第二十七話 限界超越!! 無限皇帝!!
前回のあらすじ
俺は突破! 現役高校生(四年目内定)だ!
以前ぶったおしたイメダメダが性懲りもなく俺達に挑んできたけど、自慢のギリギリバストがエネルギー切れでロリになっちまった! 色んな意味でギリギリだ!
宇宙、リタイア皇帝の戦艦。
その王座の間にいるのは、皇帝リタイアその人だ。
皇帝「……ついに、本格的な地球進行が始まる……ふふふ、ふはははは…」
地球が一望できるその間から、地球を見下ろす皇帝。
そこに通信が。
「申し訳ありません、皇帝……じ、じつは……」
皇帝「どうした?」
「幽閉していた…エ、エクシードが……地球に……」
皇帝「……な、なんだと!!」
地球へ向かう一筋の光。
それはまさしく、リンカイオーだった。
エクシード「……今一度、突破と手合わせがしたい…。 あの高揚……興奮! やつなら私に、生死の狭間を見せてくれるやもしれん……」
しかし地球へ向かうリンカイオーへ、ビームが放たれる!
リンカイオーを追ってきた追撃隊だ!
エクシード「……邪魔をするなぁぁああ!!」
向きを変え、追撃隊へと突撃するリンカイオー!
エクシード「おおおおおおおおお!!」
爆発!
爆発!
追撃隊のメカは一瞬で、リンカイオーにぶち抜かれた!
エクシード「つまらん……」
地球、ギリギリ遊園地。
秀一「……とまあ、このようにヨユウダーに残っていたデータに、分からないことがあるというわけだ」
司令室の大型ディスプレイに映し出されるゲンカイザーとヨユウダー。
突破「取りあえず、ゲンカイザーとヨユウダーには何か秘密があるってことか」
男「それが分かれば、奴ら……皇帝リタイアを倒せるんだな」
秀一「そこまでは、わからんがな。 それに皇帝より……」
突破「……エクシードか」
突破の顔に笑みが浮かぶ。
秀一「……奴とも、いずれ決着をつけないとな」
じいちゃん「やぶる、実はそのことで……」
しかし、じいちゃんの言葉は突然の地響きで遮られる!
驚かない一同。
秀一「……慣れてきたな」
男「だな」
突破「とにかく、さっさと行くぜ!」
司令室の緊急用ハッチからトッパーに飛び込むやぶる!
ヨユウダーに乗り込む秀一!
舞い上がる四つの光!
突破「おぉおおおおおおおおおお!! ゲェェェェェェェンカァァァァァイザァァァァァァァァァァァ!!!」
秀一「――いくぞ、ヨユゥゥゥゥゥゥゥゥゥダァァァァァァァァァァァ!!」
地面に降り立つゲンカイザーとヨユウダー。
空を見上げ、そこにいたのは……
秀一「……来たか!」
突破「エクシード……!!」
エクシード「……待ちわびたぞ、突破。 さぁ…始めよう……」
二人には分かった。
リンカイオーから発せられる、強烈なまでの殺意、そして激しい闘志を!
三体の巨大ロボットは、時が止まったかのように静止していた……
秀一「……わかるか、やぶる」
突破「わかるぜ、さっきから俺の肌にビリビリくる……とんでもねぇ」
秀一「行くか……!」
突破「応ッ!!」
飛び出す二体!
同時に見えたそれは、わずかにヨユウダーが勝っていた!
秀一「シャクトゥゥゥゥゥソォォォォォォォド!!」
エクシード「ぬん…!!」
ヨユウダーから放たれる斬撃を、リンカイオーは手のひらで捌いていく!
一瞬! 隙をおくヨユウダー!
それは!
突破「だぁあああああありゃあああああああああ!!」
割り込むように殴りかかるゲンカイザー!
エクシード「むっ……! 甘いぞ!!」
それをヨユウダーは拳で受け止める!
秀一「貰うッ!!」
その隙をつく秀一!
だが!
エクシード「見えている! はぁぁああ!!」
突破「な、ぐああああぁあ!!」
リンカイオーはゲンカイザーの拳を止めたまま片手で吹き飛ばし、飛びかかってきたヨユウダーを交わして蹴りを決める!
秀一「……っ……ぐぅううう!!」
突破「……やっぱ一筋縄じゃ…、いかねぇか…!」
エクシード「……その程度か、ゲンカイザー……ヨユウダー」
起き上がる二体!
秀一「……フッ…この程度!」
――ZENZENYOYU!
突破「これからが勝負だぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
――GENKAITOPPA!
シャクトゥソードを構えるヨユウダー!
プラズマを放出するゲンカイザー!
突破「プラズマエフェクトォォオオオオオオオオオオオオオ!!」
秀一「………参る! シャクトゥゥゥゥゥソォォォォォォォド!! メテオォォォォォォォォォォォォォォル!!!」
突破「ボォォォォォォォォルテックッ!! げぇえぇええええええんかああぁああぁぁああああいけぇえええええええん!!!」
リンカイオーに迫る二つの光!
しかし!
エクシード「…………クリムゾン、エフェクト…!」
突破「!?」
秀一「…なっ……」
ほんの一瞬の時間。
突破と秀一が見た文字は………
――RINKAICHOUKA
炎に包まれるリンカイオーが、向かってくる二体に突撃する!!
