F5エリアの森。
この殺し合いの場に似つかわしくないブレザーの制服を着ている青年がいた。
彼は超エリート名門校「陽華学園」に通う高校生、桐生院 黒影である。

本来ならブレザーの制服は目立ちやすいのだが、今、この男の姿は誰にも見えない。
それもそのはず、彼に与えられた支給品は光学迷彩スーツ。
幻想郷に住むエンジニアの河童「河城にとり」が作った物であるが、幻想郷より進んでいる河童の技術なだけあって性能は十分優れていると言ってもいいだろう。


だが、黒影が最も必要としているのは武器の方である。
それこそ、殺傷能力のある強力な武器が手に入れば生き残れる確率は更に高くなるのだ。

彼の目的はただ一つ、ゲームに優勝し元の世界に帰る事。
その為ならば、他人を殺す事に迷いは無い。

だから、ここを拠点として待ち伏せし、誰かが来たら殺して武器を奪い取る方法に出る事にしたのだ。

気配を殺し、周囲の景色に溶け込む様に動きを止め、相手の背後から首を絞めるためとして、襟元から外した長いネクタイを手に黒影は息を潜めて獲物を待つ。
すでに、彼の表情には迷いは無い。


【F5 森・朝】

【名前・出展者】桐生院 黒影@陽華がくえん☆ねこやしき
【状態】良好
【装備】河城にとり製光学迷彩スーツ@東方Project
【所持品】支給品一式、ネクタイ
【思考】基本:ゲームに優勝して、元の世界に帰る
1:武器を手に入れる(なるべく銃のような殺傷能力の高いやつ)

【河城にとり製光学迷彩スーツ@東方Project】
東方風神録 Stage3ボスキャラクター「河城 にとり」が着用。
光を透過・偏向させ視覚できなくする事ができる。
ただし、レーダー類には反応する。

前の話
008 黒い剣士

次の話
010 脇巫女のなくころに

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年11月15日 17:20