ファイアボールの一撃がカミナギ二人の足元に決まり、一瞬…どれくらい一瞬かというと、戦闘に支障は出ないが、気にしたらまけ…という程度の一瞬
 非常に短いが、レイスはその一瞬のうちに掻き消えていた。
 その場には6人ほど人間(厳密にはレイスが精神体でDがハーフだかなんだかのエルフ)がいて、そのうち一人が気絶して、4人が驚愕していた。
 レイスはいきなり降って来て、シンとスバルの後ろに回り、両手に剣を1本ずつもってつきつける。

「すこし気がつくのに遅れたが、その殺気は…何だ?」

 レイスはそういって二人を少しだけ睨みつけるような感じで見る。
「お前等は…弱者のように逃げ回るか!それとも果敢に挑んでくるか…!どっちだ!」

 レイスは叫んだ、何かを見据えるような…カミナギ二人は戦慄した。こんな子供の何処にこんな気迫があるのだろうか
 それを思うのは、フレイアとDも同じだった。
「……仕方ないな」
 スバルはそう呟いて、剣を抜き去った。
「ナギは下がってて」
 シンは少し迷うが頷く、そしてレイスは剣を下ろし、二歩下がる。スバルも間合いを取るように1歩2歩と下がって行く、そして互いに剣を構える。
「あー、そこの女、そっちのシンって奴を頼む」
「え?ボク?え?えーっと…解ったよ」
「フレイアが女だってよく解ったね、こんなにちいさ」


 バコ

【D 死亡(お星様的ないみで)】

【D3 街内部・昼過ぎ】

【名前・出展者】ディー・ゼロディス@テイルズオブコンチェルト
【状態】健康 お星様(あえて言えば気絶)
【装備】無し
【所持品】支給品一式、エリクシール(×3)@テイルズオブシリーズ、霊夢のスペルカード@東方Project
【思考】基本:ルイスを探してから帰りたい
0:気絶中
※お星様状態です
※30分もすれば目覚めるんじゃないかな~と


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 レイスは剣を構えると、そのままスバルに切りかかる。スバルはその一振り目を軽がると受け流しながら、体を横に反らす。そのままレイスの横に入りこむ
 ここで一刺し…と普通なら行けるかもしれないが、残念な事にレイスはコレに反応した。それでも剣で受けるのは不可能と踏んだレイスは思いきり跳躍した!

 そのまま剣を振り下ろすように、同じ場所に下りてくる。しかしスバルは既に何歩も後ろに離れており、それが当る事は無い、しかしレイスは着地、その瞬間2つの剣と刀を振り下ろし、衝撃波を生んだ
「……どういう…!」
 おもわずスバルは声を漏らす。まぁ、簡単に言うと、レイスが剣と刀の先に魔力を込めて、それを地面にぶつけて衝撃破を生み出すようにその魔力を解き放った…というのが正解なのだが、スバルはそんな事知る由もない。
 そして少しばかり反応が遅れながら、横に飛ぶ、然しやはり遅れてしまい、左足に2つ、切り傷が生まれる。

「あがああああ」
 悲痛な声を上げ、スバルは体を一度の横に転がすように回転しながら、動き、おき上がる。レイスはここで一気に詰め寄る。
 一振り、剣と剣がぶつかり合う、スバルの剣は縦にレイスの剣は横に。そのままレイスは剣を一突き、一直線に突き出してくる。スバルは横に体を反らそうとするが、軸となる左足に痛みが走り、不完全なものとなる。しかしこの不完全な避けのおかげで、剣がずれて、レイスの態勢が崩れる。レイスの一突きも不完全なものとなった。
 完全な攻撃を完全な避けで避けられるのと同様に、不完全な攻撃を不完全な避けでかわす事もまた可能なのだ。
 互いにニヤリと笑い、間合いを取るように跳躍する。
「いわゆるアレだな、最後の切りあいって感じ…だから…これで決着をつけようぜ」
 レイスが言った。スバルは特に何の問題も無い…とうなずく、
「さぁ、行くぞ!」
「こい」
 レイスが叫び、スバルが受ける


 レイスが駆けた…駆けぬけた。剣が交わり…レイスは倒れた。


 そこには…2つ、赤い血溜りが出来ていた。スバルも倒れ、レイスとスバルから、血が流れていた。


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 レイスが倒れる直前考えていた事は単純だった
(ああ、切られちまった。どうしようかな、動くのめんどくせぇ…ま、向うもおんなじ感じで腹を掻っ捌いた見たいだし…寝るか)
「大丈夫?ねぇ、大丈夫?」
 しかし、寝ようと思った直後に話しかけられ、台無しになるのだった。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

「できれば退いてくれないかな」
「そうもいかない…向うはやる気よう」
「あ…そう…じゃあ、行くよ!」

 戦闘開始だった。互いに詠唱を開始する

「ファイアボール!」
 先制はフレイア、シンはそれを何とか避ける。しかし。元から当てる気はそれほど無いようだが
「サンダーソード」
「ファイアボール」
「サンダーソード」
「アイスニードル」
「サンダーソード」
 呪文の連打が続く

『フレイムランス!』
 互いに叫び、そして衝突した。威力はどちらかと言うとフレイアが勝っていたようだ

「サンダーブレード!」
「サンダーソード」
「ストーンブラスト!」
「サンダーソード」
「ウィンドカッター」
「サンダーソード」
「グレイブ!」
「サンダーソード」
「エクス…」

