「サンディ」
当ても無く、とりあえず南東(この地図が北を上にしているのなら)に進んでいたサンディ達。
唐突に、ウェンズディが口を開いた。
「何だい?」
「もしさ、ぼくたちふたりが残っても、どうせぼくたちも戦うんだよね?」
サンディも避けていた事実を突きつけられた。
「そういう事になるね」
感傷を殺して言ったが、ウェンズディには悟られてしまった。
「ねえ、それじゃあ、どうしたってぼくたちかなしいじゃん!」
「ウェンズディ」
指を口に当てて制止する。
ウェンズディの頭をわしゃわしゃと撫で、
「そうしたら、きっとボクが負けて死んでしまうと思う」
「それじゃあ!意味ないじゃんよ!」
「もしそうなっても、願いを叶えてくれると言っていただろう?だから、ボクを生き返らせてと言えば良いじゃないか」
「あ…」
ウェンズディがぽかんとサンディの方を見る。
「どっちにせよ、何の取り柄も無いボクは途中で死ぬ。でも、キミさえ生きていてくれれば良いんだ」
そんな事を言いつつ、サンディは心の中で苦笑していた。
(やっぱり、自分が一番可愛いんだな)
そんな想いをウェンズディが知る由もなく、
「うん!そうだね!ぼく、がんばるよ!」
目を輝かせて言った。
二人はよそ見して居る間に、ファンタジーな町の大通りにいた。
* * *
【D4 ファンタジーの町 朝】(南東(右下)に移動中)
名前・出展者】サンディ@セルリアン
【状態】健康、少々呆れ
【装備】ゴルフクラブ@現実
【所持品】支給品一式、モップ(短柄)@現実、紙に包まれたもの、ゴルフクラブ@現実
【思考】
基本:出来る限り生き長らえる
1:南東へ行こう
2:ウェンズディ…
【名前・出展者】ウェンズディ@セルリアン
【状態】健康
【装備】ゲームキューブ@任天堂
【所持品】支給品一式、葉っぱ@現実、三角頭巾@現実、ゲームキューブ
【思考】
基本:サンディ以外全員倒して、最後サンディも倒してサンディの事をお願いする
(ゲームに乗っていると言う事になっています)
1:サンディについて行く
2:がんばって倒すぞー!
【モップ@現実】
短い柄の奴。ダ○キン。
【葉っぱ@現実】
葉っぱ。ただの葉っぱ。多分。
【三角頭巾@現実】
頭に付けると、幽霊見たく透ける。…事は無い。
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最終更新:2008年11月19日 18:38