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ベジータと愉快な仲間達3 - (2006/02/05 (日) 09:32:06) の編集履歴(バックアップ)
ナ「美しいお嬢様方、私、この度こちらに転校してきましたナッパと申します。以後よろしくお見知りおきのほどを」
翠「ひぃぃ!な、なんなんですぅ!このヒゲデカハゲはぁ!」
雛「こ、怖いの~!」
ナ「はーっはっは、ちょっと挨拶が丁寧になりすぎちまったな!」
ベ「その辺にしろよナッパ。貴様の下らん挨拶とやらで印象が悪くなったら転校の意味が無い」
ナ「そ、そうだったな、すっかり忘れてたぜ」
「はあ、蒼星石」
耳に聞こえてからはっとする。独り言を言うほどに疲れているという自覚。
息を深く吐き出しながら、ベジータはベッドに倒れこんだ。
彼女の仕草。吐息。目線。全てが心を縛る。
夜な夜なそれを思い出しては、いきり立つ欲望と汚してはならないという理性の板ばさみにあう。
去年、暴走族であった過去を捨て、新しい一歩を踏み出そうと転校した先で、彼女は、まるで天使のようにそこにいた。
蒼星石と話したい。出来れば付き合いたい。しかし、暴力に明け暮れていたベジータは、恋愛というものに対して酷く奥手になってしまっていた。
今日もまた眠れないだろうな、そんなことを思いつつ明かりを消した時に、電話がなった。
(誰だ?こんな時間に)
少々の怒りを感じながら、電話をとる。
「ベジータだが」
「ようっ!元気か?って二日前に会ったばっかだけどな、がははははは」
「用が無いなら切るぞ、ナッパ」
ナッパとはかつての暴走族の仲間だった。いや、それ以上前の幼少の時からの付き合いだ。チームを解散すると言った時の、唯一の理解者であった。
その時から、腐れ縁ではなく親友の関係になっている。
「ん?俺の用事はまあ大したことじゃないんだが」
「じゃあ切るぞ。俺は眠いんだ」
嘘だった。眠れるはずが無い。そしてそんな薄っぺらい嘘は、親友の前には意味を持たなかった。
「おい、お前やっぱり最近おかしいぞ。正確には転校してからおかしくなった」
「&うるさい。口が過ぎるぞ」
「親友ならよ、相談位してくれてもいいんじゃないか?」
「・・・」
相談したところで何も変わらないだろう。だが、多少の気持ちの整理には役立つかもしれない。そう思い、ベジータは口を開いた。
「なるほど、な。お前が恋わずらいなんてな。想像も付かなかったぜ」
「誰にも言うなよ」
「当たり前だ。俺は口が堅い。&で、アプローチはしてるのか?」
「そんなことできるわけないだろう!!」
「まあそうだろうと思ったよ。にしても、そこからどうするってのはちょいと難しいぜ&」
呆れたような口調でいい、頼んでもいないのに打開策を考える。嬉しくも疎ましくもあった。
「じゃあ&こういうのはどうだ?」
昼休み
JUM「さて・・・たまには購買でパンでも買おうかな。」
白崎「さっくらっだくん♪」
JUM「?あれ、購買部の白崎さん。何でこんなとこに購買部を?」
白崎「今日、えんじゅ先生がパン作りすぎちゃってねえ
仕方ないから、こっちの方まで出張ってきてるんだあ。
そうそう。今日のカニクリームコロッケパンは先生曰く
今年最高の出来なんだってー。どう?買ってかない?」
JUM「じゃ、じゃあ、チョココロネ一つ。」
ベ「なあ、ジュン俺って皆に嫌われてるんじゃないか?」
J「どうしたんだよ、いきなり」
べ「なんか、考えてみるとさ。俺だけ悪い目見てるじゃないか・・落ちは大抵俺だしな」
J「そうかもね、でもそれは(落ちは)ベジータじゃないと出来ない事なんだよ」
べ「・・・もう、疲れたんだ・・・」
J「何言ってるんだよ!そんなベジータはベジータじゃないぞ?!自信持てよ!(落ちに」
べ「蒼星石にも嫌われるし・・もう、国にかえr(ry」
J「ほら・・蒼星石の体操着だ、これやるから元気だせよ・・」
ベ「ジュン、お前って奴は・・!なんて・・うぅ・・良い奴なんだ・・ぐすっ」
J「何言ってんだよ、当然じゃないか!」
べ「ありがとう・・ありがとう・・ッ!」
蒼「あ、あれ?ボクの体操着がない?」
J「あぁ、それならベジータがさっき持っていったぜ?」
翠「ベジータ・・・ぶち殺すです・・・・」
ベ「ここからが本当の地獄だ・・・」
梅「というわけで今日はみんなに一芸をやってもらう。まずは笹塚」
笹塚「し、芝刈り機やります&。ヴィヴィヴィーーーーン」
梅「はい廊下。次ベジータ」
ベ「クリリンのことかーーーーーーーーー!!!」
一同「!?。」
薔薇「(ベジータクン。ワタシハオモシロイトオモウヨ)」
ベジ「グゥレイトゥッ!」
笹塚「・・・・え?」
梅岡「二人とも廊下に立ってろー」
???「こ、これは・・・・!」
手にあるのはJUNが先ほど履いていた下着がそこにあった
キョロキョロと周りを見渡しその下着に顔を埋めた
???「ハァハァハァハァハァハァ・・・・・」
酷く興奮をしながらその行為を没頭していた
翠星石「ちょっと・・・・何してやがるですか・・・・・」
ベ「!!!!!!!!!????????」
翠星石「ベジータ、そんな趣味があったんですか・・・」