 上級呪文で一気にフレイアは決めようとするが、途中で呪文が中断する。そしてそのまま走り出した。シンは思わず、何事か…と振りかえり、そして気がつく
 そこには血溜りが出来て、レイスとスバルが倒れていた。

「…く、治療しなきゃ駄目か…仕方ない、退こう」
「大丈夫?ねぇ、大丈夫?」


「ああもう、うっさいな、人が折角寝ようと思ってるのに…まったく」
 レイスは叫んだ

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

 カミナギ二人がさった後に、レイスとフレイアはそらこを取り囲んでいた。
「本当に大丈夫?まだ血が流れてるけど」
「モウ大丈夫だ、痛みしか残ってないしな、後はこっちで何とかする」

 フレイアの問いにレイスは何気なしに答えた。本当に何の影響もなさそうだから困る。

「ははぁん、これは酷いな、これだけ精神がそがれてると一日は起きないぞ…」
 フレイアはえ…と驚く
「そんなに酷いの?」
「酷いなんてモンじゃない、こりゃ…直すのも一苦労だな」
「一苦労でも、直せるんだよね!」
「ああ、直せるかもしれない、安心しろ、失敗しても死にはしない、1週間は起きなくなるだろうがな」
「…如何するの?」
 そう聞くフレイアにレイスは笑って答える
「なぁに、簡単さ、私の精神力を…魔力つかって、魔力に変換、コイツにぶちこむ、その後、もう一度魔力で精神力に変えるってぇことだよ」
「…どこが簡単なのか全然わからないよ」
「普段の私なら余裕なんだよ、問題は、今私の能力が制限されてるってとこなんだ」
「え?そうなの?」
「まぁな」
 そういってレイスはそらこの方を見る。
「さぁてと、このままほおっとくわけにもいか無いだろうし…やるか」


 そういうと、レイスはそらこの胸の当りに手を当てる。そして、普通ならここで色々エフェクト撒き散らしながら、少し時間を使うのだろうが…
 一瞬、そらこの体と、その体に当てていたレイスの手が光ったかと思うと、その光もあっという間に消えていた。

「…んん」
 そらこがうめく
「ソラコ!」
 フレイアが叫んだ

「あー、こりゃ計算外だ」
「…如何したの?計算外ってことは成功したんでしょ、何があったの」

「まぁつまり…だ、私の精神力にあった能力がこっちにも移ったんだ」
「えっと…どんな?」

「まぁ、簡単に言えば、握力だかなんだかが上がるんだ、どれくらいかというと、一般人にしては妙に力がある…くらいかな」
「うん、それなりにすごいってのはよく解ったよ」

「んー、ここは何処ヨー」
 そういっているうちに、そらこがそう呟いてムクリとおき上がる。フレイアは嬉しそうにソラコ!と叫んだ
 レイスはだるそうにしながら、それを見ている。
「こっちの自爆した奴は30分もすれば起きるだろうから、じゃあな」
「え?もう言っちゃうの?」

「まぁな、あの二人も追いかけといた方も良いし…となると…又墓のほうに行くのか…めんどくさいな…よし、屋敷の方にいって見るか」
「話がのみこめないあるヨー」

「んー、そっちの方から話をきいといてくれ」
 レイスはそういってフレイアの方を指差した。

 結局ナンだったのかは解らないが、あっという間にレイスは去っていってしまった。

【D3 街内部・昼過ぎ】レイス、及びカミナギ二人はD2の辺りへ向かってます

【名前・出展者】シン・カミナギ@ラ ビ リ ン ス マ イ ン ド
【状態】健康 魔力消費大
【装備】剣
【所持品】基本支給品一式 魔術本
【思考】
基本、ゲームに乗り、優勝する
1、何とか逃げ切る
2、スバルを治療する


【名前・出展者】スバル・カミナギ@ラ ビ リ ン ス マ イ ン ド
【状態】腹が切られている
【装備】セブンソード
【所持品】基本支給品一式
【思考】
基本、シン・カミナギと共にゲームに乗り、シン・カミナギを優勝させる
1、くそっ、どうする……!?
2、痛い
3、リオンたちが心配
※二人ともレイヴンを敵と確信


【名前・出展者】レイス@レイスの短編帳
【状態】腹が切られてる(本人的には戦闘に影響無し) 精神疲労小
【装備】光墨@ハーフ 緋緋色金の光剣@世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯 
【所持品】思い出の品@ハーフ 基本支給品一式
【思考】
基本、弱い奴を保護して、強い奴に引き渡す。中途半端、危険人物は必要無い
1、さぁて、追いかけますか
※レイスは基本大剣を軽々と振りまわすタイプですが、二刀流もOKのはずです


【名前・出展者】右京そらこ@リアクション学院の夏休み
【状態】烈閃槍による疲労 力の強化
【装備】はどうのゆうしゃセット@ミュウと波導の勇者ルカリオ
【所持品】支給品一式、はどうのゆうしゃセット@ミュウと波導の勇者ルカリオ、不明支給品
【思考】基本:殺し合いには乗らない
1:一体何アルヨー


【名前・出展者】フレイア@テイルズオブコンチェルト
【状態】やや疲労、TP消費大
【装備】ミスティシンボル@テイルズオブシリーズ
【所持品】支給品一式、ミニ八卦炉@東方Project
【思考】基本:殺し合いには出来る限り乗らない
1:ナンだったんだろう、結局
2:ソラコが起きてよかった。
3:これからどうしよう
4:ルイス達を探したい



次の話
069 修羅の見出せしは

前の話
071 巫女神子!巫女神子!巫女巫女ルイス!

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年12月16日 16:33