そして!
秀一「ぐぁあああああああああああああ!!」
突破「うわぁあああああああああああああ!!」
遙か上空に吹き飛ぶ二体!
エクシード「……これが、臨界拳……!!」
司令室。
ディスプレイ越しに、この戦いを見守る男達。
伝「そ、そんな……!」
じいちゃん「……と、貫…! くそ……!」
男「……やぶる、秀一…! 負けんじゃねえ……!」
地面に倒れる二体を、見下ろすリンカイオー。
圧倒的。
無傷。
エクシード「……呆気ない…」
突破「どうかなぁあ……!」
エクシード「何…!」
立ち上がる二体の巨大ロボット!
突破「戦いは……これからだぜ…へ、へへ…」
秀一「ぜんぜん……くっ……余裕だ…!」
ゲンカイザーのコックピットに通信が入る!
じいちゃん『やめろ、もう無理じゃやぶる! やつは……お前の親父なんじゃぞ!』
男『じいさん、だめだっつうの! 離れ……』
突破「じいちゃん……!」
エクシード「……親父、だと?」
じいちゃん『離さんか馬鹿たれ! ……やぶる、お前が父親と戦う理由がどこにある! やめるんじゃ!』
突破は、笑っていた。
突破「……じいちゃん、俺は仮にも地球守るヒーローなんだぜ? ……退けねえよ!」
じいちゃん『じ、じゃがしかし!』
突破「ここで退いたら、地球のみんなが、やられちまうんだ!! ……それによ、これは男の勝負なんだ。 負けられねぇだろ!!」
やぶるは笑いながらも――泣いていた。
気づいていた、あの時負けたとき。
思い出していた、父の温もり。
だが今は、それはすべて奴の仮面の下に封印されている。
奴は……エクシード!
越えるべき、限界!
突破「越える……この限界を、俺は…越えてみせる!」
エクシード「戯れ言か……だが、うおおおお!!」
リンカイオーが構える……その時!
やぶると秀一を包み込む黄金の光!
伝『エネルギー反応上昇!? いったい何が……』
突破「わかるぜ、ゲンカイザー……今、真の力が、限界を越える力が!」
秀一「余裕を越える、新たなる信念が……!」
光に包まれ、一つになる二つのロボット!
じいちゃん『お、おぉお……やぶる!』
伝『エネルギーが……無限に……!』
男『……無限…界帝!』
エクシード「な、なにぃいいいいい!! こ、これが……!!」
突破・秀一「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
周りの空間が歪み、生まれ出た新たなロボットの姿を湾曲する!
稲妻がほとばしり、大地が裂ける!
粉塵が晴れるとき……そこに立つのは!
男『……まさに、限界無き……皇帝!! やぶるぅうう!! ムゲンカイザーだぁああああああああああああああああああ!!!』
秀一「我、余裕にして限界を越える!」
突破「我、限界無き、ていおぉおおおおおおおおお!!!」
突破・秀一「ムゲェエエエエエエエエエエエン!!! ……カイッ……ザァァァァァァァァァァァ!!!」
エクシード「……ふ、ふはははははははは!!! ははははははははは!! ようやくだ、……いくぞムゲンカイザー!!」
リンカイオーが、臨界拳を構える!!
エクシード「クリムゾンエフェクト…はぁああああああああああああああああああ!!」
リンカイオーから吹き出す炎が、ムゲンカイザーを襲う――しかし!
突破「だぁありゃあああああああああああああああ!!!」
ムゲンカイザーの腕が、炎を一瞬で消し去る!
秀一「……余裕だな…!」
エクシード「なっ……ならばぁああ!! はぁああああ!!」
リンカイオーが加速する!
エクシード「臨界拳……ぅおおおおおおああああああああああああ!!!」
飛びかかってくるリンカイオー!
しかし、ムゲンカイザーは……
秀一「ゆくぞ……シャクトゥブレェェェェェェェエド!!」
背中から巨大な……ムゲンカイザーより巨大な剣を出現させる!
突破「……見えたあああああああああああああああああああ!!!」
エクシード「ぅおおおおおおああああああああああああああああああああああああ!!!」
突破・秀一「でぇえやああああああああああああああああああああああ!!!」
光が交錯する!
すれ違う二体!
突破「…………」
秀一「…………」
エクシード「………ば、ばかな…!」
――倒れたのは、リンカイオー。
その瞬間、砕け散るエクシードの仮面!
コックピットを飛び出し、リンカイオーのコックピットを開ける突破。
突破「……と、父さん!」
エクシードはもはややぶるの父、貫だった……。
貫「……見ないうちに、強くなった……な…やぶる…」
突破「何で……いったい何故……」
貫「……俺は、俺が死んだとき……酷く後悔した……そう、限界を越えられなかった自分に…ただそれだけだ……」
差し出される手を握る突破!
貫「…ふ、ふふ……でも…やぶる……お前のおかげで……俺は限界を……」
突破「……そんな、そんな…」
貫「……あり、がとう……やぶ……る……」
「と………とぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおさぁあああああああん!!!」
今は、存分に泣け
戦え、突破…涼茂秀一!
限界突破だ、ムゲンカイザー!
最終更新:2009年11月23日 16:13