【詳細】
機動武闘伝Gガンダムに登場する「JDG-009X デスアーミー」をベースとしたヒトツメの主力敵機。
構造そのものはデスアーミーから大きく逸脱していないため、原典同様の拡張性の高さを持ち、様々なパーツを装着することで陸上、宇宙空間はもちろん、空中戦から水中戦に至るまで実に多彩な環境に適応可能。
エルドラの民からは
その見た目から「ヒトツメ」と呼ばれており恐怖の象徴となっている。
エルドラの民の武力といえば対人用程度の威力しか持たない小型の
ビームガン?程度しか存在しないため、巨大なモビルスーツを相手取るには厳しいものが合っただろう。
登場は第3話からで、その大群でビルドダイバーズを苦しめた。
第11話では両肩に
ミサイルランチャーを備える等様々なタイプのエルドラアーミーが確認されており、その拡張性の高さと量産性の高さは驚異的な存在と言える。
武装は細身の棍棒、もしくは剣と
ビームガンが一体化した
アーミーウエポン。
装甲は頑強、機体出力もアースリィガンダムらと互角に渡り合うほどで、ホバー移動による地表での機動性も高いと量産機として見た場合かなり破格の高性能さを有する機体。
機体そのものに武装を増設しても問題なく運用する汎用性の高さから、手持ち武器が異なる個体も数々のシーンで確認されている。
この機体をはじめとしたアルス陣営のMSはパイロットの代わりとして
ガードアイという単眼にケーブル状の手足が生えた警邏用のAIマシンが担当している。
実は本来「ヒトツメ」と呼ばれていたのはガードアイの方であり、デスアーミーをベースとした本機がモノアイタイプの機体だったことから、ヒロト達はモノアイ故に「ヒトツメ」と呼ばれていると考えていたため、エルドラをよく知らない彼らを通して視聴者側に「モノアイタイプの
ガンプラ=ヒトツメ」と思わせるミスリードを図っていたと思われる。
彼らがエルドラにやってきた時点では既に
ガードアイが操縦する機動兵器が主力ということもあってかつてヒトツメと呼ばれていた方は見かけなかったためもある。
実際には
ガードアイもあちこちを散策し、住民拠点を発見したら帰還しモビルスーツでそこを襲撃するというのがパターン化していたらしく、たまたまレジスタンスの拠点が未発見、レジスタンスと積極的に関わっていなかったヒロト達とは出くわさなかっただけだったのだろう。
第12話では様々なオプションを装備したエルドラアーミーがアルスのいるメインフレーム及び衛星砲を守護していた。
第22話では暴走するゼルトザームを鎮圧するためか大量の機体が投入されており、シドー・マサキを救出しようとするビルドダイバーズと、目に映る敵をとにかく破壊する暴走ゼルトザームとの三つ巴という混沌する戦場となった。
その戦闘中、ゼルトザームの攻撃を受け真っ二つになったエルドラアーミーの腹部から無数の触手が伸びているのが確認できる。
あくまで
ガンプラの機能、外見をGBNのデータを閲覧してコピーしただけで、ヒロトらと異なり、エルドラで作られた本物の機械兵ということなのだろう。
Re:RISE最終話ではGBNへ侵攻した戦力の中に確認できる。
【余談】
なおHGではエルドラアーミーは発売されておらず、四脚格闘戦仕様の
JDG-009X-ELB エルドラブルートのみがキット化されている。
ランナーの流用関係でデスアーミーのパーツも付属しているが一部デザインが違ったり足りなかったりで今の所エルドラアーミーの立体化は実現していない。
アーミーとは兵隊を意味し、「エルドラの兵隊」と直訳できる。
アルスはGBNの存在をシドー・マサキから知りそのデータを閲覧しており、そこからベース元としてデスアーミーを選出したのだろう。
シドー・マサキが達成したミッションの中ではデスアーミーを相手取るものがあったと13話で語られており、もしかするとそのミッションの内容を参考にしたのかもしれない。
なおメタ事情を鑑みれば、アルスは元の使命から逸脱し暴走したAIであり、デスアーミーが登場するGガンダムのデビルガンダムとの共通点が有る。
デスアーミーはデビルガンダムがゾンビ兵とDG細胞を用いて量産した機動兵器であり、
ガードアイが毒々しい紫色をしているのも、ある意味何らかに汚染されていると見ることも出来るかもしれない。
最終更新:2025年03月25日 23:16