翠星石は一歩後ろに後ずさりベジータに軽蔑の眼差しで見つめた
ベ「ちょ、違うんだ!これは・・・そう、誇り高きサイヤ人の血だ!」
ベジータはそう一言言うと自ら壊れた
べ「ウンメェェェウェェエッェ!カハッ!キャハッ!」
そんな奇声を発しながらもJUNの下着を食し始めた
J「ベジータ・・・お前とうとうそこまで落ちたのか・・・」
梅「えー、最近JUNの短パンが盗まれているー。警察が言うには犯人は同じクラスの奴らしい。素直に出てくればまだ間に合うからちゃんと先生に言えー」
ざわざわ・・・・
教室のクラス全員一人を見つめた
ベ「(クソ・・・なんでみんなで俺を見るんだ・・・っ!)」
梅「よーし、もういいだろー。ベジータ後で職員室に来るようにー」
ベ「違う!俺じゃない!ここからが本当の地獄だ・・・!」
職員室にて
梅「ベジータ、こんな事するのはあのクラスでお前意外考えられないんだぞ?今素直に言えば誰も怒りはしないからちゃんと吐くんだ」
ベ「(くそ、濡れ衣だ・・・。)」
ベジータはそんな惨めな思いをして打ち明けた
ベ「違うぞ、梅岡。この誇り高きサイヤ人はそんな事はしないっ・・・!」
梅「じゃあ何だと言うんだ」
ベ「俺がやっているのはJUNの体操服にぶっ掛けたり交換したりそれぐらいしかしてないっ!」
翌日ベジータは留置所にいた
その頃犯人は
笹「ウンメェェェウェェエッェ!カハッ!キャハッ!」
笹塚が体育館裏でそれを紳士の如く食事に取り掛かっていた
べ「おい!JUM見てみろ!水銀燈の胸!体操服の中でメチャクチャに揺れてるぞ!!」
J「いや、僕は薔薇水晶のスラッと伸びた脚とお尻がいいな・・・」
べ「女は乳だ!女は乳以外はカスだぞ!それに、今日の水銀燈のブラはピンクだぞ!!」
J「僕には関係ないよ。・・・(翠星石も早く試合に出ないかな)」
今日は雨なので、男子、女子とも体育館を二つに分けて授業をしている。
休憩中をいい事に女子のバスケットボールの試合を見ながら、二人でエロい話で盛り上がる。
しかし、女子側で休憩していた翠星石と蒼星石はそのJUMとべジータの不審な視線を感じていた。
翠「あいつら、またエロい目で女子の方を見てやがるですぅ」
蒼「というか、べジータの目がやらしすぎだよね。僕、彼だけは苦手なんだよなぁ」
翠「ちょっとあいつらに焼きを入れてきてやるです!!」
言うが早いか、べジータとJUMの所へ向かう。
翠「ちょっとお前ら!エロい目で女子のバスケットの試合を見るなです!」
J「え・・・あ・・・いや・・・」
翠「JUM、ちょっとは翠星石の体も見やがれですぅ!!薔薇水晶の体ばっか見るなです!!」
べ「ハッ!!お前みたいな貧乳で幼児体型の奴、JUMは嫌いだとよ!!」
J「そんな事言ってない!!翠星石が試合に出たら、絶対に見てた!!って、あ・・・」
JUMの突然の告白に耳まで真っ赤になる翠星石。
しかし、べジータの言った幼児体型が翠星石の心を酷く傷つけていた。
翠「ジュ、JUM。お前は翠星石の体だけを見るのなら、許してやるです!!」
そして、べジータを睨みつけ、
翠「べジータ、お前は授業終わったら体育館裏に来やがれです!!二度とその口を聞けなくしてやるです!!」
翠星石は、身を翻すとそのまま蒼星石の方へと戻っていった。
べ「ハン!!体育館裏に来いか・・・地獄を見てきたが、告白されるのか?貧乳は嫌いなんだがな。
モテる男はつらいな・・・なぁ、JUM??」
しかし、JUMは翠星石が言った言葉にドキドキしていて、べジータの声は聞こえてなかった。
そして、授業が終わり体育館裏に行ったべジータを待っていたのは、水銀燈だった。
告白を期待したべジータだが、そこに居たのは翠星石、蒼星石、水銀燈の三人だ。
訳が分からないべジータに水銀燈が浴びせた言葉は
水「あんたみたいな、すけべな男にさぁいてぇ・・・この事は女子全員にいっておくからぁ」
翠「お前は、エロい事考えられないように徹底的に苛め抜いてやるですぅ!!」
蒼「この変態・・・」
だった。
そして、べジータは悟った。
ベ「天国だと期待して、どん底に落とされる・・・これが本当の地獄か・・・」
ベジータはその夜泣き濡れた。
笹塚「ジュン・・・聞いてくれよ・・・俺好きな娘が出来たんだ・・・。」
ジュン「ほう・・・よかったじゃないか!あの笹塚にもついに好きな娘が・・・で、相手は誰なんだ??」
笹塚「G組のちよちゃん♪」
ジュン「!!??」
笹塚「これから告白してこようと思うんだ・・・俺行って来るね!!」
ジュン「・・・これからが本当の地獄だ・・・。」
どうも、皆さん!おなじみ笹塚です。クラスではちょっと目立たないけど笹塚です!
今僕は人生で初めて告白の大舞台に立とうとしています。うちのクラスでは、ジュンとかいう元ヒキコモリがなにやらハーレム作ってますが
そんなのは各種エロゲで十分です。僕は今愛しの「美浜ちよ」ちゃんのいるH組前まで来ています。個性の強烈な薔薇学園ですが、ちよちゃんはさらに強烈です。
だって・・・飛び級で入ってきて10歳の女子高生なわけですから・・・でも愛があれば年の差なんて関係ありませんよね?じゃあ張り切って行って見よー!!
