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死骨(しこつ)

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製作者 書道ムーン
出場大会 第四回大会

「力で支配することは簡単だろう、だけど、その力を制御できなかった時、絶望するのは自分自身なんだ」


年齢:不明(見た目16歳)
性別:女
身長:152cm


――彼女は嘆いた、辺りに散らばる瓦礫と血肉と匂いに対して
――彼女は絶望した、自分以外すべて死に絶えた景色に対して
――彼女は絶望した、腕を落とそうが、首を切ろうが、目を覚ませば元に戻る自分に対して
――彼女は絶望した、死ねない自分と、死んでしまった人に対して


――彼女はこの時死んだ……記憶と意識と身体を残した死霊として……


空間を斬り抜き、ランダムに瞬間移動させる能力によって、大虐殺をしていた懲役数百年の囚人。
実際は能力の暴走による、無差別的な殺戮であり、彼女自身何かを殺すことに対しては恐怖を抱いている。
先天的な能力者ではなく、人体の強化、不老や不死の境地のための実験によって偶然生まれた。
身体に巻いてあるストールは能力を封印するために彼女の能力とともに発明されたもの。


若いながらも罪の深さを理解しており、自身の封印を兼ねて牢獄に居ることを望んでいる。
そして、長い牢獄生活の中で自分が不老の存在として理解したため、より外に出ようとはしなくなった。
つまり、実験は成功していた。それを知る、またその研究資料、研究対象は全て彼女の手によって排除されてしまったので、彼女と同じ存在は基本的にはいない。しかし、あくまで彼女がいた場所だけであり、他の研究所にないとも限らない。
少なくとも、彼女の暴走については科学タワー内にも伝わっているだろう。


――だが、彼女は生きることを選んだ


というのは昔の話であり、年をとるにつれ、弱肉強食の監獄生活の仕方も理解してきたのか、我流の格闘術で自身の精神と肉体を鍛え、比較的小さい彼女をカモにしようとする他の囚人を返り討ちにし始めている。
人を殺すことに対してはトラウマのままで、軽くあしらう程度で済ませている。
“能力持ちではない人間”相手には装備、サイズ問わず強いが、能力持ち、異形の相手には経験がない。
戦い方は脚技をメインに蹴り飛ばしや足払いなどを行ったり、手枷の鎖を防御や受け流しに使ったりといった独自の格闘術で戦う。
ストールが彼女から離れた時に能力が使えるようになり、牢獄の中でも少しづつ訓練していた結果、暴走することはなく簡単に扱えるようになった。
ちなみに数年前の科学タワー大事故からの存在ではなく、それ以前の時期に完成された存在であるため、見た目年齢の数倍は生きている。
彼女も能力者なため、後に対能力者部隊によって多くの能力者が送られてきている現状打破に、
彼ら能力者対策として、『Dr.INSULATOR』の能力の一つ『Isulation Field』を解析、実装した『特殊収容所』が作られ、更に同時進行で建造されていたスーパーコンクリートXで作られた特殊収容所に囲まれた。


――自分が真っ黒な血に全身が侵食されようとも
――その黒の闇から死霊が浮き上がろうとも
――彼女は生きることを選んだ


性格は温厚、大量殺人犯にしては優しい性格で自らが騒動を起こすなどの事はしない。常識人。
大の甘党であり、実験前には近所のスイーツ屋巡りをして、ブログを作成していた。1日平均閲覧数は数千程。学校の長期休みを利用して全国にスイーツ旅行に行ったりと行動派である。特殊収容所含め、牢獄に出てくるデザートはここ最近の彼女が監修したもの。
重大犯罪者級ではあるが、収容所内をほぼ自由に動ける程度に優遇されている。
肉類は実験以降大の苦手で、匂いはともかく見ただけで吐くレベル。それが生きているなら多少の抵抗感はある。
知識や教養は見た目通りで、牢獄内での生活が長く、外のことはあまり知らないので、重ねてきた年齢にしては少し頭は悪い。
格闘術鍛錬、監獄生活などによって直感は高い。
体力の限界はなく、食事なども必要ない、人間にとっての必要な生理活動は彼女にとって娯楽程度でしかない。
トラウマによって、人が殺されそうになる場面になると問答無用で仲裁に入るほどの正義感を持ち合わせている。


