大帝国の地球基地。ヴァーンサイクという思わぬ抵抗により機怪獣を3機も失い基地内は慌しい空気に包まれていた。
ユギオン「ザックよ。親愛なる友である貴様を疑うわけではない。だが聞きたい。貴様の作戦うまくいくのであろうな?」
ザック「案ずるなユギオンよ。次の作戦はもうできている。必ずやヴァーンサイクを倒して見せよう。」
ユギオン「フッ。大帝国一の策士である貴様の活躍に期待してよいのだな?ならば新型の機怪獣を渡してくれよう。」
ザック「うむ、助かる。必ずやヴァーンサイクを血祭りに上げてくれる。」
英雄兵器ヴァーンサイク 第5話「怪物騒動!季節外れの肝試し!」
翔「いってきま~す!」
翔が元気に研究所の裏口から出て行った。こんなご時勢でも小学校には通わなければいけない。エネルギー学の権威である見羅国博士の息子なら尚更だ。
克哉「おぅ!気をつけろよ~。」
克哉とヴァーザスと明日美が翔を見送った。チェインは修行してくると言って昨日の夜から帰ってこない。ヴァーザスは翔の走っていくところ見ながら懐かしそうに呟いた。
ヴァーザス「テキサスに残してきたあいつら元気にやってるかな。」
克哉「兄弟でもいんのか?」
ヴァーザス「ああ、故郷に弟と妹を残してるんだ。親が死んじまったから3人で暮らしてきたが俺は技術士になりたくてな。そんで日本に来たんだ。」
克哉「へぇー。大変だっただろ3人じゃ。」
ヴァーザス「まぁな。今は次男が働いて稼いでるらしいし妹も小学校に入れた。だがこのご時勢だ。敵がいつアメリカに攻めてくるかも分からん。」
克哉「確かに。アメリカにゃあヴァーンサイクねぇしな。」
ブゥン!ブゥン!バキィ!
チェインが森の奥深くで修行を続けていた。チェインは軍人になる前から武闘家の息子であったため腕を磨き続けていた。今のキックで木に大きな割れ目が入った。
翔「わぁ!チェインさんかっこいい!」
チェイン「ん?ああ翔か。学校の時間だな。しっかり勉強してくるがいい。」
翔「うん!チェインさんも修行頑張ってね!」
チェイン「フッ。」
チェインはさらに森の奥深くへ入っていった。
翔の通う小学校は山を研究所から少し降りたところにある。あまり大きな学校ではないが下の町の子ども達も通っているこの町で唯一の小学校である。
翔「みのる君おはよう!」
みのる「ああ、翔か。なぁ知ってるか?山に怪物がいるってうわさ。」
勉「あっほらしい!でっかいキツネの怪物なんているわけないじゃないか!」
みのる「チッ!勉のビビりが!行ってみねぇと分からないだろ!」
翔「聞かせてよ。怪物の話。」
みのる「分かった。聞かせてやる。夜中に森に行くと変などでかいキツネみたいのがいて山を歩いてる人を食っちまうってうわさだよ。」
勉「生物学上そんなでかいキツネなんてありえない!根拠のないうわさを流すのはやめろ!」
みのる「いちいちうるせぇな!勉は!もういい!決めた!今夜肝試しをやるぞ!翔と勉も来いよ!」
翔&勉「え~!?そんなぁ!」
みのる「今夜決行だ!ぜってぇ来いよ!」
夜になった。虫の声が辺りに響き不気味な雰囲気を出している。翔たちは研究所から遠く離れたところに集合していた。
みのる「よし集まったか。行くぞ!」
勉「どこにだよ?単なるうわさ話だろ?場所なんか分かるもんか!」
みのる「うっせぇなぁお前は。なんとなくこんな深そうなところにいるかもしれないじゃねぇか。さっさと行くぞ。」
深い森の中を進んでいく。しょせんうわさ話である。いるわけがない。翔と勉は帰りたくてしょうがない。
勉「もお帰ろうよ。いるわけないじゃない。」
翔「そうだよ。だってただのうわさ話だろ?」
ガサァ・・・
勉「うわああああああああ!!」
みのる「ギャッハッハ!勉のビビりぃ~!」
翔「違うよ!何かいるよ!」
翔が指を指した。その先には巨大な黒い影があった。耳や体のシルエットはキツネそのものであった。その影は翔たちを発見するとゆっくりと近づいてきた!
