もしもバトロイのキャラでアクティブ・シミュレーションRPGがあったら > ディン戦争:熊本戦線編 > 小説版熊本戦線 > 第1話

「あの日、いつもの日常は音を立てて崩れた。俺たちは、銃を手にとって戦わざるを得なかった。ただ、生き残るために・・・」-ディン戦争終結後、熊本市のとある高校に保管されていた日誌の1ページより


第1話


火の国-この県はそういわれていた。 今熊本を包むは戦の火。

ディンという国に侵略されつつある熊本で一つの物語が動き始める・・・


12月3日 熊本市内 とある高校 PM12:45

ブゥーと言うブザー音と共に、機械的音声が流れる。
『本日12:00にディン軍が阿蘇市に降下しました。』
それだけである。たったそれだけの放送が終わると、国外移住令などが出される。
理由はかんたんだ。ディンに殺されるなら逃げたほうがまし。だ
しかし、それに気が食わない顔をしていた一人の男子生徒がいた。
彼の名は厚木 九士。彼はただの人間であり、ヒーローになる資格すらない。取り柄はと言うとメカの操縦が上手い程度だ。

九士「・・・はぁ・・・」
「ちょっと、そこで溜息つかないの。」
九士「ああ、すまねぇな吏子。」
厚木に声をかけた女子生徒、彼女の名は琥獅那岐 吏子。厚木とは幼馴染。
そんな二人は帰宅命令が出され、帰宅する者がちらほらといる教室から出て、校舎裏の大きなテントに入る。
九士「・・・こいつをつかうことになるのかぁ・・・」
吏子「ああ。こいつか・・・」
二人が見上げているのは「士魂号複座型突撃仕様」と呼ばれる2足歩行の人型戦車。九士が北熊本駐屯地のお祭りにて五体満足で廃棄されていた物をタダ・・・ではないがそれに近い金額でもらいうけた(なお、現実では廃棄予定の兵器や装備をもらうなどはできません。貰えるのはレーションのみです。あしからず)物で、ここまで整備した物だ。
九士「・・・動かしてみるか?」
吏子「・・・そうだな。今までうごかす暇もなかったからな。せめて、ぶっ壊される前にだ。」
九士「ああ。」

二人は士魂号複座型突撃仕様に乗りこみ、イグニッションスイッチを入れる。
すると機体のディスプレイが表示され、初期設定が開始される。
九士「よし、設定がはじまったな。」
吏子「ああ。」
九士「・・・家へ帰れって言われてもなぁ・・・おれんち親がすでに旅行にいってたんだったな・・・」
吏子「偶然だな。私の家もだ。しかもあと何か月は帰ってこないらしい。」
九士「・・・なら、ここにこっそり泊っちゃうか?」
吏子「ああ。」
九士「何時、こっちにディンが来るかわからないし、ここに泊って戦えるようにしないとな。」
吏子「ところで武器は?」
九士「ああ。貰い受けたときにちゃっかり一緒にもらったミサイル用弾薬と超硬度大太刀しかないけど。」
吏子「ああ。なら安心だな。」
<初期設定が終了しました>
九士「お、設定完了か。パイロット登録も完了だから・・・いつでも行けるな。」
吏子「そうか・・・」
九士「それに、明日は早いかもしれない。早めに寝ようぜ」
吏子「あ、ああ。」

二人は士魂号のなかで眠りにつく。

その間にディン軍は熊本空港を占領。次の目標、熊本市へと進軍を開始する。

12月4日 熊本市内

朝、厚木が目をさますと琥獅那岐がウォードレスを着ていた。
吏子「遅いぞ馬鹿者。早く着ろ。」
九士「あ、ああ。」
二人がウォードレスを着終わるとテントの外が騒がしいことに気がつく。
九士「くそっ、ディンのやつらか・・・」
吏子「武装はOKだ。」
九士「よし、発進!」

熊本市内に入ったディン軍が最初に見たものそれは「巨人」であった。
太刀を2つもった巨人が主力戦車を粉砕していく。
だが、別のほうでは自衛隊とディン軍が交戦を開始。すでに自衛隊の損害もひどく、また避難していなかった住民を連れて、厚木たちの方へと後退してゆく。

同日 1300、自衛隊、2個小隊分戦力をのこし、全滅。残った小隊は民間人と共に近くの学校へ立てこもり、抵抗を開始。

結果的に熊本は制圧された。

しかし、1か所、戦力がのこっていたのであった・・・

続く



最終更新:2011年10月12日 14:35
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。