前回までのあらすじ
俺は突破、ギリギリ遊園地に住む高校生だ!
ゼンカイダーの修理中にも奴らはおそってきた! せっかちなやつらだぜ!
秀一が余裕で撤退させたけど、その後は新ゼンカイダーの合体に失敗しちまうし……とほほ…
第十七話 何故だ秀一!? 限界の復活
秀一「何故だやぶる、何故合体が失敗した!!」
突破「……すまねぇ、なんか、俺……」
秀一「貴様がやらねば、誰が……なにがお前をそうさせているんだ!」
伝「やめて、秀一君」
秀一「しかし……!」
突破「……くそっ」
じいちゃん「ど、どこに行くんじゃやぶる!」
管理室を飛び出すやぶる。
秀一「あいつは、あいつの限界はあんなものじゃないはずだ……!」
伝「……あ、あたし…見てきます……」
益子も、やぶるを追って飛び出す。
伝「どこに、やぶる君……。 …あ、あれだわ」
寂れたゴーカート乗り場。
そこに佇む、突破。
伝「やぶる君?」
突破「……! …益子さん」
伝「大丈夫よ、秀一君もあなたを心配して……」
突破「違うんだ、俺……違うんだ。 ……げ、限界が……こえぇんだよ……」
伝「…え?」
突破「……あの時、やられちまった時、思い出したんだ。 親父が死んだときのこと……」
蘇る思い出。
それは、やぶるがまだ幼い頃のだった。
そこはまさにゴーカート乗り場。
突破『わーい、わーい、父さんは早漏だぁ!』
???『……どこで覚えたそんな言葉。 まぁ確かに俺は速いけどな、違うぞ、ベッドの上じゃねえ』
突破『父さん、世界一?』
???『世界一? 冗談言うな。 俺の限界はそんなもんじゃねえのさ。 いいかやぶる』
突破『んん?』
???『限界っていうのは、なにも世間様が言うようなグランプリだとか世界一だとか名誉のことじゃねえ。 自分の中にある最大の敵で、最高の目標なんだ。 蟻さんを知ってるか?』
突破『わかるよ、蟻さん』
???『なら話が早い。 蟻さんにとっては、毎日毎日餌とってくるのが、あいつらの限界だな。 でも必死でその限界超えて頑張ってやがる。 そこに俺達人間との違いがあるか? いやないね。
限界っていうのはすべての魂持った奴に平等にあるのさ。 それがなんなのかが見たくて生きて、しかもカッコよかったら……最高だろ?』
突破「そん時はあんまり父さんの言うことわかんなかったけど、今はわかる。 ……でも」
じいちゃん『み、見るな、見ちゃいかんやぶる!』
???『あ、ああ……あなた……あなた……あ、あぁ……』
アナウンサー『だめです、突選手のマシンが…轟々と燃えています! コーナーで曲がりきれなくて、壁につっこんだようです!』
突破『……父さん?』
突破「父さんは……限界を見れなかった……レーサーになって世界一になるっつって……でも日本一に、なる前によぉ……!」
伝「……やぶる、君……」
そこに突然地響きが!
突破「……て、敵!?」
伝「やぶる君、行きましょ……」
突破「イヤだ……俺じゃ無理なんだ……! 俺は限界を越えられねえ、ただの情けねぇ馬鹿なんだよ…!!」
伝「そんなことは、……あれは!?」
突破「………な!」
目の前に現れたのは――ヨユウダー!
伝「な、なんで……今は地下格納庫にあったはず……」
ヨユウダーは静かに腕を振り上げ……そして!
――アトラクションを、破壊しはじめた!
伝「な、なんで!? 秀一君!!」
突破「やめろ秀一!! なにやってやがる!!」
大声で叫ぶ二人!
しかしヨユウダーは止まらない!
ヨユウダーはついに、サーキットに足を踏み込もうと――
突破「――や、やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
その時!
地下発射口から飛び出る三つの光!
伝「か、カイザーマシン……!」
突破「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
リンカーが脚に!
ハッサンが胸に!