笹「ガラガラー・・・。)す、すいません!あ、あのちよちゃんいますか?」
生徒1「ん?美浜ならそこに・・・おーい!!美浜!!呼んでるぞー!!」
ちよ「え?・・・あ、確かA組の笹塚君ですよね?こんにちわ!・・・何か用ですか?」
笹「え!(うっしゃ!名前覚えててくれたんだ!!フラグキタコレ!!)あ・・・えっとあの・・・今からちょっと体育館の裏まで来てください!!」
ちよ「え?いいですよ~!!あ、榊さん!ちょっと行って来ますね!」
-体育館裏-
ちよ「え~と・・・なんの用事ですか?」
笹「・・・ぼ、僕は・・・ずっと君のことが好きでした!!付き合って下さい!!」
ちよ「え!?・・・。」
ちよ「え!?・・・ちょっと!?そ、そんな・・・ごめんなさいです!!サヨウナラ!!」
笹「ちょと待ってよ!!(ガシッ」
ちよ「い、いや!!離して下さい!!」
笹「(え~いこうなったら・・・無理矢理にでも既成事実を作って・・・。)」
ちよ「な、なにするんですか~!!い、いや・・・止めて!!助けてください~!!」
笹「(もう止められん!!)ハアハア・・・。」
多分彼女も僕のこと好きなんでしょう・・・しかしやはりそこは子供口に出して言うのは恥ずかしいんでしょう、ここは自分が大人なとこ見せないと・・・。
笹「いいじゃねーかお前も俺の事好きなんだろ!!」
ちよ「違います!!ほんとに人呼びますよ!!」
笹「何言ってんだ!?こんなとこ誰もコネーヨ!!・・・さあ始めるか!!」
ちよ「グスッ・・・誰か・・・グスッ・・・助けて・・・。」
笹「ハアハア・・・。」
??「おい!何やってるんだお前!!」
笹「ん?・・・き、貴様!!・・・金糸雀!?」
金糸雀「女の子を・・・しかもこんな小さい子を無理矢理・・・サイテーなのかしら・・・。」
笹「はあ??こいつだって喜んでんだよ・・・お前に俺が止められるか!?」
金糸雀「はん!!女性の敵!!社会の恥!!サイテーなのかしら!!この金糸雀が成敗してくれるのかしら!!」
笹「氏ねやーーーーーー!!!!」
金糸雀「(ヒュン・・・シュッ!!」
笹「グハッ!!・・・何故だ!?何故今の攻撃が・・・なぜこんな奴に!?」
金糸雀「スネーク先生直伝のCQCは効いたのかしら~、地獄で後悔するかしら~!!」
笹「ぐはーーーーーーーーーー!!!!」
金糸雀「ザーザー・・・スネーク先生オタコン先生一人ゴミを片したかしら!」
スネーク「よくやった・・・今そっちに向かう・・・。」
オタコン「流石だ!それでこそフォックスハウンド部のホープだ!!」
金糸雀「さあ・・・悪い奴はやっつけたのかしら、もう安心かしら~!」
ちよ「うわああぁぁぁああああん!!!!恐かったですよ~!!」
-翌日-
翠「・・・てな事があったです!笹塚サイテーです!!」
ジュン「見損なったよ!なんて奴・・・。」
真「このご時世に・・・カルロスや小林と同じ刑務所逝きね」
ジュン「・・・そういえば今日笹塚は?」
蒼「あんなことあった翌日だもん、学校これるわけ無いじゃん!」
-その頃、フォックスハウンド部尋問室-
スネーク「さあ・・・なんであんな行動にでた?、目的を吐け!!」
笹「い、いえだから・・・彼女と愛を確かめ合って・・・。」
スネーク「・・・やれ!」
オセロット「さあ服従して目的を吐くんだ!!・・・連射パッドを使おうなどとは思うな・・・。(カチッ」
笹「ぎやああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
オセロット「・・・なかなかしぶとい奴だな。」
笹「(ベジータ君君のことがようやく理解できたよ・・・ガクッ)」
べ「うっ ・・・」
J「どうした?具合悪いのか?」
べ「さっきから腹が痛くて うっ」
紅「大方、拾い食いでもしたんじゃなくて?」
銀「乳酸菌が足りないのよぉ」
べ「心配ぐらいしてくれても...」
蒼「べジータ君♪」
べ「やっぱり蒼嬢だぜ!俺を心配してって、ハ、ハサミーーー」
蒼「大丈夫。直ぐ終わるから(ニコッ)」
べ「眼が笑ってないのですが」
蒼「これからが本当の地獄だ」
べ「……そうせいせきって面白いよな」
J「そうか?あんまり好きじゃないけど」
蒼「そ、そうだったんだね」
べ「ん?」
J「どうした、蒼星石」
蒼「JUM君は僕が嫌いなんだ」
J「何の話だ?」
蒼「いま言ってたじゃないかあ!」
J「万物創世記の話をしてたんだけど」
蒼「え?あ、そうなの。って古ぅ!」
べ「ここが変だよ日本人のビデオ見ようぜ」
蒼「いい加減にしてよ、ベジータ。キミには関係ないじゃないか」
べ「そうは言っても蒼嬢、俺は――」
蒼「ボクには全くそんな気が無いの!」
べ「・・・・・・」
蒼「言ったでしょ?ボクには・・・ジュン君って人が――」
べ「ジュンは真紅と――」
蒼「五月蝿い!あっちに行けよ!――ベジータなんか大嫌いだ!」
べ「・・・・・・スマン」
銀「相変わらずお馬鹿さんねぇ。蒼星石にジュンの話題は禁句だって分かってるくせに」
べ「銀嬢か・・・」
銀「その『銀嬢』って言い方、止めてくれない?なんかわたしがお酒臭いみたいじゃなぁい?」
べ「そうか、スマン銀嬢」
