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第17話「ヴァイスキルヒェ」



テッケンの見舞いに来たヤブルと乙女。だが、テッケンは相変わらず扉を開けようとはしなかった。
帰り道、別の友人も入院していると言うヤブルが行ってしまうと、乙女は呟いた。

「こうなったらあの方に頼むしかないかしら」


ヤブルの言っていた友人、抜人は自衛隊の病院にいた。突然起こった重度の貧血、それに抜人の素性を
怪しんだダンが、コネを使って入院させたのだ。
見舞いにやってきたヤブルに、抜人は自分が治水市にいたこと、そこでゲンカイザーに助けられたことを話す。
そのままバンパイオーの操縦者であることも話そうかと迷う抜人。

「あの、ヤブルさん。実は俺……」

「なぁに?男同士で」

妙に目を輝かせた益子が入ってきた。

「伝さん、変な意味合いを込めないでください……」

結局言えなかった。


その夜、またしてもウツノイドが町に現れた。ゲンカイザーが出撃するが、苦戦する。
病院を抜け出した抜人がバンパイオーで援護しウツノイドを撃退したものの、抜人の頭にはまたあの声が。

(――ワガ敵ヲ滅ボセ)

「またかよ!いつもいつも、いったいどこに敵なんか……」

その瞬間、突如現れた銀色の中型ロボットの集団がバンパイオーを取り囲み、一斉に攻撃を始めた!

「うがぁぁぁぁぁっ!こ、これは!?」

銀色のロボットの放つ光線を浴び、バンパイオーが思うように動かない。抜人自身も異常な脱力感に
襲われていた。


その報せはリアルタイムで甲賀公安委員長の耳に入っていた。

「くっ……遂に動き出したか、ヴァイスキルヒェ!」

そう、バンパイオーを襲った銀色のロボットこそ、総理と公安委員長が懸念していた組織ヴァイスキルヒェの
メカ、ズィルバークーゲルだったのである。






「ぃぃやぁめろぉぉぉぉぉっ!!」

その時ズィルバークーゲルの1体を蹴り飛ばしたのは、ゲンカイザーだった!

「何者か知らんが、吸血機は味方だ!手出しは俺がさせないぜ!」

しかしズィルバークーゲルは怯むことなくバンパイオーに攻撃を続ける。

「くそっ、話を聞けェェェェッ!!」

結局バンパイオーがからがら逃げ出すまでに、その大半をゲンカイザーが叩き潰した恰好になった。


そんな光景を遥か高空、衛星軌道上の戦艦アキラーメから見下ろして不敵に笑う者がいた。フ・カノーだ。

「とんだイレギュラーだったが、使えるな。ククク、ゲンカイザー、これで貴様も終わりだ!」

フ・カノーの企みとは一体何なのか!?



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最終更新:2011年12月10日 21:55