そして、ネオトッパーが胸に!
突破「ゲェェェェェェェンカァァァァァイザァァァァァァァァァァァ!!!」
伝「や、やった……」
突破「ゆるさぁぁぁぁぁああねぇぇええぁああああ!!!」
そのままヨユウダーに殴りかかるゲンカイザー!
しかし、ヨユウダーは抵抗せずに倒れる!
突破「うあああああああああ!!! げぇぇええええんかぁぁぁぁあああああああああああいいい!!」
伝「や、やめ」
男「やぁぁぁあめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
間一髪、拳を止めるゲンカイザー!
突破「……止めんな男。秀一は、じいちゃんと父さんが作った遊園地を壊した……だから!!」
男「……乗っているのは、お前のじいちゃんだ、やぶる」
突破「…………な、何…?」
男が倒れたヨユウダーのコックピットハッチを開く。
突破「……じ、じいちゃん!?」
じいちゃん「……よ、ようやぶる……今回こそ死ぬかと……思ったぞ……」
突破「な、なんで……」
男「……お前が、限界の心を見失わないようにだ」
突破「限界の……心……」
男「お前の親父の事はじいさんから聞いていた。 しかし当の本人であるお前は、親父さんが死んだという事実を心の底で黙殺しちまった……トラウマってやつだ。 じいさんは、それが蘇って、やぶるの自信が消え去るのが怖かったんだよ……!」
じいちゃん「……このゴーカートさえ…なくなれば、と……思ったが……はは、わしの…考えが、甘かったわ……」
突破「な、なんで、そんなことをよぉ……」
じいちゃんは、笑顔で答えた。
じいちゃん「……ばぁかたれぇ! わしの孫だからじゃ!」
突破「じ、じいちゃん……ごめん……う……うぁああ……」
伝「……やぶる君…」
男泣きをするやぶる、しかし、計器が警報を鳴らす!
突破「な、なに!?」
フ「…リベンジにきてみれば、仲間割れとは好都合だな。 やれ! ゼンカイダー軍団!」
六体のゼンカイダーが襲いかかる!
突破「……っ……じいちゃん! みてろよ! あんたの孫の最高にかっこいい姿をよ!」
じいちゃん「おお!! やれぃ我が孫よぉお!!」
勢いよく飛び上がるゲンカイザー!
そのスピードは、まるで風そのもの!
突破「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおぁあああああ!!!」
――GENKAITOPPA!
突破「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたぁああああ!!!」
六体のゼンカイダーに、すれ違いざまに拳のラッシュ!
突破「……限界っ…チャァァァァアアアアアアジ!!」
――四散する六体のゼンカイダー!
フ「ば、馬鹿な……! おのれぇえい!」
ゼンカイダーの全身につけられた、あらゆる銃器、ビーム砲がゲンカイザーに向けられる!
フ「フルバァァァァァァスト!! ファイアア!!」
無数の銃弾やビームの筋がゼンカイダーを襲う!!
突破「ち、近寄れねぇ……!」
じいちゃん「だったら近づかなければいい! ――新しい、限界拳じゃ!」
突破「おおぉぉぉおおおおおおお!!」
ゲンカイザーの全身から、火花が散る!
それらが次第に、プラズマへと変わっていく…
――GENKAITOPPA!
突破「プラズマァァァアアアアアアア!! エフェクトオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
腰のアーマーから、プラズマが放出される!
それはゼンカイダーを包み込み、計器や武器を狂わせる!
フ「馬鹿な…二度も限界を越えれるはずが……ひいい!」
突破「限界に、終わりはねぇええ!!!」
じいちゃん「いまじゃ、やぶる!」
突破「ボォォォォォォォォルテックッ!! げぇぇえええんんかぁぁぁぁぁあああああああああいけええええええええええええええええん!!!」
――ボルテック限界拳!
空中に吹き飛びやがて爆発するゼンカイダー!
突破「…限界、突破ッ!」
こうして新たな力を手に入れた突破
戦え突破!
限界突破だ、ゲンカイザー!
最終更新:2009年11月24日 22:32