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ローグは素っ頓狂な声をあげる。 「は? いきなり何言い出すんだお前?」 「私達がこうして今、居られるのも皆お前のおかげだ。 そして先の見えないこの現状に絶望していないのも……お前がお前のままで居てくれるから。 何処までいっても、何をしててもお前がお前で居てくれるから」 ♂ローグは目を大きく見開いて言葉も出ない。 ♀クルセは柔和な顔で♂ローグを見つめる。 「お前は♂BSが相手の時も、そしてこうして皆で騒いでいる時も、変わらずずっとお前のままでいてくれる。 それが、とても安心出来る……」 ふいっと後ろを向く♂ローグ。 「お前の感想なんて知るかよ。俺は俺、いつだってそーだ。んなもん当り前じゃねーか」 小さく吹き出す♀クルセ。 「照れ屋な所も、お前だな」 「どやかましい!」 そんな♂ローグの背中、そして突き放すような話し方。 それは、かつて自分が憧れた聖騎士のそれとはまるで違う物であるが、その時に似た感情を♀クルセにもたらす。 『……なんであろう? 胸が……少し苦しい……だが、それは……決して不快なものではない』 <ローグPT迷宮の森を抜ける> ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[131]] | [[目次]] | [[133]] |

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