第二十三話 胸囲!?思春期の限界!!(後編)
突破「おおおぉぉぉ!!」
アンドロメダロスへと一直線に駆け込むゲンカイザー!
剛腕は空を切り、アンドロメダロスへと突き進む!
突破「だりゃあああああああぁぁ!!」
衝撃!
しかし、それはアンドロメダロスを捉えたわけではなかった!
突破「な、なにぃぃぃぃい!?」
メダ「早まったわね、ゲンカイザー!!」
アンドロメダロスの腕から剣が飛び出し、ゲンカイザーを襲う!
間一髪、ゲンカイザーは後ろへ飛び退き、斬撃をかわした!
手に残る衝撃の正体は…
突破「ま、まさか…バリアってやつか!?」
メダ「ふん、アンドロメダロスはリタイア軍が誇る最新鋭戦闘ウツノイド……旧式のゲンカイザーなんかに負けないわ」
アンドロメダロスの背中、尾のようにうなるそれ、先端から強力な電磁波を放ち重力場を生成しバリアを作り出す!
肩の宝玉が光り、危険を感じ取った突破は身構えた!
メダ「さぁ味わいなさい……スカァァァァレットレィィィィィィィィィイン!!」
宝玉にプラズマが走り、無数の赤色光がゲンカイザーを襲った!
突破「うぉぉおあああああっ!? ち、ちくしょ……こいつ!?」
メダ「ふん…ゲンカイザーが遠距離を得意としないのはよく知ってるわ。さぁ…今日こそ終わりよ!!」
右腕が可動、大口径のバレルがせり出し、ゲンカイザーを狙う!
しかし!
秀一「そうはさせんッ!!」
上空からアンドロメダロスに飛びかかる影!
ヨユウダー!
メダ「ちぃっ! 早かったねぇぇ!!」
秀一「そのビーム砲…近づかれれば無意味と見た! シャクトゥゥゥゥゥゥソォォォォォォォド!!」
とっさに剣を取り出し、ヨユウダーの斬撃を防ぐアンドロメダロス!
秀一「ぬぅ!? できる…!」
メダ「当たり前でしょおッ!!」
互いに渾身の力を込めた一振りがぶつかり合い、双方がはじけ飛んだ!
ゲンカイザーのそばに体勢を整え降り立つヨユウダー!
突破「おせぇぇぇ!!」
秀一「い、色々あったのだ! それよりも…」
アンドロメダロスはもう一本剣を取り出す。
まるで二人掛かりで来いと誘っているようだ。
秀一「…やるぞ!」
突破「おぉぉぉ!!」
足の速いヨユウダーが疾風のごとく、巨体をアンドロメダロスへ走らせる!
それを追う形でゲンカイザーも突撃する!
メダ「きたわね…!」
秀一「でぇぇぇぇい!!」
刃と刃がぶつかり合い、その一瞬後にゲンカイザーの拳が飛ぶ!
突破「もらったぜ!!」
メダ「単細胞ッ!!」
拳が何かに弾かれる!
バリアではない、もう一本の剣の柄!
刃では防ぎきれない部分を狙ったやぶるだったが、メダは見抜いていた!
秀一「退け! やぶる!!」
メダ「遅いッ!!」
瞬間!
肩の宝玉が輝き、ゲンカイザーに直撃する!
突破「ぐぉぉぉあああああ!!」
秀一「やぶる!! ぐおぉっ!?」
ヨユウダーもシャクトゥーソードを弾かれ、ビームをくらってしまう!
メダ「ふん……やはりデータ通りね…」
秀一「データ…だと!?」
メダはあざ笑うように答える。
メダ「ふふ…あたしたちが何も学ばないと思って? あなた達の力なんて…データの力には無力よ。弱点はもちろん、現在の稼働状態や精神状態…特性特徴もすべて……知り尽くしてるの」
秀一「なんだって……!?」
メダ「ふふ…あたしの前じゃあなた達なんて、余裕で…突破できる…なんて、ね」
スピーカーからメダの高笑いが大音量で流れ出す!
突破「く、くそっ…てめぇ……」
秀一「はぁぁぁぁぁぁあ!!」
倒れたゲンカイザーをよそに、単独突撃するヨユウダー!
突破「な、なに!?」
メダ「気でも狂ったのかしら…涼茂秀一ぃぃ!」
ヨユウダーの剣の乱舞!
それを二本の剣でさばくアンドロメダロス!
メダ「少しイレギュラーね? データの修正が必要だわ…」
秀一「そんなことを後に出来なくなるくらい……たたっ斬る!!」
二人の戦いを見るやぶるは漠然と、考えていた!
突破(ばかな……あの秀一が、考えもなしに突っ込むはずが…)
メダ「ほぉら…遅いわよ! それでも天才?」
秀一「ぬぅう!! ならシャクトゥーランサーだぁぁぁ!!」
メダ「冷静さを欠いた戦士なんて…赤子同然ね」
ヨユウダー、秀一はなお退かず、攻めて攻めて攻め続ける!
突破「……そ、そうか!わかったぜ…秀一! お前の策が!」
ゲンカイザーが立ち上がり、腰のアーマーがせり上がる!
プラズマがほとばしり、火花が散る!
メダ「ちっ…ボルテック限界拳か! させるかぁぁぁぁ!」
秀一「くっ、うぉぉぉお!?」
メダは邪魔だとばかりにシャクトゥーランサーを剣で弾き、ヨユウダーを吹き飛ばした!
尾が可動、間をおかずバリアが作動する!
メダ「無駄よゲンカイザー!! ボルテック限界拳も計算上このバリアには……」
余裕を見せるメダ。
しかし!
ゲンカイザーに躊躇いはない!
突破「プラズマァァァァァァァエフェクトォォォォ!!」
プラズマが空を裂き、アンドロメダロスへと向かう!
……否!
プラズマが走る先はアンドロメダロスではない!
メダ「き、貴様…なにを……きゃあぁぁぁぁあ!?」
突然、衝撃がアンドロメダロスを襲う!
爆発…? いったいなぜ!
メダ「こ、これは……『バリア装置』が!?」
尾は木っ端微塵に粉砕していた!
メダは信じられないと、背後を向く…
メダ「し、『シャクトゥーランサー』……」
秀一「私のシャクトゥーランサーは……ビームを弾く! データに過信したな、アンドロメダロス!」
信じられない。
旧式のマシンに、簡単な応用と連結だけで…
メダ「そ、そんな…」
秀一「データに頼りきって…肝心なことを忘れていたな。 我々…人間の持つ信頼…コンビネーション! 貴様は単独での性能しか考慮出来なかった…それが敗因だ」
眼前にはもう、ゲンカイザーの拳が迫っていた!
メダ「そ、そんなの……嘘よぉぉぉぉぉぉ!!」
突破「嘘かどうか……俺の拳に聞けぇぇぇぇぇ!!」
その言葉がメダに聞こえたかまでは、わからなかった。
突破「ボォォォォォォルテック!! げぇぇぇぇぇんかぁぁぁぁぁぁぁいけぇぇぇぇぇん!!」
巨体が宙に舞う!
突破「限界……突破ぁ!!」
そして、爆発!
戦いは終わらない…
負けるな突破!
限界突破だゲンカイザー!
最終更新:2009年11月23日 16:09