・・ぅぅ・・・」
DQN男「つか臭えんだよ!!(腕を振り上げる)」
バシッ
高坂「恐喝?・・・駄目だよ、こんな事したら。(男の腕を捕まえて)」
DQN「なっ・・!!??いっ・・・痛ぇ!!」
咲「あんたら、私らの友達に何してる訳?早くその子を放しな!」
薔薇「・・・・さ、咲さん・・・高坂さん・・・!!」
高坂「君達だってこんな所で騒ぎにしたくないよね。」
咲「どうすんの?警察呼ぼうか!?」
D女「い・・・・行こう!!」
D女2「サツはやべぇよ!!」
ダダダッ
薔薇「ヒッグ・・・・ヒッグ・・・咲さぁん~~~!」
ガシッ
咲「お~よしよし、怖かったねぇ薔薇っち?もう高坂が追い払ってくれたから安心して良いよ。」
高坂「怖かったね・・・・薔薇水晶さん(ナデナデ)」
薔薇「・・・・・ひぃーん・・。」
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
二日後、田中宅
田中「おっす、みんな入ってくれ。」
田中がドアを開け全員を招き入れる。
笹原「おじゃましま~す・・・。」
げんしけん総勢10名が部屋に入る。
田中「お茶入れるからそこら辺に座ってて。」
そう言って田中が流しに消える。
大野「あっ、田中さん私も手伝います!」
続いて大野も。
残った八人はめいめいそこらに座る。
朽木「ムヒョー、コスプレの衣装がいっぱいであります!!」
そう言って朽木はコスプレの衣装に近付こうとする、が、咲が襟首を掴んでそれを制する。
咲「はい、クッチーは触らない。だまってそこ座る。」
朽木「しかし春日部姉さん、彼女はどうなるですか!!不公平であります!!」
不満満々の顔で衣装置きの前を指差す朽木。咲もそっちを見る。
薔薇「・・・~~♪・・・いっぱい♪コスプレ・・・衣装がいっぱい♪」
薔薇水晶が無邪気に目を光らせ衣装を見ている。
咲「あの娘は良いの。はい、クッチー座る!!」
咲が拳を握り締めたのを見て朽木は大人しく引き下がった。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
咲「ねえ薔薇っち、コスプレの衣装だけず~~~っと見てて飽きない?」
田中の部屋の押し入れを探りながら言う咲。(すぐに田中がそれを阻止するが)
薔薇水晶はコスプレから目を離さず一言、
薔薇「・・・・・うん♪」
田中「ははは♪気に入ってくれて嬉しいな。薔薇水晶さん、今度はコスプレ何したい?」
お茶を会員に渡しながら言う田中、それに即座に薔薇水晶は反応して振り返る。
薔薇「・・・・・オセロット!!・・・・ガンアクションが・・・・カッコイイ~♪」
大野「3ですか?それとも2?」
薔薇「・・・・・3・・・♪」
それを聞き何人かが苦笑する。意味の分からない咲は首を傾げるだけ。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
それから五日後、高坂宅
高坂「いらっしゃ~い♪」
荻上「・・・・・え・・。」
高坂の部屋の中を見て絶句する荻上。オタクなのに外見に気を使っているから部屋も、
と思ったのが間違いだったようだ。咲を見ると、聞かないでくれと言う顔をする。
そんな中でも薔薇水晶は相も変わらず、部屋に置いてあったゲームにキラキラと目を輝かす。
高坂「する?キングダムハーツ2?」
それに気付いた高坂が薔薇水晶に微笑む。
薔薇「・・・・・・うんっ♪」
まるで尻尾を振る犬のように喜ぶ薔薇水晶。そんな彼女を見て楽しそうに笑う咲。
咲「薔薇っちって私らと同い年なのにねぇ。どうして精神年齢がこう違うのか・・」
大野「でも可愛いくて良いじゃないですか咲さん♪」
クスクスと笑う二人。それにつられて他のメンバーも笑う。
ただ、荻上がどう笑えばといった顔をしていた。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
