概要
山形県は、東北地方の日本海側に位置し、県土の約7割を森林が占め、最上川が県内を縦断するように流れる、自然豊かな県である。 出羽三山や蔵王、鳥海山といった名峰に囲まれ、四季折々の表情が美しく、県内全ての市町村に温泉が湧出する全国屈指の「温泉王国」としても知られる。 産業面では農業が極めて盛んであり、サクランボの生産量は全国の約7割を占める不動の1位を誇るほか、ラ・フランスや米、高級ブランド牛の米沢牛など、食の宝庫である。 歴史的には最上義光による山形城下や、北前船交易で栄えた酒田の商港文化が息づいており、山寺(立石寺)や上杉神社などの由緒ある史跡も数多く点在する。 また、将棋駒の生産量が日本一である天童市や、金属加工、ニット産業など、伝統的な手仕事から高度な製造業までが共存する「ものづくりの県」でもある。 現在は、ユネスコ食文化創造都市としての魅力発信や、豊かな自然環境を活かした持続可能な観光「サステナブル・ツーリズム」への取り組みが進められている。
基本情報
- 面積: 約9,323.15km2
- 人口: 約990,000人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約106人/km2(2025年12月現在の推計)
- 県庁所在地: 山形市(やまがたし、Yamagata City)
- 隣接都道府県: 宮城県、秋田県、福島県、新潟県
- 県の木・花・鳥: それぞれサクランボ、ベニバナ、オシドリ
観光情報
地方
山形県の市町村は35(13市19町3村)で構成される。このガイドでは、県を以下の4つの地方に分けて説明する。
- 村山地域(山形市、寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、東村山郡(山辺町、中山町)、西村山郡(河北町、西川町、朝日町、大江町)、北村山郡(大石田町)): 県庁所在地の山形市を擁する県内最大の人口集積地であり、サクランボの生産や将棋駒の製造など、山形を象徴する産業が集中している地域である。蔵王の樹氷や山寺(立石寺)、銀山温泉といった全国的に有名な観光地が点在し、山形鋳物やニット産業などの伝統技術と都市機能が高度に融合している。
- 置賜地域(米沢市、長井市、南陽市、東置賜郡(高畠町、川西町)、西置賜郡(小国町、白鷹町、飯豊町): 上杉氏ゆかりの城下町・米沢を中心とした歴史情緒あふれるエリアであり、高級ブランドの「米沢牛」や高品質な果樹栽培、酒造りが非常に盛んである。四方を山に囲まれた盆地特有の風土を活かし、飯豊連峰の雄大な自然や、赤湯温泉などの古湯、さらには「東洋のアルカディア」と称された美しい田園風景が広がっている。
- 最上地域(新庄市、最上郡(金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村)): 最上川の中上流域に位置し、ユネスコ無形文化遺産の「新庄まつり」に象徴される深い伝統文化と、県内有数の豪雪地帯ならではの厳しい自然が育んだ豊かな知恵が息づく地域である。最上峡の舟下りや肘折温泉などの素朴で温かな観光資源に加え、金山杉に代表される林業や、古くからの伝承野菜の栽培などが大切に守られている。
- 庄内地域(鶴岡市、酒田市、東田川郡(三川町、庄内町)、飽海郡(遊佐町)): 日本海に面した広大な庄内平野を有し、古くから北前船交易の拠点として栄えた酒田の商港文化や、出羽三山の修験道文化が色濃く残るエリアである。日本屈指の穀倉地帯として高品質な米(つや姫など)を産出するほか、ユネスコ食文化創造都市に認定された鶴岡市の多様な在来作物など、海・山・平野の幸が揃う食の聖地である。
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最終更新:2026年01月06日 14:32