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C Part



口の端の血を手で拭いながら走る機平、
その視線の先にはハンガーが。
無謀にも緑の1号を使おうというのだ。

しかしハンガーの寸前で、機平は立ち止まった。
ハンガーの前に、見たこともない機侍が座り込んでいたのだ。
その機侍は真っ赤で、スマートで、そして傷一つ無かった。
ハンガーに見える無骨でボロボロな緑の1号と比べると、こちらは神が創った物のようにも見えた。
戦いに使えるものとは思えないほどの、繊細さ、美しさだった。…キャノピーがあいていて、コクピットが見える。
今の状況も忘れて、見とれる機平。そこへ
紅姫「ゴタゴタの最中ですまんがの。おぬしをこの村の人間と見込んで頼みがある。」
機平、視線を移すと、真っ赤な着物の少女、紅姫が立っていた。
紅姫「Aリキッドを売ってくれぬかの?十分な補充をせず、出発してしまったのじゃ。」
機平「い、今どんな状況かわかってんのか!?」
紅姫「ドタバタしておるのう。まぁ、それはいいから燃料を売るのじゃ。」
紅姫、極めてマイペース。
機平「…ん?こいつハリボテじゃないのか!?」機平、紅の機体を指差して指摘する。
紅姫「!妾のトウジンを指差してハリボテとは何事じゃ!」
機平「トウジンか!こいつは動くんだな!借りるぞ!」
紅姫「かっ借りるじゃと!?ああ!待たぬか!こら!」
紅姫の制止も空しく、機平、コクピットへ。続いて紅姫もコクピットへ。
機平「なっ何しに来た!」
紅姫「何しに来たも何も無いわ!トウジンは妾の持ち物じゃ!それに貴様のような者に動かせる代物ではないわ!」
機平「ウチの家族に動かせない機械は無い!」
紅姫「何を滅茶苦茶な…!
機平「起動キーは…これか!?」
一瞬で起動するトウジン、黄の3号とは比べ物にならない。
機平「速い!?…テストモードは!?テストモードはと聞いてる!」
紅姫「あ!?…ああ、妾なら音声入力でも動かせるのじゃが…
機平「それなら今すぐ動かせ!早く!」
紅姫「わ、妾に命令するなど…コホン、テストモード起動。」
膳砲にモニター中央に「テストモード」の文字が浮かび上がる。
機平、テストモード起動と同時に、コントロールレバーの、動かせる場所を片っ端から動かしてゆく。
それと同時に、様々な情報がモニターに表示されてゆく。
紅姫「こここここ、こら!壊れるではないか!」
機平「壊れないようにテストモードしたんだろうが!…よし、動かせる!」
紅姫「ふっふーん、それだけで動かせるほど甘くは…!?」
全方位モニターに表示された「テストモード」の表示が消える。
紅姫「…妾は…まだ解除と言っておらぬぞ…?」
機平「動かせるって言っただろう!立ち上がってからジャンプする!喋ってると舌噛むぞ!」

トウジン、甲高い機動音をさせながら、ハンガーのそばで立ち上がり、そのまま飛び立った!
C Part END

第一話 完


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最終更新:2009年12月05日 15:38