――それが罪だというなら、彼女は罪とともに数百年数千年生き、罪とともに死んでいこう、そう思った。



能力は瞬間移動(テレポーテーション)系能力に分類される。基本的に相手が遠距離にいる場合に多用する。



能力名:視界断送(デッドリーパス)

範囲:視界に入る範囲の任意の場所。大きさ制限は視界内全てまで。
   転送は半径20mの球どこかランダム

視界の中を指を使い、二次元的に囲む事でその空間だけを入れ替える能力。入れ替える空間は三次元的。
ランダム空間は意識化のある場所に限定することも出来るが、どこを入れ替えられるか本人にもわからない。
指での指定は視覚さえ奪わなければ、動いていても誤差なく指定が可能。両手10本の指を動かしての指定も可能。
指定自体は大雑把なもので、細かい指定は能力に集中していないと無理である。
また、片目だけを封じられてしまった場合でも使えないわけではないが、空間指定に齟齬が発生してしまう。空間把握能力を封じられてしまったと同意だからである。。
指を使うのは範囲認識固定の為であり、実際は指を使わなくてもある程度大雑把に複数を切り取ることが可能だが、しないのは能力暴発によるトラウマが原因で、人を殺してしまう恐れがあるから。


能力名:再構転送(トランスリボーン)

範囲:無限

自分のパーツを粉末状になろうが、異次元に飛ばされようが、存在する限り、自身に取り寄せる自己再生能力。
再生の為のエネルギーはおそらく周りの生命エネルギーや物質構成維持エネルギーからであるらしいが、人体や物質にあまり影響がない程度である。
逆に言えば、再生のためのエネルギーが感知できなければ復活は出来ない。


能力名:死角断送(ミスディレクション)

範囲:視界内のどこかランダム

自分を『最後に見た視界内』に瞬間移動する能力。片目だけでも発動可能だが、両目を塞がれると使用ができなくなる。
壁や牢の先など、自分の体が通れない障害物がある先には行くことは出来ない。
ストール有りでも発動できる能力であり、回数は制限無し、連続で使用も可能。
だが、相手の間合いの先に出るか範囲内出るかはランダムであり、咄嗟の時に出すにはギャンブル要素が高い。


能力名:視界切断(ディバイドエッジ)

範囲:視界内全てまで

視界断送の応用で、平面ではなく線で切り取る範囲を選択する能力。
指で指定された線は境界の次元が若干ずれるので直接切断したように見える。
次元干渉不可能な物質以外はなんでも切れる。人は切らない。


能力名:全壊死葬(デッドエンドデストラクション)

範囲:半径500mの半球全て

トラウマが再起し、彼女の精神が限界に達した際の自動精神防衛能力。初めて能力が暴走した時のものと同じもの。
彼女が獣のように咆哮し、範囲内のすべてを切り刻み、ランダムに転移させ、それをひたすら繰り返す。もちろん範囲内であれば自分も含まれる。
彼女はこれを恐れ、自身の精神を鍛え、トラウマ再起を避けている。
助かるとしたら、次元的に遮断されている安全空間か、彼女と同じように肉体やコアさえ存在していれば助かる存在だけである。