銀「ほら、また。――今日はよっぽど重症ね」
べ「さすがに俺も言いすぎた」
銀「あなたのデリカシーの無さは相変わらずだけど、蒼星石もちょっと言い過ぎよねぇ」
ベジータは力なく立ち去っていった。
銀「はぁ・・・全くしょうがないわねぇ」
いつからだろうか。
ベジータが蒼星石にちょっかいを出すたびに自分がフォローしてきた。
はっきり言って下働きの真似事なんて自分には似合わない。
こんな事はJUMにでもやらせておけば良い事なのだ。
だけど・・・
銀「不思議と、不快感は無いのよねぇ」
水銀燈は項垂れるベジータに続いて教室へと入っていった。
放課後
笹「ベジータ帰るのか?だったらちょっとゲーセン行こうよ」
べ「悪い・・・止めておく」
とぼとぼと教室を出て行くベジータ。
笹塚は終始「???」という顔。流石毎回立たされているだけあってなかなかに空気の読めない男だった。
紅「ちょっと笹塚、理由はないけど、ちょっと立っているといいわ」
笹「何で!?」
もそもそと下駄箱から靴を出すベジータ。
その脇をJUMが通る。
J「お、ベジータ今帰りか?今日は早いんだな」
べ「あ、ああ」
翠「ちょっとジュン!待つですよ!今日こそ一緒に帰ってもらうです!」
蒼「翠星石!そんなに急いだら転ぶよ!」
J「うわ、厄介なのが来た。――じゃあなベジータ!また明日!」
翠「逃げ足だけは一級品です!追いかけるですよ!」
蒼「はいはい」
翠星石と蒼星石はいそいそと靴を取り出し、JUMを追いかけていった。
一瞬蒼星石とベジータの目が合うが、お互い交わす言葉は何も無かった。
べ「そんなものだろうな」
玄関から出るベジータ。
既にJUMも翠星石も蒼星石も姿を消していた。
べ「帰ってROのレベル上げでもするか・・・」
?「ちょっと待ちなさぁい」
歩き始めたベジータの後ろで誰かが呼ぶ声がした。
べ「?」
ベジータが振り返るとそこに立っていたのは水銀燈だった。
銀「今日は一段と老け込んでるじゃなぁい?」
べ「余計なお世話だ・・・」
銀「あらあら。反応もいまいちね。――しょうがないわねぇ、今日の放課後はベジータに付き合おうかしら?」
べ「余計なお世話と言ったはずだ」
銀「まぁまぁいいじゃない。ほら、行くわよ?」
べ「お、おい!」
ベジータは水銀燈にずるずると引っ張られ、繁華街へとやってきた。
銀「さてとぉ・・・何しましょうか?」
べ「俺はお前に連れてこられただけだ。早く帰ってROのレベル上げをしたいのだが」
銀「そんな事ばっかりやってるからM字はげになるのよぉ?」
べ「俺のはただの富士額だ!!!」
銀「はいはい。そんな事はいいから、早く遊びましょぉ?」
べ「くそっ!何で俺がこんな事を・・・」
銀「あー楽しかったぁ!ずいぶんと遊んじゃったわねぇ?」
べ「まぁな。俺にはいい迷惑だったがな」
銀「そんな事言っちゃって、なんだかんだで楽しんでたじゃなぁい?」
べ「う、うるさい!――そんな事より銀嬢はいいのか?」
銀「何がぁ?――それと、銀嬢って呼ぶの止めてって言ったはずよぉ」
べ「・・・水銀燈は好きでもない男とこんな事していていいのかと聞いているんだ」
銀「あら?誰がベジータの事を嫌いだって言ったのぉ?」
べ「なっ!?――水銀燈、お前・・・」
銀「それがわたしにもよく分からないのよぉ。からかったり一緒にいると楽しいのは確かだし、それでいいんじゃなぁい?」
べ「・・・そうなのか?」
銀「多分そうよ?」
二人して道の真ん中で「?」という顔をしている。
傍から見るとずいぶんと間抜けな光景だった。
銀「そろそろ帰るわぁ。だいぶ暗くなっちゃったし」
べ「そうか・・・家まで送るぞ」
銀「大丈夫よぉ?」
べ「仮にも女の子を一人で返すなんて、王子の沽券にかかわる。送らせろ」
銀「じゃあ、お願いするわね♪」
水銀燈もベジータも気付いていなかった。
水銀燈の語尾が嬉しそうに上がっていた事も。
二人の距離がいつの間にか縮まっていた事も。
寄り添う二人の姿が
どうみても恋人同士です。
本当にありがとうございました。
~おわり~
JUM「論理の試験、結果どうだった?」
笹「ギリギリだったよ…俺。」
生徒「いいなお前ら、俺なんて再試だ」
笹「で、ベジータ、君は?」
ベ「再試の上にレポート100枚だと…!!これからが本当の(ry」
金「きょうのお弁当はたまご焼きなのかしらー。策士たるもの
隙のできる食事は一人で寂しく屋上で食べるのかしら…」
金「ふぅ、やっとついたのかしら…あら、ベジータ?薔薇も…」
ベ「なぁ、薔薇水晶。お前、水銀燈と仲いいんだろ?その…なんだ、あいつに
コレ…渡してくれないか?(どう見てもラブレター)」
薔薇「……」
ベ「なぁ、頼むよ…ダメか?」
薔薇「……(いきなり涙を流す)」
ベ「!?…どうした薔薇!?」
薔薇「ひどいよ…なんで分からないの……?」
ベ「何!?」
薔薇「だって…私…前から…ベジータ君のこと…」
ベ「!!(マジかよ!しくった!そうだったのか!)」
薔薇「でも…ベジータ君が銀の事好きなら…仕方ないね…」
薔薇「でもお願い…一つだけ、私の夢叶えて…その…キス…して?」
ベ「!!!!(うおお!なんか分からんがいい雰囲気なことだけは確かだ!