久我山と斑目は薔薇水晶がゲームをしているのを眺めている。
薔薇「・・・・あ・・・・え・・えと、・・・うぅ~。」
と、薔薇水晶が本当に分からなくなった時には高坂がゲームの楽しみを壊さない、
理想的な具合でアドバイスを横から入れる。
薔薇「・・・・・あ、ああ~~~♪・・・・あ、ありがと高坂さんっ♪」
高坂「どういたしまして♪」
と、薔薇水晶が高坂に抱き着くが咲はそれを見咎めず微笑ましくそれを見る。
もし、これが笹原妹であろう者なら容赦はないだろう、とその場にいた全員が思っていた。
それから咲と田中、大野が咲が卒業した後に服の店を出す話で盛り上がる。
そんな様子を見ながら荻上は溜息をつく。馴染めていないような気になる。
笹原「荻上さん、楽しくないかな?」
斑目と同じようにゲームを見ていた笹原が荻上に声をかけてきた。
荻上「あ、いえ・・・そんな事ありません・・・。薔薇水晶さんのゲームしてるの見るだけでも
それなりに・・・・・。」
ボソっと荻上が言うと、
笹原は少し微笑みまたゲームに目を戻した。
ちなみに朽木は高坂の部屋のエロ同人誌を幸せそうに読み耽っていた(それを軽蔑の目で荻上と咲が見ていたのは言うまでもない)。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
更に三日後、荻上宅
荻上「何で・・・・ブツブツ・・・・私の家が・・ブツブツ・・」
まるで怨み節でも唱えるように呟き続ける荻上。
咲「まあまあ、今日は人が少ない訳だし良いじゃんかオギッペ♪」
荻上の肩に咲の手が乗る。その後ろを大野、笹原、薔薇水晶、高坂が付いて行く。
笹原「い、良いのかな。俺達来ちゃって?」
高坂「う~ん、多分大丈夫だよ♪」
笹原「多分って~・・・。」
大野「(くすっ・・・荻上さんの部屋の同人誌、気になりますよね~♪)」
薔薇「・・・・・ゲーム、あるかな♪・・・・やりたい、な♪」
ガチャ
荻上「・・・・どうぞ、入って下さい。」
明らかに歓迎はしていない顔をして5人を招き入れる荻上。筆のようになった髪がゆらゆらと揺れる。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
荻上「貴女みたいに部屋の見える所に置くような真似はしません!」
大野「でも荻上さんも持ってるんだから隠す必要ないじゃないですか!!」
また始まったげんしけんお馴染みのケンカ。咲は笹原に口論を
しかし・・・・
薔薇「・・・・・・荻上さんっ♪」
口論の真ん中に突如薔薇水晶が割って入る。それで口論が止まる
荻上「あ・・・・はい?」
薔薇「・・・・・マンガ・・・よ、読んでOK?」
荻上「ど・・・・どうぞ。」
薔薇「・・・・デ・・ディモールト・グラッツェ♪♪」
ニコニコとした顔で薔薇水晶は荻上の部屋の漫画の棚に向かう。
荻上「・・・・・」
大野「・・・・・」
薔薇水晶の笑顔に毒を抜かれ、二人の口論は止まった。
咲「いやあ、凄いよね薔薇っち。あの二人のケンカ一瞬で止めちゃったよ。」
高坂「だね♪」
みんなが見てる中、薔薇水晶は一人楽しく漫画を読み始める。
荻上「・・・・はぁ、それじゃコップ出しますね。ジュースは買ってきてましたし。」
荻上が流しに向かう。それを見て咲が笹原の背中を押した。
咲「ササヤンも行く!男だから手伝いなさい!」
咲の顔が笑っていた。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
笹原は気付けば流しにいた荻上の横に立っていた。
笹原「お、荻上さん、俺も手伝うよ。一人じゃ持てないでしょ。」
少し照れ隠しで笹原は荻上からコップを受けとる。
荻上「あ・・・・ありがとうございます笹原先輩。」
ジュースを入れている二人の姿を咲は好奇の目で見ていた。前々から咲は
荻上が笹原に気があるのではと疑い、色々な手段を使って試していた。
咲「う~~ん、やっぱオギッペは笹原が好きなんじゃないかねぇ?