みのる「うわあああああああああああああ!!」
みのるが一番ビビりであった。翔や勉より先に逃げ出していってしまった!翔は見羅国に持たされていた子ども用通信機を鳴らし研究所に連絡をとろうとする。しかし電波が届かない!
翔「あ・・・電波が・・・つながらない・・・。」
勉「あ・・・ど・・・どうすればいいんだよ・・・。」
その時森の中から人影が現れた!たくましい体つきの男、チェインだ!
チェイン「貴様ら何してる?機怪獣か?ここからは電波は届かん!早く逃げろ!」
翔「は・・・はい!」
ダッダッダッダッダ・・・
チェイン「さぁてどうしたものか・・・。」
研究所はまだ遠い。
勉「ハァハァ・・・お前んちどこだよ!まだなのかよ・・・。」
翔「ハァハァ・・・いいから走れよ・・・。」
その時突然バイクが来た。克哉だ!
克哉「翔!それと連れ!てめぇら何してたんだ?」
翔「か、克哉さん!機怪獣が!」
克哉「なんだって?ん?通信?」
研究員「大変です!研究所に機怪獣接近!」
勉「は・・・はやい・・・。」
コテックス「ぐ・・・ぐそぉ!クソガキ共のせいで作戦が台無しだぁ!変な奴には逃げられるし!研究所だけでもぶっ壊してやる!」
キツネの姿をした機怪獣フォックテクスが研究所に向けて攻撃を開始する!強力な爪を使い木々を倒しまくる!
克哉「ちくしょう・・・好きにさせねぇぞ!チームヴァーンサイク!ファイターGO!」
ヴァーザス「フライヤーGO!」
研究員「自動操縦モード、フォートレス発進!」
バシュゥン!バシュゥン!バシュゥン!
克哉「ミッサイル!」
ブゥゥゥゥゥン・・・ドゴーン!
フォックテクスは軽々とミサイルを避け爪を振り下ろす!
コテックス「ちぃ!来やがったか!ヴァーンサイクめ!」
ヴァーザス「ドッキングサイク!」
ガシィン!ガシィン!ガシィン!
ヴァーザス「オープンケルベロス!ヴァーンサイク!」
ギュイイイイイイイイイイイイイイン・・・ガシン!ガシン!ビュイイイイイイイイン・・・ギャキーン!
ヴァーンサイクケルベロスの登場だ!
ヴァーザス「ヴァーンドリル!とぉ!」
ガキィィィィィィィィィィン!
ドリルが爪に弾かれる!体制を崩すケルベロス!そして片方の爪に切り裂かれる!
ヴァーザス「うああ!くそぉ!反撃だ!チェーンワイヤー!そしてドリルブレイカー!」
ビュイイイイイイイインガキィン!ギュイイイイイイイイイイイン・・・ドガァン!
チェーンワイヤーが爪を封じる!もう片方の腕がドリルで貫かれる!
コテックス「このぉ!トランスメカ!」
フォックテクスが人型へと変形していく!トランステクスの出現だ!
コテックス「テクスの速さについて来れるか!」
トランステクスが素早い移動を始める!ケルベロスは出力不足で追いかけられない!その時!
チェイン「おぉーい!」
ヴァーザス「チェインか!よし!」
チェインの近くまでケルベロスが移動しチェインが飛び乗りハッチに入った!出力が上昇する!
コテックス「ふぅ・・・。ここまで来れば・・・ん?うわあああああああ!!」
ヴァーザス「とどめ!ヴァーンサイク!ドリルブレイク!」
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
コテックス「あぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!ガキめええええええええええええええええええええ!!」
ドッゴーン!
翔&勉「ごめんなさい・・・。」
克哉「分かればいいんだ。もう二度と夜中に危ないことはするなよ。」
翔&勉「はぁい・・・。」
見羅国「翔も勉君もお腹がすいただろう。晩御飯を用意してある。いただきなさい。」
勉「わぁ!ありがとうございます!」
翔「お腹すいたよぉ・・・。ん?何か忘れてるような・・・?」
その頃・・・
みのる「しょおおおおおおおおお!つとむううううううううううううう!どっこだよぉー!うえええええええええええええん!」
翌日みのるが怖い母ちゃんや学校の先生、警察のおじさんに叱られたのは言うまでもない。
英雄兵器ヴァーンサイク 第5話完 次回へ続く!
最終更新:2010年01月14日 08:42