【詳細】
アルスが作り出した警邏用の汎用AI搭載型ユニット。
エルドラアーミーらアルスの作り出した兵器の操縦も担当しており、頭部ユニットに格納されコントロールしている。
その形状は単眼にケーブルのような手足の生えたもので、元々はこのガードアイがエルドラの民を攻撃しており、「ヒトツメ」と呼ばれていた。
アルスが
ガンプラをコピーした機動兵器の量産配備を整えて以降は斥候としての役割を担っているらしく、小回りのきく体型を活かして森を突破して集落等の情報を探り、数日後MSでそこを襲撃しているようだ。
Re:RISE最終話ではアルスがGBNに直接乗り込んできた際にこのガードアイも大量に投入されており、飛行能力がない分地上を移動し、
プチカプルに襲いかかったがダイバーナナミの操る
ザクレロスーツに細切れにされ、さらに多くの個体が集まるも大回転スピンでまとめて吹き飛ばされた。
そしてそのラスト1分。
ホバー車両に乗って移動するカリコ、ザブン(細身の方がカリコ、太いほうがザブン)達は、荒野をさまよう1体のガードアイを発見する。
アルスがGBNへと移動しそこで消滅したことで、そのガードアイは主を失っており消沈した様子で荒れた大地を歩いていた。
そしてそんな場面でカリコ、ザブンに見つかり、恐らく始末されると思ったのであろう、愕然とした様子で腰?を抜かしたのかその場から動けなくなってしまう。
そんなガードアイを発見した二人は顔を見合わせしばし沈黙した後、告げるのだった。
「おい、行くとこ、ねーのか?」
「乗ってけよ」
二人のホバーカーゴの荷台に載せられたガードアイは麦わら帽子を被せられ二人と共にその場から移動するのだった。
【余談】
長らく謎だったヒトツメ側のパイロットとも言える存在。
エルドラアーミーらがモノアイ式だったこともあって、モノアイのガンプラをヒトツメと呼んでいるのだと思われていたが、
実は頭部ユニットに入ったこのガードアイが機体を動かしていたことが判明し、さらに元々ヒトツメと呼ばれていたのはこちらであり、エルドラアーミーらが現れてもそちらと一緒の勢力という意味で「ヒトツメ」という名称は使い続けられていた。
ある意味視聴者と共にヒロトらをエルドラがGBN内のミッションエリアと誤認させるためのミスリード役だったと言える。
モチーフはアルスの目のようだが、丸っこい形状と伸びる触手のような手足から恐らくハロがデザインモチーフ。
異世界のハロ、といったところか。そう考えると最終話のどことなく愛嬌を感じる様子も納得できるというか。
Re:RISEを含めるBuildダイバーシリーズのラストを締めたのはまさかのガードアイの救済シーン。
あの場面で彷徨うガードアイを発見した二人はヒトツメに故郷を滅ぼされており、レジスタンスの仲間達も衛星砲による攻撃でほとんどを失う等、アルスらから受けた被害は甚大である。
アルスがGBNに移動した後消滅したがその憎しみは簡単に越えられるものではないだろう。
そんな状態で単身彷徨っているガードアイを見つけ、破壊するのではなく単に手を伸ばすのではなく、共に同じ道を行く選択肢を提示し、それにガードアイが応じるというラストは、
わずか1分程度のシーンであったが視聴者からは高い評価を受けた。
車両がフェードアウトしていくシーンでガードアイは後ろを向いており、運転している二人とは同じ方向を向いてはいないのがポイント。
別々のところを見ているが、同じ道を歩めるというのはヒロトらRe:RISEしたビルドダイバーズのフォースが辿った物語そのものであり、これもまたエルドラとヒトツメ達の再起の物語でもある。
なお、彷徨っていたガードアイは何故取り残されたのかはわからないが、アルスは創造主に置いていかれた結果自分の使命を為すために暴走してしまった存在であり、
あのガードアイもまた創造主であるアルスに置いていかれてしまったことから、ある意味でもうひとりのアルスとも言える。
そんなガードアイが過去のわだかまりもありつつ、エルドラの民との共存が示唆されたRe:RISEのラストシーン。
戦いではなく、対話して共存を示した。
話さなかったからわかり会えない、わかり合うためには話さなければならない。
ガンダム00でも描かれたことだが、共に戻るべき場所が無い者同士、彼らの物語もまた…再び、始まるのだろう。
最終更新:2023年08月06日 21:36