まったく、自分の気持ちにとっとと気付くいて付き合っちまえば良いのにねえ。」
ニヤニヤと微笑む咲をやれやれと言った表情で眺める高坂と大野。
薔薇水晶はそんな好き事に気付く事なく漫画を読み続けた。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『オタク訪問』
翌日、薔薇水晶宅
斑目「・・・・・・」
笹原「・・・・・・」
田中「・・・・・・」
大野「・・・・・・」
久我山「・・・・・」
荻上「・・・・・・」
朽木「・・・・・・」
咲「・・・・で・・・・でっかい・・・・。」
目の前に立つ一戸建て、それは周りの家の二倍はあろうかと言う大きさ。
それでは薔薇水晶はお金持ちなお嬢様だったのか!と一同が唖然としていると
玄関のドアが開き、学校で着ている私服よりやや軽目の服装で薔薇水晶が中から現れた。
薔薇「・・・・・ど、どぞ・・・中に。」
薔薇水晶はモジモジと顔を赤らめ、玄関に全員を手招いた。
咲「うわぁ・・・。」
一同が入った薔薇水晶の部屋、それは今まで行ったげんしけんのメンバーのどの部屋より大きかった。
しかし、その広さも中にびっしりと詰め込まれたオタグッズで他のメンバーと変わりない大きさに
変容している。500円フィギュアがギッシリ詰まったケース、田中と一緒に作ったプラモを飾った棚、
アニメージュの束、コスプレの衣装ををかけるクローゼット、アニメのDVDボックスの山、
アニメのポスター、漫画と同人誌だけの本棚、まさしくオタクの鏡と言って良い部屋。
にも関わらず部屋の中は清潔感が漂っていた。
薔薇っちとげんしけんの仲間達『シャルウィーダンス?』
げんしけん部室
ふりふり
薔薇「・・きんっ、きんっ・きんぐげーなー・・・・きんっ、きんっ・・・きんぐげーなーっ♪」
笹原「・・・・斑目さん、薔薇水晶さん何やってんすか?」
斑目「いや、昨日キングゲイナー貸したらこうなった。」
笹原「・・・そう言う事っすか。」
ふりふり
薔薇「・・きんっ、きんっ・きんぐげーなー・・・・きんっ、きんっ・・・きんぐげーなーっ♪」
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
キングゲイナーに挑戦してみたが話にならんorz
http://www.vipper.org/vip181824.gif
誰といても、何をしても、退屈に感じる時が誰にでもあるだろう。
憂鬱な気分の日は、理由もなくイライラして、全てを投げ出しそうになる。
ねえ、そんな日が君に訪れたら・・・・どうしてあげるのが正解なんだろう?
水「・・・・・・・・はぁ・・・・・」
薔薇「・・・・・・・・・・どうしたの?・・・・・」
水「・・・別にぃ・・・なんでもないわぁ・・・」
薔薇「・・・・・・・・・・本当に?・・朝から暗いよ・・・・」
水「・・・別になんでもないって言ってるでしょぉ?」
薔薇「・・・・・・・・・・・・ごめん・・・・」
水「・・・・・・・・・はぁ・・・」
二人の間には暗い雰囲気が漂い、長い沈黙が続いた。
薔薇「・・・・・・・・やっぱり変だよ・・・・いつもの水銀燈じゃない・・・」
水「・・・もう、ほっといてよぉ・・・私のことなんかさぁ・・・」
薔薇「ほっとけないよ!!」
急に大声を出した薔薇水晶に驚く水銀燈。
薔薇「・・・・・・・ほっとけない・・・・。お願いだから・・・一緒にいて・・・・私は一緒にいたいの」
水「・・・・・・・わかったわぁ・・。ごめんね・・・。なんか、今日は気分が乗らなくて・・」
薔薇「・・・・・・・・・・じゃあ・・黙ってるから・・・だから・・一緒にいよ・・」