体術は脚を主に使う我流の格闘術。視界断送の制限距離(20m以内)に入られた時に使い出す。


鷹爪脚(ようそうきゃく):相手に跳びかかり、二三度蹴り、踏みつける技。
潜転脚(せんてんきゃく):素早くしゃがみ込み、足払いを掛ける技。
遠天脚(えんてんきゃく):回転力を込めた飛び蹴り技。
頭落墜(とうらくつい):相手の頭部に飛び込み、足を引っ掛け、勢いをそのままに相手を頭から地面にたたきつける技。
潜転翔臥(せんてんしょうが):素早くしゃがみ込み、相手の顎に向けて蹴り上げる技。
鷹爪頭墜衝(ようそうとうついしょう):相手に跳びかかり、一度踏みつけた後、足を引っ掛け位置エネルギーで相手の頭を落とす技。
潜穿裂臥(せんせんれつが):素早くしゃがみ込み、相手の懐から連続で蹴り上げる技。
背肘靠(はいちゅうこう):相手の技をかわしつつ、背後に回り肘を使ったタックルをする技。
鉄山靠(てつざんこう):背面を使った体当たり技。


八卦掌天舞(はっけしょう・てんぶ)
:両手を伸ばし、相手の力を利用する体勢に入る防御技。そこから投げや鎖による組み付き、受け流しといった動作に繋げる。なお、八卦掌とは名乗っているが八卦掌はイメージでしか知らない。

八卦掌交鎖(はっけしょう・こうさ)
:両手を伸ばし、手錠の鎖を引っ掛けて相手を転ばせたり、腕を封じたりする技。八卦掌とは名乗っ(ry

八卦掌錬転(はっけしょう・れんてん)
:両手を伸ばし、攻撃してきた相手の力を利用した転ばせ技。

八卦掌岩砕(はっけしょう・がんさい)
:両手を伸ばし、突撃してきた相手の顔面に膝蹴りを当てる技。

八卦掌飛鷹(はっけしょう・ひよう)
:両手を伸ばし、近づく相手の移動を利用して背面に回る技。

八卦掌脈殺(はっけしょう・みゃくさつ)
:両手を伸ばし、自分に来る相手の急所を的確に蹴り上げる技。

八卦掌八穿(はっけしょう・はちせん)
:両手を伸ばし、近づく相手に初撃鳩尾に蹴りを入れ、二撃目以降、脈殺を六撃上部に向かって連続で打ち込み、最後に顎に向かって蹴り上げる連続技。余程の武道熟練者でなければ初撃を入れられた時点で全て当てられてしまう程攻撃速度が速い。自称奥義。


闘気功(とうきこう)
:気を自身に集め、戦闘における集中力を上げる技。両目を塞がれた場合でも、相手の位置や行動などが勘で分かるようになる。相手の間合いから少し離れている程度で気を溜められる。


戦う前には必ず、勝利条件は自分の首を飛ばす、もしくは力の差や情などで降参したりする。
武人として、一礼は必須。



本名は八月一日千歳(ほずみちとせ)
特殊収容所の暴動騒ぎでは、一切関与していなく、自分が世話になった数人の看守を守るだけだった。
自分の体術だけで十分守りきれる人数だったので、暴動が沈静化するまでの間はきちんと守りきれた。
看守の存在は彼女にとって枷の様に『自分の能力の制御』としても十分だった。(視界断送の制限距離以内に居させるため)
沈静化後も看守はきちんと守りきっている。


囚人達による数十人の看守の死体処理の光景を目にしているが、気分が悪くなる程度でトラウマ再起はしていない。
それでも精神的なダメージが大きい事には変わりないが。


ボスを決めようと聞いた際には混沌とした悪の秩序から殺戮を無くすために参加をすることに。
自分にとって忌まわしい永遠の命の有効な利用手段として、ボスという役割は決して役者不足ではない事だろう、と。
彼女の気がかりは、今回の暴動に至った犯人の存在だった。
誰がボスになっても再び同じ事がおかしくないと、そう思っている。
自分含め、そして自分の枷となっている看守含め、この特殊収容所にいる者は皆外に出してはいけないのだと。

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最終更新:2014年06月19日 15:34