もう薔薇に付きあってくれとは言えんが思わぬ拾い物だ!)あ…ああ、いいぜ。」
薔薇「じゃあ、目…閉じて…その…勇気出るまで時間掛かるかも…」
ベ「あ、ああ、わかったこうか?」(ベジータ目を閉じる)
薔薇「……」(無言で出入り口に)
薔薇「あ…カナリア。あの子は放っといてあげてね。」
金「……(わたしは何も見てないのかしら。わたしは何も見てないの…かしら…?)」
双子ん家
蒼「あ、お豆腐が無いや。」
翠「しかたないですねぇ~、翠星石が鍋の様子を見ててやるですから」
蒼「って事は僕が買ってくるんだね?」
蒼「せっかくだし、お豆腐屋さんのお豆腐買ってこようかな」
店の人「いらっしゃい!」
蒼「絹1丁下さい」
店の人「はいよ!これね、うちの新人が作ったんだよ~」
蒼「そうなんですか。(店の奥を覗く)」
蒼「・・・・・・・すいません、また今度買いに来ます」
家
蒼「・・・・・・・・・・」
翠「あぁ、そう言えばお豆腐屋さんでバイトしてるって言ってたですぅ」
べ「我ながら最高の出来だ!!」
ベジータと笹塚のほのぼの学園生活シリーズ
笹「ベジータから相談ってのは珍しいね。で?どういう??」
ベ「なぁ、笹塚・・・。」
ベ「廊下に立ってろ。」
笹「呼び出してここまで引っ張っといてそれかよ(#^ω^) 」
ベ「い、いやスマン。実は・・・
笹「ふむふむ、ベジータは王子なのに女の子にかまってもらえない。
そんな自分をどうにかしたい。それでこんな事を話せるのが・・・
ベ「お前ってわけだ・・・。JUMには乙女達がいるからこんな話は・・・。」
笹「なるほど・・・よし」
ベ「何かいい案でもあるのか!?」
笹「ふふ、だてに廊下には立っていないよ・・・」
笹「ベジータが積極的に乙女達にアプローチする時、大抵は
第三者に妨害されるかオチに使われる・・・」
ベ「あ、ああ」
笹「そこで大切なのはマンツーマン! できるだけ一人の時を狙うんだ。
それから少し紳士的に。いつもとは違うってとこを見せ付けるのさ!」
ベ「そ、そうか!(って笹塚くん眼が血走ってるんですが)」
笹「あとはベジータ次第だよ!」
べ「おう!」
螺旋階段の下から小型の双眼鏡を出して、上を見つめるべジータ。
ベジータ「ほう・・・翠星石は白のレースか・・・うおっ、水銀燈黒か!!くそぉ!・・・雛苺は熊がプリントされてるな。
金糸雀は・・・水玉か。こいつら、お子様だな!!っ・・・真紅の野郎!!真っ赤な大人のパンティ!
これは驚きだ!!!蒼星石は・・・白の味気ないパンツか。しかし、それがまた俺を燃えさせる・・・!
薔薇水晶・・・こっ、これは!!決戦用のスケスケ・・・!!なんてものを履いてきやがる・・・!!!」
べジータ「なんだ!なんだ!!連続してパンツが降りてくるぞ!!!これは幸運だ!!!」
翠星石「そこの」
金糸雀「双眼鏡を持った」
真紅「べジータ」
蒼星石「何か」
水銀燈「おもしろぉい事」
薔薇水晶「・・・でもあった」
雛苺「なのー?」
べジータの前に立ちはだかる7人の鬼と化した乙女たち。
そして、べジータの暗黒処刑がはじまる・・・
水銀燈が風を引いたべジータを看護。
水『すごい熱ね。薬飲ませてあげるわ』
べ『うう・・・』
水銀燈は力任せのべジータのズボンを脱がす
べ『ちょ!お前なにを!!』
水『なにって・・・座薬だけど・・・』
べジータは極度の高熱のため水銀燈を振り払うことができない
水『大人しく・・・してなさい!!』
べ『あhdyd;guit;e☆&%$#ふじこ!』
水『・・・変なものが出ちゃったわ』
相変わらず己のスキルに自信を持つ水銀燈でした。
蒼「でも、僕たちの大学は凄く離れてて」
ベ「気にしないと言ったじゃないか? それとも、そんなに俺が信用ならないのか?」
蒼「ち、ちがうよ! そういうのじゃなくて、僕が・・・」
ベ「蒼嬢よ、出来ればはっきりといって欲しいんだ。無理なら無理だと。苦しむ蒼嬢など見たくない」
蒼「だから違うって! そんなに離れてたら、僕が、キミにあえなくて・・・」
ベ「え? それって・・・」
蒼「だから、僕もキミが好きってことだ・・・よ/////」
べ「本当か!? ありがとう! 蒼嬢! 君の事は一生忘れない!」
蒼「そんな大げさな・・・それに、忘れてもらっちゃ困るよ。僕は、キミの彼女なんだから・・・
僕が会いたくなった時は、すぐに会いに来てね」
翠「ああっ、蒼星石があんた男と帰ってるですぅ・・・」
J「手まで繋ぐとは、ベジータもやるね」
翠「JUMは蒼星石があんな男と一緒で悲しくないですか!?」
J「大丈夫だよ。ベジータは、なんだかんだ言ってもいいやつだし。
それに――――」
翠星石の方を向き、すっと唇を重ねる。
J「僕には君がいるしね」
翠「////////
なっ、何しやがるですか!!!」
?「本当に?」
ネギ「ええ本当ですよ!この魔法薬を使えば!」
ネギ先生は小瓶を一つ差し出した。その小瓶には彼が作った
魔法の薬が入っている。
ネギ「この薬を使うか使わないかあなた次第です」
?はネギ先生から小瓶を受け取った。
誰か続けてくれるといいなぁ!
