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鞘継 - (2009/12/29 (火) 07:15:41) のソース

*鞘継
|BGCOLOR(#ff7777):''機体データ'' |
|BGCOLOR(#ff7777):''全長'' |---|BGCOLOR(#ff7777):''本体重量'' |---|BGCOLOR(#ff7777):''全備重量'' |---|
|BGCOLOR(#ff7777):''パイロット'' |エレコウ|
|BGCOLOR(#ff7777):''所属'' |個人所有(ただし保管はアムステラ基地内)|

歴代大乗流継承者が使っていた『起動明応(王) 龍猛』の代わりとして、
現在[[エレコウ]]が使っている起動兵器、明応(王)
アムステラ軍に所属していないエレコウの完全な私有機にあたる

王、という字が不遜に当たるため、当て字として応と付けられている
なおこの字面をサンスクリット的な解釈を当てはめるなら、
「仏の知恵(真言)によって応える」あるいは「知恵に応じて成すもの」
という意味にも捉えられるが……

#openclose(show=※機体特性。長文注意)
{この機体にはダイレクト・トレース・システムは使われておらず、
また内燃機関も火器機能も搭載していない
ならばどのようにして動いているかといえば、
紐型菌糸状の構造で構築された特殊人工筋肉自体が酸素・酵素を糧に熱分解し、
自らの「肉」を材料として動力エネルギーを得ているからである
またこの菌糸状人工筋肉自体も一定の頻度で自己増殖を繰り返すため、
理論的には半永久的な活動が可能とされている

ただし動力エネルギー分解能力には酸素が必須であり、
また特定の酵素が著しく欠如している土地(星)ではすぐに機能停止に陥る
もっとも、酸素のない場所やそれらの酵素がない場所での戦闘は、
可能性としてはほとんどありえないため、実質欠点とは呼べないレベルである


なおこの菌糸状人工筋肉の利点はエネルギー無限能力だけでなく、
その菌糸構造自体がもたらす破格の膨張率、伸縮率を有している
これは、構造上あるいは材質上の問題で一定以上の伸縮が不可能とされている、
数多の人工筋肉や電子モーター、アクチュレーターよりも優れている点である

多くの動物は筋肉のたわみと緊張、硬直と伸縮を自在に操り、
緊急時には肉を固めて防御を行うといった行動を取る事ができるが、
人工筋肉は動物に比べてあまりにも劣りすぎた、
硬直と伸縮しか行う事ができなかった
すなわち、粘りが不足していて、過剰な力に対するゆとりが少なく、
弛緩することで瞬発力を高める事ができないといった、
どうしても覆す事のできない欠点である


が、この鞘継に使われている菌糸状人工筋肉はこの欠点を克服し、
どころかより強化された性能をも持ち合わせる事に成功している

昆虫でいうところの外骨格である装甲の中を、
長い長い一本の紐である筋肉を五十四本通す事で鞘継は動いているわけだが、
この紐型の筋肉は装甲内のあらゆる箇所に自由自在に移動する事ができる
つまり敵に攻撃を与える際には上腕、肩、軸足に筋肉を集中させ、
より強い一撃を放つ事が可能、というわけである
あるいは凶悪な怪獣の猛烈な攻撃を避ける際に、
脚部全体に筋肉を集中させる事で瞬発力と脚力を高める事ができる

また外装用筋肉自体を動かす事で、硬い装甲部分で敵の攻撃を受け止めたり、
砕けた装甲を背面へと筋肉ごと移動させて、無傷の装甲と入れ替える事も可能である
あるいは断裂した足の筋肉の変わりに、腕部分の筋肉を回す事で、
行動不能状態に陥る事を回避することができる

これらの面でも判るとおり、場面場面に合わせて筋肉の釣り合いを変動させ、
普段以上の攻撃力や防御力を発揮する事ができる個性的な機体である


しかし何故、ここまでの性能と動力の半永久回路を必要としたかといえば、
無論、ただの機兵では相手になることすら難しい宇宙怪獣を単機で倒すためである
説明したこの菌糸状人工筋肉の特性を持たないただの一般的な人工筋肉では、
数ある宇宙怪獣の一撃に耐え切れず、また荒地に対する脚力の粘りが足りないため、
数を強みに相手取ろうにも些か地力不足に陥るからである
逆に言えば、ここまでの性能を持つ筋肉を使ってやっと、
多くの宇宙怪獣と同じ土俵に立てる、という事である

事実、この菌糸状人工筋肉を搭載した鞘継に乗るエレコウは、
この機体に乗る事で多くの怪獣を倒してはいるが、彼曰く、

「一人で勝ててるのは『大乗が鞘継に乗っている』からさ。
 並みの機兵や、大乗以外の人間だと、単機じゃ勝てる相手じゃないさ。
 勝てたとしても、機体の原型が残っているほうがいいほうで、
 悪けりゃ一発でボロボロにされて操縦席ごと押しつぶされて死んじまってるさ」

どうやらこのくらいの性能をもってやっと、
怪獣を一人で退治できるらしい}


**追記

所持している武器は、セミ・オートショットガン一体型のアサルトライフルと、
肩に装着された対上空カウンター用のニードルパイル射出機構、
そして『七胴落とし』と名づけられた棒の三種

それ以外にも場面次第で火炎放射器やスナイパーライフル、
地雷、グレネード、ナイフ、その他多くの武器を所持する事が多い

また武器がない際、五十四本ある筋肉のうちの何本かを体外へ延ばし、
鞭(と呼ぶよりもはや触手だが)として攻撃手段に使う事も可能である
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