第二十三話 胸囲!?思春期の限界!!
宇宙に漂う巨大戦艦、侵略皇帝リ・タイアの戦艦だ。
王室に座るリタイア皇帝。
そして、仮面の男が鎖に絡められ、押さえられていた。
皇帝「……エクシード、貴様がなぜこうなったか…知りたいか?」
仮面の男、エクシードはなにも言わない。
皇帝「貴様の利己心が……残念だがな、今回は…自重してほしいのだよ。 奴らの本当の力が…目覚めないようにな」
エクシード「本当の力……」
エクシードはその言葉に反応し、身を震わせた。
彼を押さえる衛兵達にもその威圧感は伝わり、身震いした。
やがて、エクシードの震えは収まり、皇帝は口を開いた。
皇帝「幽閉刑だ。……連れて行けい」
エクシードは素直に衛兵に従った。
仮面の下の表情までは伺いしれなかった。
皇帝「フ・カノー……ギバップ、奴らで無理となると…やはりお前の出番…か」
影から躍り出て王座にひざまずく女が一人。
露出の高いその女が顔を上げる。
メダ「…皇帝様、お任せください……必ずや突破の一味、わたしの美貌の虜にしてさしあげます…」
女が怪しく笑い、王室を去った…。
涼茂邸。
その自室で、長になったばかりの涼茂秀一は、いまだに努力家であった。
秀一「…さて、これでいいだろう。一息つくか…」
手元のベルをならすと、すぐにパソコンのディスプレイにつかえの姿が写った。
つかえ『お疲れ様です、秀一様。コーヒーをお持ちしますね』
秀一「ああ、すまない…」
そのとき、秀一は異質な気配に気づいた!
秀一「……誰だッ!」
振り向くと、そこには…
秀一「……な、なに!?」
メダ「はぁーいっ! こんにちは、坊や…」
露出の高いねーちゃんが、自分のベッドで寝そべっていたのだ!
秀一はめまいやその他諸々をなんとか理性で抑え、女をみた!
秀一「き、貴様……まさか、リタイアの…!」
メダ「そうだとしたら、どうするかしら……」
メダは強烈なバストで秀一に迫る!
秀一は自分の理性をなんとか保つ…が、それで精一杯だった!
メダ「でも、関係ないわ……今は楽しみましょ? ねぇ…」
秀一「ま、待て…貴様……! い、いやでも…い、いかんいかん…だめだ! 寄るな!」
ああ父上母上よ、愚なる行為に身を染める我を許したまえ!
と、そのとき!
つかえ「秀一様、コーヒーを………」
三人の目があった。沈黙し、なにもかもが静止した。
すべてが止まった時間の中で、上着を脱ぐ途中の秀一は悟った。
早く再会出来そうです父上、と。
秀一「ま、待てつかえ…」
つかえ「……い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああッ!!!」
爆発。
秀一の自室が跡形もなく吹っ飛んだ。
ギリギリ遊園地。
相変わらず子どもたちに地味に人気なレトロアミューズメントパークだが、何を隠そうゲンカイザーの秘密基地なのだ!
最近は三機のトップマシンも地下に収納され、客はもっぱら出撃シーンが目当てであることが、政府の調査で明らかになっている。
管理室の二階、安っぽいドアをノックし、伝益子はノブに手をかけた。
益子「やぶる君、お茶が入ったけど…」
突破「だぁぁあーー!! ま、まて益子さんんっ!!」
やぶるは慌てて何かを隠す。
一応は突破より年上の益子さん、現役高校生のすることと邪推した。
益子「あら、なに読んでたのかしら…」
突破「い、いやなんでもない! なんでもない! だからまっ、まったぁぁぁあああああ!」
益子「見せなさいって、そぉーれっ!」
やぶるの持つ本を取り上げる。
それは…
益子「…な、なんです? これ…」
突破「……………『ロッキーを倒した男』」
男突破、まだ男を磨いていた。
ギリギリ遊園地の入り口の近く。
ボロボロになったイメダメダの姿があった。
メダ「お、おのれぇぇ~……あの女、ためらいなく自爆スイッチを押すとは……主人を一切労ってないんじゃないの…うぅっ…」
男の子「ママーみてー」
ママ「こら!従業員さんの邪魔になるでしょ!」
色々言われながらもメダはしっかりと立ち上がった。
そして、腕につけた小型コンピューターを介して何かを操作した。
すると赤いレーザー光がメダを上空から垂直に射抜いた。
驚く客を前にメダのボディはみるみるうちに修復されていく!