?はお好きなドールを。
魔法薬もどんな効果があるか指定は無いです。
ベ「うふふふ・・・さてこの惚れ薬を蒼星石に・・・」
JUN(一人でにやにやしてる・・・きんもーっ☆)
ベ「ばれないようにこのコーラの中に入れてと・・・」
梅「おっ、ベジータ。良いもん持ってんじゃないか。俺に少しくれ」
ゴキュゴキュ
ベ「・・・!」
梅「!・・・・うほっ」
ベ「ここからが本当n・・アッー!!!!」
放課後・教室
ベ「はぁ~……」
蒼「どうしたの?ベジータ君」
ベ「いや、クラブでちょっと仲間ともめてな……」
蒼「へぇー…」
ベ「はぁ~…」
蒼「そ、そんなに落ち込まないでよ。僕に何かできる事があったらするから…」
ベ「何でも…?」
蒼「僕に…出来ることなら…ね…」
ベ「じゃあ蒼嬢の胸を触らせてくれ。そうしたら元気が出る!!」
蒼「えぇっ?!」
ベ「…駄目なのか……蒼嬢は出来ることなら何でもしてくれるって…言ったのに…言ったのに…はぁ…?」
蒼「…べ、別に僕じゃなくても、ほら、他に水銀燈とかもっと男の人が好きそうな胸の子に…」
ベ「俺は蒼嬢じゃなきゃ元気が出ない…な、お願い、お願いだから!!」
蒼「う~ん……そこまで言うのなら…少しだけなら…いいよ…」
(まぁ減るものじゃないし…それでベジータ君が元気になってくれるなら…)
1、
ベ「本当?本当か?!じゃあ遠慮なくいっただきまーす♪」
ふにふにふにふに
蒼「っ………」(お父様……!!だけどクラスメートの為だから…!!)
ベ「やはぁー……気持ち良いよー…癒されるよ蒼嬢ーっ!!」
蒼「ふぁ…んんっ!!よ、良かった…じゃ…じゃあもうそろそろ…いい…かな?」
ベ「まだまだもう少しだけ…」
ぷちぷちぷちぷち
蒼「っ!!な、何やってるの?は、離して離してベジータ君っ!!触るだけって言ったじゃない!!」
ベ「ごめん…もうここまで来たら止まらないよ…はぁっ…生蒼嬢の肌、凄くスベスベで柔らかいな…」
蒼「やぁっ!!…んんっ…も、もう…ベジータ君の嘘つき…大嫌いっ!!」
ベ「嘘つきでも良い……あぁ、蒼じょお―――!!」
蒼「やぁ――っ助けてお父様ぁーっ!!」
梅「それが私の授業中に見ていた夢の内容か?」
ベ「はい…
梅「素晴らしい妄想だ。私はそれを本にしようと思う。だが」(蒼星石の妄想ハァハァ)
ベ「だが…?」
梅「親呼び出しだ…」
ベ「ここからが本当の地獄だ…!!」
2、
『がららららら、バッシーン!』
その瞬間教室の扉が勢い良く開け放たれる。
J「まちやがれこのやろう!!!」
べ・蒼「!?」
蒼「こここ、これはだね。ベジータ君が元気がないとかで・・」
べ「は、ははは。蒼嬢の了解を得てるんだ!俺の天下だ!!」
J「この、ばかちんがー!どりゃ、」
『どごっ、』ジュンのドロップキックがベジータに炸裂する。
べ「ごほっ!」
ごろんごろん、教室を転がる。
J「蒼星石!」
蒼「は、はいっ!何でsy ンッ!!!」
口を塞ぐジュン。
蒼「んっ!・・ぷはっ・・ンン・・チユウ・・チュル・・」
2分ほどお互いの口内を舐りあう。
J「ぷはっ・・蒼星石は俺の彼女なんだから、そういのはやめてくれ・・」
蒼「ふあ、ふぁい・・(ポケー」
行き成りの事に脳がついてけないのか、呆けている蒼星石。
J「ほら、帰ろうぜ・・」
蒼「うん・・(ポケー」
手を引き蒼星石を連れて行くジュン。
取り残されるベジータ。
べ「あ、金糸雀。胸触らせてくれない?」
金「黙って東京湾に沈んで魚の餌に成っとけどけかしらーっ?」
べ「へっ、いいってことよ・・」
どんなにやったって駄目だった
どれほど掴んだってこぼれた
それは僕の前から消えた
「え?」
突然だった。
朝かわらず学校にきて、靴を履きかえ机に座って、いつもの本を読む
いつも通りだった。なにも変わらない、変わるべきではなかった。
先生が来て言った。
「交通事故 なくなった 一瞬で イキを 」
先生は感情を出さなかった。出したくなかったのだろう。
クラスの皆は信じられないような顔をしている。僕は信じられない。
昨日話して、笑って、また明日って約束した。
まだ話してない、笑ってない、もっと一緒にいたかったのに。
僕は教室を出て走った。
足は感覚が無くなり、頭はクラクラして、喉は声が出せない、
病院について、ドアを開く、そこには物が倒れ………
白い布 人が寝ている
布を取り、小さく叫んだ……
「ベジータ」
ベ「ここからは本当の地獄か?」
終演
蒼「べジータくん♪」
べ「ん?どうした?」
蒼「べジータくんのためにチョコ作ったんだ
もらってくれるよね?」
べ「あ、あたりまえだろ!!(…っうえw)
食っていいか?」
蒼「うん、食べて食べて♪」
パリッ…
べ「…しょっぱいぞこれ?」
蒼「うそっ…どうして…?」
どうやら砂糖と塩を間違えたらしい
蒼「せっかく作ったのに…」
べ「(俺の為に作ってくれたんだから…)
するとべジータは黙々とチョコを食していく
蒼「べ、べジータくん…無理しないでいいんだよ?」
ベ「このチョコは俺の為に作ってくれたんだろ?
