26世紀へと時空移動を行ったマクロス・ストライクスとラパウディア艦隊は異次元機関破壊作戦の第1フェーズ最終目標であるマクロス・ストライクス大気圏離脱任務を完了し、26世紀の地上にはラパウディア艦隊と彼らに付き添う形で結成された日本極東国軍クーデター部隊が残されたのである。
その後、政府への攻撃をしたが政府はすでに逃げていたという・・・
バトロイ大長編・Mr・Hside第10話「ま、帰るまえの戦利品ってことで」
日本極東国首都 「カントウ」内東京エリア 22時30分 とある豪邸
アキツ「・・・見張りはすべて昏倒させた。たぶん逃亡した政府側だな。」
ハヤミ「こちらも見張りはノーキルで仕留めました。侵入はアキツさんにまかせます」
ハルミカ<<早く「クイーン」を回収してとっととずらかるわよ。騒ぎを大きくしたら大変だから>>
アキツ「へいへい・・・」
とある豪邸内 中庭
アキツ「・・・ガラ空きだな。」
23時45分 とある豪邸 6畳間の部屋
少女「・・・」
アキツ「こいつが「クイーン」か・・・たぶん対外的には国家元首扱いされているんだろうな・・・ま、悪く思うなよ。」
ガバッ・・・ゴソゴソ・・・
アキツ「あとは・・・撤収するだけだが・・・おいハヤミ」
ハヤミ<<どうしました?>>
アキツ「ターゲットにしこたま発信機の反応がある。ジャミング出来るか?」
ハヤミ<<・・・少々時間がかかりますが・・・>>
アキツ「見つかったらやばいからな。」
ハヤミ<<アキツ先輩らしいや>>
24時19分 合流地点
アキツ「・・・ここだな。」
ハヤミ「はい、ここに・・・」
ピッポシュゥゥゥゥゥ・・・
光学迷彩を解除し、
R-11B「ピースメーカー」が2機、姿をあらわす。二人はそれに乗り、起動させようとした・・・そのときであった!
警官「何をやっている!」
アキツ(げっ、この世界の警察かよ!)
ハヤミ(やばいですね。この機体はパトランプとかは付いていますがこの世界の警察のデータベースにはない機体ですよ)
アキツ(いちかばちかだ!強行発進するぞ!)
ハヤミ(了解!)
キャノビーを閉じ、エンジンを作動させる。アキツが搭乗している機体の後部座席(?)には布団でスマキにされた「10歳ぐらいの少女」が寝ていた。
機体が浮くと同時にアキツ機が無線の周波数を警察無線に切り替え(受信のみ)ると音声が聞こえた
警察無線<<御所より元首が拉致された。付近の警官は警備体制を厳にされたし>>
アキツ「・・・やばいな。このまま逃げるぞ!」
ハヤミ「了解!」
2機のR-11Bが低空(地面スレスレ!)を飛行し、逃走を開始する。それを追うのは警察車両・・・なのだが。
アキツ「・・・おいおい・・・この世界の警察は犯罪者に対しては射殺命令でもでてるのか?」
ハヤミ「僕たちが拉致した人がそれなりの位があるなら犯人である僕たちを射殺してまで奪い返したい人物ですよ!」
その警察車両は機関銃(!)を装備し、それを発砲しながら追いかけてくるのだ。
アキツ「っく!ロックオンレーザー撃ちこむぞ!」
アキツ機の背部ハードポイントに搭載されたロックロンレーザー砲のターレットが回転し、警察車両にむけロックオンレーザーを発射する
多少数が減るが・・・それでもしつこく追ってくる。
間もなく夜明けが近い。目の前は・・・川だ!ここを飛び越えて高度をあげれば逃げ切れる!2人はそう思い、機体の高度を徐々に上げる。
アキツ「あばよ!」
追っていた警察車両は川へ落下した。アキツたちはファンディアへと帰還するのであった・・・
ラパウディア艦隊 ファンディア 個室 6時50分
少女「・・・」
クルス「・・・起きないな。」
ハルミカ「起きないね。」
アキツ「まるで眠り姫だよ。」
ハヤミ「そうだね。」
シバムラ「うむ。そうだな。起きるまでそっとしておくのが一番だな」
ファンディア ハンガー
ハンガーではいつもより忙しく機体整備用機材が動いている。
何時でも出れるようにはされているが、やはり毎日の整備は欠かせない。
特に
R戦闘機は波動砲を搭載しているため、故障した際には戦闘力が急激に低下する。へたすれば空中分解もありえるのだ。
またハンガー脇のコンテナは主砲や艦首波動砲用の部品が詰まっている。
整備兵「しかし、コンテナの中身を見るといやでもこの艦はヴァナルカンド級宇宙巡航艦が元になってるってことを思いしらされますよ」
アキツ「ま、そうだな。・・・機体はどうなっている?」
整備兵「へへっ、各部オールコンディショングリーン。故障確率は0ですよ。」
ただでさえアキツたちの機体はつい先日オーバーホールを行ったばかりである。あちこち部品の消耗が激しく、整備兵にとってもオーバーワークだった。
アキツが眠たそうにあくびをしたときであった
ハヤミ「アキツさん!」
ハヤミが走ってきた。
アキツ「どうしたハヤミ!」
ハヤミ「どうしたもこうも・・・あの子がここに向かって走って行ったんです!もしかしたら逃げる可能性が・・・」
整備兵「カタパルトハッチ閉鎖しろ!ハンガーオフィサーは緊急停止用ネット弾詰めたカールグスタフを持て!」
整備兵の一人がハヤミの言葉を聞いて大声で叫んだ。そのとき予備機で搬入されていた
TL-Tが動き出したのだ!
アキツ「それ借りるぞ!」
整備兵「あ・・・はい!」
アキツが緊急停止用ネット弾を詰めたカールグスタフをTL-Tに向ける。そして発射する。
ボシュッ!ばさっ!
その後何発か同様に打ち込まれ、TL-Tは停止した。
ハルミカ「・・・であの子は?」
アキツ「機体止めた後コクピットから無理やり引きずり降ろしたら帰らせろとかと喚いてな・・・整備兵数人で取り押さえた瞬間泡吹いてたおれてな・・・緊張の糸が切れたんだろうな。」
ハルミカ「みすみす帰すなんてできないわ。戦いは終わったのよ・・・彼女を帰したらそのままゲリラ化した旧政府軍のリーダーになるかもしれないのよ」
日本極東国首都 「カントウ」内東京エリア
現行政府が事実上倒れた日本極東国では元首が誘拐されたというニュースが流されていた。しかし臨時政府は元首は「倒れた旧政府の操り人形」であることを公表した。
後書き
どうもーラパウディア編は急ぎ足とはいえ首都攻撃作戦のところをあらすじ風にしてみましたー
予定変更として次回ラパウディアがバトロイ世界に帰還する予定です!
最終更新:2011年07月16日 11:56