メダ「…美貌をたもつのも、一苦労なんだから…この苦労、恨み……あなたにたたきつけるわ!! ゲンカイザー…突破!!」
周りからおおーっと歓声を受け、メダは高笑いした。
突破「…しゃあねえか、んじゃ掃除いってくるぜ…」
じいちゃんにせかされ、箒を片手に管理室をでるやぶる。
退屈そうに作業をこなす彼に、ゆっくりと近づく影があった。
メダ「あら、もしかして…あの突破くん…かしら」
突破「あん? 俺のこと…知ってるのか?」
メダ「とうぜん…よ。すごい有名人よ、ねぇ…あたし…あなたの武勇伝、聞きたいなぁ…」
突破「…武勇伝だぁ?」
しめた…これは頂く。
メダは小型の毒針を確かめ、やぶるにすり寄る…
益子「やぶるくーん!」
突破「お、益子さん。どうしたんだ?」
ちっ、と心の中で舌打ちする。
なるほど、取り巻きが厄介だ。
もう少し探りを入れる必要がある…。
益子「あれ、この方は…?」
突破「あ、えぇっと…お客さんだよな、あんた」
メダ「え、ええ…そう。どっちかって言えば…あなたのファンかなぁ…」
再び突破にすり寄るメダ。
自慢の胸を強引に押し付けるように…これはもらった!
益子「ちょ、ちょっとあなた?初対面の人にそういう態度はとるべきでは…」
メダ「だってぇ…女が魅力ある男に近づくのは、とうぜんでしょ…あ、あなた妬いてる? もしかして」
益子「や、だ、誰が妬くものですか…わたしはただあなたの態度に不快感を…!」
メダ「もしかして、自分があまり胸がないからって…僻んでる、とか…うふふ…」
益子「な、なななななななななっ!!」
メダの言葉に赤面しつつ、扇動され、益子も大人気なく突破に抱きつく形になる。
二人の、一応美人に囲まれハーレムに陥る突破!
うらやましいぞ!
突破「は、はなれろよあんた!? 益子さんも、なにやってんだよ!?」
益子「い、いいですか!? 人とのお付き合いというのは、誠実なものから始めるべきで、はじめからそういう態度で望むのは不適切だと!」
突破「ち、ちょっ
メダ「なら今のあなたはなによ…ほらほら、ない胸押し付けて、それのどこが誠実なのよ!」
突破「すこし落ち
益子「こ、これは、あなたの態度の不純性をやぶる君に教えるために…!」
突破「人の話を聞いてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」
突破は理解できないとばかりに珍しく冷や汗を垂らしながら、現状の謎の展開に対して叫んだ!
そこへ!
男「やぶるぅぅう!! 大変だ上空に敵が………………あ」
突破のハーレムを目にし、凍りつく男。
男「……や、やぶる…貴様だけは……貴様だけは…俺の…妻に会えない寂しさを理解してくれる……唯一の友と……ぐすっ……信じていたのにぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!!」
突破「ち、ちょっとまてぇえええええええええええ!! なにがそんなにまずいんだぁぁぁぁあああああああ!!?」
益子&メダ「………え?」
二人を引き離し、男につかみかかる突破!
突破「お、教えろ男!! 俺のなにが羨ましがった!! なにが理想的だった!!」
男「なにをいっとるんだばかがぁぁぁああ!!! 美人で!! 巨乳のお姉さまに!! 抱きつかれて…羨ましくないわけないだろぉぉおおおおおおお!!!」
突破「…………え」
男&益子&メダ「え?」
沈黙。
そして、汗を流し続け突破は結論に至った。
突破「……び、美人で巨乳のお姉さまに抱きつかれるのはうらやましいことだっったのかぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!! 初めて知ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!」
男&益子&メダ「なにぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?」
後にじいちゃんが語ることだが。
じいちゃん「奴は昔っから女の魅力どころか、女についてからっきしなところがあったが……まさか人間性に左右されるまでに理解がなかったとは、わしも予想外だったわいがははははははははははははは!」
男「ま、前に…フ・カノーの『どきっ!初めてあ・げ・る・ぜ作戦』で女に溺れそうになったのは…」
益子「本能的だった、ということで……あ、あたし…や、やだ…なに馬鹿なこと…」
突破「巨乳のおぬぇぇぇぇえさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!! ぐぼぇぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」
女二人の合体攻撃がやぶるに炸裂した。(気力130EN消費10)
メダ「今更寄るな馬鹿がッ!! くそっ…お色気攻撃はもともと、効果がなかった……そんな…あたしの美貌を理解できない人間がいるなんて……う、うおぉぉぉぉぉぉ!!」
メダが天を指さす!
雲が避け、赤い巨大ロボットが姿を表した!
メダ「こうなれば、実力であなたを倒すしかないようね……突破! いくわよ! アンドロメダロス!ッ!」
突破「ぐはっ、望むところだぜ! いくぜぇぇええ!!」
地下格納庫から緊急発射する三機のマシン!
突破「トップッ! イン!」
高速飛行するネオトッパーのコックピットに正確に乗り込む!
ネオトッパーが胸に!
ハッサンが腕に!
リンカーが脚に!
突破「いくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! ゲェェェェェェェンカァァァァァイザァァァァァァァァァァァ!!!」
二体のロボットが今、立ち並んだ!
最終更新:2009年11月23日 16:06