食べないなんて蒼嬢に失礼だ
それに、結構いけるぜこのチョコ」
蒼「…べジータくん…(/////)」
蒼星石はべジータに近づいて行く
ベ「ど、どうしたんだ?」
蒼「…ホッペにチョコついてるよ?
とってあげる…」
そういうと蒼星石はべジータの頬を一舐めする
べ「お、おいおいおい、いきなり…」
蒼「え…嫌だった?」
べ「そんなことねえよ」
蒼「あはは、それにしても本当にしょっぱいねこのチョコ」
べ「うん、それと次も俺の為に作ってくれるか?」
蒼「うん!!べジータくんが望むなら…いくつでも(/////)」
とろける様な甘いチョコができる日はそう遠くはないだろう…
fin
俺の名はベジータ。薔薇学園の生徒というのは仮の姿。
実はサイヤ人の王子様だ。
そんな俺は今ある一人の女の子に片思いしている。
彼女は蒼星石と言って、俺は名前を呼ぶことがどうしても出来ず、蒼嬢と呼んでしまう。
彼女の幼馴染であるJUMがうらやましい。あんなに簡単に蒼嬢の名前を呼べることが…
彼女はこんなはみ出し者の俺にも優しく接してくれる素晴らしい人で、運動神経も良いし、
勉強もまぁまぁ出来る。未来のサイヤ人の女王として相応しい人物だ。
学内でも人気のある女子の一人なのだが、心に思いを秘めて言い出せないような人種にモテる人なので、
俺自身もまさにそうである。
だから本人は自分をモテない、可愛くないと思っているらしい。そこがまた良い。
だが、彼女の唯一の問題は、とても鈍いという事だ。
俺の気持ちなど周りは皆勘付いているいるというのに、彼女だけ気付かない。
だから俺はこうして毎日蒼嬢の体操服の匂いを放課後の教室で一人嗅ぎ、寂しさを紛らわしている。
甘酸っぱい蒼嬢の匂いが身体全体に広がり、俺に心地よい刺激を与える。
それだけで充分だった。
だが、ある日転機が訪れた。
後輩1「ベジ先輩、先輩って、同じクラスの蒼星石さんの事が好きなんですよね?」
ベ「ばっ…何をお前…」
後輩2「僕たちの間に隠し事なんて無しですよ!」
ベ「……すまんかった…あぁ、俺は……蒼嬢が…好きだ……大好きだ…」
1「ちょっと先輩、泣かないで下さいよ!!」
2「僕らが何とかしてあげますって!!」
ベ「いや、お前らに迷惑を書けるわけには…」
1「大丈夫ですよ、任せてください!!」
ベ「……何をするんだ?」
2「とっても良い事ですよ。な?」
1「はい!!」
「今日の5時半、体育倉庫に来るように。大切な用事があるから 梅岡」
蒼「梅岡先生から伝言だ…用事って……何かあったかな?」
1「先輩、今日は五時半までたっぷり練習しましょう!!」
ベ「お、お前らもやっと向上心というものが出てきたか!!俺は嬉しいぞ!!」
2「でぇりゃーっ!!」
ベ「ほら、まだまだ蹴りが甘いぞっ!!」
(という事は今日は蒼嬢の体操服の匂いを嗅ぐことは出来ない…か後輩の成長は嬉しいが少し残念だ…)
五時半
1「はぁ……はぁ…」
ベ「何だ…だらしないな…」
2「すみません…」
1「俺達もう…くたくたで…歩けないや…」
ベ「駄目な奴らだな…仕方ない。今日は俺が体育倉庫に道具を直しに言ってやる。よく頑張ったご褒美だ」
2「やったぁ!!さっすが先輩!!」(よしっ上手くいきそうだ!!)
体育倉庫
ベ「えっとこの道具はここで…と」
蒼「あれ、ベジータ君?何してるの?」
ガシャン!!
べ「そそそそそそ蒼嬢!!何故ここに…お、俺はクラブの道具を片付けに…」
蒼「僕は梅岡先生に用事があるから来るようにって言われたんだけど…ところで今の音って…」
ベ「鍵がかけられたみたいだな…誰か間違ってかけてしまったのかもしれない…」
蒼「…叫んでも、多分無駄…だよねぇ…じゃあ明日の朝までここで過ごすことになるのかな…?」
ベ「いや…まさかそんな事は……おーい誰か誰かっ!!」(冗談じゃない、朝まで蒼嬢と一緒なんて気が狂ってしまう!!)