水「・・・・・・うん・・・わかったわぁ(この子には敵わないわねぇ)」
ずっと無言でも、気まずくない・・・。どんな憂鬱な日でも隣にいて欲しいと思える。
そんな関係が作れたら、どんなに幸せだろうか・・・・
『ホットチョコ2っつーお待たせですー』
オープンカフェで休憩を取る薔薇水晶と水銀燈の元にホットチョコレートが運ばれてきた。背の高いグラスの中にはあたたかいチョコが注がれており、
頭にはボリュームのある生クリームがのせてあった。
『で、相談ってなぁに?』
水銀燈は頬杖を突きながら薔薇水晶を見る。
『・・・私、悩みごとがあって・・・。でも私。人見知りが激しいから・・・。親友の水銀燈にしか話せないんだけれど・・・』
運ばれてきたホットチョコには手をつけず、薔薇水晶はモジモジする。
『それは嬉しいことだけれど、薔薇水晶が私を焦らしている限りなにもアドバイスはできないわ』
グラスに刺さってた棒菓子で生クリームを絡めとりながらペロペロと舐める。
『うん・・・。私、好きな人がいるんだけれど・・・』
『桜田くんね?』
薔薇水晶はこくりと頷く。
『でも、彼の周りにはいつも人が集まってるでしょ・・・』
『あぁ、いるわね、高飛車にツンデレに男女にバカ×2に王子気取りね』
『・・・それは酷いわ水銀燈。でも、桜田くんに話かけたくても・・・私、眼帯してるでしょ。これが気味悪いなって思われてるかもしれないの・・・』
薔薇水晶のホットチョコの生クリームが熱気で溶け出している。
『あなた気にしすぎなのよ。男なんてぇーのは目、合わせて笑いかけてやりゃ悪い気分になる奴なんかいないのよ』
音を立てながら水銀燈はグラスを開けた。
『そんなものかな?』
薔薇水晶はストローに口をつけながら、上目がちに水銀燈を見た。
『そんなもんよ。でも恋に悩む薔薇水晶。かわいいわぁ』
『え!そ、そんなこと・・・!』
薔薇水晶の唇に水銀燈が指を当てる。
『そ の カ オ。その顔が彼の前でもできれば桜田くんはあなたの物になるわ・・・』
水銀燈は薔薇水晶の唇を撫でるように指をついーっと動かした。
『クリーム、ついてるよ。さ、行きましょう!』
差し出された手を薔薇水晶は優しく掴むと席を立った。
『うん!私、またあなたに励まされたわ』
午後の日差しが暖かかった。
グラグラと揺れる教室と同時に、けたたましい非常ベルが鳴り響いた。
水「いやぁぁ!地震よぉ!はっ・・・早く机の下に隠れなきゃぁ!」
薔薇「・・・・・・・・・震度4弱・・・・・・・」
水「はっ早くおさまってよぉ!地震こわぁい」
薔薇「・・・・・・・・・・みんな落ち着いて・・・・・・地面が揺れてるだけだよ・・・・」
地震はすぐにおさまった。津波の影響はないみたいだ。
水「・・・・・・あっ・・おさまった?・・・・・・・」
そう言って、机の下から出ようとする時、ごつんと頭を打つ水銀燈・・・。
水「・・・・・・・・いたぁい・・・・・・・」
薔薇「・・・・・・・・・大丈夫?」
水「・・・・だっ・・大丈夫よぉ・・・。私に怖いものなんて一つもないんだからぁ」
薔薇「・・・・・・・・・無理するな・・・・・・」
水「・・・うぅぅ、本当はすっごい怖かったのぉ・・・・」
薔薇「・・・・・・・・・・よしよし・・・・もう心配ない・・・・
金「水銀燈は地震が怖い・・・メモ完了かしらぁー!みっちゃんに頼んでナマズを飼うかしらぁ
そうすればいつでも地震が起こせるかしらぁ。これで水銀燈は私の言いなり?かしらぁー!」
地震って怖いよね・・・。二人は仲良し・・・。そして金糸雀はいつも勘違い・・・。