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F式 - (2012/12/04 (火) 14:23:34) のソース

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*F式/鴨音中段
**システム的な扱い
-「ガードした硬直中は直前のガードした姿勢の当たり判定のままになる」というもの。
具体的には、
-立ちガードした後はしゃがみガードしても硬直中は立ちガードの姿勢(しゃがみガードの効果は成立)が続く
-しゃがみガードした後は立ちガードしても硬直中はしゃがみガードの姿勢(立ちガードの効果は成立)が続く
ということになる。

**レシピ
-ジャンプキャンセルできるジャンプ攻撃>ジャンプキャンセル>発生の早いジャンプ攻撃
このジャンプキャンセルを挟む性質から、&bold(){昇り中段}と総称されることもある。

**例
-「低空JC>ジャンプキャンセル>最速JA」というレシピに対して「立ちガード>しゃがみガード」という対応を取ったとする。
1段目の低空JCは立ちガードでガードされている。
問題は二段目。
防御側はしゃがみガード入力をしたので、ジャンプキャンセルをして高度がある攻撃側のJAはスカるはずである。
しかし、此処で立ちガード硬直中ならば、F式のシステムが働いてJAが&bold(){『立ちガード姿勢の位置に当たる』}
成功したときには 防御側が空振りしている攻撃側のJAにしゃがみで仰け反っている ように見えるだろう。
このガード硬直に絡む性質を利用した&bold(){高速中段攻撃}がこのF式と呼称されるものである。

これに加えて「低空JC>着地下段or投げ」という対の選択肢が存在するため、完璧に決まっていれば
『見えないほど早い中段+ファジーガード対策付きのガード揺さぶり』という防御側圧倒的不利な状況が成立している。

ちなみにこれは格ゲーはじまって以来存在するバグに近い要素だが、このシステム的な虚を付いた駆け引きが始まったのは最近。
[[めくり]]と同じく、駆け引きにプラスに働く要素として修正されずに残されているようだ。

*対策
**システム面
-そもそも状況限、キャラ限の場合がほとんど。立ちガード姿勢の低いキャラは成立しないことが多い。
-二段目の中段攻撃が当たっても『しゃがみ食らい姿勢』なのでコンボに行けるキャラは更に少なく、その後のコンボがシビア。結果的に被害が小さいこともある。
--「相手のキャラは自分にF式可能か」、「どういう状況で可能か」ということを頭に入れておくだけで立ち回りで対策できる場合が殆ど。

**技術面
-初段の中段(前述の例のJC)を直ガすれば硬直が解けて無力化できる場合がある
-初段の位置が高いと、着地下段の方が若干遅い場合があるので「立ち→しゃがみ」のファジーで回避可能な連携もある。
-同じく、投げは立ちガード硬直が解けてからでないと&color(green){緑!}にならないので、投げ抜けのタイミングも取りやすい
-バリアガード等で距離を離すと二段目の中段のリーチの短さから相手が空振ることもある

と、防御側にも沢山の対処法が存在する。
勿論これらの妨害工作を敷いてなお完璧に決まる状況もあるので、その場合は完全な読み合いとなる。
『遭えてコンボの難しい、美味しくない方の始動に対策せず、[[食らい逃げ]]する』というのもある意味一つの手。
完璧にガードするだけが対策ではない。

*用語の由来
**F式
「ギルティギアXX」のヴェノム使いであるF氏発案の連携が由来。
実はこれ発案の前にディズィーの「サイコソープ」といった形で実用化されていたが、こちらの呼称が定着。

ヴェノムの特徴である『設置後、設置主の攻撃によってビリヤードのように射出される玉』を利用した連携。
レシピは下記の通り。
『低空ジャンプ攻撃>jc>二段目中段(玉射出)>玉HIT>コンボ始動』
これにより、二段目の攻撃が続く玉のHITによって食らい硬直が延長され、容易にコンボに行けるため、有効な中段攻撃として機能する。
更に、二段目がガードされても続く玉もガードさせられるので固めの継続も可能という攻防に優秀な連携であった。
欠点は「適切な位置にないと弾けない」という玉のシステム上、設置位置や仕掛けるタイミングといった要素からやはり状況限定であること。

以後も、同シリーズ内で様々なキャラクターでF式連携が開発されている。

※ちなみに、「GUILTY GEAR XX」は“キャラクターの起き上がりがその場起き上がり一択”であるという性質から、
成立状況を作りやすいことを付記。

**鴨音中段
「メルティブラッド」にてテストプレイヤー「芹沢鴨音」氏が発案したシエルの連携が発端。
1回のジャンプ中に空中ダッシュと二段ジャンプが1回づつ可能というシステムから、
『低空ダッシュ>JC>ジャンプキャンセル>JC』というレシピによる昇り中段。

とにかく初段の攻撃がある程度深く刺されば多くのキャラに可能。ほぼ画面位置を選ばない。
更にガード姿勢の移行が遅いキャラならば二段目をJBにしてJB始動の飛び込みコンボのレシピも可能という強さ。
...ではあるものの、基本的な立ち回りが器用貧乏ともいうべきシエルにとって貴重な爆発力であり、
取り立てて強キャラ扱いされることが無かった。

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以後、様々なゲームで「F式」「鴨音中段」といった二つの呼称が入り乱れて使われている。
たいていの場合、併記されているか、「昇り中段」と総称されている。
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