蒼「まぁ幸い冬じゃないし、凍死はしないんじゃない?じゃあ大丈夫だよ。明日の朝まで気長に待とう」
ベ「そ、その通りだが……」
俺の精神が持ちそうにない。この薄暗い中、蒼嬢は知ってかしらずか俺の正面に体育すわりで座る。
見えそうで見えない腿の付け根が気になって、俺は蒼嬢をまともに見ることすら出来ない。
蒼「どうしたの?気分でも悪いの?」
俺が俯いてばかりだったのに気付いたのか、近寄ってくる。
やめろ、やめろ…やめてくれ…俺は蒼嬢を傷つけてしまうかもしれない…
鼻先に触れる微かな蒼嬢の匂い。いつも俺が嗅いでいた体操服の匂いがそこにある。
ベ「……いや、な…何でもない。何でもないから……」
蒼「……何でも無いことないでしょ?気分が悪いならマットの上にでも寝転がったらいいよ」
そう言って蒼嬢はマットを「よいしょ、よいしょ」と言いながら引き出してくる。
蒼「あー…でも枕が無いね……仕方ないや。僕の膝でよかったなら貸すけど…」
そういって蒼嬢は膝を折り、足を崩す。チェックのスカートから伸びる細い足の形が露わになる
ベ「……っ!!!いや、いや…いいから…俺は…大丈夫だから…」
蒼「そっか…あんまり気分が悪そうだったから…と思ったんだけど…ごめんね、僕の膝枕なんて嫌だったよね…」
しゅんとしてしまう蒼嬢。だけど俺が理性を抑えられなくなるから、なんて言ったら蒼嬢は多分泣いてしまうだろう。
ベ「い、嫌じゃない嫌じゃない!!そうじゃなくて…まだ嫁入り前の娘さんの膝を…借りるわけには…いかないから…」
蒼「!!ベジータ君って紳士なんだね。…でも僕は気にしなくて良いよ。当分貰い手なんか無いから。本当に気分が悪いのなら…ね?」
そう言うと蒼星石は僕の腕を少しひっぱる。俺はそれだけで身体中に電気が走ったようになり、そのまま蒼嬢の腕に導かれるように、
彼女の膝に自らの頭を置く事になる。
蒼「どう?これで気分が良くなった?」
ベ「あ…あぁ…だがな、蒼嬢……」
直に触れる腿の感触。スポーツ万能な彼女の腿は思ったほど堅くない…
というより想像以上の柔らかさで、俺の汚い欲望を刺激する
ベ「何度も言うが、女の子が簡単に男に身体を触らせては駄目だ…」
蒼「でもこういう状態じゃ、別でしょ?それにだーいじょうぶだって…だって僕は男の子みたいなんだし…」
いや、俺の心をこんな状態にしたのは蒼嬢なんだ。だから…今非常に危険な状態なのだが…
この子はどうやら分かっていないらしい。
ここは泣いても叫んでも誰にも気付かれない、夕暮れ時の体育倉庫。
俺がここで蒼嬢を滅茶苦茶に、本当に俺が思うとおりにしても、誰にも気付かれない。
もちろんそれは蒼嬢を傷つけることになるだろうが…
ふと上を見上げる。するとそこには蒼嬢のさして大きくは無いが形の整った胸があった。
ベ「!!!!!」思わず目を見開いてしまう。
蒼「何?」
ベ「ななな何でもない!!」
蒼「?くすくすおかしなベジータ君だね…」
そう言って優しく俺の髪を梳く。指先の感触が妙に生々しい。
ベ「!!!!!」
蒼「?」
ベ「そ、蒼嬢は今付き合っている奴はいないのか?その…ジュンとは…どうなってるんだ?」
蒼「え?僕と付き合いたい人なんて居る訳無いじゃない…」
ベ「お、俺は蒼嬢の事……好きだ…お…お付き合いをしたいと思っている…」
勇気を振り絞りながら…でも勢いでぽろっと出たこの言葉。
蒼「まーたまたー・・・冗談ばっかり。ベジータ君はお世辞が上手いね」
ベ「本当だ!!」
自分の勇気の塊を簡単に払われて俺はカッとなり、そしていつの間にか蒼嬢を組み敷く形にしていた。
蒼「…えっ?」
ベ「そそそう嬢…お、俺の気持ちは…本当だ…こんな事してすまない…
でも蒼嬢に…女性としての魅力がある事を…分かって欲しくて…離す…」
蒼「……………」
蒼「ベジータ君…本当に僕の事……好き?」
キュっと服の裾を掴む蒼嬢。
ベ「あ、ああ…世界で一番好きだ。是非サイヤ人の女王となって、俺を支えて欲しい」
蒼「…ベジータ君……僕も…ベジータ君優しいから好きだよ…
……いつも僕が重そうな物とか持ってたら…代わりに持ってくれたり…するし…
クラブの後輩にも…誰より一生懸命に指導するって…よく聞いたよ…」
ベ「あ……」
自分の陰ながらの行動を評価されていた事が嬉しくて、俺は思わず蒼嬢を抱きしめてしまう
蒼「い…痛いよぉ…ベジータ君…」
ベ「す…すまない…」
そしてまた手を離す。
後輩1「そろそろ良いんじゃないか?一時間経ってるし」
後輩2「そうだな。流石に何か進展してるだろ…じゃあ開けようか」
がららららら
蒼・ベ「!!!」
ベ「まさかまさかお前らが…!!」
1・2「すんませんでした!!」そう言うと慌ててその場から去る二人。俺は追いかけようとしたのだが、何かが俺を引っ張った。
また蒼嬢の腕だ。
「い、いいよ……怒らないであげて…」
ベ「蒼嬢…だがあいつらのした事は許したがたい!!人をハメるなど…」
蒼「いいから…ね、手をつないじゃ駄目…かな?」
べ「別に構わない……」あいつら…明日から特訓メニュー3倍だ…でもGJ!!